
By: Roman Boed
リシャール・ガスケ選手に関する情報をまとめました。
ガスケ選手の基本情報、選手紹介、選手経歴、ツアー経歴、ランキング推移、グランドスラム成績、ツアー決勝成績、錦織選手との対戦成績です。
基本情報
※更新日:2019年8月20日 現在
名前 | リシャール・ガスケ(Richard Gasquet) |
国籍 | フランス(FRA) |
出身地 | ベジエ |
性別 | 男 |
生年月日 | 1986年6月18日 |
年齢 | 33歳 |
身長 | 183cm |
体重 | 79kg |
プロ転向 | 2002年 |
利き手 | 右 |
バックハンド | 片手打ち |
コーチ | – |
※以下、記事内の表現に関して、シングルスに視点を置いたものとなっています。
ダブルスに関する場合は、「ダブルス」と表記しています。
選手紹介
プレースタイル
ガスケ選手の最大の武器は、片手バックハンドから放たれる強烈なショット。
広角に打ち分ける技術はもちろん、バックハンドのクロスラリーからのダウンザラインへの切り返しは、相手選手にとって読みづらく非常に効果的なショットである。
片手バックハンドの打ち方は、肩をひねり高いテイクバックから、ラケットを一旦下に下げて上に振りぬく。そして、インパクト後もしっかり腕を振り切るフォロースルーと、無駄な力が一切入っていないお手本のような綺麗なフォームである。
弱点はメンタル!?
ジュニア時代の2002年、ワイルドカードを得て15歳11ヶ月で全仏オープンデビューを果たす。全仏オープンと全米オープンのジュニア男子シングルスで優勝。
天才と呼ばれ将来を期待されたガスケ選手は、その後も順調に結果を残し、18歳11ヶ月でマスターズ決勝進出、19歳0ヶ月でツアー初優勝、21歳1ヶ月で世界ランキングトップ10入りを果たす。
しかし、すばらしいテニスを見せる反面、メンタル面でのもろさを見せ、成績が安定しないなどビッグタイトルを獲得するまでには至っていない。
選手経歴
2002年~2004年 トップ100入り
2002年、16歳でプロに転向。
2003年、ATPチャレンジャー優勝4回の活躍もあり、世界ランキング100位を突破。
2004年からATPツアーに本格的に参戦するも、なかなか結果を残せず100位前後で推移。
10月、モゼール・オープンでツアー初の決勝に進出。
決勝でエーネルに敗れ、準優勝。
2005年 マスターズ準優勝、ツアー初優勝
2005年4月、モンテカルロ・マスターズの準々決勝で世界ランキング1位のフェデラーを破り、マスターズ初の準決勝進出。
準決勝で同17位のナダルに敗れる。
5月、ドイツ国際オープンでマスターズ初の決勝に進出。
決勝で世界ランキング1位のフェデラーに敗れ、準優勝。
6月、ノッティンガム・オープンでツアー初優勝を挙げる。
ウィンブルドンと全米オープンで4回戦に進出するなど、この年大きな飛躍を果たし、年末の世界ランキングは16位。
2006年 マスターズ準優勝、ツアー優勝3回
2006年、シーズン前半はまったく結果を残せず、世界ランキング66位にまで後退。
6月、ノッティンガム・オープンを2連覇。
7月、スイス・オープン・グシュタードを優勝。
8月、ロジャーズ・カップ(マスターズ)で準優勝。
10月、南フランス・オープンを優勝し、ツアー4勝目を挙げる。
シーズン後半で活躍し、年末の世界ランキングは18位。
2007年 ウィンブルドンでベスト4、トップ10入り
2007年7月、ウィンブルドンの準々決勝で世界ランキング3位のロディックを破り、グランドスラム初の準決勝進出。
準決勝で同1位のフェデラーに敗れる。
7月9日付の世界ランキングで自己最高の7位を記録。
9月、キングフィッシャー航空テニス・オープンを優勝し、ツアー5勝目を挙げる。
11月、最終戦のテニス・マスターズ・カップに初出場。
年末の世界ランキングは8位。
2008年~2011年 成績低迷と不運、出場停止から復帰!?
2008年、ツアー準優勝1回、グランドスラム4回戦が2回、マスターズでもベスト8が1回のみと結果が残せず、年末の世界ランキングは25位。
2009年、ガスケ(当時22歳)に不運が訪れる。
3月、ソニー・エリクソン・オープンのドーピング検査でコカイン陽性反応が検出されたとテニス界に衝撃のニュースが走る。
ガスケは潔白を主張するも、暫定的に出場停止処分を受ける。
スポーツ仲裁裁判所は2次摂取を主張するガスケの訴えを認め、ITF(国際テニス連盟)とWADA(世界アンチ・ドーピング機関)が求めた2年間の出場停止処分を棄却。
暫定処分により約4ヶ月ツアーを離れることになったため、年末の世界ランキングは52位にまで後退。
2010年、ニース・オープン(ATP250)を優勝し、ツアー6勝目を挙げる。
一時、世界ランキングを86位にまで落とすも、ツアー優勝1回、準優勝2回などの活躍もあり、年末の世界ランキングは30位。
2011年、ツアー決勝進出はなかったが、1年通して安定した成績を残し、年末の世界ランキングは19位。
2012年 マスターズ準優勝、トップ10復帰
2012年8月、ロジャーズ・カップで6年ぶりとなるマスターズの決勝に進出。
決勝で世界ランキング2位のジョコビッチに敗れ、準優勝。
9月、タイ・オープン(ATP250)でツアー7勝目を挙げる。
年末の世界ランキングは10位。
2013年 全米オープンでベスト4
2013年1月、カタール・エクソンモービル・オープン(ATP250)を優勝。
2月、南フランス・オープン(ATP250)を優勝。
9月、全米オープンでは4回戦で世界ランキング11位のラオニッチ、準々決勝で同4位のフェレールを破り、約6年ぶりとなるグランドスラムの準決勝に進出。
準決勝では同2位のナダルに敗れる。
10月、クレムリン・カップ(ATP250)を優勝し、ツアー10勝目を挙げる。
年末の世界ランキングは9位。
2014年 成績不振!?
2014年、グランドスラムでは最高で3回戦止まりなど結果を残せず、年末の世界ランキングは26位。
2015年 ウィンブルドンでベスト4
2015年2月、南フランス・オープン(ATP250)を優勝。
5月、ミレニアム・エストリル・オープン(ATP250)を優勝し、ツアー12勝目を挙げる。
7月、ウィンブルドンで準決勝に進出。
準決勝で世界ランキング1位のジョコビッチに敗れる。
9月、全米オープンで準々決勝に進出。
準々決勝で世界ランキング2位のフェデラーに敗れる。
年末の世界ランキングは9位。
2016年 ツアー優勝2回
2016年、全豪オープンを腰の怪我により欠場。
2月、復帰戦となった南フランス・オープン(ATP250)を2連覇。
5月、全仏オープンで準々決勝に進出。
準々決勝で世界ランキング2位のマレーに敗れる。
10月、ヨーロピアン・オープン(ATP250)を優勝し、ツアー14勝目を挙げる。
年末の世界ランキングは18位。
2017年 ツアー離脱!?
2017年3月、虫垂炎の手術により約2ヶ月ツアーを離脱。
年間29勝18敗、ツアー優勝0回、年末の世界ランキングは31位。
2018年 2年ぶりのツアー優勝
2018年6月、リベマ・オープン(ATP250)を優勝し、ツアー15勝目を挙げる。
年間35勝23敗、ツアー優勝1回、準優勝2回、年末の世界ランキングは26位。
2019年 怪我でツアー離脱!?
2019年1月、鼠径部(そけいぶ)の怪我で全豪オープンを欠場。
1月17日にヘルニア手術を受け、5月のムチュア・マドリード・オープンで復帰を果たす。
8月、ウエスタン&サザン・オープンで約6年4か月ぶりとなるマスターズの準決勝に進出。
ツアー経歴(シングルス)
ツアー勝利数 | 15勝 |
キャリア通算成績 | 850戦 536勝 314敗 |
自己最高ランキング | 7位(2007年7月9日) |
ランキング推移(年末)
年 | 順位 |
---|---|
2018 | 26 |
2017 | 31 |
2016 | 18 |
2015 | 9 |
2014 | 26 |
2013 | 9 |
2012 | 10 |
2011 | 19 |
2010 | 30 |
2009 | 52 |
2008 | 25 |
2007 | 8 |
2006 | 18 |
2005 | 16 |
2004 | 107 |
2003 | 93 |
2002 | 161 |
グランドスラム成績
グランドスラム最高成績
・全豪オープン:4回戦
・全仏オープン:ベスト8
・ウィンブルドン:ベスト4
・全米オープン:ベスト4
年 | 全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
---|---|---|---|---|
2019 | – | 2回戦 | 1回戦 | |
2018 | 3回戦 | 3回戦 | 1回戦 | 3回戦 |
2017 | 3回戦 | 3回戦 | 1回戦 | 1回戦 |
2016 | – | ベスト8 | 4回戦 | 1回戦 |
2015 | 3回戦 | 4回戦 | ベスト4 | ベスト8 |
2014 | 3回戦 | 3回戦 | 2回戦 | 3回戦 |
2013 | 4回戦 | 4回戦 | 3回戦 | ベスト4 |
2012 | 4回戦 | 4回戦 | 4回戦 | 4回戦 |
2011 | 3回戦 | 4回戦 | 4回戦 | 2回戦 |
2010 | 1回戦 | 1回戦 | – | 4回戦 |
2009 | 3回戦 | – | – | 1回戦 |
2008 | 4回戦 | – | 4回戦 | 1回戦 |
2007 | 4回戦 | 2回戦 | ベスト4 | 2回戦 |
2006 | 1回戦 | 2回戦 | 1回戦 | 4回戦 |
2005 | – | 3回戦 | 4回戦 | 4回戦 |
2004 | 1回戦 | 1回戦 | 1回戦 | 予選 |
2003 | 1回戦 | 1回戦 | – | – |
2002 | – | 1回戦 | – | 予選 |
ATPツアー決勝での成績
決勝:31戦 15勝 16敗
カテゴリ | 勝 – 負 |
---|---|
グランドスラム | 0 – 0 |
ATPファイナルズ | 0 – 0 |
マスターズ1000 | 0 – 3 |
ATP500 | 0 – 2 |
ATP250 | 15 – 11 |
錦織選手との対戦成績
錦織 圭 | 3勝 | vs | 8勝 | リシャール・ガスケ |
ロジャーズ・カップ 2回戦 (カナダ/ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (6位) | 1 | 78 | 2 | 64 |
リシャール・ガスケ (66位) | 2 | 66 | 6 | 77 |
楽天ジャパン・オープン 準決勝 (日本/室内ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (12位) | 2 | 77 | 6 | |
リシャール・ガスケ (25位) | 0 | 62 | 1 | |
全仏オープン 4回戦 (フランス/クレー) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
錦織 圭 (6位) | 1 | 4 | 2 | 6 | 2 | |
リシャール・ガスケ (12位) | 3 | 6 | 6 | 4 | 6 | |
BNLイタリア国際 3回戦 (イタリア/クレー) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (6位) | 2 | 6 | 6 | |
リシャール・ガスケ (12位) | 0 | 1 | 4 | |
ムチュア・マドリード・オープン 3回戦 (スペイン/クレー) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (6位) | 2 | 6 | 7 | |
リシャール・ガスケ (12位) | 0 | 4 | 5 | |
BNPパリバ・マスターズ 3回戦 (フランス/室内ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (7位) | 棄権 | 63 | 1 | |
リシャール・ガスケ (9位) | 77 | 4 | ||
シティ・オープン 準々決勝 (アメリカ/ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (11位) | 0 | 1 | 4 | |
リシャール・ガスケ (14位) | 2 | 6 | 6 | |
BNPパリバ・マスターズ 3回戦 (フランス/室内ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (19位) | 0 | 3 | 2 | |
リシャール・ガスケ (10位) | 2 | 6 | 6 | |
ロジャーズ・カップ 3回戦 (カナダ/ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (11位) | 1 | 6 | 3 | 3 |
リシャール・ガスケ (9位) | 2 | 1 | 6 | 6 |
アルトワ選手権 1回戦 (イギリス/芝) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (201位) | 0 | 3 | 3 | |
リシャール・ガスケ (45位) | 2 | 6 | 6 | |
AIGオープン 3回戦 (日本/ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (84位) | 0 | 1 | 2 | |
リシャール・ガスケ (13位) | 2 | 6 | 6 |
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