2018年3月21日から4月1日(2018年第12、13週)にマイアミ(アメリカ)で開催されるマスターズ1000「マイアミ・オープン(マイアミ・マスターズ)」の大会概要、歴代優勝者、大会日程、エントリー選手、ドロー表、放送予定、錦織圭の過去の成績を見ていきます。
マイアミ・オープン(マスターズ1000)
マイアミ・オープンは、アメリカのフロリダ州マイアミにあるクランドン・パーク・テニスセンターで開催されるATPワールドツアー・マスターズ1000の大会です(男女共催)。
2015年からブラジルに本社を置く銀行グループ「Itaú」が冠スポンサーを務めていますが、これまでスポンサーによって大会名が何度も変わってきているため、開催地の名前から「マイアミ・マスターズ」とも呼ばれています。
大会概要
大会名 | マイアミ・オープン (Miami Open presented by Itaú) |
別名 | マイアミ・マスターズ |
カテゴリ | マスターズ1000 |
開催期間 | 2018年 3月21日 ~ 4月1日 |
開催地 | アメリカ/フロリダ州マイアミ |
会場 | クランドン・パーク・テニスセンター |
サーフェス | ハードコート |
ドロー | 96(シングルス) |
賞金総額 | $7,972,535(約8億4,650万円) |
日本との時差 | -13時間(サマータイム中) |
マイアミ・オープンでの獲得ポイントと賞金を紹介します。
ラウンド | 獲得ポイント | 賞金 |
---|---|---|
優勝 | 1,000 | $1,340,860 (約1億4,240万円) |
準優勝 | 600 | $654,380 (約6,950万円) |
準決勝 | 360 | $327,965 (約3,480万円) |
準々決勝 | 180 | $167,195 (約1,780万円) |
4回戦 | 90 | $88,135 (約940万円) |
3回戦 | 45 | $47,170 (約500万円) |
2回戦 | 25 | $25,465 (約270万円) |
1回戦 | 10 | $15,610 (約170万円) |
※賞金(日本円)について、2018年3月2日時点での1ドル106.18円で換算。
歴代優勝者
マイアミ・オープンの過去10年の優勝者を紹介します。
シングルス最多優勝記録は、アンドレ・アガシ氏とノバク・ジョコビッチの6回。
・アガシ:1990、1995、1996、2001~2003
・ジョコビッチ:2007、2011、2012、2014~2016
2017年は第4シードのロジャー・フェデラーが決勝で第5シードのラファエル・ナダルを6-3、6-4のストレートで破り、優勝を飾りました。(2017年の結果はこちら)
年 | 優勝者 |
---|---|
2017 | ロジャー・フェデラー |
2016 | ノバク・ジョコビッチ |
2015 | ノバク・ジョコビッチ |
2014 | ノバク・ジョコビッチ |
2013 | アンディ・マレー |
2012 | ノバク・ジョコビッチ |
2011 | ノバク・ジョコビッチ |
2010 | アンディ・ロディック |
2009 | アンディ・マレー |
2008 | ニコライ・ダビデンコ |
大会日程
3月19日(月)と3月20日(火)に予選が行われます。
本戦は3月21日(水)からの12日間開催で、4月1日(日)に男子シングルスの決勝が行われます。
日程 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
3月19日(月) | 予選 | 予選 |
3月20日(火) | 予選 | 予選・1回戦 |
3月21日(水) | 1回戦 | 1回戦 |
3月22日(木) | 1回戦 | 2回戦 |
3月23日(金) | 2回戦 | 2回戦 |
3月24日(土) | 2回戦 | 3回戦 |
3月25日(日) | 3回戦 | 3回戦 |
3月26日(月) | 3回戦 | 4回戦 |
3月27日(火) | 4回戦 | 準々決勝 |
3月28日(水) | 準々決勝 | 準々決勝 |
3月29日(木) | 準々決勝 | 準決勝 |
3月30日(金) | 準決勝 | – |
3月31日(土) | – | 決勝 |
4月1日(日) | 決勝 | – |
・3月31日(土):シングルス決勝(女)、ダブルス決勝(男)
・4月1日(日) :シングルス決勝(男)、ダブルス決勝(女)
エントリー選手
マイアミ・オープンに出場予定のランキング上位の選手と日本人選手、各選手の2017年の同大会での結果を紹介します。
ランキング上位32名にシードが与えられ、シード選手は1回戦が免除され2回戦からの出場となります。
<シングルスの出場枠96>
・本戦ストレートイン (DA):79名
・ワイルドカード (WC):5名
・予選通過者 (Q):12名
<欠場者の情報>
ナダル、ティエム、プイユ、ワウリンカ、ラモスビノラス、マレー、コールシュライバー、ツォンガ、クエバス、モンフィス、ドルゴポロフ、ロレンツィ、ベネトー、セッピ、マイヤー、ルは欠場となりました。
※世界ランキング「Rank」は2018年3月19日付のランキングです。
シード | 選手名 | Rank | 2017年 |
---|---|---|---|
1 | ロジャー・フェデラー | 1位 | 優勝 |
– | ラファエル・ナダル | 2位 | 準優勝 |
2 | マリン・チリッチ | 3位 | 2回戦 |
3 | グリゴール・ディミトロフ | 4位 | 2回戦 |
4 | アレクサンダー・ズベレフ | 5位 | ベスト8 |
5 | フアン マルティン・デルポトロ | 6位 | 3回戦 |
– | ドミニク・ティエム | 7位 | 2回戦 |
6 | ケビン・アンダーソン | 8位 | 2回戦 |
7 | ダビド・ゴファン | 9位 | 4回戦 |
– | リュカ・プイユ | 10位 | 2回戦 |
8 | ジャック・ソック | 11位 | ベスト8 |
9 | ノバク・ジョコビッチ | 12位 | – |
10 | トマーシュ・ベルディヒ | 13位 | ベスト8 |
11 | サム・クエリー | 14位 | 3回戦 |
12 | ロベルト・バウティスタ アグート | 15位 | 4回戦 |
13 | ディエゴ・シュワルツマン | 16位 | 3回戦 |
14 | ジョン・イズナー | 17位 | 3回戦 |
15 | ファビオ・フォニーニ | 18位 | ベスト4 |
16 | パブロ・カレーニョ ブスタ | 19位 | 2回戦 |
17 | ニック・キリオス | 20位 | ベスト4 |
– | スタン・ワウリンカ | 21位 | 4回戦 |
18 | アドリアン・マナリノ | 22位 | 4回戦 |
19 | チョン・ヒョン | 23位 | 1回戦 |
– | アルベルト・ラモス ビノラス | 24位 | 2回戦 |
20 | ミロシュ・ラオニッチ | 25位 | 3回戦 |
21 | カイル・エドマンド | 26位 | 1回戦 |
22 | フィリップ・クライノビッチ | 27位 | – |
23 | ジレ・ミュラー | 28位 | 3回戦 |
– | アンディ・マレー | 29位 | – |
24 | ダミール・ズムル | 30位 | 2回戦 |
– | フィリップ・コールシュライバー | 31位 | 3回戦 |
25 | フェリシアーノ・ロペス | 32位 | 2回戦 |
26 | 錦織 圭 | 33位 | ベスト8 |
27 | アンドレイ・ルブレフ | 34位 | 2回戦 |
28 | ダビド・フェレール | 35位 | 2回戦 |
29 | ボルナ・チョリッチ | 36位 | 3回戦 |
30 | リシャール・ガスケ | 37位 | – |
– | ジョーウィルフリード・ツォンガ | 38位 | – |
31 | フェルナンド・ベルダスコ | 39位 | 3回戦 |
– | パブロ・クエバス | 40位 | 2回戦 |
32 | カレン・ハチャノフ | 41位 | 1回戦 |
ガエル・モンフィス | 42位 | – | |
杉田 祐一 | 43位 | – | |
ロビン・ハーセ | 44位 | 2回戦 | |
レオナルド・メイヤー | 45位 | – | |
デニス・シャポバロフ | 46位 | – | |
ブノワ・ペール | 47位 | 3回戦 | |
アルヤズ・ベデネ | 48位 | 1回戦 | |
ジャレッド・ドナルドソン | 49位 | 4回戦 | |
ペーター・ゴヨブチック | 50位 | 予選1回戦 | |
西岡 良仁(PR) | 374位 | 2回戦 |
PR:プロテクトランキング
ドロー表
ドローセレモニー:日本時間の3月20日(火) 午前3時。
ドロー表(PDF版)は、『 2018年マイアミ・オープンのドロー表 』をご覧ください。
第1シードから第8シードまでのドローは下記のようになりました。
<トップハーフ>
[1] フェデラー vs アンダーソン [6]
[4] A.ズベレフ vs ソック [8]
<ボトムハーフ>
[3] ディミトロフ vs デルポトロ [5]
[2] チリッチ vs ゴファン [7]
ボトムハーフのディミトロフ山に入った第26シードの錦織圭の2回戦(初戦)の対戦相手は、世界ランキング50位のペーター・ゴヨブチック(28歳・ドイツ)と世界ランキング96位のジョン・ミルマン(28歳・オーストラリア)の勝者に決まりました。
3回戦ではBNPパリバ・オープンを優勝した第5シードのフアン マルティン・デルポトロ(29歳・アルゼンチン)との対戦が予想されます。
また、日本人選手の1回戦の対戦相手について、杉田祐一は世界ランキング44位のロビン・ハーセ(30歳・オランダ)、西岡良仁は世界ランキング130位のアレックス・デ ミノール(19歳・オーストラリア)との対戦が決まりました。
杉田が2回戦に進出した場合は第5シードのデルポトロとの対戦となり、錦織と杉田ともに厳しいドローとなりました。
<withdraw>
フェデリコ・デルボニスが右足の怪我でwithdrawとなり、ラッキールーザーでミルザ・バシッチが出場となりました。
マイアミ・オープンの結果
2018年マイアミ・オープンの1回戦から決勝までの結果です。
結果の記事では、各ラウンド終了時の暫定ランキングも紹介しています。
・マイアミOP「2回戦」の結果
・マイアミOP「3回戦」の結果
・マイアミOP「4回戦」の結果
・マイアミOP「準々決勝」の結果
・マイアミOP「準決勝」の結果
・マイアミOP「決勝」の結果
放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継(一部は録画)で放送予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
3月22日(木) | 1回戦 | 0:00~11:30 |
3月23日(金) | 1回戦 | 0:00~8:50 |
3月24日(土) | 2回戦 | 0:00~8:10 |
3月25日(日) | 2回戦 | 0:00~8:25 |
3月26日(月) | 3回戦 | 0:00~8:25 |
3月27日(火) | 3回戦 | 0:00~8:25 |
3月28日(水) | 4回戦 | 0:00~8:25 |
3月29日(木) | 準々決勝 1 | 4:00~7:00 |
準々決勝 2 | 20:00~23:00 (録画) | |
3月30日(金) | 準々決勝 3 | 4:00~7:00 |
準々決勝 4 | 23:00~25:58 (録画) | |
3月31日(土) | 準決勝 1 | 1:58~5:00 |
準決勝 2 | 19:00~22:00 (録画) | |
4月1日(日) | ダブルス決勝 | 4:00~7:00 |
4月2日(月) | 決勝 | 1:50~5:30 |
3月23日(金)から3月31日(土)までの放送予定について、午前8時過ぎから選抜高校野球(甲子園)の中継が予定に入っているため、各ラウンドでナイトセッションに組まれる試合の生中継はなく、放送なしまたは同日夜に録画での放送となっています。
準々決勝2試合と準決勝1試合も録画放送となります。
NHK・BS1
NHKでは、BS1またはサブチャンネルのBS102chで錦織が出場する試合を中心に1回戦から決勝まで12試合を生中継で放送予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
3月22日(木) | 1回戦 | 0:00~(1:50) |
3月23日(金) | 1回戦 | 0:00~(2:00) |
3月24日(土) | 2回戦 | 3:00~(5:00) |
3月25日(日) | 2回戦 | 1:30~(3:00) |
3月26日(月) | 3回戦 | 3:00~(5:00) |
3月27日(火) | 3回戦 | 8:30~(10:30) |
3月28日(水) | 4回戦 | 5:00~(7:00) |
3月29日(木) | 準々決勝 | 10:00~(12:00) |
3月30日(金) | 準々決勝 | 8:00~(10:00) |
3月31日(土) | 準決勝 1 | 2:00~(4:00) |
準決勝 2 | 8:00~(10:00) | |
4月2日(月) | 決勝 | 2:00~(4:00) |
・3月22日(木):「杉田 vs ハーセ」
・3月23日(金):「西岡 vs デミノール」
・3月24日(土):「錦織 vs ミルマン」
・3月25日(日):「西岡 vs ベルディヒ」
・3月26日(月):「錦織 vs デルポトロ」
・3月27日(火):「A.ズベレフ vs フェレール」
・3月28日(水):「シャポバロフ vs チョリッチ」
・3月29日(木):「デルポトロ vs ラオニッチ」
・3月30日(金):「A.ズベレフ vs チョリッチ」
・3月31日(土):1「デルポトロ vs イズナー」、2「カレーニョブスタ vs A.ズベレフ」
・4月2日(月):「A.ズベレフ vs イズナー」
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWでは、WOWOWメンバーズオンデマンド限定でライブ配信を予定。
錦織の過去の成績
錦織のマイアミ・マスターズでの過去の成績を紹介します。
錦織は安定して好成績を残しており、相性の良い大会となっています。
年 | 結果 | 対戦相手 |
---|---|---|
2017 | 準々決勝 | ファビオ・フォニーニ |
2016 | 準優勝 | ノバク・ジョコビッチ |
2015 | 準々決勝 | ジョン・イズナー |
2014 | 準決勝 | 棄権(ノバク・ジョコビッチ) |
2013 | 4回戦 | ダビド・フェレール |
2012 | 4回戦 | ラファエル・ナダル |
2011 | 2回戦 | ラファエル・ナダル |
2008 | 1回戦 | アルベルト・モンタネス |
2017年は準々決勝に進出したものの、4回戦で左膝を痛め、準々決勝では右手首を痛めて満足にプレーすることができず、不本意な結果に終わりました。
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | bye | – |
2回戦 | ケビン・アンダーソン (74位) | 6-4,6-3 |
3回戦 | フェルナンド・ベルダスコ (30位) | 7-6(2),6-7(5),6-1 |
4回戦 | フェデリコ・デルボニス (57位) | 6-3,4-6,6-3 |
準々決勝 | ファビオ・フォニーニ (40位) | 4-6,2-6 |
今年は怪我から復帰してまだ実戦不足ということでどんな結果になるか分かりませんが、この後から始まるクレーコートシーズンに向けて弾みになる結果を残してくれたらなと思います。
最後に
インディアンウェルズとマイアミのマスターズ2連戦は、早い段階で欠場が決まっていたマレーに加え、ナダル、ワウリンカも怪我で欠場となってしまいました。
また、ジョコビッチは2大会とも出場する方向で調整しているようですが怪我の回復状況が不明、ゴファンは左目を負傷してインディアンウェルズを欠場、キリオスは2月の大会を怪我で欠場しておりプレーできる状態か不明、他にも体調不良やら怪我を抱えるなど、うれしくないニュースばかりが飛び込んできます。
そんな中、一番元気で調子がいいのが36歳のフェデラーだけというおかしな状況で、この大会ももちろんフェデラーが優勝候補です。
2018年シーズンもトップ選手が怪我に苦しむ状況が続き、残念ながらトップ選手がいい状態で勢揃いするということはしばらくなさそうですが、こういう状況の中で結果を残して飛躍を遂げる選手が出てくるのか注目していきたいです。
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