ロジャー・フェデラーに関する情報をまとめました。
フェデラー選手の基本情報、選手紹介、選手経歴、ツアー経歴、ランキング推移、グランドスラム成績、ツアー決勝成績、錦織選手との対戦成績です。
基本情報
※更新日:2020年2月21日
名前 | ロジャー・フェデラー(Roger Federer) |
国籍 | スイス(SUI) |
出身地 | バーゼル |
性別 | 男 |
生年月日 | 1981年8月8日 |
年齢 | 38歳 |
身長 | 185cm |
体重 | 85kg |
プロ転向 | 1998年 |
利き手 | 右 |
バックハンド | 片手打ち |
コーチ | イワン・リュビチッチ(Ivan Ljubičić) セベリン・ルティ(Severin Lüthi) |
※以下、記事内の表現に関して、シングルスに視点を置いたものとなっています。
ダブルスに関する場合は、「ダブルス」と表記しています。
選手紹介
見るもの全てを魅了する華麗なプレーや記録の数々だけでなく、スポーツマンシップやチャリティー活動などの人間性を含め、「史上最高のテニスプレーヤー」と称される。
芝、ハード、クレーのどのサーフェスでも強さを発揮し、すべてのプレーにおいて高いレベルを誇るオールラウンダー。
理想的な美しいフォームから繰り出される、歴代最高と言われる強烈なフォアハンドと多様なショットをあやつる片手バックハンドを持つ。
同じフォームから放たれる様々な球種のサーブは、相手にとって非常に読みにくく、エースを連発するなど強力な武器である。
2014年からはネットプレーに磨きをかけ、サーブ&ボレーだけでなく、フェデラー選手の新戦術「SABR(セイバー)」を取り入れるなど、新しいプレースタイルを追求。
2016年に怪我をして2017年に復帰をすると、これまで培ってきた技術の高さを活かし、精度の高いライジングショットを武器に早いテンポのテニスで他を圧倒。
復帰を果たした2017年シーズンには、グランドスラム2回の優勝(全豪オープン、ウィンブルドン)、マスターズ3回の優勝という世界中を驚かせる復活劇を見せる。
また、これまでフォアハンドと比べると弱点とされていたバックハンドでもショットに磨きがかかり、36歳を超えてもなお進化を続けている。
※SABR(Sneak Attack by Rogerの略)とは、サービスライン付近まで前に出て相手のサービスをリターンし、そのままネットプレーにつなげるプレー。
選手経歴
1998年~2002年トップ10入り
1998年にプロに転向し、1999年9月に世界ランキングトップ100位を突破。
2000年もATPツアー準優勝2回など着実に成績を残し、年末の世界ランキングは29位。
2001年1月、ミラノ・インドアでツアー初優勝を挙げる。
6月、ウィンブルドンの4回戦では、ウィンブルドンで7度の優勝を誇る第1シードのサンプラスを破る金星を挙げ、世界中の注目を集めた。
年末の世界ランキングは13位。
2002年5月、ドイツ国際オープンで優勝し、マスターズ初優勝を挙げる。
年間ツアー3勝を挙げるなどの活躍を見せ、トップ10入りを果たす。
年末の世界ランキングは6位。
2003年 ウィンブルドン初優勝
2003年、ウィンブルドンの決勝でフィリプーシスを破り、グランドスラム初優勝を挙げる。
11月、最終戦のテニス・マスターズ・カップで初優勝を挙げる。
年間通算78勝17敗、ツアー優勝7回、年末の世界ランキングは2位。
2004年 グランドスラム3冠、世界ランキング1位
2004年、全豪オープンの決勝でサフィンを破り、全豪オープン初優勝を挙げる。
2月2日に自己最高の世界ランキング1位を記録し、ここから1位連続在位が始まる。
ウィンブルドンの決勝でロディックを破り、ウィンブルドン2連覇。
全米オープンの決勝でヒューイットを破り、全米オープン初優勝を挙げる。
最終戦のテニス・マスターズ・カップを2連覇。
年間通算74勝6敗、ツアー優勝11回(グランドスラム3、マスターズ3)、年末の世界ランキングは1位。
2005年~2008年 驚異的な成績を残し続ける
2005年、ウィンブルドン3連覇、全米オープン2連覇。
年間通算81勝4敗、ツアー優勝11回(グランドスラム2、マスターズ4)、年末の世界ランキングは1位。
2006年、全豪オープン優勝、ウィンブルドン4連覇、全米オープン3連覇。
最終戦のテニス・マスターズ・カップ優勝。
年間通算92勝5敗、ツアー優勝12回(グランドスラム3、マスターズ4)、年末の世界ランキングは1位。
※この5敗のうち4つが最大のライバルであるナダルにつけられた黒星で、全仏オープンの決勝でもナダルに敗れ、全仏オープン初優勝(年間グランドスラム4冠)を阻止されている。
2007年、全豪オープン2連覇、ウィンブルドン5連覇、全米オープン4連覇。
この年も全仏オープン決勝でナダルに敗れ、初優勝を阻まれる。
8月27日、世界ランキング1位連続座位記録は「187週」に入り、歴代最長連続1位記録を樹立。
最終戦のテニス・マスターズ・カップを2連覇。
年間通算68勝9敗、ツアー優勝8回(グランドスラム3、マスターズ2)、年末の世界ランキングは1位。
2008年 世界ランキング1位から陥落!?
2008年、全仏オープンの決勝でナダルに敗れ、準優勝。
6連覇のかかったウィンブルドンでは、決勝で4時間48分の激闘の末にナダルに敗れ、準優勝。
8月18日、世界ランキング1位の座をナダルに奪われ、世界ランキング1位連続座位記録は「237週」で止まる。
フェデラーの不調が続く中、全米オープンで5連覇を達成。
年間通算66勝15敗、ツアー優勝4回(グランドスラム1、マスターズ0)、年末の世界ランキングは2位。
2009年 キャリア・グランドスラム達成
2009年、全仏オープンの決勝でセーデリングを破り、悲願の全仏オープン初優勝を果たす。
史上6人目となるキャリア・グランドスラムを達成。
ウィンブルドンを優勝し、7月6日に世界ランキング1位に返り咲く。
年間通算61勝12敗、ツアー優勝4回(グランドスラム2、マスターズ2)、年末の世界ランキングは1位。
2010年~2012年 世界ランク1位の通算在位記録歴代1位を記録
2010年、全豪オープン優勝。
世界ランキング1位通算在位記録歴代1位のサンプラスの「286週」にあと1週と迫りながら、6月7日に2位に転落。
最終戦のATPワールドツアー・ファイナルズ優勝。
年間通算65勝13敗、ツアー優勝5回(グランドスラム1、マスターズ1)、年末の世界ランキングは2位。
2011年、2002年以来となるグランドスラム無冠に終わる。
ATPワールドツアー・ファイナルズを2連覇し、同大会で6度目となる歴代最多優勝を記録。
年間通算64勝12敗、ツアー優勝4回(グランドスラム0、マスターズ1)、年末の世界ランキングは3位。
2012年、ウィンブルドン史上最多タイとなる7度目の優勝を挙げ、グランドスラム通算17度目の優勝を挙げる。
7月9日、世界ランキング1位に復帰し、世界ランキング1位在位期間が通算「287週」となり、サンプラスを抜いて男子歴代単独1位在位記録を樹立。
その後、11月5日にジョコビッチに世界ランキング1位の座を奪われ、1位在位記録は「302週」で止まる。
年間通算71勝12敗、ツアー優勝6回(グランドスラム1、マスターズ3)、年末の世界ランキングは2位。
2013年~2015年 不調からプレースタイルの進化へ
2013年、年間通算45勝17敗、ツアー優勝1回のみと不調のシーズンを送り、年末の世界ランキングは6位。
2014年、元世界ランク1位でサーブ&ボレーの名手であったステファン・エドベリ氏(英語読みはエドバーグ)をコーチとして迎え入れ、サーブ&ボレーなどネットプレーを増やすプレースタイルに変わり、復活を遂げる。
デビスカップでは、スイス代表の中心選手として、スイスの初優勝に貢献。
年間通算73勝12敗、ツアー優勝5回(グランドスラム0、マスターズ2)、年末の世界ランキングは2位。
2015年、1月のブリスベン国際で、オープン化史上3人目となるマッチ通算1000勝を達成。
また、同大会を優勝し、15年連続でATPツアータイトル獲得となり、歴代1位を記録。
グランドスラム準優勝2回と、2012年以来となるグランドスラム優勝こそ逃したものの、進化したプレースタイルにより2年連続で好成績を収める。
年間通算63勝11敗、ツアー優勝6回(グランドスラム0、マスターズ1)、年末の世界ランキングは3位。
2016年 怪我によりツアー離脱!?
2016年1月、全豪オープンの3回戦で勝利し、史上初のグランドスラムのマッチ通算300勝を達成。
全豪オープン後は、左膝の怪我、胃のウイルス性疾患、背部の怪我と万全な状態でツアーに参戦できず、全仏オープンも欠場。
2000年の全豪オープンから続いていたグランドスラム連続出場記録も「65」で止まる。
7月26日、来シーズンを見据えて、2016年シーズンの残りすべて欠場することを発表。
年間通算21勝7敗、16年ぶりにツアー優勝なしに終わり、年末の世界ランキングは16位。
2017年 全豪オープン優勝、ウィンブルドン優勝
2017年1月、怪我から復帰して迎えた全豪オープン。
第17シードで出場し、3回戦で世界ランキング10位のベルディヒ、4回戦で同5位の錦織、準決勝で同4位のワウリンカを破り、決勝に進出。
決勝で同9位のナダルに勝利し、2012年ウィンブルドン以来となるグランドスラム通算18度目の優勝を挙げる。
3月、マスターズ2連戦となるBNPパリバ・オープンとマイアミ・オープンを優勝。
マスターズの最年長優勝を記録(35歳8ヶ月)。
休養をとるためクレーシーズンの大会をすべて欠場。
6月、ゲリー・ウェバー・オープンの1回戦で杉田祐一に勝利し、マッチ通算1100勝を達成。
7月、ウィンブルドンの決勝でチリッチを破り、ウィンブルドン史上最多の8度目の優勝を挙げる(グランドスラム19勝目)。
10月、上海ロレックス・マスターズを優勝。
年間通算52勝5敗、ツアー優勝7回(グランドスラム2、マスターズ3)、年末の世界ランキングは2位。
2018年 全豪オープン2連覇
2018年1月、全豪オープンの決勝でチリッチを破り、全豪オープン2連覇(グランドスラム20勝目)。
2月、ABNアムロ世界テニス・トーナメント(ATP500)を優勝し、ATP500シリーズでの最多優勝記録単独1位となる20勝目を挙げる(2位はナダルの19勝)。
そして、2月19日付の世界ランキングで2012年11月4日以来、5年106日ぶりに世界ランキング1位に返り咲く(この時点での最年長1位を記録:36歳6ヶ月)。
2018年もクレーシーズンの大会をすべて欠場。
7月、2連覇を狙ったウィンブルドンでは、準々決勝でアンダーソンに2セットアップからの大逆転負けとなり、ベスト8に終わる。
10月、スイス・インドア2年連続9回目の優勝。(ツアー通算99回目の優勝)
年間通算48勝10敗、ツアー優勝4回(グランドスラム1)、年末の世界ランキングは3位。
2019年 史上2人目のツアー通算100勝達成
3月、ドバイ・デューティフリー・テニス選手権(ATP500)を優勝し、史上2人目となるツアー通算100勝を達成。
マイアミ・オープンを優勝。(マスターズの最年長優勝記録を更新37歳8ヶ月)
5月、マドリード・オープンの3回戦でモンフィスを破り、マッチ通算1200勝を達成。
6月、全仏オープンに4年ぶりに出場し、ベスト4。
7月、ウィンブルドン準優勝。
10月、スイス・インドア3年連続10回目の優勝。(ツアー通算103回目の優勝)
年間通算53勝10敗、ツアー優勝4回(マスターズ1)、年末の世界ランキングは3位。
2020年
1月、全豪オープンでベスト4。
2月20日に右ひざの手術を受け、ツアーを離脱。(復帰はグラスコートシーズンからの予定)
ツアー経歴(シングルス)
・グランドスラム優勝20回(歴代1位)
・キャリア・グランドスラムを達成
ツアー勝利数 | 103勝 |
キャリア通算成績 | 1513戦 1242勝 271敗 |
自己最高ランキング | 1位(2004年2月2日) |
ランキング推移(年末)
世界ランキング1位通算在位記録は、歴代1位の310週。
世界ランキング1位連続在位記録は、歴代1位の237週(2004年2月2日~2008年8月17日)
年 | 順位 |
---|---|
2019 | 3 |
2018 | 3 |
2017 | 2 |
2016 | 16 |
2015 | 3 |
2014 | 2 |
2013 | 6 |
2012 | 2 |
2011 | 3 |
2010 | 2 |
2009 | 1 |
2008 | 2 |
2007 | 1 |
2006 | 1 |
2005 | 1 |
2004 | 1 |
2003 | 2 |
2002 | 6 |
2001 | 13 |
2000 | 29 |
1999 | 64 |
1998 | 301 |
グランドスラム成績
<グランドスラム最高成績>
・全豪オープン:優勝6回(2004、2006、2007、2010、2017、2018)
・全仏オープン:優勝1回(2009)
・ウィンブルドン:優勝8回(2003~2007、2009、2012、2017)
・全米オープン:優勝5回(2004~2008)
年 | 全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
---|---|---|---|---|
2020 | ベスト4 | |||
2019 | 4回戦 | ベスト4 | 準優勝 | ベスト8 |
2018 | 優勝 | – | ベスト8 | 4回戦 |
2017 | 優勝 | – | 優勝 | ベスト8 |
2016 | ベスト4 | – | ベスト4 | – |
2015 | 3回戦 | ベスト8 | 準優勝 | 準優勝 |
2014 | ベスト4 | 4回戦 | 準優勝 | ベスト4 |
2013 | ベスト4 | ベスト8 | 2回戦 | 4回戦 |
2012 | ベスト4 | ベスト4 | 優勝 | ベスト8 |
2011 | ベスト4 | 準優勝 | ベスト8 | ベスト4 |
2010 | 優勝 | ベスト8 | ベスト8 | ベスト4 |
2009 | 準優勝 | 優勝 | 優勝 | 準優勝 |
2008 | ベスト4 | 準優勝 | 準優勝 | 優勝 |
2007 | 優勝 | 準優勝 | 優勝 | 優勝 |
2006 | 優勝 | 準優勝 | 優勝 | 優勝 |
2005 | ベスト4 | ベスト4 | 優勝 | 優勝 |
2004 | 優勝 | 3回戦 | 優勝 | 優勝 |
2003 | 4回戦 | 1回戦 | 優勝 | 4回戦 |
2002 | 4回戦 | 1回戦 | 1回戦 | 4回戦 |
2001 | 3回戦 | ベスト8 | ベスト8 | 4回戦 |
2000 | 3回戦 | 4回戦 | 1回戦 | 3回戦 |
1999 | 予選 | 1回戦 | 1回戦 | 予選 |
ATPツアー決勝での成績
決勝:157戦 103勝 54敗
カテゴリ | 勝 – 負 |
---|---|
グランドスラム | 20 – 11 |
ATPファイナルズ | 6 – 4 |
オリンピック | 0 – 1 |
マスターズ1000 | 28 – 22 |
ATP500 | 24 – 7 |
ATP250 | 25 – 9 |
錦織選手との対戦成績
錦織 | 3 勝 | vs | 8 勝 | フェデラー |
ウィンブルドン 準々決勝 (イギリス/芝)
錦織 圭 (7位) | 1 | 6 | 1 | 4 | 4 | |
ロジャー・フェデラー (3位) | 3 | 4 | 6 | 6 | 6 | |
Nitto ATPファイナルズ ラウンドロビン (イギリス/室内ハード)
錦織 圭 (9位) | 2 | 77 | 6 | |
ロジャー・フェデラー (3位) | 0 | 64 | 3 | |
パリ・マスターズ 準々決勝 (フランス/室内ハード)
錦織 圭 (11位) | 0 | 4 | 4 | |
ロジャー・フェデラー (3位) | 2 | 6 | 6 | |
上海マスターズ 準々決勝 (中国/ハード)
錦織 圭 (12位) | 0 | 4 | 64 | |
ロジャー・フェデラー (2位) | 2 | 6 | 77 | |
全豪オープン 4回戦 (オーストラリア/ハード)
錦織 圭 (5位) | 2 | 77 | 4 | 1 | 6 | 3 |
ロジャー・フェデラー (17位) | 3 | 64 | 6 | 6 | 4 | 6 |
予選ラウンドロビン (イギリス/室内ハード)
錦織 圭 (8位) | 1 | 5 | 6 | 4 |
ロジャー・フェデラー (3位) | 2 | 7 | 4 | 6 |
予選ラウンドロビン (イギリス/室内ハード)
錦織 圭 (5位) | 0 | 3 | 2 | |
ロジャー・フェデラー (2位) | 2 | 6 | 6 | |
ゲリー・ウェバー・オープン 準決勝 (ドイツ/芝)
錦織 圭 (12位) | 0 | 3 | 64 | |
ロジャー・フェデラー (4位) | 2 | 6 | 77 | |
ソニー・オープン 準々決勝 (アメリカ/ハード)
錦織 圭 (21位) | 2 | 3 | 7 | 6 |
ロジャー・フェデラー (5位) | 1 | 6 | 5 | 4 |
ムチュア・マドリード・オープン 3回戦 (スペイン/クレー)
錦織 圭 (15位) | 2 | 6 | 1 | 6 |
ロジャー・フェデラー (2位) | 1 | 4 | 6 | 2 |
スイス・インドア 決勝 (スイス/室内ハード)
錦織 圭 (31位) | 0 | 1 | 3 | |
ロジャー・フェデラー (4位) | 2 | 6 | 6 |
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