2018年5月13日から5月20日(2018年第20週)にローマ(イタリア)で開催されるマスターズ1000「BNLイタリア国際(イタリア・オープン)」の大会概要、歴代優勝者、大会日程、エントリー選手、ドロー表、放送予定を見ていきます。
また、本大会に出場予定の錦織圭の過去の成績も紹介します。
BNLイタリア国際(マスターズ1000)
BNLイタリア国際は、ローマ(イタリア)にあるフォロ・イタリコで開催されるATPワールドツアー・マスターズ1000の大会です(男女共催)。
冠スポンサーは、BNPパリバ傘下の国立労働銀行(Banca Nazionale del Lavoro S.p.A.、略称BNL)。
大会概要
大会名 | BNLイタリア国際 (Internazionali BNL d’Italia) |
別名 | イタリア・オープン、ローマ・マスターズ |
カテゴリ | マスターズ1000 |
開催期間 | 2018年 5月13日 ~ 5月20日 |
開催地 | イタリア/ローマ |
会場 | フォロ・イタリコ(Foro Italico) |
サーフェス | クレーコート |
ドロー | 56(シングルス) |
賞金総額 | €4,872,105(約6億4,370万円) |
日本との時差 | -7時間(サマータイム中) |
BNLイタリア国際での獲得ポイントと賞金を紹介します。
ラウンド | 獲得ポイント | 賞金 |
---|---|---|
優勝 | 1,000 | €935,385 (約1億2,360万円) |
準優勝 | 600 | €458,640 (約6,060万円) |
準決勝 | 360 | €230,830 (約3,050万円) |
準々決勝 | 180 | €117,375 (約1,550万円) |
3回戦 | 90 | €60,945 (約805万円) |
2回戦 | 45 | €32,135 (約425万円) |
1回戦 | 10 | €17,350 (約230万円) |
※賞金(日本円)について、2018年5月1日時点での1ユーロ132.11円で換算。
歴代優勝者
BNLイタリア国際の過去10年の優勝者を紹介します。
大会のシングルス最多優勝記録は、ラファエル・ナダルの7回。
・ナダル:2005~2007、2009、2010、2012、2013
2017年は、決勝で第16シードのアレクサンダー・ズベレフが第2シードのノバク・ジョコビッチを6-4、6-3のストレートで破り、マスターズ初優勝を飾りました。(2017年の結果はこちら)
年 | 優勝者 |
---|---|
2017 | アレクサンダー・ズベレフ |
2016 | アンディ・マレー |
2015 | ノバク・ジョコビッチ |
2014 | ノバク・ジョコビッチ |
2013 | ラファエル・ナダル |
2012 | ラファエル・ナダル |
2011 | ノバク・ジョコビッチ |
2010 | ラファエル・ナダル |
2009 | ラファエル・ナダル |
2008 | ノバク・ジョコビッチ |
大会日程
5月12日(土)と5月13日(日)に予選が行われます。
男子の本戦は5月13日(日)からの8日間開催で、5月20日(日)に決勝が行われます。
日付 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
5月12日(土) | 予選 | 予選 |
5月13日(日) | 予選・1回戦 | 予選 |
5月14日(月) | 1回戦 | 1回戦 |
5月15日(火) | 1回戦・2回戦 | 1回戦・2回戦 |
5月16日(水) | 2回戦 | 2回戦 |
5月17日(木) | 3回戦 | 3回戦 |
5月18日(金) | 準々決勝 | 準々決勝 |
5月19日(土) | 準決勝 | 準決勝 |
5月20日(日) | 決勝 | 決勝 |
エントリー選手
BNLイタリア国際に出場予定の選手(DAの44名)、各選手の2017年の同大会での結果を紹介します。
日本勢からは錦織圭と杉田祐一が出場予定。
ランキング上位16名にシードが与えられ、第1シードから第8シード選手は1回戦が免除され2回戦からの出場となります。
<シングルスの出場枠56>
・本戦ストレートイン (DA):44名
・ワイルドカード (WC):4名
・予選通過者 (Q):7名
・Special Exempt (SE):1名
<欠場者の情報>
フェデラー、バウティスタ アグート、チョン、キリオス、ラオニッチ、クライノビッチ、ルブレフ、ツォンガ、マレーは欠場となりました。
※世界ランキング「Rank」は2018年5月7日付のランキングです。
シード | 選手名 | Rank | 2017年 |
---|---|---|---|
1 | ラファエル・ナダル | 1位 | ベスト8 |
– | ロジャー・フェデラー | 2位 | – |
2 | アレクサンダー・ズベレフ | 3位 | 優勝 |
3 | グリゴール・ディミトロフ | 4位 | 1回戦 |
4 | マリン・チリッチ | 5位 | ベスト8 |
5 | フアン マルティン・デルポトロ | 6位 | ベスト8 |
6 | ドミニク・ティエム | 7位 | ベスト4 |
7 | ケビン・アンダーソン | 8位 | 1回戦 |
8 | ジョン・イズナー | 9位 | ベスト4 |
9 | ダビド・ゴファン | 10位 | 3回戦 |
10 | パブロ・カレーニョ ブスタ | 11位 | 2回戦 |
11 | ノバク・ジョコビッチ | 12位 | 準優勝 |
12 | サム・クエリー | 13位 | 3回戦 |
– | ロベルト・バウティスタ アグート | 14位 | 3回戦 |
13 | ジャック・ソック | 15位 | 3回戦 |
14 | ディエゴ・シュワルツマン | 16位 | 1回戦 |
15 | トマーシュ・ベルディヒ | 17位 | 3回戦 |
16 | リュカ・プイユ | 18位 | 1回戦 |
ファビオ・フォニーニ | 19位 | 3回戦 | |
錦織 圭 | 20位 | 3回戦 | |
チョン・ヒョン | 21位 | – | |
カイル・エドマンド | 22位 | 2回戦 | |
ニック・キリオス | 23位 | – | |
ミロシュ・ラオニッチ | 24位 | ベスト8 | |
スタン・ワウリンカ | 25位 | 3回戦 | |
フィリップ・クライノビッチ | 26位 | – | |
アドリアン・マナリノ | 27位 | 1回戦 | |
フィリップ・コールシュライバー | 28位 | – | |
リシャール・ガスケ | 29位 | – | |
フェリシアーノ・ロペス | 30位 | 1回戦 | |
アンドレイ・ルブレフ | 31位 | – | |
ダミール・ズムル | 32位 | 予選1回戦 | |
ジレ・ミュラー | 33位 | – | |
ダビド・フェレール | 34位 | 2回戦 | |
ボルナ・チョリッチ | 35位 | – | |
ジョーウィルフリード・ツォンガ | 36位 | – | |
フェルナンド・ベルダスコ | 37位 | 2回戦 | |
カレン・ハチャノフ | 38位 | – | |
アンディ・マレー | 39位 | 2回戦 | |
ガエル・モンフィス | 41位 | – | |
アルベルト・ラモス ビノラス | 42位 | 1回戦 | |
ロビン・ハーセ | 44位 | 1回戦 | |
杉田 祐一 | 46位 | – | |
パブロ・クエバス | 47位 | 2回戦 | |
以下、欠場選手に替わるエントリー (Alternates) | |||
デニス・シャポバロフ | 43位 | – | |
レオナルド・メイヤー | 45位 | – | |
ブノワ・ペール | 50位 | 2回戦 | |
アルヤズ・ベデネ | 66位 | 2回戦 | |
ダニール・メドベデフ | 51位 | – | |
ペーター・ゴヨブチック | 52位 | – | |
ジャレッド・ドナルドソン | 53位 | 1回戦 | |
スティーブ・ジョンソン | 55位 | – | |
アレクサンドル・ドルゴポロフ | 57位 | 1回戦 | |
ライアン・ハリソン | 59位 | 2回戦 |
※世界ランキング2位のロジャー・フェデラーは、2017年に続いて2018年もクレーコートシーズンのすべて大会を欠場となっています。
ドロー表
ドローセレモニー:日本時間の5月12日(土) 午前1時。
ドロー表(PDF版)は、『 2018年BNLイタリア国際のドロー表 』をご覧ください。
第1シードから第8シードまでのドローは下記のようになりました。
<トップハーフ>
[1] ナダル vs ティエム [6]
[3] ディミトロフ vs イズナー [8]
<ボトムハーフ>
[4] チリッチ vs アンダーソン [7]
[2] A.ズベレフ vs デルポトロ [5]
錦織圭はトップハーフのディミトロフ山に入り、1回戦の対戦相手が世界ランキング30位のフェリシアーノ・ロペス(36歳・スペイン)に決まりました。
杉田祐一はボトムハーフのチリッチ山に入り、1回戦の対戦相手が世界ランキング59位のライアン・ハリソン(26歳・アメリカ)に決まりました。
BNLイタリア国際の結果
2018年BNLイタリア国際の1回戦から決勝までの結果です。
結果の記事では、各ラウンド終了時の暫定ランキングも紹介しています。
・BNLイタリア国際「2回戦」の結果
・BNLイタリア国際「3回戦」の結果
・BNLイタリア国際「準々決勝」の結果
・BNLイタリア国際「準決勝」の結果
・BNLイタリア国際「決勝」の結果
放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンド、テニスデイリーでの放送・配信が予定されています。
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継(一部は録画)で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
5月14日(月) | 1回戦 (録画) | 14:30~17:00 |
1回戦 | 18:00~8:00 | |
5月15日(火) | 1回戦・2回戦 | 21:30~8:00 |
5月16日(水) | 2回戦 | 21:30~8:00 |
5月17日(木) | 3回戦 | 19:00~8:00 |
5月18日(金) | 準々決勝 2&3 | 21:30~2:30 |
5月19日(土) | 準々決勝 4 | 4:00~8:00 |
準々決勝 1 (録画) | 10:00~13:00 | |
準決勝 1 | 21:28~24:30 | |
5月20日(日) | 準決勝 2 | 2:58~6:00 |
決勝 | 22:50~2:30 | |
5月21日(月) | ダブルス決勝 | 2:30~5:00 |
大会初日の5月13日(日)の試合は生中継ではなく、5月14日(月)の昼に録画での放送予定となっています。
5月15日(火)、5月16日(水)、 5月18日(金)の放送予定について、17時30分から21時30分にプロ野球中継の予定が入っているため、この時間帯に行われる試合は生中継ではなく、翌日に録画での放送予定となっています。
NHK・BS1
NHKでは、BS1またはサブチャンネルのBS102chで錦織が出場する試合を中心に1回戦から決勝まで8試合を生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
5月14日(月) | 1回戦 | 19:00~(20:50) |
5月16日(水) | 2回戦 | 2:00~(4:00) |
2回戦 | 22:00~(23:50) | |
5月18日(金) | 3回戦 | 2:00~(4:00) |
準々決勝 | 23:00~(0:50) | |
5月19日(土) | 準決勝 1 | 21:30~(23:30) |
5月20日(日) | 準決勝 2 | 3:00~(5:00) |
決勝 | 23:00~(1:00) |
・5月14日(月):「錦織 vs F.ロペス」
・5月16日(水):「コールシュライバー vs ソック」
・5月16日(水):「錦織 vs ディミトロフ」(録画)
・5月18日(金):「錦織 vs コールシュライバー」
・5月18日(金):「錦織 vs ジョコビッチ」
・5月19日(土):準決勝1「ナダル vs ジョコビッチ」
・5月20日(日):準決勝2「チリッチ vs A.ズベレフ」
・5月20日(日):決勝「ナダル vs A.ズベレフ」
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWでは、WOWOWメンバーズオンデマンドで1回戦から決勝までを配信予定。
THE TENNIS DAILY
テニスデイリー では、錦織圭出場試合およびATP注目試合を配信予定。
※配信期間:5月13日~5月16日(無料)
錦織の過去の成績
最後に錦織のBNLイタリア国際での過去の成績を紹介します。
2014年は直前のマドリード・オープンの決勝で怪我をしたため欠場となってしまいましたが、2015年と2016年はしっかりと結果を残してします。
年 | 結果 | 対戦相手 |
---|---|---|
2017 | 3回戦 | フアン マルティン・デルポトロ |
2016 | 準決勝 | ノバク・ジョコビッチ |
2015 | 準々決勝 | ノバク・ジョコビッチ |
2014 | 出場なし | – |
2013 | 2回戦 | ジェレミー・シャルディー |
2012 | 出場なし | – |
2011 | 予選2回戦 | フェデリコ・デルボニス |
2017年はマドリード・オープンで右手首の痛みが再発したため準々決勝を棄権し、右手首の状態が不安視される中で本大会を迎えることとなり、初戦の2回戦は突破したものの3回戦敗退という結果となりました。
3回戦では錦織のプレー自体は悪くありませんでしたが、デルポトロはまったくミスをしない安定したストロークを見せるなど付け入る隙がなく、錦織が無理をせざるを得ない厳しい試合展開となりました。
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | bye | – |
2回戦 | ダビド・フェレール (30位) | 7-5, 6-2 |
3回戦 | フアン マルティン・デルポトロ (34位) | 6-7(4), 3-6 |
マドリード・オープンとBNLイタリア国際のマスターズ2連戦でいい感触をつかんで全仏オープンに挑んで欲しいところですが、厳しいドローを引いてしまった場合はあまり試合数をこなせない可能性もあるので、そこだけが心配です。
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