ミロシュ・ラオニッチ選手に関する情報をまとめました。
ラオニッチ選手の基本情報、選手紹介、選手経歴、ツアー経歴、ランキング推移、グランドスラム成績、ツアー決勝成績、錦織選手との対戦成績です。
基本情報
※更新日:2019年1月21日 現在
名前 | ミロシュ・ラオニッチ(Milos Raonic) |
国籍 | カナダ(CAN) |
出身地 | モンテネグロ・ポドゴリツァ |
性別 | 男 |
生年月日 | 1990年12月27日 |
年齢 | 28歳 |
身長 | 196cm |
体重 | 98kg |
プロ転向 | 2008年 |
利き手 | 右 |
バックハンド | 両手打ち |
コーチ | ゴラン・イワニセビッチ(Goran Ivanisevic) |
※以下、記事内の表現に関して、シングルスに視点を置いたものとなっています。
ダブルスに関する場合は、「ダブルス」と表記しています。
選手紹介
プレースタイル
196cmの長身から繰り出される最高250km/hのサーブを武器にするビッグサーバー。
強力なサーブから組み立てる攻撃力は、男子テニスの中でトップクラス。
2016年に入ってから、強力なサーブと高い打点から放たれるフォアハンド以外にも、ネットプレーでのポイント取得率が大幅に増えるなどプレースタイルが進化。
また、ストロークの安定感も増し、以前のサーブだけという選手から大きく変化している。
Young Guns(ヤングガンズ)
ラオニッチは錦織やディミトロフと一緒に、ビッグ4の次にテニス界を担っていく期待の星「Young Guns」としてATPに紹介された選手です。
選手経歴
2008年~2011年 ツアー初優勝
2008年にプロに転向してから2010年までは下部ツアーで実績を積み、2011年1月31日付の世界ランキングでトップ100入りを果たす。
2011年から本格的にATPツアーに参戦。
2011年1月、全豪オープンでは、予選から勝ち上がり4回戦まで進出。
4回戦で第7シードのフェレールに敗れたが、2回戦と3回戦でシード選手を倒すなど活躍を見せる。
2月、SAPオープン(ATP250)でATPツアー初の決勝に進出。
決勝でベルダスコを破り、ツアー初優勝を果たす(20歳2ヶ月)。
初優勝した翌週、全米国際インドアテニス選手権(ATP500)でも決勝に進出。
決勝で世界ランキング8位のロディックに敗れ、準優勝。
その後も安定した活躍を見せ、2011年度のATPワールドツアー最優秀新人賞を受賞。
年末の世界ランキングは31位。
2012年 ツアー優勝2回
2012年1月、チェンナイ・オープン(ATP250)を優勝。
2月、SAPオープン(ATP250)を2連覇。
全米国際インドアテニス選手権(ATP500)では、2年連続で準優勝。
8月、地元カナダで開催されるロジャーズ・カップでマスターズ初の準々決勝に進出。
翌週のシンシナティ・マスターズでもベスト8。
全米オープンで4回戦に進出、10月の楽天ジャパン・オープン(ATP500)で準優勝などの活躍を見せ、年末の世界ランキングは13位。
2013年 ツアー優勝2回、マスターズ準優勝
2013年2月、SAPオープン(ATP250)を3連覇。
その後はトップ10の壁にぶつかり、結果が残せない時期が続いたが、8月のロジャーズ・カップでマスターズ初の決勝に進出。
決勝では世界ランキング4位のナダルに敗れ、準優勝。
9月、タイ・オープン(ATP250)を優勝。
10月、楽天ジャパン・オープン(ATP500)では、2年連続で準優勝。
8月に初のトップ10入りを果たしたが、年末の世界ランキングは11位。
2014年 ウィンブルドンでベスト4
2014年5月、全仏オープンでグランドスラム初の準々決勝に進出。
6月、ウィンブルドンで、グランドスラム初の準決勝に進出。
7月、シティ・オープン(ATP500)を優勝(ATP500シリーズ初優勝)。
10月、楽天ジャパン・オープン(ATP500)では決勝で錦織に敗れ、3年連続で準優勝。
BNPパリバ・マスターズでは、準々決勝で世界ランキング2位のフェデラー、準決勝で同5位のベルディヒを破り、決勝に進出。
決勝で同1位のジョコビッチに敗れ、準優勝。
この他にもマスターズでベスト4が2回、ベスト8が4回など結果を残し、最終戦のATPワールドツアー・ファイナルズに初出場。
年末の世界ランキングは8位。
2015年 怪我の影響でランキングダウン!?
2015年1月、全豪オープンでベスト8。
3月のBNPパリバ・オープン(マスターズ)でベスト4など結果を残し、5月に世界ランキングを4位にまで上げる。
ここまでの順調に成績を伸ばしていたラオニッチだったが、連戦の影響で右足に怪我を負い、手術を受ける。
全仏オープンは欠場となったが、6月に復帰。
9月、サンクトペテルブルク・オープン(ATP250)を優勝。
年末の世界ランキングは14位。
2016年 ウィンブルドン準優勝
元世界ランキング1位のカルロス・モヤ氏を新たにコーチ陣に迎えいれた2016年シーズン。
ラオニッチのプレースタイルが変化し、大きく飛躍することになる。
2016年1月、ブリスベン国際(ATP250)の決勝で世界ランキング3位のフェデラーを破り、ツアー7勝目を挙げる。
全豪オープンでは、4回戦で世界ランキング4位のワウリンカを破るなどの活躍を見せ、準決勝に進出。
3月、BNPパリバ・オープン(マスターズ)で決勝に進出。
決勝で世界ランキング1位のジョコビッチに敗れ、準優勝。
その後も安定して結果を残し、5月にトップ10に復帰。
全仏オープン後、ウィンブルドンで3回の優勝を誇るジョン・マッケンロー氏を臨時コーチとして、芝シーズン限定でコーチ陣に迎えることを発表。
6月、ウィンブルドンの前哨戦となるエイゴン選手権(ATP500)で準優勝。
ウィンブルドンでは、準決勝で世界ランキング3位フェデラーを破り、カナダ人男子として初めてグランドスラムの決勝に進出。
決勝で同2位のマレーに敗れはしたが、グランドスラム準優勝。
その後、全米オープンで2回戦敗退など結果を残せなかったが、2度目となるATPワールドツアー・ファイナルズに出場。
ラウンドロビンで2勝し、準決勝に進出。
年間通算成績52勝17敗、ウィンブルドン準優勝などの活躍で、年末の世界ランキングは自己最高の3位。
2017年 怪我で低迷!?
ラオニッチの飛躍に大きく貢献したカルロス・モヤ氏とのコーチ契約が終了。
2017年1月、全豪オープンでベスト8。
2月、デルレイビーチ・オープンで決勝に進出するも、右足のハムストリングを痛め棄権。
1ヶ月ツアーを離脱した後、マイアミ・オープンで復帰を果たすも怪我が再発し3回戦を棄権。
5月、イスタンブール・オープンで復帰し、準優勝。
8月、左手首の手術を行い、全米オープンを欠場。
10月、楽天ジャパン・オープンで復帰をするも、右ふくらはぎを痛めて2回戦で棄権。
年末の世界ランキングは24位。
2018年
2018年3月、BNPパリバ・オープンでベスト4。
6月、メルセデス・カップで準優勝。
7月、ウィンブルドンでベスト8。
年末の世界ランキングは18位。
ツアー経歴(シングルス)
ツアー勝利数 | 8勝 |
キャリア通算成績 | 470戦 322勝 148敗 |
自己最高ランキング | 3位(2016年11月21日) |
ランキング推移(年末)
年 | 順位 |
---|---|
2018 | 18 |
2017 | 24 |
2016 | 3 |
2015 | 14 |
2014 | 8 |
2013 | 11 |
2012 | 13 |
2011 | 31 |
2010 | 156 |
2009 | 373 |
2008 | 915 |
グランドスラム成績
グランドスラム最高成績
・全豪オープン:ベスト4
・全仏オープン:ベスト8
・ウィンブルドン:準優勝
・全米オープン:4回戦
年 | 全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
---|---|---|---|---|
2018 | 1回戦 | – | ベスト8 | 4回戦 |
2017 | ベスト8 | 4回戦 | ベスト8 | – |
2016 | ベスト4 | 4回戦 | 準優勝 | 2回戦 |
2015 | ベスト8 | – | 3回戦 | 3回戦 |
2014 | 3回戦 | ベスト8 | ベスト4 | 4回戦 |
2013 | 4回戦 | 3回戦 | 2回戦 | 4回戦 |
2012 | 3回戦 | 3回戦 | 2回戦 | 4回戦 |
2011 | 4回戦 | 1回戦 | 2回戦 | – |
2010 | – | – | – | 1回戦 |
ATPツアー決勝での成績
決勝:22戦 8勝 14敗
カテゴリ | 勝 – 負 |
---|---|
グランドスラム | 0 – 1 |
ATPファイナルズ | 0 – 0 |
マスターズ1000 | 0 – 3 |
ATP500 | 1 – 6 |
ATP250 | 7 – 4 |
錦織選手との対戦成績
錦織 圭 | 5勝 | vs | 2勝 | ミロシュ・ラオニッチ |
ワールドグループ 1回戦(カナダ/室内ハード) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
錦織 圭(4位) | 3 | 3 | 6 | 6 | 2 | 6 |
ミロシュ・ラオニッチ(6位) | 2 | 6 | 3 | 4 | 6 | 4 |
ブリスベン国際 準決勝(オーストラリア/ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭(5位) | 1 | 77 | 64 | 64 |
ミロシュ・ラオニッチ(8位) | 2 | 64 | 77 | 77 |
楽天ジャパン・オープン 決勝(日本/ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭(8位) | 2 | 77 | 4 | 6 |
ミロシュ・ラオニッチ(6位) | 1 | 65 | 6 | 4 |
全米オープン 4回戦(アメリカ/ハード) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
錦織 圭(11位) | 3 | 4 | 77 | 66 | 7 | 6 |
ミロシュ・ラオニッチ(6位) | 2 | 6 | 64 | 78 | 5 | 4 |
ウィンブルドン 4回戦(イギリス/芝) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
錦織 圭(12位) | 1 | 6 | 1 | 64 | 3 | |
ミロシュ・ラオニッチ(9位) | 3 | 4 | 6 | 77 | 6 | |
ムチュア・マドリード・オープン 3回戦(スペイン/クレー) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭(12位) | 2 | 77 | 77 | |
ミロシュ・ラオニッチ(9位) | 0 | 65 | 65 | |
楽天ジャパン・オープン 決勝(日本/ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭(17位) | 2 | 77 | 3 | 6 |
ミロシュ・ラオニッチ(15位) | 1 | 65 | 6 | 0 |
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