2017年8月第3週(2017年第33週)、シンシナティ(アメリカ)開催のマスターズ1000「ウエスタン&サザン・オープン(シンシナティ・マスターズ)」の決勝の放送予定、プレイヤー情報、結果とスタッツを見ていきます。
・決勝「キリオス vs ディミトロフ」
キリオス選手とディミトロフ選手はともにマスターズ初の決勝で、マスターズ初優勝をかけた戦いとなります。
最後にウエスタン&サザン・オープンの決勝後のランキングも紹介します。
決勝のプレイヤー情報
ニック・キリオス選手とグリゴール・ディミトロフ選手の「Head 2 Head」、「1回戦から準決勝までの結果」を紹介します。
Head 2 Head
過去の対戦成績は、キリオス選手の0勝、ディミトロフ選手の1勝。
過去1回の対戦は2015年のBNPパリバ・オープン(インディアンウェルズ)の2回戦で、ディミトロフ選手がセットカウント2-1(7-6、3-6、7-6)で勝利しています。
※2017年8月20日時点(決勝前)のデータ
キリオス | ディミトロフ | |
0 勝 | 対戦成績 | 1 勝 |
23位(13位) | 最新ランキング(最高) | 11位(8位) |
オーストラリア(AUS) | 国籍 | ブルガリア(BUL) |
22歳 | 年齢 | 26歳 |
1995年4月27日 | 生年月日 | 1991年5月16日 |
193cm / 85kg | 身長 / 体重 | 191cm / 80kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 片手 |
2013年 | プロ転向 | 2008年 |
26勝11敗 | 2017年成績 | 33勝14敗 |
0回 | 2017年優勝回数 | 2回 |
101勝56敗 | 通算成績 | 241勝156敗 |
3回 | 通算優勝回数 | 6回 |
1回戦から準決勝までの結果
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | ゴファン (13位) | 6-2、6-3 |
2回戦 | ドルゴポロフ (71位) | 6-3、7-6 |
3回戦 | カロビッチ (44位) | 4-6、7-6、6-3 |
準々決勝 | ナダル (2位) | 6-2、7-5 |
準決勝 | フェレール (31位) | 7-6、7-6 |
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | bye | – |
2回戦 | F.ロペス (34位) | 7-6、6-4 |
3回戦 | デルポトロ (30位) | 6-3、7-5 |
準々決勝 | 杉田 祐一 (46位) | 6-2、6-1 |
準決勝 | イスナー (19位) | 7-6、7-6 |
※()内の世界ランキングは、2017年8月14日付のランキングです。
2017年ウエスタン&サザン・オープン 決勝の結果
マスターズ1000「ウエスタン&サザン・オープン」の結果について、試合結果が分かり次第、更新します。
決勝「キリオス vs ディミトロフ」
ニック・キリオス (23位) | 0 | 3 | 5 | |
[7] グリゴール・ディミトロフ (11位) | 2 | 6 | 7 | |
試合時間:1時間25分 |
---|
第7シードのグリゴール・ディミトロフ選手がニック・キリオス選手をセットカウント2-0(6-3、7-5)で破り、マスターズ初優勝を飾りました。
ディミトロフ選手はツアー通算7回目の優勝(2017年シーズン3回目の優勝)となりました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
ディミトロフ選手のサービスで第1セット開始。
第1ゲーム、ディミトロフ選手がラブゲームでキープ。
第2ゲーム、15-15からキリオス選手がサーブだけでポイントを取って、あっさりとキープ。
第3ゲーム、ディミトロフ選手のサービスエースもあり、ディミトロフ選手が危なげなくキープ。
第4ゲーム、キリオス選手のダブルフォルトがありましたが、フリーポイント3本などでキリオス選手がキープ。
第5ゲーム、30-15からディミトロフ選手に連続でダブルフォルトが出てしまい、30-40とキリオス選手にブレイクチャンスが来ます。
キリオス選手が先に攻撃を仕掛けていきますが、ディミトロフ選手が粘り勝ってデュースとなり、ディミトロフ選手がキープ。
第6ゲーム、キリオス選手の2本のミス、ディミトロフ選手のすばらしいフォアハンドのウィナーがあり、30-40とディミトロフ選手にブレイクチャンスが来ます。
ディミトロフ選手の深いリターンをキリオス選手がネットにかけ、ディミトロフ選手がブレイクに成功。
第7ゲーム、ディミトロフ選手のダブルフォルトとミスなどがあり、30-40とキリオス選手にブレイクチャンスが来ます。
キリオス選手がバックハンドでミスをしてデュースとなり、ディミトロフ選手がキープ。
第8ゲーム、キリオス選手の2本のサービスエースなどがあり、キリオス選手がキープ。
第9ゲーム、ディミトロフ選手のサービングフォーザセット。
ディミトロフ選手のサービスエース、フリーポイント、サービスエースで40-0とディミトロフ選手にセットポイントが来ると、キリオス選手のショットがアウトとなり、ディミトロフ選手が第1セットを先取。
第2セット
キリオス選手のサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、キリオス選手がキープ。
第2ゲーム、キリオス選手の攻撃に対してディミトロフ選手がすばらしいコートカバーリングを見せてポイントを取るなど、ディミトロフ選手がラブゲームでキープ。
第3ゲーム、キリオス選手の3本のサービスエースなどがあり、キリオス選手がキープ。
第4ゲーム、40-0からディミトロフ選手のダブルフォルトがありましたが、ディミトロフ選手がキープ。
第5ゲーム、キリオス選手の2本のサービスエースなどがあり、キリオス選手がラブゲームでキープ。
第6ゲーム、ディミトロフ選手のサービスエース、フォアハンドのウィナー、パッシングショットなどがあり、ディミトロフ選手がキープ。
第7ゲーム、30-30からディミトロフ選手がロングラリーで粘り勝って、30-40とディミトロフ選手にブレイクチャンスが来ますが、キリオス選手がサービスエースを決めてデュースへ。
ディミトロフ選手が深いリターンでポイントを取り、再びディミトロフ選手にブレイクチャンスが来ますが、キリオス選手がフリーポイントでピンチを凌いで何とかキープ。
第8ゲーム、ディミトロフ選手がキープ。
第9ゲーム、キリオス選手の2本のサービスエースなどがあり、キリオス選手がラブゲームでキープ。
第10ゲーム、ディミトロフ選手が危なげなくキープ。
第11ゲーム、キリオス選手のサービスエースと3本のダブルフォルトなどがあり、30-40とディミトロフ選手にブレイクチャンスが来ます。
キリオス選手のフォアハンドのショットが大きくアウトとなり、ディミトロフ選手がブレイクに成功。
第12ゲーム、ディミトロフ選手のサービングフォーザチャンピオンシップ。
キリオス選手のミス、ディミトロフ選手のスーパーショット(走りながらのパッシングショット)、ダブルフォルト、フリーポイントで40-15とディミトロフ選手にチャンピオンシップポイントが来ます。
優勝目前で硬くなったのか、ディミトロフ選手にミスが出て40-30。
ストローク勝負となりキリオス選手のフォアハンドの逆クロスへのショットがネットにかかり、ディミトロフ選手が勝利。
スタッツ
ディミトロフ選手はコートカバーリングがすばらしく、キリオス選手のウィナー級のショットをことごとく拾い、しっかりと攻撃もして多彩なショットでキリオス選手のミスを誘うなど、ディミトロフ選手のプレーが際立っていました。
9本以上のロングラリーになったときのポイントの内訳を見ると、ディミトロフ選手の15本に対してキリオス選手はわずか1本でした。
ディミトロフ選手は高いポテンシャルを持ちながらもメンタル面が課題でしたが、今回のマスターズ初優勝で自信を深め、今後さらなる飛躍を遂げるのか注目です。
キリオス選手はノーシードから勝ち上がり、ダブルヘッダーもあるなど疲労がある中でもプレーは悪くありませんでしたが、ロングラリーで分が悪かったこともあり無理をして早めに攻めざるを得ない難しい展開となってしまいました。
キリオス | Match | ディミトロフ |
15 | サービスエース | 6 |
4 | ダブルフォルト | 5 |
70%(42/60) | ファーストサーブ確率 | 56%(33/59) |
74%(31/42) | 1st Serve Points Won | 85%(28/33) |
44%(8/18) | 2nd Serve Points Won | 69%(18/26) |
0%(0/2) | ブレイク / チャンス | 50%(2/4) |
5/9 | ネットポイント | 4/5 |
44%(52/119) | ポイントの合計 | 56%(67/119) |
1,288m | Total Distance Run | 1,379m |
21 | Winner 合計 | 19 |
4 | フォアハンド | 10 |
1 | バックハンド | 3 |
31 | Unforced error 合計 | 17 |
11 | フォアハンド | 5 |
16 | バックハンド | 7 |
4 | サーブ | 5 |
[スタッツ用語の補足]
1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
Total Distance Run:総走行距離。
ドロー表(結果)
決勝後のランキング
ウエスタン&サザン・オープンの決勝後のランキングです。
順位 | 選手名 | 基礎 point |
round | 獲得 point |
決勝後 point |
---|---|---|---|---|---|
1 | ナダル | 7,465 | 準々決勝 | 180 | 7,645 |
2 | マレー | 7,150 | 欠場 | 0 | 7,150 |
3 | フェデラー | 7,145 | 欠場 | 0 | 7,145 |
4 | ワウリンカ | 5,690 | 欠場 | 0 | 5,690 |
5 | ジョコビッチ | 5,325 | 欠場 | 0 | 5,325 |
6 | A.ズベレフ | 4,460 | 2回戦 | 10 | 4,470 |
7 | チリッチ | 4,155 | 欠場 | 0 | 4,155 |
8 | ティエム | 3,850 | 準々決勝 | 180 | 4,030 |
9 | ディミトロフ | 2,710 | 優勝 | 1,000 | 3,710 |
10 | 錦織 圭 | 3,195 | 欠場 | 0 | 3,195 |
11 | ラオニッチ | 2,870 | 欠場 | 0 | 2,870 |
12 | ツォンガ | 2,680 | 2回戦 | 10 | 2,690 |
13 | ゴファン | 2,515 | 1回戦 | 10 | 2,525 |
14 | イスナー | 2,065 | 準決勝 | 360 | 2,425 |
15 | B アグート | 2,415 | 1回戦 | 10 | 2,425 |
16 | C ブスタ | 2,295 | 3回戦 | 90 | 2,385 |
17 | ソック | 2,335 | 1回戦 | 10 | 2,345 |
18 | キリオス | 1,725 | 準優勝 | 600 | 2,325 |
19 | ベルディヒ | 2,300 | 1回戦 | 10 | 2,310 |
20 | プイユ | 2,210 | 欠場 | 0 | 2,210 |
21 | クエリー | 2,050 | 2回戦 | 45 | 2,095 |
※基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2017年8月・シンシナティ後) 』をご覧ください。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 1,000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
※1回戦を免除された第1シードから第8シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。
決勝の放送予定
決勝は、スポナビライブ、GAORA、NHK・BS1での放送が予定されています。
Sports navi LIVE(スポナビライブ)
スポナビライブでのLive配信について、1回戦と2回戦は無料、3回戦から決勝までは有料になります。
日程 | ラウンド | 配信時間 |
---|---|---|
8月21日(月) | ダブルス決勝 | 1:15~(有料) |
決勝 | 5:00~(有料) |
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
8月21日(月) | ダブルス決勝 | 1:15~4:05 |
決勝 | 4:50~8:30 | |
決勝(録画) | 14:00~17:00 |
NHK・BS1
NHKでは、BS1のサブch102で決勝を生中継で放送予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
8月21日(月) | 決勝 | 5:00~(6:50) |
決勝(録画) | 20:00~(21:50) |
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