2018年5月13日から5月20日(2018年第20週)にローマ(イタリア)で開催されるマスターズ1000「BNLイタリア国際」。
錦織圭の1回戦の対戦相手は、世界ランキング33位のフェリシアーノ・ロペス(36歳・スペイン)。
錦織とF.ロペスのプレイヤー情報、1回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(1回戦)
過去の対戦成績は、錦織の3勝、F.ロペスの3勝。
クレーコートでは、錦織の1勝、F.ロペスの1勝。
直近の対戦は2015年のBNPパリバ・オープン(ハード)の4回戦で、F.ロペスがセットカウント2-0(6-4、7-6(2))で勝利しています。
※2018年5月14日時点(試合前)
錦織 圭 | F.ロペス | |
3 勝 | 対戦成績 | 3 勝 |
24位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 33位 (12位) |
日本 | 国籍 | スペイン |
28歳 | 年齢 | 36歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1981年9月20日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 188cm / 88kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 左 / 片手 |
2007年 | プロ転向 | 1997年 |
9勝6敗 | 2018年成績 | 11勝10敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
340勝161敗 | 通算成績 | 463勝419敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 6回 |
1回戦「錦織 vs F.ロペス」の結果
試合日:現地時間 5月14日(月)
錦織 圭 (24位) | 2 | 77 | 6 | |
フェリシアーノ・ロペス (33位) | 0 | 65 | 4 | |
試合時間:1時間47分 |
---|
錦織圭(28歳・日本)がフェリシアーノ・ロペス(36歳・スペイン)を7-6(5)、6-4のストレートで破り、2回戦進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | T | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 7 | 7 | ||||||
F.ロペス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 5 | 6 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク、T:タイブレーク |
錦織のサービスで試合開始。
第1ゲーム、40-0から錦織のフォアハンドのミスとF.ロペスのフォアハンドのウィナーがあり、40-30まで行きますが、錦織がキープ。
第2ゲーム、40-0からF.ロペスのフォアハンドのミス、バックハンドのスライスがアウトとなり、40-30まで行きますが、F.ロペスがサービスエースを決めてキープ。
第3ゲーム、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナーが決まるなど、錦織が深いストロークでしっかりとポイントを取って行ってキープ。
第4ゲーム、30-15からF.ロペスのボレーミス、サービスダッシュに出たF.ロペスの足元に沈める錦織のリターンでのポイントがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ますが、F.ロペスがサービスエースでピンチを凌いでキープ。
第5ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第6ゲーム、F.ロペスがラブゲームでキープ。
第7ゲーム、ファーストポイントで錦織のバックハンドのミスが出ましたが、その後は落ち着いたプレーで錦織が4連続でポイントを取ってキープ。
第8ゲーム、F.ロペスがラブゲームでキープ。
第9ゲーム、錦織のバックハンドのミス、F.ロペスの厳しいリターンからのスマッシュなどがあり、15-30とF.ロペスがポイントを先行しますが、錦織がしっかりと攻め切って3連続でポイントを取ってキープ。
第10ゲーム、F.ロペスが危なげなくキープ。
第11ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第12ゲーム、F.ロペスのフォアハンドのミス2本、F.ロペスのすばらしいボレー、錦織のリターンエースなどがあり、デュースへ。
錦織の粘りもあり、F.ロペスはゲームポイントであと1本をなかなか決めきれません。
デュース5回目、F.ロペスにダブルフォルトが出て、錦織にセットポイント(ブレークポイント)が来ますが、F.ロペスがファーストサーブでポイントを取って凌ぎます。
デュース6回目でF.ロペスが何とかキープ。
タイブレーク(錦織 – F.ロペス)
錦織のサービス
1:錦織にフォアハンドのミスが出て、F.ロペスがミニブレーク(0-1)
F.ロペスのサービス
2:F.ロペスにダブルフォルトが出て、錦織がミニブレーク(1-1)
3:F.ロペスにフォアハンドのミスが出て、錦織がミニブレーク(2-1)
錦織のサービス
4:錦織のファーストサーブでのポイント(3-1)
5:F.ロペスがドロップショットで錦織をネットに誘い出してからのパッシングショットを決め、F.ロペスがミニブレーク(3-2)
F.ロペスのサービス
6:F.ロペスにフォアハンドのミスが出て、錦織がミニブレーク(4-2)
7:F.ロペスのファーストサーブでのポイント(4-3)
錦織のサービス
8:錦織にバックハンドのミスが出て、F.ロペスがミニブレーク(4-4)
9:錦織にバックハンドのミスが出て、F.ロペスがミニブレーク(4-5)
F.ロペスのサービス
10:錦織の厳しいバックハンドのクロスへのショットからのフォアハンドのウィナーが決まり、錦織がミニブレーク(5-5)
11:F.ロペスがフォアに回り込んでできたオープンコートへの錦織のバックハンドのクロスへのショットが決まり、錦織がミニブレーク(6-5)
錦織のサービス
12:F.ロペスのバックハンドのスライスがネットにかかり、錦織が第1セットを先取(7-5)
錦織 | 第1セット | F.ロペス |
0 | サービスエース | 6 |
0 | ダブルフォルト | 2 |
44%(16/36) | ファーストサーブ確率 | 55%(28/51) |
81%(13/16) | 1st Serve Points Won | 71%(20/28) |
65%(13/20) | 2nd Serve Points Won | 52%(12/23) |
0%(0/2) | ブレイク / チャンス | 0%(0/0) |
3/5 | ネットポイント | 6/9 |
52%(45/87) | Total Points Won | 48%(42/87) |
9 | Winner 合計 | 18 |
7 | フォアハンド | 6 |
2 | バックハンド | 6 |
0 | サーブ | 6 |
12 | Unforced error 合計 | 20 |
5 | フォアハンド | 7 |
7 | バックハンド | 11 |
0 | サーブ | 2 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | 6 | ||||
F.ロペス | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | 4 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
F.ロペスのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、F.ロペスのフォアハンドのミス、錦織の深いショットでのポイント2本などがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
F.ロペスが1本凌ぎますが、錦織のサイドラインギリギリへのリターンをF.ロペスが返せず、錦織がブレークに成功。
第2ゲーム、F.ロペスが攻勢に出てきますが、F.ロペスのミスにも助けられ、錦織がキープ。
第3ゲーム、40-30まで行きますが、F.ロペスがキープ。
第4ゲーム、錦織が危なげなくキープ。
第5ゲーム、40-30まで行きますが、F.ロペスがキープ。
第6ゲーム、F.ロペスのフォアハンドのウィナー、錦織のバックハンドのミス、錦織のサーブアンドボレーでのポイント、錦織のバックハンドのミスがあり、15-40とF.ロペスにブレークポイントが来ます。
錦織の角度のあるバックハンドのクロスへのウィナー、ファーストサーブでのポイントで錦織がピンチを凌いで、デュースへ。
錦織はデュース1回目のゲームポイントでダブルフォルト、デュース2回目のゲームポイントでバックハンドのミスが出て、あと1本を決めきれません。
デュース3回目、F.ロペスがリターンから攻めてポイントを取り、F.ロペスに再びブレークポイントが来ると、F.ロペスがストローク勝負で打ち勝ってブレークバックに成功。
第7ゲーム、F.ロペスのダブルフォルトとフォアハンドのミス、錦織のストロークで打ち勝ってのポイントなどがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
ロングラリーから錦織の凌ぎのロブショットに対し、F.ロペスがベースライン付近からのグランドスマッシュをネットにかけ、錦織がブレークに成功。
このロングラリーの途中でF.ロペスのドロップショットを錦織がギリギリ拾うシーンがありましたが、F.ロペスがポイント後にツーバウンド(ノットアップ)していたと怒りをあらわにして抗議をします。(プレー中にもF.ロペスがアピールしていましたが、審判は認めず)
もちろんプレー後で判定は変わりませんが、リプレイ映像ではツーバウンドしていました。
第8ゲーム、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナー、バックハンドのダウンザラインへのウィナー、フォアハンドのストレートへのウィナー2本が決まるなど、錦織がキープ。
このゲームでF.ロペスのリターンがギリギリアウト(ホークアイ)だったのを先ほどの帳尻あわせかのようにイン判定とするポイントがありました。
第9ゲーム、30-30まで行きますが、F.ロペスがキープ。
第10ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
錦織のファーストサーブでのポイント、F.ロペスのバックハンドのミス、錦織のファーストサーブでのポイントがあり、40-0と錦織にセットポイントが来ます。
F.ロペスのリターンがアウトとなり、錦織が勝利。
錦織 | 第2セット | F.ロペス |
1 | サービスエース | 1 |
1 | ダブルフォルト | 1 |
77%(24/31) | ファーストサーブ確率 | 62%(18/29) |
75%(18/24) | 1st Serve Points Won | 67%(12/18) |
43%(3/7) | 2nd Serve Points Won | 27%(3/11) |
67%(2/3) | ブレイク / チャンス | 33%(1/3) |
2/3 | ネットポイント | 2/4 |
58%(35/60) | Total Points Won | 42%(25/60) |
9 | Winner 合計 | 8 |
5 | フォアハンド | 5 |
3 | バックハンド | 2 |
1 | サーブ | 1 |
7 | Unforced error 合計 | 11 |
2 | フォアハンド | 5 |
4 | バックハンド | 5 |
1 | サーブ | 1 |
試合振り返り・スタッツ
第1セットのタイブレークはミニブレーク合戦となり、どちらが取ってもおかしくない展開でしたが、連続ミスをした後の錦織の気持ちの切り替えと集中力はさすがでした。
第2セットに入ってからは錦織のファーストサーブの確率が上がり、ストロークのミスも減り、リターンの返球率も上がってF.ロペスにプレッシャーをかけるなど、尻上がりにプレーが良くなっていました。
バルセロナ・オープンとマドリード・オープンで2大会続けて初戦敗退した後だったので、まずは1回戦を突破できて良かったです。
錦織 | Match | F.ロペス |
1 | サービスエース | 7 |
1 | ダブルフォルト | 3 |
60%(40/67) | ファーストサーブ確率 | 58%(46/80) |
78%(31/40) | 1st Serve Points Won | 70%(32/46) |
59%(16/27) | 2nd Serve Points Won | 44%(15/34) |
40%(2/5) | ブレイク / チャンス | 33%(1/3) |
5/8 | ネットポイント | 8/13 |
54%(80/147) | Total Points Won | 46%(67/147) |
2,039m | Total Distance Run | 2,115m |
18 | Winner 合計 | 26 |
12 | フォアハンド | 11 |
5 | バックハンド | 8 |
1 | サーブ | 7 |
19 | Unforced error 合計 | 31 |
7 | フォアハンド | 12 |
11 | バックハンド | 16 |
1 | サーブ | 3 |
錦織の2回戦の対戦相手は!?
錦織圭のBNLイタリア国際2回戦の対戦相手は、世界ランキング4位のグリゴール・ディミトロフ(26歳・ブルガリア)。
過去の対戦成績は、錦織の3勝、ディミトロフの1勝。
直近の対戦は2017年のブリスベン国際(ハード)の決勝で、ディミトロフがセットカウント2-1(6-2、2-6、6-3)勝利しています。
クレーコートでは初対戦となります。
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