ATPランキング試算(2018年3月・インディアンウェルズ後)


2018年3月8日から18日にインディアンウェルズ(アメリカ)で開催されるマスターズ1000「BNPパリバ・オープン(インディアンウェルズ・マスターズ)」。

今回はランキング上位30名のBNPパリバ・オープン後の3月19日付のランキング試算を見ていきます。

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2018年3月19日付のランキング試算

はじめに、3月19日付のランキングについて、2017年のBNPパリバ・オープンでのポイントが3月19日に失効日を迎え、2018年の同大会でのポイントと入れ替わる形になります。

ただし、昨年マスターズの大会への出場義務がなくBNPパリバ・オープンに出場していなかった選手は、現在ランキングの対象となっている18大会のうち最も低いポイント(グランドスラム、マスターズを除く)が対象外に繰り下がり、2018年のBNPパリバ・オープンでのポイントが加算されます。

2017年BNPパリバ・オープンの振り返り

まずはトップ30の2017年のBNPパリバ・オープンの結果を簡単に振り返ります。

第9シードで出場したフェデラーが全試合ストレート勝ち(準々決勝はキリオスが棄権)で圧倒的な強さを見せて優勝し、ワウリンカが準優勝。

2017年BNPパリバ・オープンの決勝の結果はこちら

ソックとカレーニョブスタがベスト4。

第1シードのマレーは2回戦敗退、第2シードのジョコビッチは4回戦敗退となり、全豪オープンに続いてこの二人が早々に姿を消す結果となりました。

順位 選手名 3月5日
point
2017年
IW
1 フェデラー 10,060 優勝
2 ナダル 9,460 4回戦
3 チリッチ 4,870 2回戦
4 ディミトロフ 4,635 3回戦
5 A.ズベレフ 4,540 3回戦
6 ティエム 3,810 ベスト8
7 ゴファン 3,280 4回戦
8 デルポトロ 3,200 3回戦
9 アンダーソン 3,080 2回戦
10 ソック 2,650 ベスト4
11 ワウリンカ 2,475 準優勝
12 プイユ 2,455 3回戦
13 ジョコビッチ 2,380 4回戦
14 カレーニョ ブスタ 2,315 ベスト4
15 ベルディヒ 2,275 3回戦
16 バウティスタ アグート 2,255 3回戦
17 シュワルツマン 2,220 1回戦
18 イズナー 2,205 3回戦
19 フォニーニ 2,190 3回戦
20 キリオス 2,125 ベスト8
21 クエリー 2,095 2回戦
22 ラモス ビノラス 1,745 3回戦
23 マナリノ 1,715 2回戦
24 エドマンド 1,642 2回戦
25 錦織 圭 1,595 ベスト8
26 チョン 1,567
27 ミュラー 1,535 3回戦
28 クライノビッチ 1,503
29 マレー 1,460 2回戦
30 ズムル 1,445 2回戦

※IW:インディアンウェルズ

トップ30の基礎ポイント

トップ30の基礎ポイントを見ていきます。

順位 選手名 3月5日
point
失効
point
基礎
point
1 フェデラー 10,060 1,000 9,060
2 ナダル 9,460 90 9,370
3 チリッチ 4,870 10 4,860
4 ディミトロフ 4,635 45 4,590
5 A.ズベレフ 4,540 45 4,495
6 ティエム 3,810 180 3,630
7 ゴファン 3,280 90 3,190
8 デルポトロ 3,200 45 3,155
9 アンダーソン 3,080 25 3,055
10 ソック 2,650 360 2,290
11 ワウリンカ 2,475 600 1,875
12 プイユ 2,455 45 2,410
13 ジョコビッチ 2,380 90 2,290
14 カレーニョ ブスタ 2,315 360 1,955
15 ベルディヒ 2,275 45 2,230
16 バウティスタ アグート 2,255 45 2,210
17 シュワルツマン 2,220 10 2,210
18 イズナー 2,205 45 2,160
19 フォニーニ 2,190 45 2,145
20 キリオス 2,125 180 1,945
21 クエリー 2,095 10 2,085
22 ラモス ビノラス 1,745 45 1,700
23 マナリノ 1,715 25 1,690
24 エドマンド 1,642 25 1,617
25 錦織 圭 1,595 180 1,415
26 チョン 1,567 1,547*
27 ミュラー 1,535 45 1,490
28 クライノビッチ 1,503 1,494*
29 マレー 1,460 10 1,450
30 ズムル 1,445 25 1,420
  • 3月5日ポイント
  • 2018年3月5日付のATPランキングのポイント。

  • 失効ポイント
  • 2018年3月19日に失効日を迎える2017年のBNPパリバ・オープンのポイント。

  • 基礎ポイント
  • 「基礎ポイント」=「3月5日ポイント」-「失効ポイント」

この「基礎ポイント」に2018年のBNPパリバ・オープンのポイントを加算すれば、次回発表される3月19日付のATPランキングと同じになります。

※チョンとクライノビッチの基礎ポイントについて、2017年にBNPパリバ・オープンに出場していないため(出場義務なし)、現在ランキングの対象となっている18大会のうち最も低いポイント(チョン:20ポイント、クライノビッチ:9ポイント)が対象外に繰り下がります。

BNPパリバ・オープン 獲得ポイント
ラウンド 獲得ポイント
優勝 1,000
準優勝 600
準決勝 360
準々決勝 180
4回戦 90
3回戦 45
2回戦 25
1回戦 10

暫定ランキング

「基礎ポイント」順にランキングを並び替えます。

暫定
順位
選手名 基礎
point
1 ナダル 9,370
2 フェデラー 9,060
3 チリッチ 4,860
4 ディミトロフ 4,590
5 A.ズベレフ 4,495
6 ティエム 3,630
7 ゴファン 3,190
8 デルポトロ 3,155
9 アンダーソン 3,055
10 プイユ 2,410
11 ジョコビッチ 2,290
11 ソック 2,290
13 ベルディヒ 2,230
14 バウティスタ アグート 2,210
14 シュワルツマン 2,210
16 イズナー 2,160
17 フォニーニ 2,145
18 クエリー 2,085
19 カレーニョ ブスタ 1,955
20 キリオス 1,945
21 ワウリンカ 1,875
22 ラモス ビノラス 1,700
23 マナリノ 1,690
24 エドマンド 1,617
25 チョン 1,547
26 クライノビッチ 1,494
27 ミュラー 1,490
28 マレー 1,450
29 ズムル 1,420
30 錦織 圭 1,415

<欠場者情報>
ナダル、ゴファン、ワウリンカ、マレーは2018年BNPパリバ・オープンを欠場。

1位争い

ナダルが欠場を発表したため、フェデラーが1位を維持するには準決勝に進出が条件となります。

フェデラーが準々決勝以下で敗退した場合、ナダルの1位が確定。

3~5位争い

現在、チリッチ、ディミトロフ、A.ズベレフが4000ポイント台で3~5位争いをしていますが、メキシコ・オープンで優勝したデルポトロの調子がよく、インディアンウェルズとマイアミのマスターズ2連戦の結果次第で一気に差を詰めてくるかもしれません。

デルポトロとしては、ドローでフェデラー山だけは避けたいところです。

ティエムは4月からのクレーコートシーズンでの失効ポイントが多くあるので、ハードコートでの成績はぱっとしませんが、このマスターズ2連戦でしっかりとポイントを稼いでおきたいところです。

10位争い

昨年ベスト4で失効ポイントが多いソックに代わって、現在絶好調のプイユが暫定10位に上がり、初のトップ10入りに大きく近づく状況となっています。

そして、暫定11位のジョコビッチは右肘の回復状況が不明なためどれくらいのパフォーマンスを発揮できるか分かりませんが、全豪オープンの時のように急いで復帰してまた痛みが再発するという最悪の展開にならないことを祈るだけです。

現在、10位のポイントが低いので、誰かが一気にポイントを稼いで抜け出すまではトップ10の入れ替わりが続きそうです。

錦織のランキング

錦織は暫定ランキングで30位にまで後退となり、さらに次のマイアミでも180の失効ポイントが待っているので、このマスターズ2連戦の結果次第で一気にランキングを落としてしまうことになるかもしれません。

今回、下位シードでの出場となるため、錦織より上のランキングのシード勢との対戦が予想される3回戦を突破できるかどうかが最初の関門かなと思います(あとはドロー運…)。

<追記>
残念ながら錦織はメキシコ・オープン(アカプルコ)から約2週間続いている風邪がまだ治らず、今回試合をできる状態でないということで棄権となりました。

2018年 BNPパリバ・オープンの結果

2018年BNPパリバ・オープンの1回戦から決勝までの結果です。

結果の記事では各ラウンド終了時の暫定ランキング(ポイント)も紹介する予定です。

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