ATPランキング試算(2018年6月・全仏オープン後)


2018年5月27日から6月10日(2018年第22、23週)にパリ(フランス)で開催されるグランドスラム「全仏オープン(ローラン・ギャロス)」。

今回はランキング上位30名の全仏オープン後の6月11日付のランキング試算を見ていきます。

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2018年6月11日付のランキング試算

はじめに、2018年6月11日付のランキングについて、2017年の全仏オープンでのポイントが2018年6月11日に失効日を迎え、2018年の同大会でのポイントと入れ替わる形になります。

ただし、昨年全仏オープンに出場していなかった選手(予選敗退も含む)は、現在ランキングの対象となっている18大会のうち最も低いポイント(グランドスラム、マスターズを除く)が対象外に繰り下がり、2018年の全仏オープンでのポイントが加算されます。

2017年全仏オープンの振り返り

まずはトップ30の2017年の全仏オープンの結果を簡単に振り返ります。

決勝で第4シードのナダルが第3シードのワウリンカを6-2、6-3、6-1のストレートで破り、全仏オープン3年ぶり10回目の優勝を飾りました。

2017年全仏オープンの決勝の結果はこちら

第1シードのマレーと第6シードのティエムがベスト4。

第2シードのジョコビッチ、第7シードのチリッチ、第8シードの錦織、第20シードのカレーニョ ブスタがベスト8。

順位 選手名 5月28日
point
2017年
全仏OP
1 ナダル 8,770 優勝
2 フェデラー 8,670
3 A.ズベレフ 5,615 1回戦
4 チリッチ 4,950 ベスト8
5 ディミトロフ 4,870 3回戦
6 デルポトロ 4,450 3回戦
7 アンダーソン 3,635 4回戦
8 ティエム 3,355 ベスト4
9 ゴファン 3,020 3回戦
10 イズナー 2,980 3回戦
11 カレーニョ ブスタ 2,415 ベスト8
12 シュワルツマン 2,165 3回戦
13 バウティスタ アグート 2,120 4回戦
14 ソック 2,110 1回戦
15 クエリー 2,095 1回戦
16 プイユ 2,030 3回戦
17 エドマンド 1,950 3回戦
18 フォニーニ 1,940 3回戦
19 チョン 1,775 3回戦
20 ベルディヒ 1,750 2回戦
21 錦織 圭 1,710 ベスト8
22 ジョコビッチ 1,665 ベスト8
23 キリオス 1,630 2回戦
24 コールシュライバー 1,620 1回戦
25 シャポバロフ 1,573 予選1回戦
26 マナリノ 1,535 1回戦
27 クライノビッチ 1,506 予選2回戦
28 ラオニッチ 1,435 4回戦
29 ズムル 1,415 1回戦
30 ワウリンカ 1,400 準優勝

トップ30の基礎ポイント

トップ30の基礎ポイントを見ていきます。

順位 選手名 5月28日
point
失効
point
基礎
point
1 ナダル 8,770 2,000 6,770
2 フェデラー 8,670 0 8,670
3 A.ズベレフ 5,615 10 5,605
4 チリッチ 4,950 360 4,590
5 ディミトロフ 4,870 90 4,780
6 デルポトロ 4,450 90 4,360
7 アンダーソン 3,635 180 3,455
8 ティエム 3,355 720 2,635
9 ゴファン 3,020 90 2,930
10 イズナー 2,980 90 2,890
11 カレーニョ ブスタ 2,415 360 2,055
12 シュワルツマン 2,165 90 2,075
13 バウティスタ アグート 2,120 180 1,940
14 ソック 2,110 10 2,100
15 クエリー 2,095 10 2,085
16 プイユ 2,030 90 1,940
17 エドマンド 1,950 90 1,860
18 フォニーニ 1,940 90 1,850
19 チョン 1,775 90 1,685
20 ベルディヒ 1,750 45 1,705
21 錦織 圭 1,710 360 1,350
22 ジョコビッチ 1,665 360 1,305
23 キリオス 1,630 45 1,585
24 コールシュライバー 1,620 10 1,610
25 シャポバロフ 1,573 0 1,563*
26 マナリノ 1,535 10 1,525
27 クライノビッチ 1,506 8 1,491*
28 ラオニッチ 1,435 180 1,255
29 ズムル 1,415 10 1,405
30 ワウリンカ 1,400 1,200 200
  • 5月28日ポイント
  • 2018年5月28日付のATPランキングのポイント。

  • 失効ポイント
  • 2018年6月11日に失効日を迎える2017年の全仏オープンのポイント。

  • 基礎ポイント
  • 「基礎ポイント」=「5月28日ポイント」-「失効ポイント」

この「基礎ポイント」に2018年の全仏オープンのポイントを加算すれば、次回発表される6月11日付のATPランキングと同じになります。

※シャポバロフとクライノビッチの基礎ポイントについて、現在ランキングの対象となっている18大会に2017年の全仏オープンのポイントが含まれないため(予選敗退)、2018年の全仏オープンのポイントが加算されるのに伴い、18大会(グランドスラムとマスターズを除く)のうち最も低いポイント(シャポバロフ:10、クライノビッチ:15)が対象外に繰り下がります。

※基礎ポイントの計算ミス(勘違い)が見つかった時は修正します。

全仏オープン 獲得ポイント
ラウンド 獲得ポイント
優勝 2,000
準優勝 1,200
準決勝 720
準々決勝 360
4回戦 180
3回戦 90
2回戦 45
1回戦 10

暫定ランキング

「基礎ポイント」順にランキングを並び替えます。

暫定
順位
選手名 基礎
point
1 フェデラー 8,670
2 ナダル 6,770
3 A.ズベレフ 5,605
4 ディミトロフ 4,780
5 チリッチ 4,590
6 デルポトロ 4,360
7 アンダーソン 3,455
8 ゴファン 2,930
9 イズナー 2,890
10 ティエム 2,635
11 ソック 2,100
12 クエリー 2,085
13 シュワルツマン 2,075
14 カレーニョ ブスタ 2,055
15 バウティスタ アグート 1,940
15 プイユ 1,940
17 エドマンド 1,860
18 フォニーニ 1,850
19 ベルディヒ 1,705
20 チョン 1,685
21 コールシュライバー 1,610
22 キリオス 1,585
23 シャポバロフ 1,563
24 マナリノ 1,525
25 クライノビッチ 1,491
26 ズムル 1,405
27 ルブレフ 1,371
28 錦織 圭 1,350
29 ジョコビッチ 1,305
29 ガスケ 1,305
省略
ワウリンカ 200

<欠場者情報>
フェデラー、チョン、ラオニッチ、クライノビッチ、ルブレフ、ツォンガ、マレーは欠場。

出場予定だったキリオスはwithdrawとなりました。

1位争い

ナダルは優勝すれば1位を維持。

ナダルが準優勝以下だった場合、フェデラーの1位復帰が確定します。

2~6位争い

下記条件でA.ズベレフがナダルを抜いて2位となりますが、ドローを見てもナダルの決勝進出は堅いかなと思います。

・ナダルが1回戦敗退かつA.ズベレフが決勝進出。
・ナダルが準決勝以下で敗退かつA.ズベレフが優勝。

3位争いではディミトロフ、チリッチ、デルポトロの3人がクレーコートシーズンに入ってからポイントがほとんど変わらないという状況の中、5月に入ってから絶好調のA.ズベレフが抜け出した感じです。

その他

昨年準優勝だったワウリンカは、現在の1,400ポイントのうち1,200ポイントが失効することになります。

怪我から復帰して本調子にはほど遠い状態でもあり、今大会の結果次第ではランキング急落というかなり厳しい状況です。(残念ながらワウリンカは1回戦敗退となり、250位付近まで落ちそうです)

BNLイタリア国際で復活の兆しを見せたジョコビッチは、ナダルと反対のボトムハーフに入り、さらにクレーコートシーズン不調のディミトロフ山に入る良いドローを引き当て、この運を結果に結びつけることができるか注目です。(準決勝進出で720ポイントは欲しいところです)

錦織のランキング

暫定28位の錦織はナダルと反対のボトムハーフに入り、最悪のドローを避けることができました。

順当に勝ち上がると4回戦でティエム、準々決勝でA.ズベレフとの対戦が予想されますが、錦織はクレーコートシーズンに入ってから右手首の怪我の不安もなく、プレーがどんどん良くなって来ているので、まずはこのトップ10選手と当たる4回戦まではしっかりと勝ち上がって行って欲しいなと思います。(4回戦進出で180ポイント)

全仏オープンの結果

2018年全仏オープンの1回戦から決勝までの結果です。

結果の記事では各ラウンド終了時の暫定ランキング(ポイント)も紹介する予定です。

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