2017年10月30日~11月5日(2017年第44週)、パリ(フランス)で開催のマスターズ1000「ロレックス・パリ・マスターズ(パリ・マスターズ)」の準決勝の結果、放送予定、準決勝後の暫定ランキング(レースランキング)を見ていきます。
・準決勝「クライノビッチ vs イスナー」
クライノビッチ選手が勝てばマスターズ初の決勝、イスナー選手が勝てば同大会2年連続での決勝進出(マスターズ4回目)となります。
・準決勝「ベネトー vs ソック」
ベネトー選手、ソック選手のどちらが勝ってもマスターズ初の決勝進出となります。
ATPファイナルズの出場権争いでは、イスナー選手とソック選手がともに準決勝で敗退した場合はカレーニョブスタ選手のATPファイナルズ出場が確定し、両選手が決勝に進出した場合は優勝した方が逆転でのATPファイナルズ出場となり、カレーニョブスタ選手が脱落することになります。
2017年ロレックス・パリ・マスターズ 準決勝の結果
マスターズ1000「ロレックス・パリ・マスターズ」の結果について、試合結果が分かり次第、適宜更新していきます。
<日程>
・11月4日(土): 準決勝
※()内の世界ランキングは、2017年10月30日付のランキングです。
準決勝「クライノビッチ vs イスナー」(トップハーフ)
過去に対戦はなく、初対戦となります。
フィリップ・クライノビッチ (77位) | 2 | 6 | 65 | 77 |
[9] ジョン・イスナー (14位) | 1 | 4 | 77 | 65 |
試合時間:2時間28分 |
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予選から勝ち上がってきたフィリップ・クライノビッチ選手(25歳・セルビア)が第9シードのジョン・イスナー選手(32歳・アメリカ)を6-4、6-7、7-6のフルセットの末に破り、マスターズ初(ツアー初)の決勝に進出。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第5ゲーム、クライノビッチ選手が先にブレイクに成功。
そして、第5ゲームが終わったところでイスナー選手がトレーナーを呼んで、右膝の辺りのマッサージを受けます。
第10ゲーム、クライノビッチ選手のサービングフォーザセット。
クライノビッチ選手がラブゲームでキープして、第1セットを先取。
第2セット
お互いキープの展開が続いて、タイブレークに突入。
イスナー選手が2本連続でミニブレイクをするなど5-0とリード。
その後もイスナー選手がしっかりとサービスをキープして、第2セットを取ります。
ファイナルセット
お互いキープの展開が続いて、タイブレークに突入。
ファーストポイントでイスナー選手が先にミニブレイクに成功しますが、その後、クライノビッチ選手がミニブレイクバックに成功して追い付きます。
5-5となり、イスナー選手のサービス2本目。
イスナー選手がサーブアンドボレーに出ますが、クライノビッチ選手がリターンを上手く足元に返してミニブレイクに成功。
6-5とクライノビッチ選手にマッチポイントが来て、クライノビッチ選手のサービス2本。
1本目、クライノビッチ選手がフォアハンドのウィナーを決めて勝利。
イスナー選手は初戦からすべての試合でフルセットの戦いが続くなど、満身創痍となる中でも何とか準決勝まで勝ち上がって来ましたが、ATPファイナルズ出場権争いから脱落となりました。
クライノビッチ | Match | イスナー |
12 | サービスエース | 31 |
2 | ダブルフォルト | 2 |
66%(77/116) | ファーストサーブ確率 | 80%(74/92) |
79%(61/77) | 1st Serve Points Won | 85%(63/74) |
59%(23/39) | 2nd Serve Points Won | 67%(12/18) |
100%(1/1) | ブレイク / チャンス | 0%(0/5) |
14/20 | ネットポイント | 21/31 |
49%(101/208) | ポイントの合計 | 51%(107/208) |
1,622m | Total Distance Run | 1,709m |
43 | Winner 合計 | 54 |
12 | フォアハンド | 18 |
16 | バックハンド | 4 |
15 | サーブ | 32 |
21 | Unforced error 合計 | 29 |
14 | フォアハンド | 20 |
5 | バックハンド | 7 |
2 | サーブ | 2 |
[スタッツ用語の補足]
1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
Total Distance Run:総走行距離。
準決勝「ベネトー vs ソック」(ボトムハーフ)
過去の対戦成績は、ベネトー選手の1勝、ソック選手の0勝。
過去1回の対戦は2014年の上海ロレックス・マスターズの3回戦で、ベネトー選手がセットカウント2-0(6-3、6-4)で勝利しています。
ジュリアン・ベネトー (83位) | 0 | 5 | 2 | |
[16] ジャック・ソック (22位) | 2 | 7 | 6 | |
試合時間:1時間18分 |
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第16シードのジャック・ソック選手(25歳・アメリカ)がジュリアン・ベネトー選手(35歳・フランス)を7-5、6-2のストレートで破り、マスターズ初の決勝に進出。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
序盤はブレイク合戦の展開となります。
第1ゲームでソック選手が先にブレイクに成功しますが、第4ゲームでベネトー選手がブレイクバックに成功。
第5ゲームでソック選手がブレイクに成功しますが、第6ゲームでベネトー選手が再びブレイクバックに成功。
その後はお互いキープが続きます。
第11ゲーム、15-40とソック選手にブレイクチャンスが来ると、ベネトー選手にとってアンラッキーなコードボールが入り、ソック選手がブレイクに成功。
第12ゲーム、ソック選手のサービングフォーザセット。
40-30とソック選手にセットポイントが来ると、ベネトー選手のショットがネットにかかり、ソック選手が第1セットを先取。
第2セット
第5ゲーム、デュース後にソック選手にブレイクチャンスが来ると、ベネトー選手にダブルフォルトが出て、ソック選手がブレイクに成功。
第7ゲーム、0-30からベネトー選手にダブルフォルトが出て、ソック選手にブレイクチャンスが来ます。
ベネトー選手が2本凌ぎますが、またもダブルフォルトが出てしまい、ソック選手がブレイクに成功。
第8ゲーム、ソック選手のサービングフォーザマッチ。
40-0とソック選手にセットポイントが来ると、最後はベネトー選手のリターンが大きくアウトとなり、ソック選手が勝利。
今大会、シード選手を3人破って準決勝に進出を果たすなど、すばらしい活躍を見せてきた35歳のベネトー選手ですが、最後は力尽きてしまいました。
そして、ソック選手は次の決勝で勝利すれば、マスターズ初優勝とともに大逆転でのATPファイナルズ出場が決まります。
ベネトー | Match | ソック |
3 | サービスエース | 6 |
5 | ダブルフォルト | 1 |
58%(34/59) | ファーストサーブ確率 | 65%(34/52) |
71%(24/34) | 1st Serve Points Won | 76%(26/34) |
32%(8/25) | 2nd Serve Points Won | 67%(12/18) |
40%(2/5) | ブレイク / チャンス | 56%(5/9) |
11/16 | ネットポイント | 10/14 |
41%(46/111) | ポイントの合計 | 59%(65/111) |
1,183m | Total Distance Run | 1,106m |
15 | Winner 合計 | 25 |
5 | フォアハンド | 14 |
7 | バックハンド | 4 |
3 | サーブ | 7 |
22 | Unforced error 合計 | 15 |
9 | フォアハンド | 10 |
8 | バックハンド | 4 |
5 | サーブ | 1 |
ドロー表(ベスト32・結果)
準決勝後の暫定ランキング(レースランキング)
ロレックス・パリ・マスターズの準決勝終了時点での暫定ランキングです。
また、このポイント(ランキング)はレースランキングと同じものになります。
7位のワウリンカ選手が今シーズンをすでに終えているので、ATPファイナルズ出場権のボーダーは9位カレーニョブスタ選手の2,615ポイント。
暫定 順位 |
選手名 | 基礎 point |
round | result | 獲得 point |
SF後 point |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ナダル | 10,465 | 準々決勝 | × | 180 | 10,645 |
2 | フェデラー | 9,005 | 欠場 | – | 0 | 9,005 |
3 | A.ズベレフ | 4,400 | 2回戦 | × | 10 | 4,410 |
4 | ティエム | 3,725 | 3回戦 | × | 90 | 3,815 |
5 | チリッチ | 3,625 | 準々決勝 | × | 180 | 3,805 |
6 | ディミトロフ | 3,560 | 3回戦 | × | 90 | 3,650 |
7 | ワウリンカ | 3,150 | 欠場 | – | 0 | 3,150 |
8 | ゴファン | 2,885 | 3回戦 | × | 90 | 2,975 |
9 | C ブスタ | 2,605 | 2回戦 | × | 10 | 2,615 |
10 | デルポトロ | 2,415 | 準々決勝 | × | 180 | 2,595 |
11 | ジョコビッチ | 2,585 | 欠場 | – | 0 | 2,585 |
12 | クエリー | 2,525 | 2回戦 | × | 10 | 2,535 |
13 | アンダーソン | 2,470 | 2回戦 | × | 10 | 2,480 |
14 | ソック | 1,765 | 準決勝 | ○ | 600 | 2,365 |
15 | ツォンガ | 2,310 | 2回戦 | × | 10 | 2,320 |
16 | マレー | 2,290 | 欠場 | – | 0 | 2,290 |
17 | イスナー | 1,905 | 準決勝 | × | 360 | 2,265 |
18 | プイユ | 2,145 | 3回戦 | × | 90 | 2,235 |
19 | ベルディヒ | 2,095 | 欠場 | – | 0 | 2,095 |
20 | B アグート | 1,925 | 3回戦 | × | 90 | 2,015 |
21 | キリオス | 2,010 | 欠場 | – | 0 | 2,010 |
22 | 錦織 圭 | 1,885 | 欠場 | – | 0 | 1,885 |
23 | R ビノラス | 1,835 | 2回戦 | × | 10 | 1,845 |
24 | ラオニッチ | 1,795 | 欠場 | – | 0 | 1,795 |
25 | ミュラー | 1,695 | 欠場 | – | 0 | 1,695 |
※基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2017年11月・パリ後)』をご覧ください。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 1,000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
※1回戦を免除された第1シードから第16シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。
準決勝の放送予定
準決勝は、スポナビライブ、GAORA、NHK・BS1での放送が予定されています。
Sports navi LIVE(スポナビライブ)
スポナビライブでのLive配信について、1回戦と2回戦は無料、3回戦から決勝までは有料になります。
日程 | ラウンド | 配信時間 |
---|---|---|
11月4日(土) | 準決勝 | 22:00~ |
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
11月4日(土) | 準決勝 | 21:58~27:30 |
NHK・BS1
NHK・BS1では、BS1(サブch102)で2回戦から決勝までの7試合を生中継で放送予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
11月4日(土) | 準決勝 | 22:00~(24:00) 24:30~(26:30) |
<放送予定の対戦カード>
・準決勝「クライノビッチ vs イスナー」、「ベネトー vs ソック」
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