フアン マルティン・デルポトロに関する情報をまとめました。
デルポトロの基本情報、選手紹介、選手経歴、ツアー経歴、ランキング推移、グランドスラム成績、ツアー決勝成績、錦織選手との対戦成績です。
基本情報
※更新日:2019年3月22日 現在
名前 | フアン マルティン・デルポトロ(Juan Martin del Potro) |
国籍 | アルゼンチン(ARG) |
出身地 | タンディル |
性別 | 男 |
生年月日 | 1988年9月23日 |
年齢 | 30歳 |
身長 | 198cm |
体重 | 97kg |
プロ転向 | 2005年 |
利き手 | 右 |
バックハンド | 両手打ち |
コーチ | セバスティアン・プリエット(Sebastian Prieto) |
※以下、記事内の表現に関して、シングルスに視点を置いたものとなっています。
ダブルスに関する場合は、「ダブルス」と表記しています。
選手紹介
プレースタイル
身長198cmの高い打点から繰り出す強力なサーブと破壊力抜群のフォアハンドが武器のアグレッシブベースライナー。
フォアハンドの握り方は、かなり薄いグリップの「イースタングリップ」。
このフォアハンドから繰り出される160km/h近いフラット系のパワーショットは、「大砲」や「ミサイル」に例えられるほど強烈で、相手の堅いディフェンスを打ち破る破壊力を持つ。
バックハンドについて、怪我をする前はフラット系の高速ショットで、フォアハンドと同様にウィナーを取りに行くプレースタイルだったが、2014年に両手バックハンドで使う左手首を故障。
2016年に復帰後は、バックハンドでスライスを多用するようになりバックハンドが弱点となるが、スライスの技術が向上し、さらに2017年後半からは両手打ちを使う回数も増えてプレーの幅が広がり、2018年にトップ10復帰を果たす。
選手経歴
2005年~2007年 キャリア初期
2005年にプロに転向(16歳10ヶ月)。
2006年10月9日付の世界ランキングでトップ100入りを果たす。
2007年、マスターズの大会でベスト16が3回、全米オープンで3回戦に進出するなどの活躍で、年末の世界ランキングは44位。
2008年 ツアー初優勝(4大会連続優勝)
2008年、全豪オープンで怪我をし、約2ヶ月ツアーを離脱。
7月、メルセデス・カップでツアー初の決勝に進出。
決勝でガスケを破り、ツアー初優勝を果たす(19歳10ヶ月)。
初優勝後に出場したオーストリア・オープン、カントリーワイド・クラシック、レッグメイソン・テニス・クラシックを優勝し、4大会連続優勝を達成。
8月、全米オープンの4回戦で錦織を破り、グランドスラム初の準々決勝に進出。
準々決勝でマレーに敗れる。
最終戦のテニス・マスターズ・カップに初出場。
ツアー優勝4回。年末の世界ランキングは9位。
2009年 全米オープン初優勝
2009年1月、ハイネケン・オープンを優勝。
全豪オープンでベスト8。
3月、ソニー・エリクソン・オープンの準々決勝で世界ランキング1位のナダルを破り、マスターズ初の準決勝に進出。
準決勝で同4位のマレーに敗れる。
6月、全仏オープンでグランドスラム初の準決勝に進出。
準決勝で世界ランキング2位のフェデラーに敗れる。
8月、レッグメイソン・テニス・クラシックを2連覇。
ロジャーズ・カップでマスターズ初の決勝に進出。
決勝でマレーに敗れ、準優勝。
9月、全米オープンでは、準決勝で世界ランキング3位のナダルを破り、グランドスラム初の決勝に進出。
決勝で同1位のフェデラーをフルセットの末に破り、グランドスラム初優勝を果たす(20歳11ヶ月・全米オープン史上5番目の若さでタイトル獲得)。
最終戦のATPワールドツアー・ファイナルズで、初の決勝に進出。
決勝でダビデンコに敗れ、準優勝。
ツアー優勝3回。年末の世界ランキングは5位。
2010年 怪我で長期離脱!?
2010年1月11日付の世界ランキングで4位を記録。
全豪オープンを4回戦で敗退後、右手首の怪我によりツアーを離脱し、5月に手術を受けることを決断。
9月のタイ・オープンで復帰を果たすも、多くのポイントを失ったため、年末の世界ランキングは258位まで後退。
2011年 怪我からの復活!
2011年2月、デルレイビーチ・オープンを優勝。
4月、エストリル・オープンを優勝し、ツアー9勝目を挙げる。
ツアー優勝2回を挙げるなど怪我からの復活を果たし、ATPワールドツアー・アワードでカムバック賞を受賞。
年末の世界ランキングは11位。
2012年 ロンドン五輪で銅メダル
2012年1月、全豪オープンでベスト8。
2月、オープン13を優勝
5月、エストリル・オープンを2連覇。
全仏オープンでベスト8。
7月、ロンドン五輪の準々決勝で錦織を破り、準決勝に進出。
準決勝でフェデラーに敗れるも、3位決定戦でジョコビッチを破り、銅メダルを獲得。
9月、全米オープンでベスト8。
10月、エルステ・バンク・オープンとスイス・インドアで2週連続優勝を果たし、ツアー13勝目を挙げる。
最終戦のATPワールドツアー・ファイナルズで準決勝に進出。
ツアー優勝4回。年末の世界ランキングは7位。
2013年 トップ5復帰
2013年2月、ABNアムロ世界テニス・トーナメントを優勝。
3月、BNPパリバ・オープンで、3年7ヶ月ぶりとなるマスターズの決勝に進出。
決勝でナダルに敗れ、準優勝。
5月、ウイルス性の呼吸器疾患のため、全仏オープンを欠場。
6月、ウィンブルドンで準決勝に進出するもジョコビッチに敗れる。
8月、シティ・オープンを優勝。
10月、楽天ジャパン・オープンとスイス・インドアを優勝し、ツアー17勝目を挙げる。
上海マスターズで決勝に進出するもジョコビッチに敗れ、準優勝。
最終戦のATPワールドツアー・ファイナルズに出場。
ツアー優勝4回。年末の世界ランキングは5位。
2014年~2015年 怪我により長期離脱!?
2014年1月、アピア国際シドニーを優勝し、ツアー18勝目を挙げる。
2月、ドバイテニス選手権の1回戦で左手首を負傷。
3月に左手首の手術を受け、2014年シーズン残りのツアーをすべて欠場。
2015年1月、アピア国際シドニーで復帰を果たすが、左手首の痛みを訴え、再手術を受ける。
3月、マイアミ・オープンで復帰するも1回戦敗退後に、ツアーを離脱。
6月に3度目となる左手首の手術を受け、2015年シーズン残りのツアーをすべて欠場。
2016年 リオ五輪で銀メダル
2月、デルレイビーチ・オープンで復帰(世界ランキング1045位)。
復帰後は着実に結果を残し、ランキングを上げていく。
8月、リオデジャネイロ五輪では、1回戦で世界ランキング1位のジョコビッチ、準決勝で同5位のナダルを破り、オリンピック初の決勝に進出。
決勝で同2位のマレーに敗れるも、銀メダルを獲得。
9月、全米オープンでベスト8。
10月、ストックホルム・オープンで2年9ヶ月ぶりのツアー優勝を果たし、ツアー19勝目を挙げる。
デビスカップでは、アルゼンチン初のデビスカップ優勝に大きく貢献。
ATPワールドツアー・アワードで2度目となるカムバック賞を受賞。
年末の世界ランキングは38位。
2017年 全米オープンでベスト4
9月、全米オープンの準々決勝で世界ランキング3位のフェデラーを破り、2013年のウィンブルドン以来となるグランドスラムの準決勝に進出。
準決勝で同1位のナダルに敗れる。
10月、上海ロレックス・マスターズで4年ぶりとなるマスターズの準決勝に進出。
ストックホルム・オープン(ATP250)で2連覇を果たし、ツアー20勝目を挙げる。
年間38勝16敗、ツアー優勝1回、年末の世界ランキングは11位。
2018年 マスターズ初優勝、全米オープン準優勝
2018年1月15日付の世界ランキングで10位となり、2014年8月10日以来のトップ10復帰を果たす。
3月、メキシコ・オープン(ATP500)を優勝し、ツアー21勝目を挙げる。
BNPパリバ・オープンの決勝で世界ランキング1位のフェデラーを破り、マスターズ初優勝を果たす。
6月、全仏オープンでベスト4。
8月、ウィンブルドンでベスト8。
2018年8月13日付の世界ランキングで3位を記録(自己最高を更新)。
9月、全米オープンで9年ぶり2回目の決勝に進出。
決勝でジョコビッチに敗れ、準優勝。
10月、上海マスターズの3回戦で右膝を負傷し、試合途中で棄権。
検査の結果、右膝蓋骨(しつがいこつ)の骨折と診断され、ツアーを離脱。(ATPファイナルズの出場権を手にしていたが欠場)
年間47勝13敗、ツアー優勝2回、年末の世界ランキングは5位。
2019年
2月、デルレイビーチ・オープンでツアーに復帰を果たすが、右膝の状態が良くなく、再びツアーを離脱。
ツアー経歴(シングルス)
ツアー勝利数 | 22勝 |
キャリア通算成績 | 603戦 433勝 170敗 |
自己最高ランキング | 3位(2018年8月13日) |
ランキング推移(年末)
年 | 順位 |
---|---|
2018 | 5 |
2017 | 11 |
2016 | 38 |
2015 | 590 |
2014 | 137 |
2013 | 5 |
2012 | 7 |
2011 | 11 |
2010 | 258 |
2009 | 5 |
2008 | 9 |
2007 | 44 |
2006 | 92 |
2005 | 157 |
グランドスラム成績
グランドスラム最高成績
・全豪オープン:ベスト8
・全仏オープン:ベスト4
・ウィンブルドン:ベスト4
・全米オープン:優勝(2009年)
年 | 全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
---|---|---|---|---|
2019 | – | |||
2018 | 3回戦 | ベスト4 | ベスト8 | 準優勝 |
2017 | – | 3回戦 | 2回戦 | ベスト4 |
2016 | – | – | 3回戦 | ベスト8 |
2015 | – | – | – | – |
2014 | 2回戦 | – | – | – |
2013 | 3回戦 | – | ベスト4 | 2回戦 |
2012 | ベスト8 | ベスト8 | 4回戦 | ベスト8 |
2011 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 3回戦 |
2010 | 4回戦 | – | – | – |
2009 | ベスト8 | ベスト4 | 2回戦 | 優勝 |
2008 | 2回戦 | 2回戦 | 2回戦 | ベスト8 |
2007 | 2回戦 | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 |
2006 | – | 1回戦 | – | 1回戦 |
2005 | – | – | – | 予選 |
ATPツアー決勝での成績
決勝:35戦 22勝 13敗
カテゴリ | 勝 – 負 |
---|---|
グランドスラム | 1 – 1 |
ATPファイナルズ | 0 – 1 |
マスターズ1000 | 1 – 3 |
オリンピック | 0 – 1 |
ATP500 | 9 – 4 |
ATP250 | 11 – 3 |
錦織選手との対戦成績
錦織 圭 | 2勝 | vs | 6勝 | フアン マルティン・デルポトロ |
マイアミ・オープン 3回戦(マイアミ/ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭(33位) | 0 | 2 | 2 | |
フアン マルティン・デルポトロ(6位) | 2 | 6 | 6 | |
シティ・オープン 3回戦(ワシントン/ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭(9位) | 2 | 6 | 7 | |
フアン マルティン・デルポトロ(34位) | 0 | 4 | 5 | |
BNLイタリア国際 3回戦(ローマ/クレー) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (9位) | 0 | 64 | 3 | |
フアン マルティン・デルポトロ (34位) | 2 | 77 | 6 | |
スイス・インドア 準々決勝(バーゼル/室内ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (5位) | 2 | 7 | 6 | |
フアン マルティン・デルポトロ (42位) | 1 | 5 | 4 | |
ロンドン五輪 準々決勝(ロンドン/芝) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (18位) | 0 | 4 | 64 | |
フアン マルティン・デルポトロ (9位) | 2 | 6 | 77 | |
ウィンブルドン 3回戦(ロンドン/芝) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
錦織 圭 (20位) | 0 | 3 | 63 | 1 | ||
フアン マルティン・デルポトロ (9位) | 3 | 6 | 77 | 6 | ||
SAPオープン 準々決勝(サンノゼ/ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (56位) | 0 | 2 | 2 | |
フアン マルティン・デルポトロ (7位) | 2 | 6 | 6 | |
全米オープン 4回戦(ニューヨーク/ハード) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
錦織 圭 (126位) | 0 | 3 | 4 | 3 | ||
フアン マルティン・デルポトロ (17位) | 3 | 6 | 6 | 6 |
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