2018年5月27日から6月10日(2018年第22、23週)にパリ(フランス)で開催されるグランドスラム「全仏オープン(ローラン・ギャロス)」の準決勝の結果、準決勝後の暫定ランキング、放送予定を見ていきます。
・準決勝「ナダル vs デルポトロ」
ナダルが勝てば全仏オープン2年連続11回目の決勝、デルポトロが勝てば全仏オープン初の決勝進出となります。
・準決勝「チェッキナート vs ティエム」
チェッキナート、ティエムともに勝てば、グランドスラム初の決勝進出となります。
2018年 全仏オープン 準決勝の結果
全仏オープンの準決勝の結果です。
<日程>
・6月7日(木):準決勝 女子
・6月8日(金):準決勝 男子
<センターコート フィリップ・シャトリエ>
・第1試合:チェッキナート vs ティエム
・第2試合:ナダル vs デルポトロ
※スコアにある各選手の()内の数字は2018年5月28日付の世界ランキングです。
トップハーフ | ||||||
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[1] ラファエル・ナダル (1) | 3 | 6 | 6 | 6 | ||
[5] フアン マルティン・デルポトロ (6) | 0 | 4 | 1 | 2 | ||
ボトムハーフ | ||||||
マルコ・チェッキナート (72) | 0 | 5 | 610 | 1 | ||
[7] ドミニク・ティエム (8) | 3 | 7 | 712 | 6 | ||
以下、各試合のハイライト動画、簡単な試合の振り返り、スタッツです。
準決勝「ナダル vs デルポトロ」(トップハーフ)
過去の対戦成績は、ナダルの9勝、デルポトロの5勝。
クレーコートではナダルの2戦2勝。
直近の対戦は2017年の全米オープン(ハード)の準決勝で、ナダルがセットカウント3-1(4-6、6-0、6-3、6-2)で勝利しています。
[1] ラファエル・ナダル (1) | 3 | 6 | 6 | 6 | ||
[5] フアン マルティン・デルポトロ (6) | 0 | 4 | 1 | 2 | ||
試合時間:2時間14分 |
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第1シードのラファエル・ナダル(32歳・スペイン)が第5シードのフアン マルティン・デルポトロ(29歳・アルゼンチン)を6-4、6-1、6-2のストレートで破り、全仏オープン2年連続11回目の決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第3ゲーム、0-40とデルポトロにブレークポイントが来ますが、ナダルが凌ぎ、デュース1回目でナダルがキープ。
デュース後にデルポトロが足を滑らせて、股関節を痛めたようなしぐさを見せるシーンがありました。
第9ゲーム、15-40とデルポトロにブレークポイントが来ますが、ナダルが凌いでデュースへ。
デュース1回目でもデルポトロにブレークポイントが来ますが、ナダルがあと1本を許さず、デュース2回目でキープ。
第10ゲーム、ナダルのすばらしいパッシングショットやフォアハンドのウィナーなどがあり、15-40とナダルにセットポイント(ブレークポイント)が来ます。
デルポトロが1本凌ぎますが、デルポトロにバックハンドのミスが出て、ナダルがブレークをして第1セットを先取。
デルポトロの方が多くブレークチャンスを作るなど優勢に試合を進めていましたが、ナダルのここ一番で見せる勝負強さはさすがでした。
第2セット
第2ゲーム、0-40とナダルにブレークポイントが来ると、デルポトロにフォアハンドのミスが出て、ナダルがラブゲームでブレークに成功。
第3ゲーム、30-40とデルポトロにブレークポイントが来ますが、ナダルが凌ぎ、デュース1回目でナダルがキープ。
第4ゲーム、30-40とナダルにブレークポイントが来ますが、デルポトロが凌いでデュースへ。
デュース2回目、ナダルのバックハンドのクロスへのウィナーが決まり、ナダルに再びブレークポイントが来ると、またもナダルのバックハンドのクロスへのウィナーが決まり、ナダルがブレークに成功。
第6ゲーム、15-40とナダルにセットポイント(ブレークポイント)が来ますが、デルポトロが凌ぎ、デュース1回目でデルポトロがキープ。
第7ゲーム、ナダルのサービングフォーザセット。
ナダルがしっかりとキープして第2セットも取ります。
第3セット
第1ゲーム、デルポトロのダブルフォルトやフォアハンドのミスなどがあり、0-40とナダルにブレークポイントが来ます。
デルポトロの強烈なフォアハンドに対してナダルがバックハンドのカウンターショットを決め、ナダルがラブゲームでブレークに成功。
第5ゲーム、15-40とナダルにブレークポイントが来ると、ナダルのリターンエースが決まり、ナダルがブレークに成功。
第8ゲーム、ナダルのサービングフォーザマッチ。
40-30とナダルにマッチポイントが来ると、ナダルのファーストサーブに対するデルポトロのリターンがアウトとなり、ナダルが勝利。
スタッツ
ナダルとデルポトロは準々決勝のサスペンデッドもあってどちらも3日連続での試合となりましたが、ナダルが最後まで軽快な動きを見せる一方、デルポトロの方は疲労の色が濃く、第2セット以降はプレーが落ちてしまいました。
ナダル | Match | デルポトロ |
0 | サービスエース | 2 |
3 | ダブルフォルト | 1 |
61%(51/83) | ファーストサーブ確率 | 75%(49/65) |
73%(37/51) | 1st Serve Points Won | 57%(28/49) |
66%(21/32) | 2nd Serve Points Won | 50%(8/16) |
56%(5/9) | ブレーク / チャンス | 0%(0/7) |
10/16 | Net Points | 13/18 |
35 | Winners | 20 |
19 | Unforced Errors | 32 |
59%(87/148) | Total Points Won | 41%(61/148) |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
準決勝「チェッキナート vs ティエム」(ボトムハーフ)
ツアー予選と下部ツアーで2回対戦があり、チェッキナートの1勝、ティエムの1勝。
ツアー本戦では初対戦となります。
マルコ・チェッキナート (72) | 0 | 5 | 610 | 1 | ||
[7] ドミニク・ティエム (8) | 3 | 7 | 712 | 6 | ||
試合時間:2時間17分 |
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第7シードのドミニク・ティエム(24歳・オーストリア)がマルコ・チェッキナート(25歳・イタリア)を7-5、7-6(10)、6-1のストレートで破り、グランドスラム初の決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1ゲーム、30-40とティエムにブレークポイントが来ますが、チェッキナートが凌いでデュースへ。
デュース3回目、ロングラリーでティエムが打ち勝ち、ティエムに再びブレークポイントが来ると、チェッキナートにバックハンドのミスが出て、ティエムがブレークに成功。
第5ゲーム、30-40とティエムにブレークポイントが来ますが、チェッキナートが凌ぎ、デュース1回目でチェッキナートがキープ。
第7ゲーム、チェッキナートのダブルフォルトやミスなどがあり、デュースまで行きますが、デュース3回目でチェッキナートがキープ。
第8ゲーム、ティエムのダブルフォルトなどがあり、0-40とチェッキナートにブレークポイントが来ますが、ティエムが3連続でポイントを取って、デュースへ。
デュース1回目、ティエムにボレーミスが出て、チェッキナートに再びブレークポイントが来ると、ティエムにバックハンドのミスが出て、チェッキナートがブレークバックに成功。
第11ゲーム、30-40とティエムにブレークポイントが来ると、すばらしいラリー戦で最後にティエムのフォアハンドのウィナーが決まり、ティエムがブレークに成功。
第12ゲーム、ティエムのサービングフォーザセット。
ティエムがしっかりとキープして、第1セットを先取。
第2セット
第1ゲームでティエムにブレークポイントが1本、第5ゲームでティエムにブレークポイントが2本ありましたが、チェッキナートがピンチを凌いでキープ。
お互いキープが続いて、タイブレークに突入。
見応えのあるラリー戦が展開される中、ティエムが2ミニブレークアップで6-3とリードし、セットポイントを握ってサービス2本を迎えますが、チェッキナートが連続ミニブレークで追い付きます。
その後、お互いキープを続けて9-9となり、ティエムのサービス2本目でチェッキナートがミニブレーク。
10-9とチェッキナートがセットポイントを握ってのチェッキナートのサービス1本目、ロングラリーの展開からティエムがドロップショットを決めてミニブレークバック。
さらにチェッキナートのサービス2本目でティエムが深いリターンでポイントを取って連続ミニブレーク。
今度は11-10とティエムがセットポイントを握ってのティエムのサービス1本目、ティエムがサーブから主導権を握って攻め切ってポイントを取り、ティエムが第2セットも取ります。
セットカウントが1-1になるか2-0になるか、お互いにとってこの試合の勝負どころとなったタイブレークでしたが、チェッキナートにとってはセットを取れるチャンスがあっただけに精神的にダメージが残る結果となりました。
第3セット
第2ゲーム、40-30からチェッキナートにドロップショットのミスが出て、デュースへ。
デュース1回目、ティエムにブレークポイントが来ると、ティエムのドロップショット返しが決まり、ティエムがブレークに成功。
第4ゲーム、チェッキナートのプレーが落ちてしまい、ティエムがラブゲームでブレークに成功。
第7ゲーム、ティエムのサービングフォーザマッチ。
ティエムは勝ちを意識しすぎたのかミスが出るなど、15-40とチェッキナートにブレークポイントが来ますが、ティエムがしっかりと攻め切ってピンチを凌ぎ、デュースへ。
デュース1回目、ティエムがファーストサーブでポイントを取り、ティエムにマッチポイントが来ると、ティエムが先に攻撃を仕掛けてフォアハンドのウィナーを決め、ティエムが勝利。
スタッツ
ティエムはこの試合もサーブとストロークが好調で、第1セットの第8ゲームと第3セットのサービングフォーザマッチ以外はまったく隙がなく、サービスゲームが非常に安定していました。
チェッキナート | Match | ティエム |
3 | サービスエース | 6 |
3 | ダブルフォルト | 2 |
81%(92/114) | ファーストサーブ確率 | 67%(63/94) |
62%(57/92) | 1st Serve Points Won | 83%(52/63) |
50%(11/22) | 2nd Serve Points Won | 61%(19/31) |
17%(1/6) | ブレーク / チャンス | 44%(4/9) |
13/19 | Net Points | 18/28 |
24 | Winners | 37 |
26 | Unforced Errors | 26 |
44%(91/208) | Total Points Won | 56%(117/208) |
ドロー表(ベスト32・結果)
準決勝後の暫定ランキング(トップ30)
全仏オープンの準決勝終了時点での暫定ランキングです。
暫定 順位 |
選手名 | 基礎 point |
round | result | 獲得 point |
SF後 point |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | フェデラー | 8,670 | 欠場 | – | 0 | 8,670 |
2 | ナダル | 6,770 | 準決勝 | ○ | 1,200 | 7,970 |
3 | A.ズベレフ | 5,605 | 準々決勝 | × | 360 | 5,965 |
4 | デルポトロ | 4,360 | 準決勝 | × | 720 | 5,080 |
5 | チリッチ | 4,590 | 準々決勝 | × | 360 | 4,950 |
6 | ディミトロフ | 4,780 | 3回戦 | × | 90 | 4,870 |
7 | ティエム | 2,635 | 準決勝 | ○ | 1,200 | 3,835 |
8 | アンダーソン | 3,455 | 4回戦 | × | 180 | 3,635 |
9 | ゴファン | 2,930 | 4回戦 | × | 180 | 3,110 |
10 | イズナー | 2,890 | 4回戦 | × | 180 | 3,070 |
11 | シュワルツマン | 2,075 | 準々決勝 | × | 360 | 2,435 |
12 | C ブスタ | 2,055 | 3回戦 | × | 90 | 2,145 |
13 | クエリー | 2,085 | 2回戦 | × | 45 | 2,130 |
14 | ソック | 2,100 | 1回戦 | × | 10 | 2,110 |
15 | フォニーニ | 1,850 | 4回戦 | × | 180 | 2,030 |
16 | B アグート | 1,940 | 3回戦 | × | 90 | 2,030 |
17 | プイユ | 1,940 | 3回戦 | × | 90 | 2,030 |
18 | エドマンド | 1,860 | 3回戦 | × | 90 | 1,950 |
19 | ベルディヒ | 1,705 | 1回戦 | × | 10 | 1,715 |
20 | チョン | 1,685 | 欠場 | – | 0 | 1,685 |
21 | ジョコビッチ | 1,305 | 準々決勝 | × | 360 | 1,665 |
22 | コールシュライバー | 1,610 | 1回戦 | × | 10 | 1,620 |
23 | シャポバロフ | 1,563 | 2回戦 | × | 45 | 1,608 |
24 | キリオス | 1,585 | 棄権 | – | 0 | 1,585 |
25 | マナリノ | 1,525 | 1回戦 | × | 10 | 1,535 |
26 | 錦織 圭 | 1,350 | 4回戦 | × | 180 | 1,530 |
27 | チェッキナート | 790 | 準決勝 | × | 720 | 1,510 |
28 | ズムル | 1,405 | 3回戦 | × | 90 | 1,495 |
29 | クライノビッチ | 1,491 | 欠場 | – | 0 | 1,491 |
30 | ガスケ | 1,305 | 3回戦 | × | 90 | 1,395 |
基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2018年6月・全仏オープン後)』をご覧ください。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 2,000 |
準優勝 | 1,200 |
準決勝 | 720 |
準々決勝 | 360 |
4回戦 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
準決勝の放送予定
WOWOWでの放送が予定されています。
WOWOW
WOWOWでは、1回戦から決勝までの全15日間を生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
6月7日(木) | 準決勝 (女子) | 21:45~ |
6月8日(金) | 準決勝 (男子) | 19:30~ |
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