2017年5月第2週(2017年第19週)にマドリード(スペイン)で開催されるマスターズ1000「ムチュア・マドリード・オープン」の決勝の放送予定、結果とスタッツを見ていきます。
決勝「ティエム vs ナダル」は、日本時間の5月14日(日)25時に開始予定。
ティエム選手が勝てばマスターズ初優勝、ナダル選手が勝てばマドリード・オープン5回目の優勝となります。
最後にマドリード・オープン決勝後のランキングも紹介します。
決勝の両選手の情報
ティエム選手とナダル選手の「Head 2 Head」、「1回戦から準決勝までの結果」を紹介します。
Head 2 Head
過去の対戦成績は、ティエム選手の1勝、ナダル選手の3勝。
先々週のATP500「バルセロナ・オープン」の決勝でも対戦があり、ナダル選手が6-4、6-1のストレートで勝利。
※2017年5月8日時点のデータ
ティエム | ナダル | |
1 勝 | 対戦成績 | 3 勝 |
9位(7位) | 最新ランキング(最高) | 5位(1位) |
オーストリア(AUT) | 国籍 | スペイン(ESP) |
23歳 | 年齢 | 30歳 |
1993年9月3日 | 生年月日 | 1986年6月3日 |
185cm / 82kg | 身長 / 体重 | 185cm / 85kg |
右 / 片手 | 利き手 / バック | 左 / 両手 |
2011年 | プロ転向 | 2001年 |
22勝10敗 | 2017年成績 | 29勝5敗 |
1回 | 2017年優勝回数 | 2回 |
144勝92敗 | 通算成績 | 835勝179敗 |
8回 | 通算優勝回数 | 71回 |
1回戦から準決勝までの結果
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | bye | – |
2回戦 | ドナルドソン(78位) | 6-3、6-4 |
3回戦 | ディミトロフ(12位) | 4-6、6-4、7-6 |
準々決勝 | チョリッチ(59位) | 6-1、6-4 |
準決勝 | クエバス(27位) | 6-4、6-4 |
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | bye | – |
2回戦 | フォニーニ(29位) | 7-6、3-6、6-4 |
3回戦 | キリオス(20位) | 6-3、6-1 |
準々決勝 | ゴファン(10位) | 7-6、6-2 |
準決勝 | ジョコビッチ(2位) | 6-2、6-4 |
2017年マドリード・オープン 決勝の結果
マスターズ1000「マドリード・オープン」の結果について、試合結果が分かり次第、更新します。
<日程>
・5月14日(日):決勝
<コート>
・センターコート:Manolo Santana
※()内の世界ランキングは、2017年5月8日付のランキングです。
決勝
[8] ドミニク・ティエム(9位) | 0 | 68 | 4 | |
[4] ラファエル・ナダル(5位) | 2 | 710 | 6 | |
試合時間:2時間17分 |
---|
第4シードのナダル選手が第8シードのティエム選手を7-6、6-4のストレートで破り、マドリード・オープン3年ぶり5回目の優勝を果たしました。
そして、マスターズ1000の優勝回数が30回。
これはジョコビッチ選手と並んでトップタイの記録になります。
2017年のクレーシーズン、3大会連続で優勝を果たしたナダル選手ですが、この後BNLイタリア国際から全仏オープンへというスケジュールとなっており、ここまで勝ち続けてほとんど休みなく試合をしているので、さすがに疲労面の方が心配になってきます。
簡単に決勝を振り返ります。
第1セット
第3ゲーム、40-30とナダル選手のゲームポイントが来ますが、ティエム選手がナダル選手のスマッシュを返球してポイントにつなげるなど粘りを見せ、ティエム選手がブレイクに成功。
第6ゲーム、ティエム選手の決め急いだミスやナダル選手の脅威の粘りのプレーがあり、15-40とナダル選手にブレイクチャンスが来ます。
1本凌いだ後、ティエム選手がボレーミスをしてしまい、ナダル選手がブレイクバックに成功。
第10ゲーム、ティエム選手のミスが続いて、0-40とナダル選手に3本のセットポイントが来ます。
このピンチでもティエム選手は積極的に攻撃を仕掛けて連続でウィナーを取るなど、追い込まれた状況ですばらしいプレーを見せてデュースへ。
その後もファーストサーブをしっかりと入れてポイントを取り、ティエム選手が何とかキープ。
そして、第1セットはタイブレークに突入。
ミニブレイクを2本ずつ取り合った後、ミスが許されないプレッシャーのかかるサービスが続きますが、お互いすばらしいプレーが何度も飛び出してキープを続けます。
そして、9-8とナダル選手にセットポイントが来た状態で、ティエム選手のサービス2本。
決めに行ったティエム選手のショットがアウトとなり、ナダル選手が第1セットを先取。
第2セット
第1ゲーム、ティエム選手が攻め続けますが先にミスをしてしまい30-40とナダル選手にブレイクチャンスが来ます。
ティエム選手がウィナー級のショットを打ち続けるも、ナダル選手の鉄壁の守備にはね返されて先にミスをしてしまい、ナダル選手がブレイクに成功。
第2ゲーム、ティエム選手が粘りを見せてブレイクチャンスが来ますが、ナダル選手が凌いで10分近くかかったゲームをしっかりとキープ。
そして、キープの展開が続いて迎えた第9ゲーム(ティエム選手のサービスゲーム)。
15-15からナダル選手のスーパーショットが連続で飛び出して、2本のチャンピオンシップポイントが来ます。
ティエム選手がこのピンチを凌いでデュースに持ち込むと、連続でウィナーを決めてキープ。
第10ゲーム、ナダル選手のサービングフォーザチャンピオンシップ。
ナダル選手にミスが出て15-40とティエム選手にブレイクチャンスが来ますが、ナダル選手がファーストサーブ2本でこのピンチを凌いでデュースへ。
ナダル選手にミスが出てティエム選手にブレイクチャンスが来ますが、ナダル選手のフォアハンドのダウンザラインのウィナーが決まって凌ぎます。
今度はダブルフォルトとなってティエム選手に4回目のブレイクポイントが来ますが、ここでもすばらしいショットが飛び出してナダル選手が凌ぐと、サービスエースを決めてチャンピオンシップポイントが来ます。
しかし、ティエム選手がフォアハンドのウィナーを決めてデュースへ。
ティエム選手も粘り続けますが、それを上回るナダル選手のすばらしいプレーが飛び出して、ナダル選手が見事優勝を決めました。
スタッツ
ナダル選手と比べるとティエム選手のアンフォーストエラーが多いですが、ナダル選手の鉄壁の守備を崩すためにリスクを負って攻め続けていたので仕方ない部分もあり、ロングラリーになればなるほど分が悪いという感じでした。
9本以上のロングラリーになった時に取得したポイントがナダル選手20、ティエム選手が8。
それ以外では大きな差のある数字はありませんが、今日も要所での勝負強さがナダル選手にありました。
ただただ「強い」の一言です。
そして、ティエム選手も最後の最後まで粘りを見せていて、バルセロナ・オープンでの対決からさらに成長したプレーを見せてくれて、ほんとにすばらしい試合でした。
ナダル | Match | ティエム |
69%(60/87) | ファーストサーブ確率 | 74%(59/80) |
72%(43/60) | 1st Serve Points Won | 68%(40/59) |
59%(16/27) | 2nd Serve Points Won | 52%(11/21) |
25%(2/8) | ブレイク / チャンス | 17%(1/6) |
11/13 | ネットポイント | 11/18 |
53%(88/167) | ポイントの合計 | 47%(79/167) |
2,309m | Total Distance Run | 2,468m |
27 | Winner 合計 | 25 |
13 | フォアハンド | 16 |
10 | バックハンド | 5 |
4 | サーブ | 4 |
18 | Unforced error 合計 | 29 |
8 | フォアハンド | 22 |
6 | バックハンド | 6 |
4 | サーブ | 1 |
[スタッツ用語の補足]
1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
Total Distance Run:総走行距離。
決勝のハイライト動画
2017年ムチュア・マドリード・オープン決勝「ティエム vs ナダル」のハイライト動画です。
ドロー表(結果)
決勝後のランキング
ムチュア・マドリード・オープン決勝後のランキングです。
優勝したナダル選手はフェデラー選手を抜いて4位に浮上。
準優勝となったティエム選手は自己最高タイの7位。
順位 | 選手名 | 基礎 point |
round | 獲得 point |
決勝後 point |
---|---|---|---|---|---|
1 | マレー | 10,270 | 3回戦 | 90 | 10,360 |
2 | ジョコビッチ | 6,485 | 準決勝 | 360 | 6,845 |
3 | ワウリンカ | 5,595 | 2回戦 | 10 | 5,605 |
4 | ナダル | 4,195 | 優勝 | 1,000 | 5,195 |
5 | フェデラー | 5,035 | 欠場 | 0 | 5,035 |
6 | ラオニッチ | 4,090 | 3回戦 | 90 | 4,180 |
7 | ティエム | 3,435 | 準優勝 | 600 | 4,035 |
8 | チリッチ | 3,725 | 2回戦 | 10 | 3,735 |
9 | 錦織 圭 | 3,290 | 準々決勝 | 180 | 3,470 |
10 | ゴファン | 2,875 | 準々決勝 | 180 | 3,055 |
11 | ディミトロフ | 2,810 | 3回戦 | 90 | 2,900 |
12 | ツォンガ | 2,825 | 2回戦 | 45 | 2,870 |
13 | ベルディヒ | 2,600 | 3回戦 | 90 | 2,690 |
14 | ソック | 2,360 | 1回戦 | 10 | 2,370 |
15 | モンフィス | 2,355 | 1回戦 | 10 | 2,365 |
16 | プイユ | 2,320 | 1回戦 | 10 | 2,330 |
17 | A.ズベレフ | 2,120 | 準々決勝 | 180 | 2,300 |
18 | キリオス | 2,065 | 3回戦 | 90 | 2,155 |
19 | ラモス V | 2,135 | 1回戦 | 10 | 2,145 |
20 | B アグート | 2,100 | 1回戦 | 10 | 2,110 |
21 | C ブスタ | 2,080 | 1回戦 | 10 | 2,090 |
「基礎point」:5月8日付のポイントから前年のBNLイタリア国際の失効ポイントを差し引いたポイント(失効日が1週ずれています)
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 1000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
※1回戦を免除された第1~第8シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。
決勝の放送予定
決勝は、スポナビライブ、GAORA、NHK・BS1での放送が予定されています。
Sports navi LIVE(スポナビライブ)
スポナビライブでのLive配信について、3回戦以降は有料になります。
日程 | ラウンド | 配信時間 |
---|---|---|
5月14日(日) | ダブルス決勝 | 22:00~(有料) |
決勝 | 25:00~(有料) |
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
5月14日(日) | ダブルス決勝 | 22:00~24:50 |
決勝 | 24:50~5:00 | |
5月15日(月) | 決勝(録画) | 11:30~14:30 |
NHK・BS1
NHK・BS1では、決勝「ティエム vs ナダル」をBS1で生中継の予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
5月14日(日) | 決勝 | [BS1] 25:00~(27:00) |
5月15日(月) | 決勝(録画) | [BS1] 20:00~21:50 |
5月17日(水) | 決勝(録画) | [NHK] 1:45~(3:25) |
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