マリン・チリッチ選手に関する情報をまとめました。
チリッチ選手の基本情報、選手紹介、選手経歴、ツアー経歴、ランキング推移、グランドスラム成績、ツアー決勝成績、錦織選手との対戦成績です。
基本情報
※更新日:2019年5月22日 現在
名前 | マリン・チリッチ(Marin Cilic) |
国籍 | クロアチア(CRO) |
出身地 | ボスニア・ヘルツェゴビナ、メジュゴリエ |
性別 | 男 |
生年月日 | 1988年9月28日 |
年齢 | 30歳 |
身長 | 198cm |
体重 | 89kg |
プロ転向 | 2005年 |
利き手 | 右 |
バックハンド | 両手打ち |
コーチ | Ivan Cinkus |
※以下、記事内の表現に関して、シングルスに視点を置いたものとなっています。
ダブルスに関する場合は、「ダブルス」と表記しています。
選手紹介
プレースタイル
ビッグサーバーでありながらストロークに弱点が少なく、高い打点から打ち下ろす強力なフォアハンドに加え、安定したバックハンドと前後左右に動けるフットワークを持つオールラウンダー。
サーブに関して、前コーチのゴラン・イワニセビッチ氏の指導によりさらに強化され、特に高い打点から放たれる角度のあるワイドサーブを得意とする。
成績は安定しないが、爆発力はすごい!?
2014年グランドスラム初優勝(全米オープン)、2016年マスターズ初優勝と、これまでATP500シリーズでの優勝がなかったチリッチ選手だったが、先にビッグタイトルを獲得。
2016年の後半にようやくATP500シリーズ初優勝。
成績にムラがあるチリッチ選手だが、ビッグ4を倒す爆発力を持っており、調子が良い時は手が付けられない強さを発揮する。
今後も、グランドスラムのタイトルを獲得する可能性のある選手である。
選手経歴
2005年~2008年 ツアー初優勝
2005年に17歳でプロに転向後、下部ツアーで着実に実績を積み、2007年後半からATPツアーに本格参戦。
2007年、10月15日付の世界ランキングで100位を突破すると、直後のサンクトペテルブルク・オープンでベスト4に入る活躍もあり、年末の世界ランキングは71位。
2008年8月、パイロット・ペン・テニスでツアー初の決勝に進出。
決勝でフィッシュを破り、ツアー初優勝を果たす(19歳11ヶ月)。
全豪オープンとウィンブルドンで4回戦進出、マスターズ初の準々決勝に進出するなど結果を残し、年末の世界ランキングは23位。
2009年~2010年 全豪オープンベスト4、初のトップ10入り
2009年、1月のチェンナイ・オープン(ATP250)と、2月のPBZザグレブ・インドア(ATP250)を優勝し、ツアー3勝目を挙げる。
9月、全米オープンの4回戦で世界ランキング2位のマレーを破り、グランドスラム初の準々決勝に進出。
準々決勝で同6位のデルポトロに敗れる。
全米オープン後にツアー準優勝2回の活躍もあり、年末の世界ランキングは14位。
2010年1月、チェンナイ・オープン(ATP250)を2連覇。
全豪オープンでは、4回戦で世界ランキング5位のデルポトロ、準々決勝で同7位のロディックを破り、グランドスラム初の準決勝に進出。
準決勝で同4位のマレーに敗れる。
2月1日付の世界ランキングで10位となり、初のトップ10入りを果たす。
2月、PBZザグレブ・インドア(ATP250)を2連覇し、ツアー5勝目を挙げる。
シーズン後半は結果を残せず、年末の世界ランキングは14位。
2011年~2013年 怪我とドーピング疑惑!?
2011年10月、サンクトペテルブルク・オープン(ATP250)を優勝し、ツアー6勝目を挙げる。
ツアー準優勝3回の成績を残すも、グランドスラムで1回戦敗退が2回など成績が安定せず、年末の世界ランキングは21位。
2012年、膝の怪我により全豪オープンを欠場。
3月に復帰後、6月のエイゴン選手権(ATP250)と7月のクロアチア・オープン(ATP250)を優勝し、ツアー8勝目を挙げる。
全米オープンベスト8の活躍もあり、年末の世界ランキングは15位。
2013年、2月にPBZザグレブ・インドア(ATP250)でツアー9勝目を挙げる。
5月のBMWオープンで禁止薬物の陽性反応を示し、ドーピング規定違反で9ヶ月の出場停止処分を受ける。
チリッチは、購入した薬にニケタミド(興奮剤)が含まれていた事を知らなかったと主張。
スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申立てを行い、出場停止処分は4ヶ月間に軽減。
10月末のBNPパリバ・マスターズから復帰するも、年末の世界ランキングは37位にまで後退。
2014年 全米オープン初優勝
2014年、2月にPBZザグレブ・インドア(ATP250)とデルレイビーチ国際テニス選手権(ATP250)を優勝。
6月、ウィンブルドンで初のベスト8。
9月、全米オープンでは、準々決勝で世界ランキング7位のベルディヒ、準決勝で同3位のフェデラーを破り、グランドスラム初の決勝に進出。
決勝で同11位の錦織を破り、グランドスラム初優勝を果たす。
10月、クレムリン・カップ(ATP250)を優勝し、ツアー13勝目を挙げる。
11月、最終戦のATPワールドツアー・ファイナルズに初出場。
年間通算54勝21敗、ツアー優勝4回、年末の世界ランキングは9位。
2015年~2016年 マスターズ初優勝
2015年、年初から右肩の怪我によりツアーを離脱していたが、3月に復帰。
7月、ウィンブルドンで2年連続のベスト8。
9月、全米オープンで準決勝に進出するも、ジョコビッチに敗れる。
10月、クレムリン・カップ(ATP250)を2連覇し、ツアー14勝目を挙げる。
年間通算35勝19敗、ツアー優勝1回、年末の世界ランキングは13位。
2016年、7月にウィンブルドンで3年連続のベスト8。
8月、ウエスタン&サザン・オープンでマスターズ初の決勝に進出。
決勝で世界ランキング2位のマレーを破り、マスターズ初優勝を果たす。
10月、スイス・インドア(ATP500)の決勝で錦織を破り、ツアー16勝目を挙げる(ATP500シリーズ初優勝)。
11月、最終戦のATPファイナルズに出場。
年間通算49勝24敗、ツアー優勝2回、年末の世界ランキングは6位。
2017年 ウィンブルドン準優勝
2017年5月、イスタンブール・オープン(ATP250)を優勝し、ツアー17勝目を挙げる
7月、ウィンブルドンの準決勝でクエリーを破り、ウィンブルドン初の決勝に進出。
決勝でフェデラーに敗れ、準優勝。
ウィンブルドン後、内転筋の怪我のためツアーを約1ヶ月離脱。
11月、最終戦のATPファイナルズに出場。
年間通算44勝22敗、ツアー優勝1回、年末の世界ランキングは6位。
2018年 全豪オープン準優勝
2018年1月、全豪オープンの準々決勝で世界ランキング1位のナダルを破るなどの活躍を見せ、全豪オープン初の決勝に進出。
決勝で同2位のフェデラーに敗れ、準優勝
1月29日付の世界ランキングで自己最高の3位を記録。
6月、全仏オープンで2年連続のベスト8。
フィーバーツリー選手権(ATP500)を優勝し、ツアー18勝目を挙げる。
9月、全米オープンでベスト8。
11月、最終戦のATPファイナルズに出場。
フランスとのデビスカップ決勝ではシングルスで2勝を上げ、クロアチアの優勝に大きく貢献。(2005年以来の2回目の優勝)
年間通算44勝20敗、ツアー優勝1回、年末の世界ランキングは7位。
ツアー経歴(シングルス)
ツアー勝利数 | 18勝 |
キャリア通算成績 | 746戦 487勝 259敗 |
自己最高ランキング | 3位(2018年1月29日) |
ランキング推移(年末)
年 | 順位 |
---|---|
2018 | 7 |
2017 | 6 |
2016 | 6 |
2015 | 13 |
2014 | 9 |
2013 | 37 |
2012 | 15 |
2011 | 21 |
2010 | 14 |
2009 | 14 |
2008 | 23 |
2007 | 71 |
2006 | 170 |
2005 | 587 |
グランドスラム成績
グランドスラム最高成績
・全豪オープン:準優勝
・全仏オープン:ベスト8
・ウィンブルドン:準優勝
・全米オープン:優勝(2014年)
年 | 全豪 | 全仏 | ウィンブルドン | 全米 |
---|---|---|---|---|
2019 | 4回戦 | |||
2018 | 準優勝 | ベスト8 | 2回戦 | ベスト8 |
2017 | 2回戦 | ベスト8 | 準優勝 | 3回戦 |
2016 | 3回戦 | 1回戦 | ベスト8 | 3回戦 |
2015 | – | 4回戦 | ベスト8 | ベスト4 |
2014 | 2回戦 | 3回戦 | ベスト8 | 優勝 |
2013 | 3回戦 | 3回戦 | 2回戦 | – |
2012 | – | 3回戦 | 4回戦 | ベスト8 |
2011 | 4回戦 | 1回戦 | 1回戦 | 3回戦 |
2010 | ベスト4 | 4回戦 | 1回戦 | 2回戦 |
2009 | 4回戦 | 4回戦 | 3回戦 | ベスト8 |
2008 | 4回戦 | 2回戦 | 4回戦 | 3回戦 |
2007 | 1回戦 | 1回戦 | 1回戦 | 予選 |
2006 | – | – | – | 予選 |
ATPツアー決勝での成績
決勝:32戦 18勝 14敗
カテゴリ | 勝 – 負 |
---|---|
グランドスラム | 1 – 2 |
ATPファイナルズ | 0 – 0 |
マスターズ1000 | 1 – 0 |
ATP500 | 2 – 4 |
ATP250 | 14 – 8 |
錦織選手との対戦成績
錦織 圭 | 9勝 | vs | 6勝 | マリン・チリッチ |
全米オープン 準々決勝 (アメリカ/ハード) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
錦織 圭 (19位) | 3 | 2 | 6 | 77 | 4 | 6 |
マリン・チリッチ (7位) | 2 | 6 | 4 | 65 | 6 | 4 |
ロレックス・モンテカルロ・マスターズ 準々決勝 (モナコ/クレー) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (36位) | 2 | 6 | 61 | 6 |
マリン・チリッチ (3位) | 1 | 4 | 77 | 3 |
予選ラウンドロビン (イギリス/室内ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (5位) | 1 | 6 | 2 | 3 |
マリン・チリッチ (7位) | 2 | 3 | 6 | 6 |
スイス・インドア 決勝 (スイス/室内ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (5位) | 0 | 1 | 65 | |
マリン・チリッチ (10位) | 2 | 6 | 77 | |
ウィンブルドン 4回戦 (イギリス/芝) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
錦織 圭 (6位) | 棄権 | 1 | 1 | |||
マリン・チリッチ (13位) | 6 | 5 | ||||
楽天ジャパン・オープン 準々決勝 (日本/ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (6位) | 2 | 3 | 7 | 6 |
マリン・チリッチ (14位) | 1 | 6 | 5 | 3 |
シティ・オープン 準決勝 (アメリカ/ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (5位) | 2 | 3 | 6 | 6 |
マリン・チリッチ (8位) | 1 | 6 | 1 | 4 |
全米オープン 決勝 (アメリカ/ハード) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
錦織 圭 (11位) | 0 | 3 | 3 | 3 | ||
マリン・チリッチ (16位) | 3 | 6 | 6 | 6 | ||
バルセロナ・オープン 準々決勝 (スペイン/クレー) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (17位) | 2 | 6 | 6 | |
マリン・チリッチ (27位) | 0 | 1 | 3 | |
ブリスベン国際 準々決勝 (オーストラリア/ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (17位) | 2 | 6 | 5 | 6 |
マリン・チリッチ (37位) | 1 | 4 | 7 | 2 |
全米国際インドアテニス選手権 準々決勝 (アメリカ/室内ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (22位) | 2 | 6 | 6 | |
マリン・チリッチ (12位) | 0 | 4 | 2 | |
全米オープン 3回戦 (アメリカ/ハード) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
錦織 圭 (18位) | 1 | 3 | 4 | 77 | 3 | |
マリン・チリッチ (13位) | 3 | 6 | 6 | 63 | 6 | |
チェンナイ・オープン 1回戦 (インド/ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (98位) | 2 | 4 | 77 | 6 |
マリン・チリッチ (14位) | 1 | 6 | 60 | 2 |
全米オープン 2回戦 (アメリカ/ハード) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
錦織 圭 (147位) | 3 | 5 | 78 | 3 | 77 | 6 |
マリン・チリッチ (13位) | 2 | 7 | 66 | 6 | 63 | 1 |
パシフィック・ライフ・オープン 1回戦 (アメリカ/ハード) | ||||
---|---|---|---|---|
錦織 圭 (126位) | 0 | 2 | 4 | |
マリン・チリッチ (45位) | 2 | 6 | 6 |
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