2018年8月12日から8月19日(2018年第33週)にシンシナティ(アメリカ)で開催されるマスターズ1000「ウエスタン&サザン・オープン(シンシナティ・マスターズ)」の決勝のプレイヤー情報、結果とスタッツ、決勝後のランキング、放送予定を見ていきます。
決勝「ジョコビッチ vs フェデラー」
ジョコビッチが勝てばウエスタン&サザン・オープン初優勝(ゴールデンマスターズ達成)、フェデラーが勝てばウエスタン&サザン・オープン3年ぶり8回目の優勝となります。
※ゴールデンマスターズ:現在のATPマスターズ1000の9大会すべてを制覇(ジョコビッチが達成すれば史上初)
男子シングルスの決勝は、日本時間の8月20日(月) 午前5時に開始予定。
決勝のプレイヤー情報
ノバク・ジョコビッチとロジャー・フェデラーの「Head 2 Head」、「1回戦から準決勝までの結果」を紹介します。
Head 2 Head
過去の対戦成績は、ジョコビッチの23勝、フェデラーの22勝。
※両選手の対戦成績については『 ビッグ4対決「フェデラーvsジョコビッチ」の対戦成績は!? 』の記事で詳しく紹介しています。
直近の対戦は2016年の全豪オープン(ハード)の準決勝で、ジョコビッチがセットカウント3-1(6-1、6-2、3-6、6-3)で勝利しています。
また、ウエスタン&サザン・オープンの決勝では過去に3回の対戦があり、3回ともフェデラーが勝利しています。(2009年、2012年、2015年)
※2018年8月19日時点(決勝前)のデータ
ジョコビッチ | フェデラー | |
23 勝 | 対戦成績 | 22 勝 |
10位 (1位) | 最新ランキング (最高) | 2位 (1位) |
セルビア (SRB) | 国籍 | スイス (SUI) |
31歳 | 年齢 | 37歳 |
1987年5月22日 | 生年月日 | 1981年8月8日 |
188cm / 77kg | 身長 / 体重 | 185cm / 85kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 片手 |
2003年 | プロ転向 | 1998年 |
32勝10敗 | 2018年成績 | 33勝4敗 |
1回 | 2018年優勝回数 | 3回 |
815勝173敗 | 通算成績 | 1165勝254敗 |
69回 | 通算優勝回数 | 98回 |
1回戦から準決勝までの結果
※()内の数字は、2018年8月13日付の世界ランキングです。
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | ジョンソン (33) | 6-4, 7-6(4) |
2回戦 | マナリノ (28) | 4-6, 6-2, 6-1 |
3回戦 | [5] ディミトロフ (5) | 2-6, 6-3, 6-4 |
準々決勝 | ラオニッチ (29) | 7-5, 4-6, 6-3 |
準決勝 | [7] チリッチ (7) | 6-4, 3-6, 6-3 |
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | bye | – |
2回戦 | ゴヨブチック (47) | 6-4, 6-4 |
3回戦 | メイヤー (50) | 6-1, 7-6(6) |
準々決勝 | ワウリンカ (151) | 6-7(2), 7-6(6), 6-2 |
準決勝 | [11] ゴファン (11) | 7-6(3), 1-1棄権 |
2018年 ウエスタン&サザン・オープン 決勝の結果
ウエスタン&サザン・オープンの決勝の結果です。
<日程(現地時間)>
・8月19日(日):決勝
日本とシンシナティの時差:-13時間(日本の方が13時間進んでいます)
決勝「ジョコビッチ vs フェデラー」
[10] ノバク・ジョコビッチ (10) | 2 | 6 | 6 | |
[2] ロジャー・フェデラー (2) | 0 | 4 | 4 | |
試合時間:1時間23分 |
---|
第10シードのノバク・ジョコビッチ(31歳・セルビア)が第2シードのロジャー・フェデラー(37歳・スイス)を6-4、6-4のストレートで破り、ウエスタン&サザン・オープン初優勝を飾りました。
ジョコビッチは今シーズン2回目、ツアー通算70回目(マスターズは31回目)の優勝となりました。
そして、ジョコビッチが史上初となるゴールデンマスターズを達成(現在のATPマスターズ1000の9大会すべてを制覇)。
大会 | 優勝回数 | 優勝した年 |
---|---|---|
インディアンウェルズ | 5 | 2008, 2011, 2014~2016 |
マイアミ | 6 | 2007, 2011, 2012, 2014~2016 |
モンテカルロ | 2 | 2013, 2015 |
マドリード | 2 | 2011, 2016 |
ローマ | 4 | 2008, 2011, 2014, 2015 |
カナダ | 4 | 2007, 2011, 2012, 2016 |
シンシナティ | 1 | 2018 |
上海 | 3 | 2012, 2013, 2015 |
パリ | 4 | 2009, 2013~2015 |
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
ジョコビッチ | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | 6 | ||||
フェデラー | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | 4 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
フェデラーのサービスで試合開始。
第1ゲーム、30-0からフェデラーのフォアハンドの連続ミスとジョコビッチのパッシングショットがあり、30-40とジョコビッチにブレークポイントが来ますが、フェデラーがファーストサーブでピンチを凌いで、デュースへ。
デュース2回目、サービスダッシュに出たフェデラーにボレーミスが出て、ジョコビッチにブレークポイントが来ますが、フェデラーがサービスエースを決めて凌ぎます。
デュース3回目でフェデラーがキープ。
第2ゲーム、ジョコビッチがラブゲームでキープ。
第3ゲーム、フェデラーの見事なライジングショットでジョコビッチを崩してからのボレーが決まるなど、フェデラーがラブゲームでキープ。
第4ゲーム、30-30まで行きますが、ジョコビッチがキープ。
第5ゲーム、フェデラーがラブゲームでキープ。
第6ゲーム、ジョコビッチのフォアハンドのウィナー、フェデラーのバックハンドのミス2本とリターンミスがあり、ジョコビッチがラブゲームでキープ。
第7ゲーム、フェデラーのフォアハンドの逆クロスへのウィナー、ストローク戦でのジョコビッチのポイント、フェデラーのフォアハンドのミス、フェデラーのファーストサーブでのポイント、ロングラリーでのジョコビッチのバックハンドのミス、ジョコビッチの深いリターンでのポイントがあり、デュースへ。
デュース2回目、フェデラーにダブルフォルトが出て、ジョコビッチにブレークポイントが来ます。
フェデラーが先に攻撃を仕掛けて行きますが、フェデラーにフォアハンドのミスが出て、ジョコビッチがブレークに成功。(今大会でのフェデラーの初の被ブレーク)
ポイント後にフェデラーが警告を受けます。(警告をとられるような動作がなかったのでフェデラーが何か文句を言ったのか理由は分からず)
第8ゲーム、ジョコビッチがキープ。
第9ゲーム、フェデラーがキープ。
第10ゲーム、ジョコビッチのサービングフォーザセット。
ジョコビッチのバックハンドのミス、ジョコビッチの見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナー、ジョコビッチのファーストサーブでの連続ポイントがあり、40-15とジョコビッチにセットポイントが来ます。
セカンドサーブに対するフェデラーのバックハンドのリターンがネットにかかり、ジョコビッチが第1セットを先取。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
ジョコビッチ | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | 6 | ||||
フェデラー | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | 4 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
フェデラーのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、フェデラーのフォアハンドの連続ミス(0-30)の後にフェデラーのサービスエース2本などがあり、デュースまで行きますが、デュース1回目でフェデラーがキープ。
第2ゲーム、40-15からジョコビッチのバックハンドのミス、フェデラーが先に攻撃を仕掛けてポイントを取り、デュースへ。
デュース1回目、チャンスボールでジョコビッチにフォアハンドのミスが出て、フェデラーにブレークポイントが来ます。
ジョコビッチにダブルフォルトが出て、フェデラーがブレークに成功。
第3ゲーム、フェデラーのフォアハンドのミス、フェデラーの連続攻撃に対してジョコビッチがすばらしいディフェンスを見せてポイントを取り、0-30とジョコビッチがポイントを先行します。
フェデラーが連続でポイントを取って30-30となった後、フェデラーのボレーがアウトとなり、30-40とジョコビッチにブレークポイントが来ますが、フェデラーが先に攻撃を仕掛けてスマッシュを決め、デュースへ。
デュース1回目、フェデラーにダブルフォルトが出て、ジョコビッチにブレークポイントが来ます。
決めに行ったフェデラーのフォアハンドのクロスへのショットがアウトとなり、ジョコビッチがブレークバックに成功。
第4ゲーム、ファーストポイントでジョコビッチがタイムバイオレーション(ベンチから立ち上がって25秒経過)で警告を受けましたが、冷静にプレーを続けたジョコビッチがラブゲームでキープ。
第5ゲーム、フェデラーがキープ。
第6ゲーム、ジョコビッチがキープ。
第7ゲーム、40-0からサービスダッシュを見せたフェデラーの足元にジョコビッチが上手くリターンを返してのポイント、フェデラーのバックハンドのミス、フェデラーが攻めていながらのフォアハンドのミスがあり、デュースへ。
デュース3回目、フェデラーにダブルフォルトが出て、ジョコビッチにブレークポイントが来ます。
ネットに出たフェデラーに対してジョコビッチの見事なフォアハンドのダウンザラインへのパッシングショットが決まり、ジョコビッチがブレークに成功。
第8ゲーム、15-0でジョコビッチのダブルフォルト、40-15でジョコビッチのバックハンドのミスがありましたが、ジョコビッチがキープ。
第9ゲーム、フェデラーのボレーミスとバックハンドのミス(0-30)、40-30でフェデラーのダブルフォルトがあり、デュースまで行きますが、デュース1回目でフェデラーがキープ。
第10ゲーム、ジョコビッチのサービングフォーザチャンピオンシップ。
ジョコビッチのセカンドサーブでのポイント、フェデラーの見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナー、フェデラーのリターンミス、フェデラーのリターンエース、フェデラーのバックハンドのミスがあり、40-30とジョコビッチにチャンピオンシップポイントが来ます。
フェデラーのフォアハンドのダウンザラインへのショットが大きくアウトとなり、ジョコビッチが勝利。
スタッツ
フェデラーは早いテンポの攻撃を見せるなどすばらしいプレーも見せる一方で、フェデラーらしくないストロークミスやボレーミスやリターンミスも多く、疲労の影響もあってアップダウンの大きいプレー内容となってしまいました。
ジョコビッチの方は最後まですばらしい集中力を見せ、フェデラーの攻撃を凌ぐディフェンス力だけでなく、攻める時は鋭いショットをコースへしっかりと入れて来るなどすばらしいプレー内容でした。
ジョコビッチ | Match | フェデラー |
4 | サービスエース | 11 |
2 | ダブルフォルト | 4 |
66%(35/53) | ファーストサーブ確率 | 58%(45/77) |
71%(25/35) | 1st Serve Points Won | 67%(30/45) |
78%(14/18) | 2nd Serve Points Won | 47%(15/32) |
50%(3/6) | ブレイク / チャンス | 100%(1/1) |
1/1 | ネットポイント | 14/24 |
55%(71/130) | Total Points Won | 45%(59/130) |
1,423m | Total Distance Run | 1,387m |
12 | Winner 合計 | 22 |
6 | フォアハンド | 7 |
2 | バックハンド | 4 |
4 | サーブ | 11 |
16 | Unforced error 合計 | 39 |
4 | フォアハンド | 20 |
10 | バックハンド | 15 |
2 | サーブ | 4 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
・Total Distance Run:総走行距離。
ハイライト動画
ウエスタン&サザン・オープンの決勝「ジョコビッチ vs フェデラー」のハイライト動画です。
ドロー表(結果)
決勝後のランキング(トップ30)
ウエスタン&サザン・オープンの決勝後のランキングです。
優勝したジョコビッチが10位から6位にランキングを上げ(レースランキングは3位)、次の全米オープンで3位または4位を狙える位置まで一気に上げてきました。
また、ベスト4となったゴファンがトップ10に復帰。
順位 | 選手名 | 基礎 point |
round | 獲得 point |
決勝後 point |
---|---|---|---|---|---|
1 | ナダル | 10,040 | 棄権 | 0 | 10,040 |
2 | フェデラー | 6,480 | 準優勝 | 600 | 7,080 |
3 | デルポトロ | 5,320 | 準々決勝 | 180 | 5,500 |
4 | A.ズベレフ | 4,835 | 2回戦 | 10 | 4,845 |
5 | アンダーソン | 4,525 | 3回戦 | 90 | 4,615 |
6 | ジョコビッチ | 3,445 | 優勝 | 1,000 | 4,445 |
7 | チリッチ | 4,085 | 準決勝 | 360 | 4,445 |
8 | ディミトロフ | 3,700 | 3回戦 | 90 | 3,790 |
9 | ティエム | 3,485 | 棄権 | 0 | 3,485 |
10 | ゴファン | 3,075 | 準決勝 | 360 | 3,435 |
11 | イズナー | 3,210 | 1回戦 | 10 | 3,220 |
12 | C ブスタ | 2,200 | 準々決勝 | 180 | 2,380 |
13 | シュワルツマン | 2,370 | 1回戦 | 10 | 2,380 |
14 | フォニーニ | 2,190 | 欠場 | – | 2,190 |
15 | チチパス | 2,032 | 1回戦 | 10 | 2,042 |
16 | エドマンド | 1,940 | 2回戦 | 45 | 1,985 |
17 | プイユ | 1,870 | 2回戦 | 45 | 1,915 |
18 | ソック | 1,805 | 1回戦 | 10 | 1,815 |
19 | B アグート | 1,810 | 欠場 | – | 1,810 |
20 | チョリッチ | 1,735 | 2回戦 | 45 | 1,780 |
21 | 錦織 圭 | 1,710 | 2回戦 | 45 | 1,755 |
22 | チェッキナート | 1,724 | 1回戦 | 10 | 1,734 |
23 | チョン | 1,585 | 2回戦 | 45 | 1,630 |
24 | ズムル | 1,570 | 1回戦 | 10 | 1,580 |
25 | ラオニッチ | 1,395 | 準々決勝 | 180 | 1,575 |
26 | ガスケ | 1,525 | 1回戦 | 10 | 1,535 |
27 | ハチャノフ | 1,435 | 3回戦 | 90 | 1,525 |
28 | シャポバロフ | 1,295 | 3回戦 | 90 | 1,385 |
29 | マナリノ | 1,320 | 2回戦 | 45 | 1,365 |
30 | キリオス | 1,255 | 3回戦 | 90 | 1,345 |
基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2018年8月・シンシナティ後)』をご覧ください。
1回戦を免除された第1シードから第8シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 1,000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
決勝の放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
8月20日(月) | 決勝 (D) | 1:15~4:00 |
決勝 (S) | 4:50~9:00 |
※決勝はダブルスも放送予定(D:ダブルス、S:シングルス)
NHK・BS1
NHKでは、BS1またはサブチャンネルのBS102chで錦織が出場する試合、準決勝と決勝を生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
8月20日(月) | 決勝 (時差) | [102] 8:00~(10:00) |
8月21日(火) | 決勝 (録画) | [NHK] 1:45~3:35 |
[BS1] 9:00~10:50 |
※8月20日(月)の放送予定について、当初生中継での放送が予定されていましたが、8時からのディレイ放送(時間的に録画)に変更となっています。
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWでは、WOWOWメンバーズオンデマンドで1回戦から決勝までを配信予定。(大会1日目は無料配信)
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