2017年5月第3週(2017年第20週)にローマ(イタリア)で開催されるマスターズ1000「BNLイタリア国際」の準々決勝の放送予定、結果とスタッツを見ていきます。
最後にBNLイタリア国際の準々決勝後の暫定ランキングも紹介します。
2017年BNLイタリア国際 準々決勝の結果
マスターズ1000「BNLイタリア国際」の結果について、試合結果が分かり次第、適宜更新していきます。
<日程>
・5月19日(金):準々決勝
<コート>
・センターコート:Campo Centrale
・第2コート:Next Gen Arena
※()内の世界ランキングは、2017年5月15日付のランキングです。
準々決勝(トップハーフ・マレー山)
過去に対戦はなく、初対戦となります。
[16] アレクサンダー・ズベレフ(17位) | 2 | 77 | 6 | |
[5] ミロシュ・ラオニッチ(6位) | 0 | 64 | 1 | |
試合時間:1時間29分 |
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第16シードのA.ズベレフ選手が第5シードのラオニッチ選手をストレートで破り、マスターズ初の準決勝に進出。
第1セットはお互いブレイク2回ずつでタイブレークへ。
ラオニッチ選手の不用意なプレーなどがあり、A.ズベレフ選手が第1セットを先取。
ラオニッチ選手はミスがありながらも丁寧なストロークで粘り強くプレーしていましたが、疑問符の付くプレーが度々見られました。
A.ズベレフ選手にブレイクポイントを握られた場面で、ラオニッチ選手がストロークで相手に何らプレッシャーがかかってない状態で中途半端なアプローチショットでいきなりネットに出てポイントを取られる。
タイブレークでは、セカンドサーブでサーブアンドボレーに出てミニブレイクを許す。
そして、相手を崩してない状態でまたも中途半端なアプローチショットでいきなりネットに出てミニブレイクを許す。
大事なポイントでそのプレーはいかがなものかという感じでした。
第2セットに入ると、ラオニッチ選手のストロークの丁寧さがなくなってミスを連発。
A.ズベレフ選手があっけなく第2セットを取って勝利。
ラオニッチ選手は3回戦で良いプレーを見せていただけに、一体どうしてしまったのかなという感じの試合でした。
A.ズベレフ | Match | ラオニッチ |
4 | サービスエース | 4 |
77%(47/61) | ファーストサーブ確率 | 54%(35/65) |
74%(35/47) | 1st Serve Points Won | 66%(23/35) |
57%(8/14) | 2nd Serve Points Won | 40%(12/30) |
80%(4/5) | ブレイク / チャンス | 50%(2/4) |
12/15 | ネットポイント | 8/18 |
58%(73/126) | ポイントの合計 | 42%(53/126) |
1,236m | Total Distance Run | 1,278m |
20 | Winner 合計 | 15 |
14 | フォアハンド | 8 |
2 | バックハンド | 1 |
4 | サーブ | 6 |
17 | Unforced error 合計 | 33 |
9 | フォアハンド | 16 |
7 | バックハンド | 11 |
1 | サーブ | 6 |
[スタッツ用語の補足]
1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
Total Distance Run:総走行距離。
準々決勝(トップハーフ・ワウリンカ山)
過去の対戦成績は、イスナー選手の1勝、チリッチ選手の6勝。
ジョン・イスナー(24位) | 2 | 77 | 3 | 77 |
[6] マリン・チリッチ(8位) | 1 | 63 | 6 | 62 |
試合時間:2時間37分 |
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イスナー選手が第6シードのチリッチ選手をフルセットの末に破り、準決勝に進出。
第1セット、イスナー選手の好調なサーブの前にチリッチ選手はまったくチャンスがなく、イスナー選手が第1セットを先取。
第2セット、第2ゲームでこの試合はじめてつかんだブレイクチャンスをモノにして、チリッチ選手がブレイクに成功。
第8ゲームもチリッチ選手がブレイクして、第2セットを奪取。
ファイナルセットはタイブレークへ。
チリッチ選手に痛恨のスマッシュミスが出ると、集中力が途切れたのか立て続けにミスが出て、イスナー選手がタイブレークを制して勝利。
チリッチ選手は今大会やってくれそうな雰囲気がありましたが、絶好調のビッグサーバーの前に敗れてしまいました。
イスナー | Match | チリッチ |
21 | サービスエース | 8 |
75%(79/105) | ファーストサーブ確率 | 54%(58/107) |
68%(54/79) | 1st Serve Points Won | 83%(48/58) |
69%(18/26) | 2nd Serve Points Won | 57%(28/49) |
0%(0/2) | ブレイク / チャンス | 33%(2/6) |
4/9 | ネットポイント | 4/7 |
49%(103/212) | ポイントの合計 | 51%(109/212) |
1,581m | Total Distance Run | 1,491m |
34 | Winner 合計 | 41 |
7 | フォアハンド | 16 |
5 | バックハンド | 10 |
22 | サーブ | 15 |
27 | Unforced error 合計 | 29 |
11 | フォアハンド | 15 |
15 | バックハンド | 9 |
1 | サーブ | 5 |
準々決勝(ボトムハーフ・ナダル山)
過去の対戦成績は、ティエム選手の1勝、ナダル選手の4勝。
[8] ドミニク・ティエム(7位) | 2 | 6 | 6 | |
[4] ラファエル・ナダル(5位) | 0 | 4 | 3 | |
試合時間:1時間51分 |
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第8シードのティエム選手が第4シードのナダル選手をストレートで破り、準決勝に進出。
第1セット、ティエム選手が立ち上がりからエンジン全開のプレーを見せ、第1ゲームでいきなりブレイクに成功。
その後もティエム選手が鋭く深いショットを打ち続けて、ナダル選手がストローク勝負で押される展開となり、第5ゲームでもティエム選手がブレイクに成功。
第8ゲームのサービングフォーザセットではティエム選手に力みが出て、ナダル選手に1つブレイクバックを許しますが、第10ゲームでティエム選手がしっかりとキープして第1セットを先取。
第2セットの第5ゲーム、ナダル選手がチャンスボールでドロップショットを選択してミス、ティエム選手がストローク勝負で粘り勝つなど15-40とティエム選手にブレイクチャンスが来ますが、ナダル選手もここから勝負強さを発揮してキープ。
第7ゲーム、ティエム選手のスーパーショットが何度も飛び出しナダル選手をストロークで圧倒するなど、すばらしいプレーを見せたティエム選手がブレイクに成功。
第8ゲーム、ティエム選手のダブルフォルトなどがあり15-40とナダル選手にブレイクチャンスが来ますが、ティエム選手がこのピンチを凌いでキープ。
第9ゲーム、40-15のナダル選手のゲームポイントから、ティエム選手が3連続でポイントを取ってマッチポイント(ブレイクポイント)を握ると、最後もティエム選手がストローク勝負で打ち勝って、ナダル選手から見事に勝利!!
バルセロナ・オープンでは完敗し、マドリード・オープンでは良いプレーを見せて善戦したティエム選手でしたが、この試合はさらにプレーレベルを上げてストローク勝負でナダル選手を上回るパフォーマンスを発揮していました。
9本以上のロングラリーになった時のポイントは、マドリードでは「ナダル:20、ティエム:8」とナダル選手がストローク勝負で勝っていましたが、この試合では「ナダル:6、ティエム:14」と立場が逆転していました。
ティエム選手はこの短期間で急成長していて、この勢いのままマスターズ初優勝となるのか注目です。
ティエム | Match | ナダル |
2 | サービスエース | 1 |
61%(41/67) | ファーストサーブ確率 | 76%(53/70) |
68%(28/41) | 1st Serve Points Won | 55%(29/53) |
58%(15/26) | 2nd Serve Points Won | 53%(9/17) |
50%(4/8) | ブレイク / チャンス | 14%(1/7) |
8/12 | ネットポイント | 11/14 |
55%(75/137) | ポイントの合計 | 45%(62/137) |
1,960m | Total Distance Run | 1,910m |
24 | Winner 合計 | 21 |
17 | フォアハンド | 14 |
5 | バックハンド | 6 |
2 | サーブ | 1 |
22 | Unforced error 合計 | 20 |
11 | フォアハンド | 10 |
9 | バックハンド | 10 |
2 | サーブ | 0 |
準々決勝(ボトムハーフ・ジョコビッチ山)
過去の対戦成績は、デルポトロ選手の4勝、ジョコビッチ選手の13勝。
フアン・マルティン・デルポトロ(34位) | 0 | 1 | 4 | |
[2] ノバク・ジョコビッチ(2位) | 2 | 6 | 6 | |
試合時間:1時間31分 |
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第2シードのジョコビッチ選手がデルポトロ選手をストレートで破り、準決勝に進出。
この試合は雨で1日順延となってしまったため、ジョコビッチ選手は同日のナイトセッションに準決勝の試合が組まれています。
第1セット、第1ゲームでデルポトロ選手がいきなりブレイクに成功しますが、すぐにジョコビッチ選手がブレイクバック。
第4ゲームと第6ゲームでもジョコビッチ選手がブレイクに成功し、デルポトロ選手はサービスゲームを1度もキープできません。
第2ゲームから6ゲーム連取したジョコビッチ選手が第1セットを先取。
第2セットの第3ゲームが終わったところで雨が強く降ってきて中断し、翌日に順延。
再開後、第5ゲームでジョコビッチ選手がブレイクに成功。
第10ゲーム、ジョコビッチ選手のサービングフォーザマッチ。
ストローク勝負で常に優位を保ち続けたジョコビッチ選手が危なげなくキープし、ストレートで勝利。
ジョコビッチ選手のストロークのプレイスメントが非常に良く、バック側のクロスラリーになった時にデルポトロ選手はフォア側も警戒しながらバック側を対処するという苦しい展開でした。
さらにジョコビッチ選手のリターンがよく、常にストローク勝負に持ち込まれていたので、デルポトロ選手はキープするのにかなり苦労し、自分のプレーをほとんどさせてもらえないまま試合が終わったという感じでした。
デルポトロ | Match | ジョコビッチ |
4 | サービスエース | 4 |
76%(35/46) | ファーストサーブ確率 | 64%(39/61) |
63%(22/35) | 1st Serve Points Won | 69%(27/39) |
36%(4/11) | 2nd Serve Points Won | 59%(13/22) |
20%(1/5) | ブレイク / チャンス | 80%(4/5) |
5/5 | ネットポイント | 12/17 |
44%(47/107) | ポイントの合計 | 56%(60/107) |
1,563m | Total Distance Run | 1,572m |
14 | Winner 合計 | 24 |
9 | フォアハンド | 12 |
0 | バックハンド | 8 |
5 | サーブ | 4 |
21 | Unforced error 合計 | 21 |
11 | フォアハンド | 11 |
9 | バックハンド | 9 |
1 | サーブ | 1 |
準々決勝のハイライト動画
準々決勝(大会5日目)のハイライト動画です。
ドロー表(ベスト32・結果)
準々決勝後の暫定ランキング
BNLイタリア国際の準々決勝(QF)後の暫定ランキングです。
準決勝進出を決めたアレクサンダー・ズベレフ選手は自己最高を更新する14位以上が確定。
暫定 順位 |
選手名 | 基礎 point |
round | result | 獲得 point |
QF後 point |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | マレー | 10,360 | 2回戦 | × | 10 | 10,370 |
2 | ジョコビッチ | 6,845 | 準々決勝 | ○ | 360 | 7,205 |
3 | ワウリンカ | 5,355 | 3回戦 | × | 90 | 5,445 |
4 | ナダル | 5,195 | 準々決勝 | × | 180 | 5,375 |
5 | フェデラー | 5,035 | 欠場 | – | 0 | 5,035 |
6 | ラオニッチ | 4,180 | 準々決勝 | × | 180 | 4,360 |
7 | ティエム | 3,785 | 準々決勝 | ○ | 360 | 4,145 |
8 | チリッチ | 3,585 | 準々決勝 | × | 180 | 3,765 |
9 | 錦織 圭 | 3,470 | 3回戦 | × | 90 | 3,560 |
10 | ゴファン | 2,965 | 3回戦 | × | 90 | 3,055 |
11 | ディミトロフ | 2,890 | 1回戦 | × | 10 | 2,900 |
12 | ツォンガ | 2,870 | 欠場 | – | 0 | 2,870 |
13 | ベルディヒ | 2,690 | 3回戦 | × | 90 | 2,780 |
14 | A.ズベレフ | 2,150 | 準々決勝 | ○ | 360 | 2,510 |
15 | ソック | 2,325 | 3回戦 | × | 90 | 2,415 |
16 | モンフィス | 2,365 | 欠場 | – | 0 | 2,365 |
17 | プイユ | 2,310 | 1回戦 | × | 10 | 2,320 |
18 | B アグート | 2,065 | 3回戦 | × | 90 | 2,155 |
19 | キリオス | 2,155 | 欠場 | – | 0 | 2,155 |
20 | ラモス V | 2,055 | 1回戦 | × | 10 | 2,065 |
21 | C ブスタ | 2,000 | 2回戦 | × | 45 | 2,045 |
※基礎ポイントの計算については、『 ATPランキング試算(2017年5月・ローマ後) 』をご覧ください。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 1000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
※1回戦を免除された第1~第8シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。
準々決勝の放送予定
準々決勝は、スポナビライブ、GAORA、NHK・BS1での放送が予定されています。
Sports navi LIVE(スポナビライブ)
スポナビライブでのLive配信について、3回戦以降は有料になります。
日程 | ラウンド | 配信時間 |
---|---|---|
5月19日(金) | 準々決勝 | 19:00~(有料) |
5月20日(土) | 準々決勝(順延) | 20:30~(有料) |
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
5月19日(金) | 準々決勝 | 21:30~26:30 28:00~7:30 |
5月20日(土) | 準々決勝(録画) | 10:00~13:00 | 準々決勝(順延) | 20:30~21:28 |
5月19日(金)のGAORA放送について、17:30~21:30にプロ野球中継が入っているため、テニス中継の開始が21:30~となっています。
雨で順延となった「デルポトロ vs ジョコビッチ」は、5月20日(土)20:30から生中継で放送。
NHK・BS1
NHK・BS1では、準々決勝「ティエム vs ナダル」の試合をBS1のサブch102で生中継の予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
5月19日(金) | 準々決勝 | 23:00~(25:00) |
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