2018年3月8日から3月18日(2018年第10、11週)にインディアンウェルズ(アメリカ)で開催されるマスターズ1000「BNPパリバ・オープン(インディアンウェルズ・マスターズ)」の決勝のプレイヤー情報、結果、スタッツ、決勝後のランキング、放送予定を見ていきます。
2018年のBNPパリバ・オープンの決勝は第1シードのフェデラーと第6シードのデルポトロの対戦に決まりましたが、両選手とも現在安定した強さを見せていることもあり、ドローが発表された段階でこの決勝カードを予想していた方も多いかもしれません。
・決勝「フェデラー vs デルポトロ」
フェデラーが勝てばインディアンウェルズ大会2年連続6回目の優勝、デルポトロが勝てばマスターズ初優勝となります。
男子シングルスの決勝は、日本時間の3月20日(月) 午前5時に開始予定。
決勝のプレイヤー情報
フェデラーとデルポトロの「Head 2 Head」、「1回戦から準決勝までの結果」を紹介します。
Head 2 Head
過去の対戦成績は、フェデラーの18勝、デルポトロの6勝。
直近の対戦は2017年のスイス・インドア(室内ハード)の決勝で、フェデラーがセットカウント2-1(6-7(5)、6-4、6-3)で勝利しています。
※2018年3月18日時点(決勝前)のデータ
フェデラー | デルポトロ | |
18 勝 | 対戦成績 | 6 勝 |
1位 (1位) | 最新ランキング (最高) | 8位 (4位) |
スイス (SUI) | 国籍 | アルゼンチン (ARG) |
36歳 | 年齢 | 29歳 |
1981年8月8日 | 生年月日 | 1988年9月23日 |
185cm / 85kg | 身長 / 体重 | 198cm / 97kg |
右 / 片手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
1998年 | プロ転向 | 2005年 |
17勝0敗 | 2018年成績 | 16勝3敗 |
2回 | 2018年優勝回数 | 1回 |
1149勝250敗 | 通算成績 | 400勝159敗 |
97回 | 通算優勝回数 | 21回 |
1回戦から準決勝までの結果
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | bye | – |
2回戦 | デルボニス (67位) | 6-3, 7-6(6) |
3回戦 | [25] クライノビッチ (28位) | 6-2, 6-1 |
4回戦 | シャルディ (100位) | 7-5, 6-4 |
準々決勝 | [23] チョン (26位) | 7-5, 6-1 |
準決勝 | チョリッチ (49位) | 5-7, 6-4, 6-4 |
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | bye | – |
2回戦 | デ ミノール (141位) | 6-2, 6-1 |
3回戦 | [29] フェレール (33位) | 6-4, 7-6(3) |
4回戦 | メイヤー (47位) | 3-6, 7-6(2), 6-3 |
準々決勝 | [31] コールシュライバー (37位) | 3-6, 6-3, 6-4 |
準決勝 | [32] ラオニッチ (38位) | 6-2, 6-3 |
※()内の世界ランキングは、2018年3月5日付のランキングです。
2018年 BNPパリバ・オープン決勝の結果
2018年BNPパリバ・オープンの決勝の結果です。
<日程(現地時間)>
・3月18日(日):決勝
決勝「フェデラー vs デルポトロ」
[1] ロジャー・フェデラー (1位) | 1 | 4 | 710 | 62 |
[6] フアン マルティン・デルポトロ (8位) | 2 | 6 | 68 | 77 |
試合時間:2時間42分 |
---|
第6シードのフアン マルティン・デルポトロ(29歳・アルゼンチン)が第1シードのロジャー・フェデラー(36歳・スイス)を6-4、6-7(8)、7-6(2)のフルセットの末に破り、見事マスターズ初優勝を飾りました。
今回、デルポトロはマスターズ4回目の決勝(4回ともビッグ4との対戦)で、また優勝に手が届かないのかというところまで追いつめられましたが、見事な逆転での優勝でした。
<デルポトロのマスターズ決勝の結果>
・2009年のモントリオール大会:マレーにフルセットの末に敗れ、準優勝。
・2013年のインディアンウェルズ大会:ナダルにフルセットの末に敗れ、準優勝。
・2013年の上海大会:ジョコビッチにフルセットの末に敗れ、準優勝。
・2017年のインディアンウェルズ大会:フェデラーをフルセットの末に破り、優勝。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
フェデラーのサービスで試合開始。
第4ゲームまでお互いブレークポイントを与えずキープ。
第5ゲーム、フェデラーのミス、デルポトロのすばらしい反応のボレーがあり、0-40とデルポトロにブレークチャンスが来ます。
フェデラーのフォアハンドがネットにかかり、デルポトロがブレークに成功。
ゲームが動いた直後の第6ゲーム、デュースまで行きますが、デルポトロがしっかりとキープ。
第10ゲーム、デルポトロのサービングフォーザセット。
デルポトロがラブゲームでキープして、第1セット先取。
デルポトロはサーブ、ストロークの安定感が抜群で、フェデラーが攻撃を仕掛けてもしっかりと対応し、付け入る隙がまったくありませんでした。
逆にフェデラーはウィナーも多いですがアンフォーストエラーも目立ち、ストローク勝負ではデルポトロに分があるという内容でした。
第2セット
フェデラーのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、フェデラーのミス2本、デルポトロのフォアハンドのウィナーがあり、15-40とデルポトロにブレークチャンスが来ますが、フェデラーが見事な攻めを見せるなど4連続でポイントを取ってキープ。
その後は、フェデラーの巧みなショット、観客がどよめくほど強烈なデルポトロのフォアハンドのショット、手に汗握るラリーの応酬など、見応えのあるハイレベルなショット、プレーが続く中、お互いキープを続けていきます。
第10ゲーム、フェデラーのパッシングショット、すばらしい攻撃からのボレー、デルポトロのミスがあり、15-40とフェデラーにセットポイント(ブレークポイント)が来ます。
デルポトロの強烈なフォアハンドのウィナー、フェデラーのミスでデュースとなり、デュース2回目でデルポトロがキープ。
タイブレークに突入。
3-3からのデルポトロのサービス2本目。
フェデラーのフォアハンドの逆クロスへのウィナーが決まり、フェデラーがミニブレーク。
フェデラーが6-5とセットポイントを握り、サービス2本。
1本目、フェデラーにダブルフォルトが出て、デルポトロがミニブレーク。
その後お互いキープして、9-8とフェデラーにセットポイントが来た状態でデルポトロのサービス2本。
1本目、デルポトロが攻めて行きますが最後のボレーがアウトとなり、フェデラーがミニブレークをして第2セットを取ります。
タイブレーク後、デルポトロが主審に自分のファーストサーブとセカンドサーブの合間に観客が声を出しているからしっかりと注意してくれと抗議。
ファイナルセット
デルポトロのサービスでファイナルセット開始。
第1ゲーム、デルポトロの集中力が途切れかけそうになる中、デュース3回目でデルポトロが何とか踏ん張ってキープ。
お互いブレークポイントを与えず、第8ゲームまでキープが続きます。
第9ゲーム、30-30からフェデラーのドロップショットからのボレーが決まり、30-40とフェデラーにブレークチャンスが来ますが、デルポトロがフォアハンドのウィナーを決めてデュースへ。
デルポトロにミスが出て、再びフェデラーにブレークチャンスが来ると、フェデラーの角度のあるリターンをデルポトロが返せず、フェデラーがブレークに成功。
第10ゲーム、フェデラーのサービングフォーザチャンピオンシップ。
フェデラーにダブルフォルトがありましたが、40-15とフェデラーにチャンピオンシップポイントが来ます。
デルポトロのフォアハンドのウィナー、フェデラーのドロップショットのミスがあり、デュースへ。
直後、フェデラーにミスが出てデルポトロにブレークチャンスが来ますが、フェデラーが凌ぎ、その後フェデラーに再びチャンピオンシップポイントが来ます。
ここでもフェデラーは決めきれず、今度はデルポトロにブレークチャンスが来ると、ロングラリーからデルポトロの強烈なフォアハンドのクロスへのウィナーが決まり、デルポトロが土壇場でブレークバックに成功。
第11ゲームと第12ゲームをお互いにキープし、タイブレークに突入。
タイブレーク(フェデラー – デルポトロ)
デルポトロのサービス
1:フェデラーのリターンがアウト(0-1)
フェデラーのサービス
2:フェデラーにダブルフォルトが出て、デルポトロがミニブレーク(0-2)
3:デルポトロのリターンエースが決まり、デルポトロがミニブレーク(0-3)
デルポトロのサービス
4:ロングラリーとなり、最後はフェデラーのフォアハンドの逆クロスがアウト(0-4)
5:フェデラーのバックハンドがアウト(0-5)
フェデラーのサービス
6:デルポトロのフォアハンドがネット(1-5)
7:フェデラーにダブルフォルトが出て、デルポトロがミニブレーク(1-6)
デルポトロのサービス(デルポトロにチャンピオンシップポイント)
8:デルポトロのスライスがアウトとなり、フェデラーがミニブレーク(2-6)
9:ストロークの打ち合いでフェデラーのフォアハンドがアウトとなり、デルポトロが勝利(2-7)
スタッツ
どちらが勝ってもおかしくない展開、お互い質の高いプレーでハイレベルな試合となりましたが、フェデラーがチャンピオンシップポイントを握ったところからタイブレークまで、どこかプレーに焦りが見えフェデラーらしくないプレーが続いてしまいました。
そして、フェデラー以上にデルポトロのプレー内容がすばらしく、ストロークではフォアハンドだけでなくバックハンドでもまったく隙がなく、ストロークで打ち合っていてミスをする気配がまったくありませんでした。
フェデラー | Match | デルポトロ |
10 | サービスエース | 8 |
5 | ダブルフォルト | 1 |
61%(70/115) | ファーストサーブ確率 | 63%(72/115) |
74%(52/70) | 1st Serve Points Won | 75%(54/72) |
53%(24/45) | 2nd Serve Points Won | 67%(29/43) |
25%(1/4) | ブレイク / チャンス | 40%(2/5) |
20/29 | ネットポイント | 13/27 |
47%(108/230) | Total Points Won | 53%(122/230) |
2,367m | Total Distance Run | 2,468m |
51 | Winner 合計 | 42 |
28 | フォアハンド | 24 |
10 | バックハンド | 8 |
12 | サーブ | 10 |
45 | Unforced error 合計 | 24 |
25 | フォアハンド | 17 |
15 | バックハンド | 6 |
5 | サーブ | 1 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
・Total Distance Run:総走行距離。
ハイライト動画
決勝「フェデラー vs デルポトロ」のハイライト動画です。
ドロー表(結果)
決勝後のランキング(トップ30+α)
BNPパリバ・オープンの決勝後のランキングです。
順位 | 選手名 | 基礎 point |
round | 獲得 point |
決勝後 point |
---|---|---|---|---|---|
1 | フェデラー | 9,060 | 準優勝 | 600 | 9,660 |
2 | ナダル | 9,370 | 欠場 | 0 | 9,370 |
3 | チリッチ | 4,860 | 3回戦 | 45 | 4,905 |
4 | ディミトロフ | 4,590 | 2回戦 | 10 | 4,600 |
5 | A.ズベレフ | 4,495 | 2回戦 | 10 | 4,505 |
6 | デルポトロ | 3,155 | 優勝 | 1,000 | 4,155 |
7 | ティエム | 3,630 | 3回戦 | 45 | 3,675 |
8 | アンダーソン | 3,055 | 準々決勝 | 180 | 3,235 |
9 | ゴファン | 3,190 | 欠場 | 0 | 3,190 |
10 | プイユ | 2,410 | 2回戦 | 10 | 2,420 |
11 | ソック | 2,290 | 3回戦 | 45 | 2,335 |
12 | ジョコビッチ | 2,290 | 2回戦 | 10 | 2,300 |
13 | ベルディヒ | 2,230 | 3回戦 | 45 | 2,275 |
14 | クエリー | 2,085 | 準々決勝 | 180 | 2,265 |
15 | B アグート | 2,210 | 3回戦 | 45 | 2,255 |
16 | シュワルツマン | 2,210 | 2回戦 | 10 | 2,220 |
17 | イズナー | 2,160 | 2回戦 | 10 | 2,170 |
18 | フォニーニ | 2,145 | 2回戦 | 10 | 2,155 |
19 | C ブスタ | 1,955 | 4回戦 | 90 | 2,045 |
20 | キリオス | 1,945 | 棄権 | 0 | 1,945 |
21 | ワウリンカ | 1,875 | 欠場 | 0 | 1,875 |
22 | マナリノ | 1,690 | 3回戦 | 45 | 1,735 |
23 | チョン | 1,547 | 準々決勝 | 180 | 1,727 |
24 | R ビノラス | 1,700 | 2回戦 | 10 | 1,710 |
25 | ラオニッチ | 1,270 | 準決勝 | 360 | 1,630 |
26 | エドマンド | 1,617 | 2回戦 | 10 | 1,627 |
27 | クライノビッチ | 1,494 | 3回戦 | 45 | 1,539 |
28 | ミュラー | 1,490 | 2回戦 | 10 | 1,500 |
29 | マレー | 1,450 | 欠場 | 0 | 1,450 |
30 | ズムル | 1,420 | 2回戦 | 10 | 1,430 |
31 | コールシュライバー | 1,245 | 準々決勝 | 180 | 1,425 |
32 | F.ロペス | 1,330 | 4回戦 | 90 | 1,420 |
33 | 錦織 圭 | 1,415 | 棄権 | 0 | 1,415 |
基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2018年3月・インディアンウェルズ後)』をご覧ください。
1回戦を免除された第1シードから第32シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 1,000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
4回戦 | 90 |
3回戦 | 45 |
2回戦 | 25 |
1回戦 | 10 |
決勝の放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
3月19日(月) | 決勝 (生中継) | 4:58~8:30 | 3月20日(火) | 決勝 (録画) | 19:00~22:00 |
NHK・BS1
NHKでは、BS1またはサブチャンネルのBS102chで錦織が出場する試合を中心に1回戦から決勝まで12試合を生中継で放送予定。
※決勝は生中継ではなく、ディレイ放送となります。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
3月19日(月) | 決勝 (ディレイ) | [ch102] 7:00~(9:00) |
決勝 (録画) | [BS1] 19:00~(20:50) | |
決勝 (録画) | [NHK] 26:00~27:50 |
3月19日(月)の深夜にNHK総合でも決勝の録画放送があります。
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWでは、WOWOWメンバーズオンデマンド限定でライブ配信を予定。
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