2018年3月21日から4月1日(2018年第12、13週)にマイアミ(アメリカ)で開催されるマスターズ1000「マイアミ・オープン(マイアミ・マスターズ)」。
錦織圭の3回戦の対戦相手は、世界ランキング6位のフアン マルティン・デルポトロ。
錦織とデルポトロのプレイヤー情報、3回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(3回戦)
過去の対戦成績は、錦織の2勝、デルポトロの5勝。
直近の対戦は2017年のシティ・オープン(ハード)の4回戦で、錦織が6-4、7-5のストレートで勝利しています。
※2018年3月25日時点(試合前)
錦織 圭 | デルポトロ | |
2 勝 | 対戦成績 | 5 勝 |
33位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 6位 (4位) |
日本 | 国籍 | アルゼンチン |
28歳 | 年齢 | 29歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1988年9月23日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 198cm / 97kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2005年 |
4勝2敗 | 2018年成績 | 18勝3敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 2回 |
335勝157敗 | 通算成績 | 402勝159敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 22回 |
3回戦「錦織 vs デルポトロ」の結果
試合日:現地時間 3月25日(日)
[26] 錦織 圭 (33位) | 0 | 2 | 2 | |
[5] フアン マルティン・デルポトロ (6位) | 2 | 6 | 6 | |
試合時間:1時間12分 |
---|
第26シードの錦織圭(28歳・日本)は第5シードのフアン マルティン・デルポトロ(29歳・アルゼンチン)に2-6、2-6のストレートで敗れ、3回戦で敗退となりました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
デルポトロ | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
○:サービスキープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで試合開始。
第1ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第2ゲーム、デルポトロのミス2本、錦織のフォアハンドのウィナーなどがあり、30-40と錦織にブレークチャンスが来ますが、デルポトロがサービスエースでピンチを凌ぎ、デュースへ。
デルポトロが連続でポイントを取ってキープ。
第3ゲーム、錦織がキープ。
第4ゲーム、デルポトロがラブゲームでキープ。
第5ゲーム、錦織のバックハンドのミス2本とフォアハンドのミスがあり、15-40とデルポトロにブレークチャンスが来ますが、錦織のバックハンドのダウンザラインへのウィナー、デルポトロのリターンミスがあり、デュースへ。
デュース直後、デルポトロに再びブレークチャンスが来ますが、錦織が先に攻撃を仕掛けてボレーを決め、ピンチを凌ぎます。
錦織にもゲームポイントが1本ありましたが決めきれず、デルポトロにこのゲーム4本目ブレークポイントが来ると錦織にフォアハンドのミスが出て、デルポトロがブレークに成功。
第6ゲーム、デルポトロのミスやダブルフォルトがありましたが、錦織にももったいないミスが2本あり、デルポトロがキープ。
第7ゲーム、30-15と錦織がポイントを先行しますが、錦織のフォアハンドのミス、デルポトロの厳しい攻めがあり、30-40とデルポトロにブレークチャンスが来ます。
錦織の甘くなったショットに対してデルポトロがフォアハンドのウィナーを決め、デルポトロがブレークに成功。
第8ゲーム、デルポトロのサービングフォーザセット。
デルポトロがラブゲームでキープをし、第1セットを先取。
錦織はすばらしい立ち上がりを見せましたが、第5ゲーム以降はもったいないミスが増え、サービスゲームでポイントを取るパターンが作れずに一気に崩れてしまいました。
錦織 | 第1セット | デルポトロ |
0 | サービスエース | 3 |
0 | ダブルフォルト | 1 |
70%(19/27) | ファーストサーブ確率 | 77%(17/22) |
47%(9/19) | 1st Serve Points Won | 76%(13/17) |
75%(6/8) | 2nd Serve Points Won | 80%(4/5) |
0%(0/1) | ブレイク / チャンス | 40%(2/5) |
3/5 | ネットポイント | 2/2 |
41%(20/49) | Total Points Won | 59%(29/49) |
Total Distance Run | ||
5 | Winner 合計 | 6 |
3 | フォアハンド | 3 |
2 | バックハンド | 0 |
0 | サーブ | 3 |
12 | Unforced error 合計 | 10 |
9 | フォアハンド | 5 |
3 | バックハンド | 4 |
0 | サーブ | 1 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
デルポトロ | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
○:サービスキープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、錦織のバックハンドのミス3本があり、0-40とデルポトロにブレークチャンスが来ます。
錦織が1本凌ぎますが、錦織のボレーがネットにかかり、デルポトロがブレークに成功。
第2ゲーム、デルポトロのミス、錦織のバックハンドのウィナーがあり、15-30と錦織がポイントを先行しますが、デルポトロが3連続でポイントを取ってキープ。
第3ゲーム、錦織がキープ。
第4ゲーム、デルポトロがキープ。
第5ゲーム、錦織のフォアハンドのミスとダブルフォルトなどがあり、0-40とデルポトロにブレークチャンスが来ます。
錦織がサービスエースを決め1本凌ぎますが、錦織にバックハンドのミスが出て、デルポトロがブレークに成功。
第6ゲーム、デルポトロがラブゲームでキープ。
第7ゲーム、錦織のバックハンドのミスとフォアハンドのミス、デルポトロの強烈なフォアハンドのウィナーなどがあり、15-40とデルポトロにマッチポイント(ブレークポイント)が来ますが、錦織が凌いでデュースへ。
直後、デルポトロの厳しいリターンが決まって、再びデルポトロにマッチポイントが来ますが、錦織が何とか凌ぎます。
デュース4回目、錦織にバックハンドのミスが出て、デルポトロにこのゲーム4本目のマッチポイントが来ますが、錦織がサービスエースを決めて凌ぎます。
デュース5回目、錦織のすばらしいロブショット、デルポトロのリターンミスがあり、錦織が何とか踏ん張ってキープ。
第8ゲーム、デルポトロのサービングフォーザマッチ。
40-15とデルポトロにマッチポイントが来ますが、デルポトロにミスが出て、錦織が1本凌ぎます。
40-30でデルポトロのファーストサーブを錦織が返せず、デルポトロが勝利。
錦織 | 第2セット | デルポトロ |
2 | サービスエース | 3 |
1 | ダブルフォルト | 0 |
55%(17/31) | ファーストサーブ確率 | 62%(13/21) |
65%(11/17) | 1st Serve Points Won | 77%(10/13) |
29%(4/14) | 2nd Serve Points Won | 75%(6/8) |
0%(0/0) | ブレイク / チャンス | 25%(2/8) |
3/8 | ネットポイント | 3/3 |
38%(20/52) | Total Points Won | 62%(32/52) |
Total Distance Run | ||
6 | Winner 合計 | 11 |
2 | フォアハンド | 6 |
2 | バックハンド | 2 |
2 | サーブ | 3 |
15 | Unforced error 合計 | 8 |
5 | フォアハンド | 4 |
9 | バックハンド | 4 |
1 | サーブ | 0 |
試合振り返り・スタッツ
錦織は第1セットの立ち上がりはミスもなく、いい内容のプレーを見せていましたが、デルポトロにブレークを許した第5ゲーム以降はミスが増えて、厳しい試合展開となってしまいました。
デルポトロは連戦の疲れもあって、まったく手が付けられないという状態ではありませんでしたが、錦織がサービスゲームで自滅したり、リターンゲームではもったいないミスをしたりと、途中からデルポトロはプレッシャーを受けることなくプレーに余裕ができてしまったかなという感じでした。
錦織は怪我から復帰したばかりでさらに風邪が長引いてしまい、体調面でも不安があり試合勘も戻っていないので、本来のテニスを取り戻すのにはまだ時間がかかるかなと思います。
錦織 | Match | デルポトロ |
2 | サービスエース | 6 |
1 | ダブルフォルト | 1 |
62%(36/58) | ファーストサーブ確率 | 70%(30/43) |
56%(20/36) | 1st Serve Points Won | 77%(23/30) |
45%(10/22) | 2nd Serve Points Won | 77%(10/13) |
0%(0/1) | ブレイク / チャンス | 31%(4/13) |
6/13 | ネットポイント | 5/5 |
40%(40/101) | Total Points Won | 60%(61/101) |
1,056m | Total Distance Run | 998m |
11 | Winner 合計 | 17 |
5 | フォアハンド | 9 |
4 | バックハンド | 2 |
2 | サーブ | 6 |
27 | Unforced error 合計 | 18 |
14 | フォアハンド | 9 |
12 | バックハンド | 8 |
1 | サーブ | 1 |
錦織の次に出場する大会は!?
錦織圭が次に出場する大会は、4月15日からモンテカルロ(モナコ)で開催されるマスターズ1000「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」。
例年、錦織はモンテカルロをスキップして、翌週のバルセロナ(ATP500)からクレーコートシーズンを始動するという形を取っていましたが、今シーズンはモンテカルロから始動となります。
今後、ランキングが下がってグランドスラムやマスターズでノーシードでの出場となり、ドロー次第では早期敗退となって、またランキングが下がるという負の連鎖に陥るかもしれません。
デルポトロやアンダーソンも怪我でランキングを落として再浮上するまで時間がかかりましたが、両選手とも我慢が続く厳しい期間を乗り越えて現在トップ10に戻ってきているので、錦織も何とかこの試練を乗り越えて欲しいなと思います。
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