2018年5月27日から6月10日(2018年第22、23週)にパリ(フランス)で開催されるグランドスラム「全仏オープン(ローラン・ギャロス)」。
錦織圭の1回戦の対戦相手は、世界ランキング304位のマキシム・ジャンビエ(21歳・フランス)。
錦織とジャンビエのプレイヤー情報、1回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(1回戦)
過去に対戦はなく、初対戦となります。
※2018年5月27日時点(試合前)
錦織 圭 | ジャンビエ | |
0 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
21位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 304位 (228位) |
日本 | 国籍 | フランス |
28歳 | 年齢 | 21歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1998年10月18日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 193cm / 80kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | – |
12勝7敗 | 2018年成績 | 0勝0敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
343勝162敗 | 通算成績 | 0勝0敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 0回 |
1回戦「錦織 vs ジャンヴィエ」の結果
試合日:現地時間 5月27日(日)
[19] 錦織 圭 (21位) | 3 | 77 | 6 | 6 | ||
マキシム・ジャンビエ (304位) | 0 | 60 | 4 | 3 | ||
試合時間:2時間19分 |
---|
第19シードの錦織圭(28歳・日本)がマキシム・ジャンビエ(21歳・フランス)を7-6(0)、6-4、6-3のストレートで破り、2回戦進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | T | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 7 | 7 | ||||||
ジャンビエ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 0 | 6 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク、T:タイブレーク |
錦織のサービスで試合開始。
第1ゲーム、ジャンビエが強打で積極的に攻撃を仕掛けてきますが、錦織が落ち着いて対応してフォアハンドのウィナーを2本決めるなど、錦織がキープ。
第2ゲーム、ジャンビエがラブゲームでキープ。
第3ゲーム、錦織がキープ。
第4ゲーム、30-30まで行きますが、ジャンビエがキープ。
第5ゲーム、ジャンビエのバックハンドのダウンザラインへのウィナーとリターンエースが連続で決まり、0-40とジャンビエにブレークポイントが来ますが、ジャンビエのミスなどがあり、デュースへ。
デュース1回目、錦織のパッシングショットのミスがあり、再びジャンビエにブレークポイントが来ますが、錦織が凌ぎます。
デュース2回目、錦織にダブルフォルトが出て、再びジャンビエにブレークポイントが来ますが、錦織がファーストサーブで凌ぎます。
デュース3回目で錦織がキープ。
第6ゲーム、30-30まで行きますが、ジャンビエがキープ。
第7ゲーム、錦織がキープ。
第8ゲーム、錦織の深いリターンでのポイント、ジャンビエのドロップショットのミスとフォアハンドのミスがあり、0-40と錦織にブレークポイントが来ますが、ジャンビエが凌いで、デュースへ。
デュース1回目でジャンビエがキープ。
第9ゲーム、錦織がキープ。
第10ゲーム、30-30まで行きますが、ジャンビエがキープ。
第11ゲーム、30-0からジャンビエがリターンから積極的に攻めて連続でポイントを取り、30-30まで行きますが、ジャンビエのミスにも助けられ、錦織がキープ。
第12ゲーム、ジャンビエがキープ。
タイブレーク(錦織 – ジャンビエ)
錦織のサービス
1:バックハンドのクロスラリーで打ち勝っての錦織のポイント(1-0)
ジャンビエのサービス
2:ジャンビエのバックハンドのミスがあり、錦織がミニブレーク(2-0)
3:錦織が深いリターンでポイントを取り、錦織がミニブレーク(3-0)
錦織のサービス
4:錦織が先に攻撃を仕掛けてのポイント(4-0)
5:ジャンビエが強烈なリターンでネットダッシュを見せますが、錦織の返すのが精一杯のスライスショットが絶妙なロブショットとなってベースラインギリギリにイン(5-0)
ジャンビエのサービス
6:ジャンビエのバックハンドのスライスミスがあり、錦織がミニブレーク(6-0)
7:ジャンビエにバックハンドのミスが出て、錦織が第1セットを先取(7-0)
錦織 | 第1セット | ジャンビエ |
0 | サービスエース | 0 |
1 | ダブルフォルト | 0 |
49%(20/41) | ファーストサーブ確率 | 64%(25/39) |
80%(16/20) | 1st Serve Points Won | 68%(17/25) |
67%(14/21) | 2nd Serve Points Won | 57%(8/14) |
0%(0/3) | ブレイク / チャンス | 0%(0/5) |
3/4 | Net Points | 9/12 |
7 | Winners | 12 |
5 | Unforced Errors | 19 |
55%(44/80) | Total Points Won | 45%(36/80) |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | 6 | ||||
ジャンビエ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | 4 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
ジャンビエのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、15-0からジャンビエのバックハンドのミス、錦織のリターンエースが連続で決まり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
ジャンビエが1本凌ぎますが、錦織の見事なリターンエースが決まり、錦織がブレークに成功。
第2ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第3ゲーム、ジャンビエのダブルフォルトがありましたが、ジャンビエがキープ。
第4ゲーム、錦織がキープ。
第5ゲーム、ジャンビエがキープ。
第6ゲーム、錦織がキープ。
第7ゲーム、錦織がリターンから攻めの形を作ってはいましたが、もったいないミスもあり、ジャンビエがキープ。
第8ゲーム、錦織のサービスエースもあり、錦織がキープ。
第9ゲーム、ジャンビエがラブゲームでキープ。
第10ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
15-0からジャンビエの深いリターンでのポイント、ジャンビエがストローク戦で打ち勝っての連続ポイントがあり、15-40とジャンビエにブレークポイントが来ます。
ジャンビエのバックハンドのミス、錦織の厳しいバックハンドのクロスへのショットでのポイントがあり、デュースへ。
デュース1回目、錦織が先に攻めてポイントを取り、錦織にセットポイントが来ると、ジャンビエのリターンがネットにかかり、錦織が第2セットも取ります。
錦織 | 第2セット | ジャンビエ |
1 | サービスエース | 0 |
0 | ダブルフォルト | 1 |
56%(15/27) | ファーストサーブ確率 | 42%(11/26) |
93%(14/15) | 1st Serve Points Won | 100%(11/11) |
58%(7/12) | 2nd Serve Points Won | 47%(7/15) |
50%(1/2) | ブレイク / チャンス | 0%(0/2) |
0/0 | Net Points | 0/1 |
6 | Winners | 5 |
4 | Unforced Errors | 8 |
55%(29/53) | Total Points Won | 45%(24/53) |
第3セット
第3セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ● | – | – | – | 6 | |||
ジャンビエ | ○ | ○ | ○ | – | – | – | 3 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
ジャンビエのサービスで第3セット開始。
第1ゲーム、40-30から錦織のリターンエースが決まり、デュースまで行きますが、デュース1回目でジャンビエがキープ。
第2ゲーム、40-15からジャンビエのリターンエースが決まり、40-30まで行きますが、錦織がキープ。
第3ゲーム、30-0からジャンビエのフォアハンドのミス、錦織が深いリターンから先に攻めてポイントを取り、30-30まで行きますが、ジャンビエがキープ。
第4ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第5ゲーム、40-30からジャンビエのフォアハンドのミスがあり、デュースへ。
デュース1回目、ジャンビエにバックハンドのミスが出て、錦織にブレークポイントが来ますが、ジャンビエが凌ぎます。
デュース2回目、ジャンビエのサービスエースとフォアハンドのウィナーが決まり、ジャンビエがキープ。
第6ゲーム、30-0からジャンビエの強烈なリターンでのポイントとリターンエース、錦織のフォアハンドのミスがあり、30-40とジャンビエにブレークポイントが来ますが、錦織がフォアハンドで攻め切ってウィナーを決め、デュースへ。
デュース1回目と3回目でジャンビエが深いリターンでポイントを取り、ジャンビエにブレークポイントがデュース後にも2本ありましたが、錦織が何とか凌ぎ、デュース4回目で錦織がキープ。
第7ゲーム、錦織の深いリターンでのポイント、錦織の深いショットでのポイント、ジャンビエのバックハンドのミスがあり、0-40と錦織にブレークポイントが来ます。
ジャンビエが1本凌ぎますが、錦織が深いリターンから先に攻めてポイントを取り、錦織がブレークに成功。
第8ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第9ゲーム、30-0から錦織のリターンでのポイント、錦織が深いリターンから攻めてのポイント、錦織のリターンでのポイントがあり、30-40と錦織にマッチポイント(ブレークポイント)が来ます。
錦織の深いリターンをジャンビエが返すことができず、錦織がブレークに成功して勝利。
錦織 | 第3セット | ジャンビエ |
0 | サービスエース | 1 |
0 | ダブルフォルト | 0 |
61%(17/28) | ファーストサーブ確率 | 34%(12/35) |
82%(14/17) | 1st Serve Points Won | 58%(7/12) |
55%(6/11) | 2nd Serve Points Won | 48%(11/23) |
50%(2/4) | ブレイク / チャンス | 0%(0/3) |
3/3 | Net Points | 3/3 |
2 | Winners | 12 |
5 | Unforced Errors | 19 |
59%(37/63) | Total Points Won | 41%(26/63) |
試合振り返り・スタッツ
ジャンビエは立ち上がりからエンジン全開で、長いラリーになる前に積極的に強打でウィナーを狙い、錦織のセカンドサーブになるとエース級のリターンを打ち込んで来るなど、錦織は先に攻めて相手を崩す展開になかなか持ち込めず堅いディフェンスで嵐が過ぎ去るのを待つという状態でした。
とにかくジャンビエの強打がすさまじく、ランキング304位の選手とは思えない良いプレーを最後まで見せていましたが、次第にジャンビエのサーブの出来が落ちて行って第3セットではファーストサーブの確率が34%とかなり低くなり、錦織がリターンから攻める形を多く作ってジャンビエを追い込んで行く試合展開となりました。
また、錦織はブレークポイントを10本握られましたが、あと1本を許さない勝負強さも見せ、久しぶりのグランドスラムを良い形でスタートを切ることができました。
錦織 | Match | ジャンビエ |
1 | サービスエース | 1 |
1 | ダブルフォルト | 1 |
54%(52/96) | ファーストサーブ確率 | 48%(48/100) |
85%(44/52) | 1st Serve Points Won | 73%(35/48) |
61%(27/44) | 2nd Serve Points Won | 50%(26/52) |
33%(3/9) | ブレイク / チャンス | 0%(0/10) |
6/7 | Net Points | 12/16 |
15 | Winners | 29 |
14 | Unforced Errors | 46 |
56%(110/196) | Total Points Won | 44%(86/196) |
ハイライト動画
全仏オープン1回戦「錦織 vs ジャンビエ」のハイライト動画です。
錦織の2回戦の対戦相手は!?
錦織圭の全仏オープンの2回戦の対戦相手は、世界ランキング51位のブノワ・ペール(29歳・フランス)。
過去の対戦成績は、錦織の3勝、ペールの2勝。
直近の対戦は2016年のバルセロナ・オープン(クレー)の準決勝で、錦織がセットカウント2-0(6-3、6-2)で勝利しています。
クレーコートでは錦織の2戦2勝。
1回戦に続いて2回戦も地元フランスの選手との対戦となり、完全アウェイの中での試合となります。
アップダウンの激しい曲者のペールですが、地元の声援を受けて好調な時間帯が長く続くことになると、かなり厳しい戦いになるかもしれません。
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