
2018年4月15日から4月22日(2018年第16週)にモンテカルロ(モナコ)で開催されるマスターズ1000「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モンテカルロ・マスターズ)」。
錦織圭の準々決勝の対戦相手は、世界ランキング3位のマリン・チリッチ(29歳・クロアチア)。
錦織とチリッチのプレイヤー情報、準々決勝の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(準々決勝)
過去の対戦成績は、錦織の7勝、チリッチの6勝。
直近の対戦は2016年のATPファイナルズ(室内ハード)のラウンドロビンで、チリッチがセットカウント2-1(3-6、6-2、6-3)勝利しています。
クレーコートでは錦織の1勝、チリッチの0勝。(2014年バルセロナ・オープン)
※2018年4月20日時点(試合前)
| 錦織 圭 | チリッチ | |
| 7 勝 | 対戦成績 | 6 勝 |
| 36位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 3位 (3位) |
| 日本 | 国籍 | クロアチア |
| 28歳 | 年齢 | 29歳 |
| 1989年12月29日 | 生年月日 | 1988年9月28日 |
| 178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 198cm / 89kg |
| 右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
| 2007年 | プロ転向 | 2005年 |
| 7勝3敗 | 2018年成績 | 15勝5敗 |
| 0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
| 338勝158敗 | 通算成績 | 450勝237敗 |
| 11回 | 通算優勝回数 | 17回 |
準々決勝「錦織 vs チリッチ」の結果
試合日:現地時間 4月20日(金)
| 錦織 圭 (36位) | 2 | 6 | 61 | 6 |
| [2] マリン・チリッチ (3位) | 1 | 4 | 77 | 3 |
| 試合時間:2時間55分 | ||||
|---|---|---|---|---|
錦織圭(28歳・日本)が第2シードのマリン・チリッチ(29歳・クロアチア)を6-4、6-7(1)、6-3のフルセットの大熱戦の末に破り、モンテカルロ・マスターズ初の準決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
| 第1セット | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
| 錦織 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | - | - | 6 | ||||
| チリッチ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | 4 | ||||||
| ○:キープ、●:ブレーク | |||||||||||||
チリッチのサービスで試合開始。
第1ゲーム、チリッチのバックハンドのウィナー、フォアハンドのウィナー、サービスエース2本と、完璧な立ち上がりを見せたチリッチがラブゲームでキープ。
第2ゲーム、錦織のファーストサーブの入りが悪くダブルフォルトも出るなど、デュースまで行きますが、デュース2回目の後、錦織がキープ。
第3ゲーム、錦織が深いリターンでポイントを3本取るなど、デュースまで行きますが、チリッチがキープ。
第4ゲーム、チリッチのリターンエース、強烈なフォアハンドのウィナーもありましたが、チリッチはリターンミスも多く、40-30から錦織がキープ。
第5ゲーム、チリッチのミス、錦織が先に攻撃を仕掛けてのポイント、錦織のパッシングショットなどがあり、30-40と錦織にブレークチャンスが来ますが、チリッチがサービスエースで凌ぎ、デュースへ。
直後、チリッチにミスが出て再び錦織にブレークチャンスが来ますが、チリッチが凌ぎます。
デュース3回目、チリッチにフォアハンドのミスが出て、錦織にこのゲーム3本目のブレークポイントが来ます。
チリッチがファーストサーブからしっかりと攻撃の形を作り、錦織から甘いロブが返ってきますが、チリッチはラケットを振り切らずにコートに入れるだけの甘いスマッシュを打ったところを、錦織がパッシングショットを決めてブレークに成功。
第6ゲーム、40-15と錦織がゲームポイントを握ったところから、錦織のダブルフォルトとチリッチのフォアハンドのウィナーが決まり、デュースへ。
チリッチも粘りを見せますが、デュース3回目の後、錦織がキープ。
第7ゲーム、チリッチがラブゲームでキープ。
第8ゲーム、チリッチのミスが目立つ中、錦織がラブゲームでキープ。
第9ゲーム、40-0とチリッチがゲームポイントを握ったところから、チリッチの連続ミスと錦織のパッシングショットが決まり、デュースへ。
デュース2回目の後、チリッチがキープ。
第10ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
ストローク戦でのチリッチのポイント、錦織のサービスエース、チリッチのバックハンドを狙う錦織の連続攻撃でのポイント、チリッチのバックハンドのミスがあり、40-15と錦織にセットポイントが来ます。
チリッチのバックハンドのショットがネットにかかり、錦織が第1セットを先取。
| 錦織 | 第1セット | チリッチ |
| 1 | サービスエース | 4 |
| 2 | ダブルフォルト | 0 |
| 54%(20/37) | ファーストサーブ確率 | 58%(22/38) |
| 75%(15/20) | 1st Serve Points Won | 73%(16/22) |
| 59%(10/17) | 2nd Serve Points Won | 50%(8/16) |
| 33%(1/3) | ブレイク / チャンス | 0%(0/0) |
| 1/2 | ネットポイント | 3/6 |
| 52%(39/75) | Total Points Won | 48%(36/75) |
| 7 | Winner 合計 | 18 |
| 3 | フォアハンド | 8 |
| 3 | バックハンド | 5 |
| 1 | サーブ | 5 |
| 10 | Unforced error 合計 | 19 |
| 3 | フォアハンド | 9 |
| 5 | バックハンド | 10 |
| 2 | サーブ | 0 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
| 第2セット | ||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | T | ||
| 錦織 | ○ | ● | ○ | ○ | ● | ○ | 1 | 6 | ||||||
| チリッチ | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ○ | 7 | 7 | ||||||
| ○:キープ、●:ブレーク、T:タイブレーク | ||||||||||||||
チリッチのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、40-30とチリッチがゲームポイントを握りますが、錦織の見事なフォアハンドのカウンターショットが決まり、デュースへ。
錦織のリターンミス、チリッチのサービスエースが決まり、チリッチがキープ。
第2ゲーム、錦織がキープ。
第3ゲーム、チリッチのダブルフォルト、チリッチのフォアハンドのミスとバックハンドのミスがあり、0-40と錦織にブレークチャンスが来ますが、チリッチのバックハンドのウィナー、錦織のリターンミスとバックハンドのミスがあり、チリッチがピンチを凌いでデュースへ。
デュースに入ってからも錦織にブレークポイントが2本ありましたが、チリッチがサービスエースを決めるなどあと1本を許さず、デュース3回目の後、チリッチがキープ。
第4ゲーム、30-30からチリッチのフォアハンドのウィナー級のショットが決まり、30-40とチリッチにブレークチャンスが来ますが、チリッチにバックハンドのミスが出て、デュースへ。
デュースに入ってからも錦織のピンチが続き、チリッチにこのゲーム3本目のブレークポイントが来ると、錦織のフォアハンドのダウンザラインへのショットがサイドアウトとなり、チリッチがブレークに成功。
第5ゲーム、ファーストポイントでお互いすばらしいストロークの打ち合いを見せ、チリッチがポイントを取りましたが、ポイント後にチリッチが急きょベンチに戻ってトレーナーを呼び、メディカルタイムアウトを取って右膝のテーピングを巻き直します。
試合再開後、錦織の堅いディフェンスの前にチリッチが3連続でミスをして、15-40と錦織にブレークチャンスが来ます。
チリッチのフォアハンドのショットが大きくサイドアウトとなり、錦織がブレークバックに成功。
第6ゲーム、チリッチのリターンエースと強烈なフォアハンドの逆クロスへのウィナーがありましたが、錦織がしっかりとキープ。
第7ゲーム、チリッチがラブゲームでキープ。
第8ゲーム、錦織のダブルフォルト、チリッチのリターンでのポイント、チリッチのフォアハンドの逆クロスへのウィナーなどがあり、15-40とチリッチにブレークチャンスが来ますが、錦織のサービスエース、バックハンドのクロスへの鋭いショットでのポイントがあり、デュースへ。
デュース3回目の後、チリッチのリターンミス、錦織にとってラッキーなコードボールがあり、錦織が何とかキープ。
第9ゲーム、40-30とチリッチがゲームポイントを握りますが、チリッチにバックハンドのミスが出て、デュースへ。
デュース2回目、錦織のバックハンドのウィナーが決まり、錦織にブレークチャンスが来ますが、チリッチがファーストサーブで凌ぎます。
デュース3回目でチリッチがゲームポイントを握りますが、チリッチにダブルフォルトが出て、デュース4回目へ。
デュース4回目、チリッチにバックハンドのミスが出て、錦織に再びブレークチャンスが来ると、チリッチにダブルフォルトが出て、錦織がブレークに成功。
第10ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
チリッチのバックハンドのミス、チリッチのフォアハンドの逆クロスへのウィナー、錦織のファーストサーブでのポイント、錦織のサービスエースが決まり、40-15と錦織にマッチポイントが来ます。
錦織のダブルフォルト、チリッチのリターンでのポイントがあり、デュースへ。
錦織がファーストサーブでポイントを取り、錦織に再びマッチポイントが来ますが、チリッチがリターンから攻めてバックハンドのウィナーを決めて凌ぎます。
デュース2回目、錦織にバックハンドのミスが出て、チリッチにブレークチャンスが来ると、チリッチがリターンから攻めて最後は見事なハーフボレーを決めて、チリッチが土壇場でブレークバックに成功。
第11ゲーム、チリッチのスマッシュミス、錦織のリターンエース、バックハンドの打ち合いでの錦織のポイントなどがあり、30-40と錦織にブレークチャンスが来ますが、チリッチがサービスエースを決めて、デュースへ。
デュース3回目の後、チリッチがキープ。
第12ゲーム、錦織がキープ。
タイブレーク(錦織 – チリッチ)
チリッチのサービス
1:ストローク戦でチリッチが打ち勝ってキープ(0-1)
錦織のサービス
2:チリッチの強烈なフォアハンドに押されて錦織のフォアハンドがアウトとなり、チリッチがミニブレーク(0-2)
3:錦織のファーストサーブでのポイント(1-2)
チリッチのサービス
4:チリッチのファーストサーブでのポイント(1-3)
5:チリッチのフォアハンドの逆クロスへのウィナー(1-4)
錦織のサービス
6:錦織のフォアハンドに回り込んでのストレートへのショットがネットにかかり、チリッチがミニブレーク(1-5)
7:チリッチの強烈なリターンが決まり、チリッチがミニブレーク(1-6)
チリッチのサービス(チリッチのセットポイント)
8:錦織にフォアハンドのミスが出て、チリッチが第2セットを取ります。(1-7)
| 錦織 | 第2セット | チリッチ |
| 3 | サービスエース | 5 |
| 2 | ダブルフォルト | 3 |
| 52%(27/52) | ファーストサーブ確率 | 47%(28/59) |
| 70%(19/27) | 1st Serve Points Won | 71%(20/28) |
| 36%(9/25) | 2nd Serve Points Won | 45%(14/31) |
| 22%(2/9) | ブレイク / チャンス | 33%(2/6) |
| 3/3 | ネットポイント | 3/5 |
| 48%(53/111) | Total Points Won | 52%(58/111) |
| 10 | Winner 合計 | 21 |
| 5 | フォアハンド | 14 |
| 2 | バックハンド | 2 |
| 3 | サーブ | 5 |
| 18 | Unforced error 合計 | 28 |
| 9 | フォアハンド | 12 |
| 7 | バックハンド | 13 |
| 2 | サーブ | 3 |
ファイナルセット
| ファイナルセット | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
| 錦織 | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | - | - | - | 6 | |||
| チリッチ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | 3 | ||||||
| ○:キープ、●:ブレーク | |||||||||||||
錦織のサービスでファイナルセット開始。
第1ゲーム、大事なセットの立ち上がり、錦織がしっかりとキープ。
第2ゲーム、チリッチがキープ。
第3ゲーム、錦織のダブルフォルト、チリッチのすばらしい切り返しのフォアハンドのウィナーがあり、0-30とチリッチがポイントを先行しますが、錦織のネットプレーでのポイント、錦織のすばらしいディフェンスを見せてのポイントなどがあり、錦織が4連続でポイントを取ってキープ。
第4ゲーム、チリッチがキープ。
第5ゲーム、チリッチの猛攻に耐える苦しいゲームとなりデュースまで行きますが、要所でファーストサーブを入れてポイントを取るなど、錦織がキープ。
第6ゲーム、チリッチがラブゲームでキープ。
ここまでチリッチのサービスゲームはノーチャンスで、錦織は我慢が続きます。
第7ゲーム、錦織が右手首を気にするしぐさを見せますが、すばらしいディフェンスを見せるなど、錦織がキープ。
第8ゲーム、錦織のリターンから連続攻撃でのポイント、チリッチのフォアハンドの逆クロスへのウィナー、錦織のすばらしいフォアハンドのショートアングルのパッシングショット(スーパーショットが決まり右拳を突き上げる錦織)、チリッチのバックハンドのミスがあり、15-40と錦織にブレークチャンスが来ます。
チリッチが1本凌ぎますが、チリッチのファーストサーブを錦織が何とか返すとチリッチのフォアハンドがネットにかかり、錦織がブレークに成功。
第9ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
錦織のバックハンドのクロスへのウィナー、チリッチの攻め急いでのフォアハンドのミス、錦織のフォアハンドのミス、チリッチの積極的な攻撃でのポイント、錦織のファーストサーブでのポイントがあり、40-30と錦織にマッチポイントが来ます。(最初のマッチポイントから57分後)
錦織のセンターへのファーストサーブをチリッチが返せず、錦織が勝利。
| 錦織 | ファイナルセット | チリッチ |
| 1 | サービスエース | 3 |
| 1 | ダブルフォルト | 1 |
| 63%(19/30) | ファーストサーブ確率 | 65%(13/20) |
| 74%(14/19) | 1st Serve Points Won | 69%(9/13) |
| 64%(7/11) | 2nd Serve Points Won | 71%(5/7) |
| 50%(1/2) | ブレイク / チャンス | 0%(0/0) |
| 1/1 | ネットポイント | 0/2 |
| 54%(27/50) | Total Points Won | 46%(23/50) |
| 4 | Winner 合計 | 8 |
| 2 | フォアハンド | 5 |
| 1 | バックハンド | 0 |
| 1 | サーブ | 3 |
| 7 | Unforced error 合計 | 14 |
| 3 | フォアハンド | 9 |
| 3 | バックハンド | 4 |
| 1 | サーブ | 1 |
試合振り返り・スタッツ
チリッチの攻撃力もすごかったですが、その攻撃を跳ね返す錦織のディフェンス力もすばらしく、ライジングで打ち合うシーンもあるなどハイレベルなラリーの応酬となりました。
そして、どちらが勝ってもおかしくない試合展開となる中、錦織は第2セットのマッチポイントを逃して以降、チリッチの猛攻が続いて我慢のテニスが続きましたが、最後まで崩れず勝ち切ってくれました。
ランキング3位のチリッチ相手に競った試合をモノにできたことは錦織にとって大きな自信になったと思いますし、試合を重ねるたびに錦織のプレーが良くなっていて期待が膨らむばかりですが、手首の状態と連戦による疲労が心配され、とにかく怪我につながらないことを祈るだけです。
| 錦織 | Match | チリッチ |
| 5 | サービスエース | 12 |
| 5 | ダブルフォルト | 4 |
| 55%(66/119) | ファーストサーブ確率 | 54%(63/117) |
| 73%(48/66) | 1st Serve Points Won | 71%(45/63) |
| 49%(26/53) | 2nd Serve Points Won | 50%(27/54) |
| 29%(4/14) | ブレイク / チャンス | 33%(2/6) |
| 5/6 | ネットポイント | 6/13 |
| 50%(119/236) | Total Points Won | 50%(117/236) |
| 2,209m | Total Distance Run | 2,203m |
| 21 | Winner 合計 | 47 |
| 10 | フォアハンド | 27 |
| 6 | バックハンド | 7 |
| 5 | サーブ | 13 |
| 35 | Unforced error 合計 | 61 |
| 15 | フォアハンド | 30 |
| 15 | バックハンド | 27 |
| 5 | サーブ | 4 |
錦織の準決勝の対戦相手は!?
錦織圭のモンテカルロ・マスターズ準決勝の対戦相手は、世界ランキング4位のアレクサンダー・ズベレフ(21歳・ドイツ)。
過去の対戦成績は、錦織の0勝、A.ズベレフの1勝。
クレーコートでは初対戦となります。
過去1回の対戦は2017年のシティ・オープン(ハード)の準決勝で、A.ズベレフがセットカウント2-0(6-3、6-4)で勝利しています。
今大会、A.ズベレフはサービスゲームで苦しんでおり、今の状態なら錦織がリターンから多くチャンスを作れそうではありますが、A.ズベレフが準決勝で別人のようにサーブの調子が良くなっていた場合はブレークチャンスがほとんどないかもしれません。
そして、両者ともにバックハンドが得意なので、錦織がどうやって攻撃を展開していくのかにも注目して見ていきたいです。
