ATPランキング試算(2018年5月・ローマ後)


2018年5月13日から5月20日(2018年第20週)にローマ(イタリア)で開催されるマスターズ1000「BNLイタリア国際」。

今回はランキング上位30名のBNLイタリア国際後の5月21日付のランキング試算を見ていきます。

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2018年5月21日付のランキング試算

はじめに、5月21日付のランキングについて、2017年のBNLイタリア国際でのポイントが5月21日に失効日を迎え、2018年の同大会でのポイントと入れ替わる形になります。

ただし、昨年マスターズの大会への出場義務がなくBNLイタリア国際に出場していなかった選手は、現在ランキングの対象となっている18大会のうち最も低いポイント(グランドスラム、マスターズを除く)が対象外に繰り下がり、2018年のBNLイタリア国際でのポイントが加算されます。

2017年BNLイタリア国際の振り返り

まずはトップ30の2017年のBNLイタリア国際の結果を簡単に振り返ります。

決勝で第16シードのA.ズベレフが第2シードのジョコビッチを6-4、6-3のストレートで破り、マスターズ初優勝を飾りました。

2017年BNLイタリア国際の決勝の結果はこちら

第8シードのティエムとイズナーがベスト4。

優勝候補だった第4シードのナダルは、準々決勝でティエムに敗れました。

順位 選手名 5月14日
point
2017年
ローマ
1 フェデラー 8,670
2 ナダル 7,950 ベスト8
3 A.ズベレフ 6,015 優勝
4 ディミトロフ 4,870 1回戦
5 チリッチ 4,770 ベスト8
6 デルポトロ 4,540 ベスト8
7 アンダーソン 3,660 1回戦
8 ティエム 3,545 ベスト4
9 イズナー 3,305 ベスト4
10 ゴファン 2,930 3回戦
11 カレーニョ ブスタ 2,280 2回戦
12 クエリー 2,220 3回戦
13 バウティスタ アグート 2,210 3回戦
14 ソック 2,155 3回戦
15 シュワルツマン 2,130 1回戦
16 プイユ 1,995 1回戦
17 ベルディヒ 1,980 3回戦
18 ジョコビッチ 1,905 準優勝
19 エドマンド 1,905 2回戦
20 チョン 1,807
21 フォニーニ 1,805 3回戦
22 ラオニッチ 1,705 ベスト8
23 ワウリンカ 1,685 3回戦
24 錦織 圭 1,665 3回戦
25 キリオス 1,630
26 クライノビッチ 1,601
27 マナリノ 1,560 1回戦
28 コールシュライバー 1,530
29 シャポバロフ 1,488
30 ガスケ 1,475

トップ30の基礎ポイント

トップ30の基礎ポイントを見ていきます。

順位 選手名 5月14日
point
失効
point
基礎
point
1 フェデラー 8,670 0 8,670
2 ナダル 7,950 180 7,770
3 A.ズベレフ 6,015 1,000 5,015
4 ディミトロフ 4,870 10 4,860
5 チリッチ 4,770 180 4,590
6 デルポトロ 4,540 180 4,360
7 アンダーソン 3,660 35 3,625
8 ティエム 3,545 360 3,185
9 イズナー 3,305 360 2,945
10 ゴファン 2,930 90 2,840
11 カレーニョ ブスタ 2,280 45 2,235
12 クエリー 2,220 90 2,130
13 バウティスタ アグート 2,210 90 2,120
14 ソック 2,155 90 2,065
15 シュワルツマン 2,130 10 2,120
16 プイユ 1,995 10 1,985
17 ベルディヒ 1,980 90 1,890
18 ジョコビッチ 1,905 600 1,305
19 エドマンド 1,905 45 1,860
20 チョン 1,807 0 1,775*
21 フォニーニ 1,805 90 1,715
22 ラオニッチ 1,705 180 1,525
23 ワウリンカ 1,685 90 1,595
24 錦織 圭 1,665 90 1,575
25 キリオス 1,630 0 1,630
26 クライノビッチ 1,601 95 1,506
27 マナリノ 1,560 35 1,525
28 コールシュライバー 1,530 0 1,530
29 シャポバロフ 1,488 0 1,483*
30 ガスケ 1,475 0 1,385*
  • 5月14日ポイント
  • 2018年5月14日付のATPランキングのポイント。

  • 失効ポイント
  • 2018年5月21日に失効日を迎える2017年のBNLイタリア国際のポイント。

    クライノビッチの失効ポイントは、2017年のBNLイタリア国際と同じ週に開催されたチャレンジャー大会でのポイント。

  • 基礎ポイント
  • 「基礎ポイント」=「5月14日ポイント」-「失効ポイント」

この「基礎ポイント」に2018年のBNLイタリア国際のポイントを加算すれば、次回発表される5月21日付のATPランキングと同じになります。

※シャポバロフ、ガスケの基礎ポイントについて、2017年にBNLイタリア国際に出場していないため(出場義務なし・出場免除)、現在ランキングの対象となっている18大会のうち最も低いポイント(シャポバロフ:5、ガスケ:90)が対象外に繰り下がります。

また、2018年のBNLイタリア国際の欠場が決まっているチョンの基礎ポイントについて、現在ランキングの対象となっている18大会のうち最も低い32ポイントが対象外に繰り下がり、0ポイントが加算されます。

BNLイタリア国際 獲得ポイント
ラウンド 獲得ポイント
優勝 1,000
準優勝 600
準決勝 360
準々決勝 180
3回戦 90
2回戦 45
1回戦 10

暫定ランキング

「基礎ポイント」順にランキングを並び替えます。

暫定
順位
選手名 基礎
point
1 フェデラー 8,670
2 ナダル 7,770
3 A.ズベレフ 5,015
4 ディミトロフ 4,860
5 チリッチ 4,590
6 デルポトロ 4,360
7 アンダーソン 3,625
8 ティエム 3,185
9 イズナー 2,945
10 ゴファン 2,840
11 カレーニョ ブスタ 2,235
12 クエリー 2,130
13 シュワルツマン 2,120
14 バウティスタ アグート 2,120
15 ソック 2,065
16 プイユ 1,985
17 ベルディヒ 1,890
18 エドマンド 1,860
19 チョン 1,775
20 フォニーニ 1,715
21 キリオス 1,630
22 ワウリンカ 1,595
23 錦織 圭 1,575
24 コールシュライバー 1,530
25 マナリノ 1,525
26 ラオニッチ 1,525
27 クライノビッチ 1,506
28 シャポバロフ 1,483
29 ルブレフ 1,407
30 ガスケ 1,385
31 ズムル 1,370
32 F.ロペス 1,365
33 ジョコビッチ 1,305

<欠場者情報>
フェデラー、バウティスタ アグート、チョン、キリオス、ラオニッチ、クライノビッチ、ルブレフ、ツォンガ、マレーは欠場。

1位争い

ナダルは優勝すれば1位に復帰。

ナダルが準優勝以下だった場合、フェデラーの1位が確定します。

3~6位争い

全仏オープンでの第2シードから第4シードの3枠を争っているA.ズベレフ、ディミトロフ、チリッチ、デルポトロの4名。

A.ズベレフは2017年のBNLイタリア国際での1,000の失効ポイントがあるため、マスターズ2連戦が始まる前は全仏オープンのシード争いでA.ズベレフが一番厳しいかと予想していましたが、前の週のマドリード・オープンで見事に優勝。

今大会でチリッチとデルポトロがボトムハーフに入り、どちらかは最高でも準決勝の360ポイント止まりとなるため、A.ズベレフの全仏オープンの第4シード以内が確定し、あとはナダルと反対のボトムハーフに入るために第2シードを確保できるかどうかという状況です。

そして、6位のデルポトロが第4シードを取るためには最低でも準決勝進出が必要で、クレーコートシーズンに入って2大会目となる今大会でどこまで勝ち上がれるのか注目です。

10位争い

10位のゴファンと11位以下の選手とのポイント差が大きく開いているため、今大会でトップ10メンバーの入れ替わりはないと思われます。

ティエムは昨年のクレーコートシーズンでの失効ポイントが多くあったため、全仏オープン後にトップ10陥落の危機がありましたが、前の週のマドリード・オープンでナダルを倒すなどすばらしい活躍を見せて準優勝となり、何とかトップ10に踏み止まれそうな状況となりました。

また、600の失効ポイントを迎えて暫定で33位まで急落となったジョコビッチは、クレーコートシーズンに入っても調子が上がって来ないため、トップ10復帰どころかランキングがどんどん落ちていく状況となっています。

錦織のランキング

暫定23位の錦織はマスターズ2連戦で連続での早期敗退だけは避けたいところですが、今大会では1回戦でF.ロペス、2回戦に進んだ場合は第3シードのディミトロフとの対戦が決まり、簡単には勝ち上がれないドローとなりました。

ノーシードでの出場となると1回戦または2回戦でシード選手と対戦することになるので、何とかシードが取れるところまでランキングを戻して行きたいところです。

2018年BNLイタリア国際の結果

2018年BNLイタリア国際の1回戦から決勝までの結果です。

結果の記事では各ラウンド終了時の暫定ランキング(ポイント)も紹介する予定です。

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