2017年8月第3週(2017年第33週)、シンシナティ(アメリカ)開催のマスターズ1000「ウエスタン&サザン・オープン(シンシナティ・マスターズ)」の準決勝の放送予定、結果、スタッツを見ていきます。
・準決勝「キリオス vs フェレール」
キリオス選手が勝てばマスターズ初の決勝、フェレール選手が勝てば2014年のシンシナティ以来となるマスターズ8回目の決勝進出となります。
・準決勝「イスナー vs ディミトロフ」
イスナー選手が勝てば2016年のパリ以来となるマスターズ4回目の決勝、ディミトロフ選手が勝てばマスターズ初の決勝進出となります。
最後にウエスタン&サザン・オープンの準決勝後の暫定ランキングも紹介します。
2017年ウエスタン&サザン・オープン 準決勝の結果
マスターズ1000「ウエスタン&サザン・オープン」の結果について、試合結果が分かり次第、適宜更新していきます。
※()内の世界ランキングは、2017年8月14日付のランキングです。
準決勝「キリオス vs フェレール」(トップハーフ)
過去の対戦成績は、キリオス選手の0勝、フェレール選手の1勝。
過去1回の対戦は2013年の全米オープンの1回戦で、フェレール選手がセットカウント3-0(7-5、6-3、6-2)で勝利しています。
ニック・キリオス (23位) | 2 | 77 | 77 | |
ダビド・フェレール (31位) | 0 | 63 | 64 | |
試合時間:2時間4分 |
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ニック・キリオス選手(22歳・オーストラリア)がダビド・フェレール選手(35歳・スペイン)をストレートで破り、マスターズ初の決勝に進出。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
フェレール選手のサービスで第1セット開始。
第7ゲーム、40-15とフェレール選手がゲームポイントを握ったところから、キリオス選手の攻めが決まってデュースへ。
デュースになってからもキリオス選手が積極的に攻めてチャンスを作りかけますが、フェレール選手がキープ。
お互い相手にブレイクポイントを与えずにキープを続け、タイブレークに突入。
タイブレーク(キリオス – フェレール)
フェレール選手のサービスから始まり、お互い最初のサービスはしっかりとキープ(2-1)。
フェレール選手のサービス2本。
1本目、フェレール選手にダブルフォルトが出て、キリオス選手がミニブレイク(3-1)。
2本目、フェレール選手のショットがキリオス選手の深いショットに差し込まれてアウトとなり、キリオス選手が連続でミニブレイク(4-1)。
キリオス選手のサービス2本。
1本目、サーブアンドボレーに出たキリオス選手の足元にフェレール選手が上手くリターンをして、1本ミニブレイクを返します(4-2)。
2本目、キリオス選手のフォアハンドのウィナーが決まり、キリオス選手がキープ(5-2)。
フェレール選手のサービス2本。
1本目、フェレール選手にミスが出て、キリオス選手にセットポイントが来ます(6-2)。
2本目、しっかりと攻め切ったフェレール選手がキープ(6-3)。
キリオス選手のサービス2本。
1本目、キリオス選手のファーストサーブからのウィナーが決まり、キリオス選手が第1セットを先取。
第2セット
キリオス選手のサービスで第2セット開始。
第4ゲーム、フェレール選手のストロークミス、ボレーミスが出て15-40とキリオス選手にこの試合初めてブレイクチャンスが来ますが、フェレール選手が凌いでデュースへ。
フェレール選手のサーブからの攻撃とフリーポイントで、フェレール選手がキープ。
第5ゲーム、フェレール選手のすばらしいパッシングショット、キリオス選手のミスがあり15-40とフェレール選手にこの試合初めてブレイクチャンスが来ますが、キリオス選手がドロップショットを決めるなどピンチを凌いでデュースへ。
デュースになってからもフェレール選手に1本ブレイクポイントがありましたが、キリオス選手がまたもピンチの場面でドロップショットを決めるなど、何とかキープ。
第6ゲーム、フェレール選手のミスとダブルフォルトで0-30とキリオス選手がポイントを先行しますが、フェレール選手のすばらしい攻撃からのネットプレーが3連続で決まるなど、フェレール選手が4連続ポイントでキープ。
第9ゲーム、キリオス選手のダブルフォルトとボレーミスがありデュースまで行きますが、キリオス選手がキープ。
第10ゲーム、30-15からフェレール選手のボレーミスとキリオス選手のパッシングショットが決まって、30-40とキリオス選手にマッチポイント(ブレイクポイント)が来ます。
セカンドサーブでキリオス選手が前に出て仕掛けますが、リターンがアウトとなりデュースへ。
デュースに入ってからキリオス選手のミス、フェレール選手のダブルフォルトなどがありましたが、フェレール選手がキープ。
第2セットではお互いブレイクチャンスを作りましたが、キープの展開が続いてタイブレークに突入。
タイブレーク、フェレール選手の最初のサービス2本。
1本目でキリオス選手の厳しいコースへのリターンが決まって、キリオス選手がミニブレイクに成功。
その後はお互いサービスをしっかりキープして行きます。
6-3とキリオス選手にマッチポイントが来て、フェレール選手のサービス2本。
1本目、ロングラリーからフェレール選手のフォアハンドのウィナーが決まって、フェレール選手がキープ。
2本目、フェレール選手が積極的に攻めていきますが、フェレール選手のバックハンドのダウンザラインへのショットがわずかにアウトとなり、キリオス選手が勝利。
スタッツ
キリオス選手はこの試合もサーブが好調で、タイブレークではまったく隙がありませんでした。
惜しくも敗れたフェレール選手ですが、持ち味のフットワークが戻ってきて、ストロークでもミスも少なくベースラインから下がらずに攻撃をしてネットプレーも仕掛けるなど、この試合でもすばらしいプレーを見せていました。
フェレール選手は足の怪我に苦しみ、なかなか復調の兆しが見えずに35歳になって年齢的にも厳しいかなという状態まで落ちましたが、7月のスウェーデン・オープンの優勝に続き、今大会での活躍でまだまだやれる手応えをつかんだのではないでしょうか。
キリオス | Match | フェレール |
14 | サービスエース | 1 |
4 | ダブルフォルト | 5 |
56%(48/85) | ファーストサーブ確率 | 58%(50/86) |
90%(43/48) | 1st Serve Points Won | 76%(38/50) |
46%(17/37) | 2nd Serve Points Won | 58%(21/36) |
0%(0/3) | ブレイク / チャンス | 0%(0/3) |
9/17 | ネットポイント | 15/24 |
51%(87/171) | ポイントの合計 | 49%(84/171) |
1,820m | Total Distance Run | 1,716m |
36 | Winner 合計 | 29 |
16 | フォアハンド | 15 |
6 | バックハンド | 13 |
14 | サーブ | 1 |
30 | Unforced error 合計 | 22 |
14 | フォアハンド | 9 |
12 | バックハンド | 8 |
4 | サーブ | 5 |
[スタッツ用語の補足]
1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
Total Distance Run:総走行距離。
準決勝「イスナー vs ディミトロフ」(ボトムハーフ)
過去の対戦成績は、イスナー選手の1勝、ディミトロフ選手の0勝。
過去1回の対戦は2015年のマイアミ・オープンの3回戦で、イスナー選手がセットカウント2-0(7-6、6-2)で勝利しています。
[14] ジョン・イスナー (19位) | 0 | 64 | 610 | |
[7] グリゴール・ディミトロフ (11位) | 2 | 77 | 712 | |
試合時間:2時間3分 |
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第7シードのグリゴール・ディミトロフ選手(26歳・ブルガリア)が第14シードのジョン・イスナー選手(32歳・アメリカ)をストレートで破り、マスターズ初の決勝に進出。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
イスナー選手のサービスで第1セット開始。
第6ゲーム、ディミトロフ選手の2本のミスがあり15-40とイスナー選手にブレイクチャンスが来ますが、ディミトロフ選手がしっかりと攻めてデュースへ。
ディミトロフ選手のサービスエースとフリーポイントで、ディミトロフ選手がキープ。
第8ゲーム、デュースまでいきますが、ディミトロフ選手が連続でフリーポイントを取ってキープ。
お互いキープを続けてタイブレークに突入。
2-2からディミトロフ選手がパッシングショットを決めて先にミニブレイクに成功すると、ディミトロフ選手がしっかりとサービスをキープして、第1セットを先取。
第2セット
ディミトロフ選手のサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、イスナー選手がしっかりとリターンを返してデュースまで持ち込みますが、ディミトロフ選手がキープ。
第4ゲーム、40-15とイスナー選手がゲームポイントを握ったところからデュースまで行きますが、サービスエースとフリーポイントでイスナー選手がキープ。
第10ゲーム、イスナー選手の3本のミスがあり30-40とディミトロフ選手にマッチポイント(ブレイクポイント)が来ますが、フリーポイントで凌いでイスナー選手がキープ。
第2セットもお互いキープを続けてタイブレークに突入。
タイブレーク、ディミトロフ選手がファーストポイントをしっかりとキープ。
イスナー選手が最初のサービスでミスをして、ディミトロフ選手が先にミニブレイクに成功しますが、すぐにイスナー選手がリターンから攻めてミニブレイクの数で追いつきます。
3-3となり、イスナー選手のサービス2本目でサーブアンドボレーに出たイスナー選手がボレーミスをして、ディミトロフ選手がミニブレイク。
直後のディミトロフ選手のサービス1本目でイスナー選手のすばらしいパッシングショットが決まり、イスナー選手がすぐに追いつきます。
その後はお互いスーパーショットが飛び出すなどすばらしいプレーを見せてサービス2本をしっかりとキープして行きます。
11-10とディミトロフ選手にマッチポイント(4回目)が来て、イスナー選手のサービス2本。
1本目、ディミトロフ選手のやや甘く返ったリターンをイスナー選手がネットにかけ、ディミトロフ選手が勝利。
スタッツ
絶対にブレイクをされてはいけない試合展開で、イスナー選手のリターンからの攻めで何度もディミトロフ選手にプレッシャーのかかる場面がありましたが、ディミトロフ選手は高い集中力でキープを続け、攻めるところはしっかりと攻め、多彩なショットで相手のミスを誘う試合運びなどすばらしいプレー内容でした。
一方、イスナー選手はサーブだけでなくストロークでも良いプレーを見せていましたが、最後は体力的に力尽きた感じもありました。
イスナー | Match | ディミトロフ |
14 | サービスエース | 10 |
0 | ダブルフォルト | 1 |
73%(61/84) | ファーストサーブ確率 | 66%(59/90) |
75%(46/61) | 1st Serve Points Won | 83%(49/59) |
70%(16/23) | 2nd Serve Points Won | 61%(19/31) |
0%(0/2) | ブレイク / チャンス | 0%(0/1) |
11/21 | ネットポイント | 8/10 |
48%(84/174) | ポイントの合計 | 52%(90/174) |
1,634m | Total Distance Run | 1,586m |
27 | Winner 合計 | 27 |
11 | フォアハンド | 10 |
2 | バックハンド | 7 |
14 | サーブ | 10 |
37 | Unforced error 合計 | 22 |
24 | フォアハンド | 10 |
13 | バックハンド | 11 |
0 | サーブ | 1 |
ドロー表(ベスト32・結果)
準決勝後の暫定ランキング
ウエスタン&サザン・オープンの準決勝終了時点での暫定ランキングです。
暫定 順位 |
選手名 | 基礎 point |
round | result | 獲得 point |
SF後 point |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ナダル | 7,465 | 準々決勝 | × | 180 | 7,645 |
2 | マレー | 7,150 | 欠場 | – | 0 | 7,150 |
3 | フェデラー | 7,145 | 欠場 | – | 0 | 7,145 |
4 | ワウリンカ | 5,690 | 欠場 | – | 0 | 5,690 |
5 | ジョコビッチ | 5,325 | 欠場 | – | 0 | 5,325 |
6 | A.ズベレフ | 4,460 | 2回戦 | × | 10 | 4,470 |
7 | チリッチ | 4,155 | 欠場 | – | 0 | 4,155 |
8 | ティエム | 3,850 | 準々決勝 | × | 180 | 4,030 |
9 | ディミトロフ | 2,710 | 準決勝 | ○ | 600 | 3,310 |
10 | 錦織 圭 | 3,195 | 欠場 | – | 0 | 3,195 |
11 | ラオニッチ | 2,870 | 欠場 | – | 0 | 2,870 |
12 | ツォンガ | 2,680 | 2回戦 | × | 10 | 2,690 |
13 | ゴファン | 2,515 | 1回戦 | × | 10 | 2,525 |
14 | イスナー | 2,065 | 準決勝 | × | 360 | 2,425 |
15 | B アグート | 2,415 | 1回戦 | × | 10 | 2,425 |
16 | C ブスタ | 2,295 | 3回戦 | × | 90 | 2,385 |
17 | ソック | 2,335 | 1回戦 | × | 10 | 2,345 |
18 | キリオス | 1,725 | 準決勝 | ○ | 600 | 2,325 |
19 | ベルディヒ | 2,300 | 1回戦 | × | 10 | 2,310 |
20 | プイユ | 2,210 | 欠場 | – | 0 | 2,210 |
21 | クエリー | 2,050 | 2回戦 | × | 45 | 2,095 |
※基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2017年8月・シンシナティ後) 』をご覧ください。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 1,000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
※1回戦を免除された第1シードから第8シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。
準決勝の放送予定
準決勝は、スポナビライブ、GAORA、NHK・BS1での放送が予定されています。
※準決勝1は「イスナー vs ディミトロフ」、準決勝2は「キリオス vs フェレール」。
Sports navi LIVE(スポナビライブ)
スポナビライブでのLive配信について、1回戦と2回戦は無料、3回戦から決勝までは有料になります。
日程 | ラウンド | 配信時間 |
---|---|---|
8月20日(日) | 準決勝 1 | 2:55~(有料) |
準決勝 2 | 7:55~(有料) |
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
8月20日(日) | 準決勝 1 | 2:58~5:30 |
準決勝 2 | 7:58~11:00 |
NHK・BS1
NHKでは、BS1(サブch102)で準決勝の2試合を生中継で放送予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
8月20日(日) | 準決勝 1 | 3:00~(5:00) |
準決勝 2 | 8:00~(9:50) | |
準決勝 1(録画) | 15:00~(17:17) |
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