2019年1月14日から1月27日(2019年第3、4週)にメルボルン(オーストラリア)で開催されるグランドスラム「全豪オープン」の準々決勝の結果(男子シングルス)、準々決勝後の暫定ランキング、放送予定を見ていきます。
準々決勝の対戦カードは以下のように決まりました。
<トップハーフ>
[1] ジョコビッチ vs 錦織 [8]
[16] ラオニッチ vs プイユ [28]
<ボトムハーフ>
[22] バウティスタ アグート vs チチパス [14]
ティアフォ vs ナダル [2]
錦織の準々決勝の試合は、日本時間の1月23日(水)17時30分以降に開始予定。
2019年 全豪オープン 準々決勝の結果
全豪オープン準々決勝の結果です。
<日程>
・1月22日(火):準々決勝 ボトムハーフ
・1月23日(水):準々決勝 トップハーフ
<コート>
・RLA:Rod Laver Arena
※スコアにある各選手の()内の数字は2019年1月14日付の世界ランキングです。
トップハーフ | ||||||
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[1] ノバク・ジョコビッチ (1) | 1 | 6 | 4 | |||
[8] 錦織 圭 (9) | 棄権 | 1 | 1 | |||
[16] ミロシュ・ラオニッチ (17) | 1 | 64 | 3 | 77 | 4 | |
[28] リュカ・プイユ (31) | 3 | 77 | 6 | 62 | 6 | |
ボトムハーフ | ||||||
[22] ロベルト・バウティスタ アグート (24) | 1 | 5 | 6 | 4 | 62 | |
[14] ステファノス・チチパス (15) | 3 | 7 | 4 | 6 | 77 | |
フランシス・ティアフォ (39) | 0 | 3 | 4 | 2 | ||
[2] ラファエル・ナダル (2) | 3 | 6 | 6 | 6 | ||
以下、各試合の簡単な試合の振り返りとハイライト動画です。
準々決勝「ジョコビッチ vs 錦織」
過去の対戦成績は、ジョコビッチの15勝、錦織の2勝。(ジョコビッチの14連勝中)
ハードコートでは、ジョコビッチの8勝、錦織の2勝。
直近の対戦は2018年の全米オープン(ハード)の準決勝で、ジョコビッチがセットカウント3-0(6-3、6-4、6-2)で勝利しています。
[1] ノバク・ジョコビッチ (1) | 1 | 6 | 4 | |||
[8] 錦織 圭 (9) | 棄権 | 1 | 1 | |||
試合時間:52分 |
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第8シードの錦織圭(29歳・日本)が第2セットの第5ゲーム後に棄権をし、第1シードのノバク・ジョコビッチ(31歳・セルビア)が全豪オープン3年ぶり7回目の準決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第2ゲームでジョコビッチがブレークに成功。
錦織は試合途中に右太ももを痛め、第6ゲーム途中から動きが悪くなります。
第6ゲームもジョコビッチがブレークをし、第1セットを先取。
セット間に錦織がトレーナーを呼んで右太もものマッサージを受け、テーピングを巻きます。(メディカルタイムアウト)
第2セット
第3ゲームと第5ゲームをジョコビッチがブレークをすると、錦織が棄権を申し出てジョコビッチが勝利。
1回戦と2回戦でフルセットマッチ、4回戦での5時間5分の激闘の影響もあり、残念ながら錦織の体が悲鳴を上げる結果となってしまいました。
錦織の準々決勝の結果については、『 錦織 vs ジョコビッチ 』の記事で詳しく紹介しています。
ハイライト動画
準々決勝「ジョコビッチ vs 錦織」のハイライト動画です。
準々決勝「ラオニッチ vs プイユ」
過去の対戦成績は、ラオニッチの3勝、プイユの0勝。
ハードコートでは、ラオニッチの2勝、プイユの0勝。
直近の対戦は2018年のメルセデス・カップ(芝)の準決勝で、ラオニッチがセットカウント2-0(6-4、7-6)で勝利しています。
[16] ミロシュ・ラオニッチ (17) | 1 | 64 | 3 | 77 | 4 | |
[28] リュカ・プイユ (31) | 3 | 77 | 6 | 62 | 6 | |
試合時間:3時間2分 |
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第28シードのリュカ・プイユ(24歳・フランス)が第16シードのミロシュ・ラオニッチ(28歳・カナダ)をセットカウント3-1(7-6、6-3、6-7、6-4)で破り、グランドスラム初の準決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第2ゲームでラオニッチが先にブレークをし、第9ゲームでサービングフォーザセットを迎えますが、プイユが土壇場でブレークバックに成功。
第11ゲームではプイユが0-40とブレークポイントを3本握りましたが、ラオニッチが何とかキープ。
タイブレークに入り、お互いが1ミニブレークをした後、ラオニッチに痛いダブルフォルトが出てしまい、プイユがタイブレークを制して第1セットを先取。
第2セット
第4ゲームでプイユがブレークをし、プイユが第2セットも取ります。
プイユのリターンが良かったこともあり、第2セットのラオニッチはプレッシャーからかファーストサーブの確率が38%(8/21)とかなり悪い数字になっていました。
第3セット
プイユにブレークポイントが第7ゲームに2本、第9ゲームに2本ありましたが、ラオニッチが何とか踏みとどまります。
第3セットもプイユのペースでゲームが進んでいましたが、ラオニッチは我慢をしてキープを続け、タイブレークに突入。
タイブレークに入るとラオニッチが6連続ポイントで6-0とリードするなどプイユを圧倒し、ラオニッチが第3セットを取ります。
第4セット
第2ゲームでプイユにブレークポイントが1本ありましたが、ラオニッチがキープ。
第10ゲームでプイユがリターンからラオニッチにプレッシャーをかけて行き、デュース3回目でプイユがブレークをして勝利。
プイユはサーブ、ストローク、リターンの調子が良く、ラオニッチが果敢にネットプレーを仕掛けて来ても冷静にパッシングショット(ロブショット)を決めるなどラオニッチにペースをつかませず、終始プイユが主導権を握っていた試合内容でした。
結局、ラオニッチは第1セットの第2ゲームでブレークをして以降は1度もブレークポイントを握ることができず、もったいないミスも多かったです。
ハイライト動画
準々決勝「ラオニッチ vs プイユ」のハイライト動画です。
準々決勝「バウティスタ アグート vs チチパス」
過去に対戦はなく、初対戦となります。
[22] ロベルト・バウティスタ アグート (24) | 1 | 5 | 6 | 4 | 62 | |
[14] ステファノス・チチパス (15) | 3 | 7 | 4 | 6 | 77 | |
試合時間:3時間15分 |
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第14シードのステファノス・チチパス(20歳・ギリシャ)が第22シードのロベルト・バウティスタ アグート(30歳・スペイン)をセットカウント3-1(7-5、4-6、6-4、7-6)で破り、グランドスラム初の準決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1ゲームでバウティスタ アグートが先にブレークをしますが、第8ゲームでチチパスがブレークバックに成功。
チチパスが第12ゲームをブレークして第1セットを先取。
第2セット
第3ゲームでチチパスのミスが絡んでバウティスタ アグートがブレークに成功。
今度はバウティスタ アグートがしっかりとキープを続けて第2セットを取ります。
第2セットのバウティスタ アグートのアンフォーストエラーはわずか4本。
第3セット
第5ゲームでバウティスタ アグートがブレークをし、第3セットもバウティスタ アグートが先行する展開となります。
第2セットから安定感抜群のストロークを見せていたバウティスタ アグートに対してチチパスは突破口を見いだせず、バウティスタ アグートの流れになっていましたが、第8ゲームでバウティスタ アグートのミスが絡んでチチパスがブレークバックに成功。
劣勢だったチチパスが勢いを取り戻し、第10ゲームもチチパスがブレークをして第3セットを取ります。
第4セット
今大会3回のフルセットマッチを戦ってきたバウティスタ アグートに疲れの色が見え始めますが、両者一歩も譲らずキープを続けて、タイブレークに突入。
タイブレークでは、チチパスの積極的な攻撃もあって、バウティスタ アグートは自分のサービスを1回もキープすることができず、チチパスがタイブレークを制して勝利。
4回戦でフェデラーを破ったチチパスが準々決勝でもパフォーマンスを落とさずにプレーができるかが鍵でしたが、バウティスタ アグートの時間帯が来ても我慢ができるメンタルの強さ、接戦の展開の中で大事なポイントを逃さない勝負強さを見せるなど、すばらしいプレー内容でした。
ハイライト動画
準々決勝「バウティスタ アグート vs チチパス」のハイライト動画です。
準々決勝「ティアフォ vs ナダル」
過去に対戦はなく、初対戦となります。
フランシス・ティアフォ (39) | 0 | 3 | 4 | 2 | ||
[2] ラファエル・ナダル (2) | 3 | 6 | 6 | 6 | ||
試合時間:1時間47分 |
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第2シードのラファエル・ナダル(32歳・スペイン)がフランシス・ティアフォ(21歳・アメリカ)をセットカウント3-0(6-3、6-4、6-2)で破り、全豪オープン2年ぶり6回目の準決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第2ゲームでナダルがブレークに成功。
ナダルが安定したサービスゲームを展開してティアフォに反撃の機会を与えず、ナダルが第1セットを先取。
ナダルがサービスゲームで失ったポイントはわずか3ポイント。
第2セット
第1ゲームでナダルがブレークに成功。
第4ゲームでナダルにストロークのミスが重なり、ティアフォにブレークポイントが2本ありましたが、デュース4回目でナダルがキープ。
その後はナダルが危なげなくキープを続けて第2セットも取ります。
第3セット
第1ゲームでナダルがブレークに成功し、ティアフォは3セット続けて最初のサービスゲームを落としてしまいます。
第7ゲームもナダルがブレークをし、ナダルがストレートで勝利。
3セットともナダルは先にブレークをした後は無理をせず、しっかりとキープをするだけという感じの省エネプレーで、スコア以上に差があった試合内容でした。
ハイライト動画
準々決勝「ティアフォ vs ナダル」のハイライト動画です。
ドロー表(ベスト32・結果)
準々決勝後の暫定ランキング(トップ30)
全豪オープンの準々決勝終了時点での暫定ランキングです。
暫定 順位 |
選手名 | 基礎 point |
round | result | 獲得 point |
QF後 point |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ジョコビッチ | 8,955 | 準々決勝 | ○ | 720 | 9,675 |
2 | ナダル | 7,120 | 準々決勝 | ○ | 720 | 7,840 |
3 | A.ズベレフ | 6,295 | 4回戦 | × | 180 | 6,475 |
4 | デルポトロ | 5,060 | 欠場 | – | 0 | 5,060 |
5 | アンダーソン | 4,800 | 2回戦 | × | 45 | 4,845 |
6 | フェデラー | 4,420 | 4回戦 | × | 180 | 4,600 |
7 | 錦織 圭 | 3,750 | 準々決勝 | × | 360 | 4,110 |
8 | ティーム | 3,915 | 2回戦 | × | 45 | 3,960 |
9 | イズナー | 3,145 | 1回戦 | × | 10 | 3,155 |
10 | チリッチ | 2,960 | 4回戦 | × | 180 | 3,140 |
11 | ハチャノフ | 2,790 | 3回戦 | × | 90 | 2,880 |
12 | チチパス | 2,085 | 準々決勝 | ○ | 720 | 2,805 |
13 | チョリッチ | 2,425 | 4回戦 | × | 180 | 2,605 |
14 | ラオニッチ | 1,890 | 準々決勝 | × | 360 | 2,250 |
15 | フォニーニ | 2,135 | 3回戦 | × | 90 | 2,225 |
16 | メドベージェフ | 1,820 | 4回戦 | × | 180 | 2,000 |
17 | プイユ | 1,235 | 準々決勝 | ○ | 720 | 1,955 |
18 | B アグート | 1,595 | 準々決勝 | × | 360 | 1,955 |
19 | チェッキナート | 1,860 | 1回戦 | × | 10 | 1,870 |
20 | シュワルツマン | 1,745 | 3回戦 | × | 90 | 1,835 |
21 | ゴファン | 1,740 | 3回戦 | × | 90 | 1,830 |
22 | バシラシビリ | 1,730 | 3回戦 | × | 90 | 1,820 |
23 | C ブスタ | 1,525 | 4回戦 | × | 180 | 1,705 |
24 | ディミトロフ | 1,430 | 4回戦 | × | 180 | 1,610 |
25 | シャポバロフ | 1,395 | 3回戦 | × | 90 | 1,485 |
26 | ベルダスコ | 1,365 | 3回戦 | × | 90 | 1,455 |
27 | ガスケ | 1,445 | 欠場 | – | 0 | 1,445 |
28 | デミノー | 1,353 | 3回戦 | × | 90 | 1,443 |
29 | エドマンド | 1,430 | 1回戦 | × | 10 | 1,440 |
30 | ティアフォ | 1,070 | 準々決勝 | × | 360 | 1,430 |
基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2019年1月・全豪オープン後)』をご覧ください。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 2,000 |
準優勝 | 1,200 |
準決勝 | 720 |
準々決勝 | 360 |
4回戦 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
準々決勝の放送予定
WOWOW(WOWOWメンバーズオンデマンド)、NHKでの放送・配信が予定されています。
WOWOW
WOWOWでは、1回戦から決勝までを連日生中継で放送予定。
また、WOWOWメンバーズオンデマンドでは、「ピックアップコートチャンネル」にてテレビで未放送の試合もライブ配信されます。
日付 | ラウンド | 開始時間 |
---|---|---|
1月22日(火) | 準々決勝 (男女S) | 8:50~, 16:45~ |
1月23日(水) | 準々決勝 (男女S) | 8:50~, 17:15~ |
・S:シングルス
・デイセッション:8:50~
・ナイトセッション:16:45~、17:15~
NHK(地上波)
NHKでは、1回戦から決勝までを深夜に録画で放送予定。(1試合+デイリーハイライト)
錦織圭と大坂なおみの準々決勝の試合を生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
1月22日(火) | 準々決勝 | 23:55~(26:05) |
1月23日(水) | 準々決勝 (大坂) | [生] 9:00~(11:30) |
1月23日(水) | 準々決勝 (錦織) | [生] 17:30~(20:43) |
1月23日(水) | 準々決勝 (大坂) | 23:55~(26:05) |
<放送予定の対戦カード>
・1月22日(火) 準々決勝「バウティスタ アグート vs チチパス」(録画)
・1月23日(水) 準々決勝「大坂 vs スビトリーナ」(生中継、録画)
・1月23日(水) 準々決勝「錦織 vs ジョコビッチ」(生中継)
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