【2018年】全仏オープンテニスの結果(決勝)


2018年5月27日から6月10日(2018年第22、23週)にパリ(フランス)で開催されるグランドスラム「全仏オープン(ローラン・ギャロス)」の決勝のプレイヤー情報、結果とスタッツ、ドロー表、決勝後のランキング、放送予定を見ていきます。

決勝「ナダル vs ティエム」
ナダルが勝てば全仏オープン2年連続11回目の優勝(グランドスラム17回目の優勝)、ティエムが勝てばグランドスラム初優勝となります。

決勝は、日本時間の6月10日(日) 22時に開始予定。

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決勝のプレイヤー情報

ラファエル・ナダルとドミニク・ティエムの「Head 2 Head」、「1回戦から準決勝までの結果」を紹介します。

Head 2 Head

過去の対戦成績は、ナダルの6勝、ティエムの3勝。(9戦すべてクレーコートでの対戦です。)

直近の対戦は2018年のマドリード・オープン(クレー)の準々決勝で、ティエムがセットカウント2-0(7-5、6-3)で勝利しています。

※2018年6月9日時点(決勝前)のデータ

ナダル ティエム
6 勝 対戦成績 3 勝
1位 (1位) 最新ランキング (最高) 8位 (4位)
スペイン (ESP) 国籍 オーストリア (AUT)
32歳 年齢 24歳
1986年6月3日 生年月日 1993年9月3日
185cm / 85kg 身長 / 体重 185cm / 82kg
左 / 両手 利き手 / バック 右 / 片手
2001年 プロ転向 2011年
29勝2敗 2018年成績 35勝8敗
3回 2018年優勝回数 2回
902勝187敗 通算成績 206勝117敗
78回 通算優勝回数 10回

1回戦から準決勝までの結果

※()内の数字は、2018年5月28日付の世界ランキングです。

ラファエル・ナダル
Round 対戦相手 スコア
1回戦 ボレッリ (129) 6-4, 6-3, 7-6(9)
2回戦 ページャ (78) 6-2, 6-1, 6-1
3回戦 [27] ガスケ (32) 6-3, 6-2, 6-2
4回戦 マーテラー (70) 6-3, 6-2, 7-6(4)
準々決勝 [11] シュワルツマン (12) 4-6, 6-3, 6-2, 6-2
準決勝 [5] デルポトロ (6) 6-4, 6-1, 6-2
ドミニク・ティエム
Round 対戦相手 スコア
1回戦 イバシカ (119) 6-2, 6-4, 6-1
2回戦 チチパス (39) 6-2, 2-6, 6-4, 6-4
3回戦 ベレッティーニ (96) 6-3, 6-7(5), 6-3, 6-2
4回戦 [19] 錦織 圭 (21) 6-2, 6-0, 5-7, 6-4
準々決勝 [2] A.ズベレフ (3) 6-4, 6-2, 6-1
準決勝 チェッキナート (72) 7-5, 7-6(10), 6-1

2018年 全仏オープン 決勝の結果

全仏オープンの決勝の結果です。

<日程>
・6月9日(土) :決勝 女子シングルス、男子ダブルス
・6月10日(日):決勝 男子シングルス、女子ダブルス

男子シングルス
[1] ラファエル・ナダル 3 6 6 6
[7] ドミニク・ティエム 0 4 3 2
男子ダブルス
[6] P-H.エルベール / N.マユ 2 6 77
[2] O.マラチ / M.パビッチ 0 2 64
女子シングルス
[1] シモナ・ハレプ 2 3 6 6
[10] スローン・スティーブンス 1 6 4 1
女子ダブルス
穂積 絵莉 / 二宮 真琴 0 3 3
[6] B.クレイチコバ / K.シニアコバ 2 6 6

以下、男子シングルスの決勝の結果、簡単な試合の振り返り、スタッツ、ハイライト動画です。

決勝「ナダル vs ティエム」

[1] ラファエル・ナダル (1) 3 6 6 6
[7] ドミニク・ティエム (8) 0 4 3 2
試合時間:2時間42分

第1シードのラファエル・ナダル(32歳・スペイン)が第7シードのドミニク・ティエム(24歳・オーストリア)を6-4、6-3、6-2のストレートで破り、全仏オープン2年連続11回目の優勝を飾りました。

ナダルはグランドスラム17回目(歴代2位)、ツアー79回目(今シーズン4回目)の優勝。

また、ナダルの全仏オープンでの通算成績は86勝2敗となりました。

簡単に試合を振り返ります。

第1セット

ナダルのサービスで試合開始。

第1ゲーム、ナダルがラブゲームでキープ。

第2ゲーム、まだ硬さが見えるティエムに対し、ナダルが深いストロークで主導権を握り、15-40とナダルにブレークポイントが来ます。

ティエムにフォアハンドのミスが出て、ナダルがブレークに成功

第3ゲーム、ティエムがすぐに反撃に出てフォアハンドのウィナーを決めるなど、15-40とティエムにブレークポイントが来ます。

ナダルが1本凌ぎますが、ティエムがフォアハンドのウィナーを決め、ティエムがブレークバックに成功

第4ゲーム、ティエムの2本のダブルフォルトなどがあり、デュースへ。

デュース1回目でナダルがブレークポイントを握りましたが、デュース3回目でティエムがキープ。

第5ゲーム、ナダルがキープ。

第6ゲーム、一進一退の展開でデュースへ。
デュース3回目と4回目でナダルがブレークポイントを握りましたが、デュース5回目でティエムが何とかキープ。

第7ゲーム、ナダルがキープ。

第8ゲーム、ティエムがキープ。

第9ゲーム、ナダルがキープ。

第10ゲーム、ティエムのもったいないボレーミス、ナダルの深いショットでのポイント、ティエムのフォアハンドのミスがあり、0-40とナダルにセットポイント(ブレークポイント)が来ます。

ティエムにフォアハンドのミスが出て、ナダルがラブゲームでブレークをして第1セットを先取

第1セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
ナダル 6
ティエム 4
○:キープ、●:ブレーク

第1セットのティエムはサーブの調子がいまいちで、ファーストサーブの確率が45%と低く、ファーストサーブが入ってもポイント取得率が58%(11/19)と苦しみ、サーブから簡単にポイントを取る形が作れずに常にストローク戦に持ち込まれる厳しいサービスゲームとなってしまいました。

特に第10ゲームはミス絡みのもったいない落とし方でした。

第2セット

ナダルのサービスで第2セット開始。

第1ゲーム、ナダルがキープ。

第2ゲーム、ティエムが攻めていながらのバックハンドのミス、ナダルが深いリターンで主導権を握ってのポイント、ナダルの見事なボレーなどがあり、15-40とナダルにブレークポイントが来ますが、ティエムが凌いでデュースへ。

デュース1回目と3回目でもナダルにブレークポイントが来ますが、このピンチもティエムが何とか凌ぎます。

デュース4回目、ナダルにこのゲーム5本目のブレークポイントが来ると、ティエムにバックハンドのミスが出て、ナダルがブレークに成功

第3ゲーム、ナダルがキープ。

第4ゲーム、ティエムがラブゲームでキープ。

第5ゲーム、ナダルのフォアハンドでの連続ミス(0-30)や40-30からのティエムのリターンエースなどがあり、デュースまで行きますが、デュース1回目でナダルがキープ。

第6ゲーム、ティエムがラブゲームでキープ。

第7ゲーム、お互いにすばらしいショットの応酬で30-30となり、ロングラリーでティエムがフォアハンドのストレートへのショットからのドロップショットの連続攻撃でポイントをとり、30-40とティエムにブレークポイントが来ます。

ナダルがドロップショットからの連続攻撃でピンチを凌ぎ、デュース1回目でナダルがキープ。

第8ゲーム、ティエムがキープ。

第9ゲーム、ナダルのサービングフォーザセット。
40-15とナダルにセットポイントが来ると、ティエムにバックハンドのミスが出て、ナダルが第2セットも取ります

第2セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
ナダル 6
ティエム 3
○:キープ、●:ブレーク

第2セットのティエムはファーストサーブの確率が79%、ファーストサーブが入った時のポイント取得率も68%(15/22)とサービスゲームの内容は良くなったものの、セットの立ち上がりの第2ゲームはピンチの連続で踏ん張りきれず、ナダルに先にブレークを許す展開となりました。

ティエムはクォリティの高いショットを何度も見せるなど良いプレーを続けていましたが、それでもナダルを崩し切ることはできず、ここ一番で見せるナダルの勝負強さはさすがでした。

第3セット

ティエムのサービスで第3セット開始。

第1ゲーム、ロングラリーでのティエムのバックハンドのミス、ナダルのバックハンドのダウンザラインへのウィナー、ティエムのフォアハンドのミスがあり、0-40とナダルにブレークポイントが来ますが、ティエムが先に攻撃を仕掛けてピンチを凌ぎ、デュースへ。

デュース1回目でもナダルがブレークポイントを握りましたが、デュース2回目でティエムがキープ。

第2ゲーム、ナダルがキープ。

第3ゲーム、30-0からティエムのフォアハンドのミスとバックハンドのミス、ナダルのフォアハンドの逆クロスへのウィナーが決まり、30-40とナダルにブレークポイントが来ますが、ティエムがドロップショットを決めて、デュースへ。

デュース3回目、ティエムにフォアハンドのミスが出て、再びナダルにブレークポイントが来ると、ナダルがフォアハンドのストレートへの切り返しのショットでポイントを取り、ナダルがブレークに成功

第4ゲーム、30-0となりナダルがファーストサーブを打った直後(フォルト)、ナダルが左手の中指を抑えながらベンチに戻り、急きょトレーナーを呼んで治療を受けます。

再開後の最初のポイントはダブルフォルトとなりましたが、ナダルがキープ。

第5ゲーム、ティエムがキープ。

チェンジコートの間、ナダルがトレーナーを呼んで左手首から前腕の辺りのマッサージを受けます。

第6ゲーム、ストロークを見る限りナダルのプレーに大きな影響は見られず、ナダルのフォアハンドのウィナー2本などがあり、ナダルがラブゲームでキープ。

第7ゲーム、ティエムのダブルフォルト、バックハンドのミス、サービスエース、ナダルのドロップショットが決まり、15-40とナダルにブレークポイントが来ます。

ナダルのバックハンドのショートクロスへのリターンをティエムが返すことができず、ナダルがブレークに成功

第8ゲーム、ナダルのサービングフォーザチャンピオンシップ。
ナダルが簡単にポイントを取って行き、40-0とナダルにチャンピオンシップポイントが来ますが、ナダルにミスが出るなどあと1本を決めきれず、デュースへ。

デュース1回目に来たチャンピオンシップポイントでもナダルは攻め急いで決めきれません。

デュース2回目、ティエムにフォアハンドのミスが出て、ナダルに5本目のチャンピオンシップポイントが来ます。

ティエムのリターンがアウトとなり、ナダルが勝利

第3セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
ナダル 6
ティエム 2
○:キープ、●:ブレーク

第4ゲームでナダルに起きたアクシデントにはヒヤリとしましたが、とにかく最後まで問題なくプレーができて良かったです。

スタッツ

ティエムも良いプレーを見せていましたが、それ以上にナダルが強く、全仏オープンでナダルを倒すことの難しさをまた見せつけられました。

ナダルはチャンピオンシップポイントを握ってから攻め急いでミスをするなど珍しくナダルらしくないプレーが続きましたが、試合全体を通してまったく隙がなく、グランドスラムの決勝の舞台で完璧と言って良いほどのプレー内容でした。

ナダル Match ティエム
0 サービスエース 7
3 ダブルフォルト 5
68%(56/82) ファーストサーブ確率 58%(59/102)
82%(46/56) 1st Serve Points Won 68%(40/59)
46%(12/26) 2nd Serve Points Won 35%(15/43)
29%(5/17) ブレーク / チャンス 33%(1/3)
16/18 Net Points 8/15
26 Winners 34
24 Unforced Errors 42
57%(105/184) Total Points Won 43%(79/184)

[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。

ハイライト動画

全仏オープンの決勝「ナダル vs ティエム」のハイライト動画です。

ドロー表(結果)

決勝後のランキング(トップ30)

全仏オープンの決勝後のランキングです。

順位 選手名 基礎
point
round 獲得
point
決勝後
point
1 ナダル 6,770 優勝 2,000 8,770
2 フェデラー 8,670 欠場 0 8,670
3 A.ズベレフ 5,605 準々決勝 360 5,965
4 デルポトロ 4,360 準決勝 720 5,080
5 チリッチ 4,590 準々決勝 360 4,950
6 ディミトロフ 4,780 3回戦 90 4,870
7 ティエム 2,635 準優勝 1,200 3,835
8 アンダーソン 3,455 4回戦 180 3,635
9 ゴファン 2,930 4回戦 180 3,110
10 イズナー 2,890 4回戦 180 3,070
11 シュワルツマン 2,075 準々決勝 360 2,435
12 C ブスタ 2,055 3回戦 90 2,145
13 クエリー 2,085 2回戦 45 2,130
14 ソック 2,100 1回戦 10 2,110
15 フォニーニ 1,850 4回戦 180 2,030
16 B アグート 1,940 3回戦 90 2,030
17 プイユ 1,940 3回戦 90 2,030
18 エドマンド 1,860 3回戦 90 1,950
19 ベルディヒ 1,705 1回戦 10 1,715
20 チョン 1,685 欠場 0 1,685
21 ジョコビッチ 1,305 準々決勝 360 1,665
22 コールシュライバー 1,610 1回戦 10 1,620
23 シャポバロフ 1,563 2回戦 45 1,608
24 キリオス 1,585 棄権 0 1,585
25 マナリノ 1,525 1回戦 10 1,535
26 錦織 圭 1,350 4回戦 180 1,530
27 チェッキナート 790 準決勝 720 1,510
28 ズムル 1,405 3回戦 90 1,495
29 クライノビッチ 1,491 欠場 0 1,491
30 ガスケ 1,305 3回戦 90 1,395

基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2018年6月・全仏オープン後)』をご覧ください。

全仏オープン 獲得ポイント
ラウンド 獲得ポイント
優勝 2,000
準優勝 1,200
準決勝 720
準々決勝 360
4回戦 180
3回戦 90
2回戦 45
1回戦 10

決勝の放送予定

WOWOWとテレビ東京(地上波)での放送が予定されています。

WOWOW

WOWOWでは、1回戦から決勝までの全15日間を生中継で放送予定。

日付 ラウンド 放送時間
6月9日() 決勝 女子シングルス 21:45~
決勝 男子ダブルス
6月10日() 決勝 女子ダブルス 18:25~
決勝 男子シングルス 21:45~

6月9日(土)の放送について、21時45分から女子シングルスの決勝と男子ダブルスの決勝を放送予定。

6月10日(日)の放送について、18時25分から女子ダブルスの決勝、21時45分から男子シングルスの決勝を放送予定。

テレビ東京(地上波)

テレビ東京では、全仏オープンを地上波独占放送。

日付 ラウンド 放送時間
6月9日() 決勝 (女子) 27:15~
6月10日() 決勝 (男子) 25:05~

※男子と女子の決勝は録画放送です。

2018年 全仏オープン その他の結果

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