2017年5月第5週(2017年第22週)からパリ(フランス)のスタッド・ローラン・ギャロスで開催されるグランドスラム「全仏オープン」の決勝の放送予定、結果とスタッツを見ていきます。
決勝のカードは「ワウリンカ vs ナダル」。
ワウリンカ選手が勝てば2015年以来となる全仏オープン2回目の優勝、ナダル選手が勝てば2014年以来となる全仏オープン10回目の優勝となります。
最後に全仏オープンの決勝後のランキングも紹介します。
決勝のプレイヤー情報
ワウリンカ選手とナダル選手の「Head 2 Head」、「1回戦から準決勝までの結果」を紹介します。
Head 2 Head
過去の対戦成績は、ワウリンカ選手の3勝、ナダル選手の15勝。
直近の試合は2016年のモンテカルロ・マスターズの準々決勝で、ナダル選手が6-1、6-4のストレートで勝利。
過去の対戦ではナダル選手が大きく勝ち越していますが、グランドスラムの決勝では過去に1度だけ対戦があり、2014年の全豪オープンでワウリンカ選手が6-3、6-2、3-6、6-3で勝利しています。
グランドスラムの決勝での戦績が3戦3勝と大舞台で信じられないほどの勝負強さを発揮するワウリンカ選手が、圧倒的な強さで決勝まで勝ち上がってきた赤土の王者ナダル選手に対してどういった戦いを見せるのか注目です。
※2017年6月10日時点のデータ
ワウリンカ | ナダル | |
3 勝 | 対戦成績 | 15 勝 |
3位(3位) | 最新ランキング(最高) | 4位(1位) |
スイス(SUI) | 国籍 | スペイン(ESP) |
32歳 | 年齢 | 31歳 |
1985年3月28日 | 生年月日 | 1986年6月3日 |
183cm / 81kg | 身長 / 体重 | 185cm / 85kg |
右 / 片手 | 利き手 / バック | 左 / 両手 |
2002年 | プロ転向 | 2001年 |
26勝8敗 | 2017年成績 | 42勝6敗 |
1回 | 2017年優勝回数 | 3回 |
465勝259敗 | 通算成績 | 848勝180敗 |
16回 | 通算優勝回数 | 72回 |
1回戦から準決勝までの結果
※()内の世界ランキングは、2017年5月29日付のランキングです。
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | コバリク (152位) | 6-2、7-6、6-3 |
2回戦 | ドルゴポロフ (89位) | 6-4、7-6、7-5 |
3回戦 | フォニーニ(29位) | 7-6、6-0、6-2 |
4回戦 | モンフィス (16位) | 7-5、7-6、6-2 |
準々決勝 | チリッチ (8位) | 6-3、6-3、6-1 |
準決勝 | マレー (1位) | 6-7、6-3、5-7、7-6、6-1 |
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | ペール (45位) | 6-1、6-4、6-1 |
2回戦 | ハーセ (46位) | 6-1、6-4、6-3 |
3回戦 | バシラシビリ (63位) | 6-0、6-1、6-0 |
4回戦 | バウティスタ アグート (18位) | 6-1、6-2、6-2 |
準々決勝 | カレーニョ ブスタ (21位) | 6-2、2-0(RET) |
準決勝 | ティエム (7位) | 6-3、6-4、6-0 |
2017年全仏オープン 決勝の結果
グランドスラム「全仏オープン」の結果について、試合結果が分かり次第更新します。
<日程>
・6月11日(日):決勝(日本時間22:00に開始予定)
<コート>
・センターコート:フィリップ・シャトリエ・コート
決勝
[3] スタン・ワウリンカ(3位) | 0 | 2 | 3 | 1 | ||
[4] ラファエル・ナダル(4位) | 3 | 6 | 6 | 6 | ||
試合時間:2時間5分 |
---|
第4シードのラファエル・ナダル選手が第3シードのスタン・ワウリンカ選手を6-2、6-3、6-1のストレートで破り、全仏オープン10回目の優勝を果たしました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
お互い硬さが見られる立ち上がりとなりましたが、しっかりとキープしていきます。
第3ゲーム、ナダル選手のミスが絡んで30-40とワウリンカ選手にブレイクチャンスが来ますが、ナダル選手がサーブだけで3連続でポイントを取ってキープ。
第4ゲーム、ワウリンカ選手の3本のミスがあり30-40とナダル選手にブレイクチャンスが来ますが、ワウリンカ選手がピンチを凌いでデュースへ。
デュースに入ってからもナダル選手に3回ブレイクポイントを握れましたが、ワウリンカ選手が凌いでキープ。
第6ゲーム、ワウリンカ選手の2本のミス、ナダル選手のフォアハンドのウィナーで0-40とナダル選手にブレイクチャンスが来ます。
ワウリンカ選手が1本凌ぎますが、リターンから攻めたナダル選手がブレイクに成功。
ゲームが進むにつれ、ナダル選手がロングラリーで主導権を握る展開が増えていきます。
第8ゲーム、ワウリンカ選手のミス、ナダル選手がロングラリーからウィナーを決めるなど30-40とナダル選手にセットポイント(ブレイクポイント)が来ます。
ワウリンカ選手の攻めたショットがアウトとなり、ナダル選手がブレイクに成功して第1セットを先取。
第2セット
第1ゲーム、ワウリンカ選手がフォアハンドのクロスへのウィナー、すばらしいタッチのハーフボレーを決め30-30まで行きますが、ナダル選手がしっかりとキープ。
第2ゲーム、ナダル選手のショットが厳しいコースに決まってワウリンカ選手がロングラリーで押される展開となり、0-40とナダル選手にブレイクチャンスが来ます。
最後もロングラリーで打ち勝ったナダル選手がブレイクに成功。
第5ゲーム、ワウリンカ選手が積極的に攻めて15-30とポイントを先行しますが、ナダル選手が3連続でポイントを取ってキープ。
ワウリンカ選手はストローク勝負で主導権を握れず苦しい展開となりますが、気持ちを切らさずキープを続けます。
第9ゲーム、ナダル選手のサービングフォーザセット。
ワウリンカ選手もすばらしい攻めを見せますが、30-15からロングラリーで粘り負けるとワウリンカ選手がラケットを破壊。
ナダル選手がしっかりとキープして、第2セットも取ります。
第3セット
第1ゲーム、ナダル選手がリターンから攻めて0-40とナダル選手にブレイクチャンスが来ます。
ワウリンカ選手が1本凌ぎますが、ナダル選手がフォアハンドの逆クロスへのウィナーを決めてブレイクに成功。
第2ゲーム、ナダル選手がラブゲームでキープ。
第3ゲーム、ナダル選手のスーパーショットが飛び出すなど勢いで押される展開となりましたが、ワウリンカ選手が踏ん張ってキープ。
第4ゲーム、ワウリンカ選手が攻めてすばらしいショットを決めるなどデュースまで行きますが、ナダル選手がキープ。
第5ゲーム、ワウリンカ選手がウィナー級のショットでナダル選手を左右に振っても拾われる他、攻めてもナダル選手の厳しいショットが返ってくるなど、なかなか連続でポイントが取れず一進一退の展開へ。
9分近くかかる長いゲームとなりましたが、ワウリンカ選手の粘りも及ばずナダル選手がブレイクに成功。
第6ゲーム、ナダル選手がラブゲームでキープ。
第7ゲーム、ワウリンカ選手も何とか粘りを見せますが、15-40とナダル選手にチャンピオンシップポイントが来ます。
ワウリンカ選手が1本凌ぎますが、ナダル選手がロングラリーで粘り勝って全仏オープン10回目の優勝を決めました。
スタッツ
ワウリンカ選手のプレーも良かったですが、それ以上にナダル選手が強過ぎました。
ナダル選手は試合が進むにつれどんどんプレーレベルが上がり、第3セットではワウリンカ選手がどんな攻めてもナダル選手が返してくる上に、返ってくるショットもスーパーショットだったり厳しいコースに返って来たり、中途半端なショットだとナダル選手に攻撃されて防戦一方になったりと、どうにもならないという状態でした。
ワウリンカ | 試合全体 | ナダル |
1 | サービスエース | 4 |
0 | ダブルフォルト | 0 |
50/86 (58%) | ファーストサーブ確率 | 42/65 (65%) |
26/50 (52%) | 1st Serve Points Won | 35/42 (83%) |
16/36 (44%) | 2nd Serve Points Won | 15/23 (65%) |
11/15 (73%) | ネットポイント | 18/20 (90%) |
0/1 (0%) | ブレイク / チャンス | 6/13 (46%) |
19 | Winners | 27 |
29 | Unforced Errors | 12 |
57 | Total Points Won | 94 |
2026m | Total Distance Run | 2022.9m |
グラウンドストローク | ||
11 | FH Winners | 13 |
1 | BH Winners | 3 |
13 | FH Forced Errors | 8 |
6 | BH Forced Errors | 6 |
17 | FH Unforced Errors | 8 |
10 | BH Unforced Errors | 4 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:自分が取得した全ポイント。
・Total Distance Run:総走行距離。
・FH:フォアハンド
・BH:バックハンド
ドロー表(結果)
全仏オープン後のランキング
全仏オープンの決勝後のランキングです。
順位 | 選手名 | 基礎 point |
round | 獲得 point |
決勝後 point |
---|---|---|---|---|---|
1 | マレー | 9,170 | 準決勝 | 720 | 9,890 |
2 | ナダル | 5,285 | 優勝 | 2,000 | 7,285 |
3 | ワウリンカ | 4,975 | 準優勝 | 1,200 | 6,175 |
4 | ジョコビッチ | 5,445 | 準々決勝 | 360 | 5,805 |
5 | フェデラー | 4,945 | 欠場 | 0 | 4,945 |
6 | ラオニッチ | 4,270 | 4回戦 | 180 | 4,450 |
7 | チリッチ | 3,755 | 準々決勝 | 360 | 4,115 |
8 | ティエム | 3,265 | 準決勝 | 720 | 3,985 |
9 | 錦織 圭 | 3,470 | 準々決勝 | 360 | 3,830 |
10 | A.ズベレフ | 3,060 | 1回戦 | 10 | 3,070 |
11 | ツォンガ | 3,030 | 1回戦 | 10 | 3,040 |
12 | ディミトロフ | 2,890 | 3回戦 | 90 | 2,980 |
13 | ゴファン | 2,695 | 3回戦 | 90 | 2,785 |
14 | ベルディヒ | 2,525 | 2回戦 | 45 | 2,570 |
15 | モンフィス | 2,365 | 4回戦 | 180 | 2,545 |
16 | プイユ | 2,275 | 3回戦 | 90 | 2,365 |
17 | C ブスタ | 2,000 | 準々決勝 | 360 | 2,360 |
18 | ソック | 2,325 | 1回戦 | 10 | 2,335 |
19 | B アグート | 1,975 | 4回戦 | 180 | 2,155 |
20 | キリオス | 2,065 | 2回戦 | 45 | 2,110 |
21 | イスナー | 1,840 | 3回戦 | 90 | 1,930 |
22 | ラモス V | 1,705 | 4回戦 | 180 | 1,885 |
23 | クエバス | 1,775 | 3回戦 | 90 | 1,865 |
※基礎ポイントの計算については、『 ATPランキング試算(2017年6月・全仏オープン後) 』をご覧ください。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 2,000 |
準優勝 | 1,200 |
準決勝 | 720 |
準々決勝 | 360 |
4回戦 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
決勝の放送予定
WOWOW、テレビ東京での放送が予定されています。
WOWOW
WOWOWでは、1回戦から決勝までの全15日間を生中継で放送。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
6月10日(土) | 決勝(女子) | 21:45~ |
6月11日(日) | 決勝(男子) | 21:45~ |
6月10日(土)の放送について、21時45分から女子シングルスの決勝と男子ダブルスの決勝を放送予定となっています。
6月11日(日)の放送について、18時25分から女子ダブルスの決勝、21時45分から男子シングルスの決勝を放送予定となっています。
テレビ東京(地上波)
テレビ東京では、決勝「ワウリンカ vs ナダル」の試合を放送予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
6月11日(日) | 決勝 | 25:05~ |
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