【2018年】ロレックス・モンテカルロ・マスターズの結果(準々決勝)


2018年4月15日から4月22日(2018年第16週)にモンテカルロ(モナコ)で開催されるマスターズ1000「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モンテカルロ・マスターズ)」の準々決勝の結果、準々決勝後の暫定ランキング、放送予定を見ていきます。

波乱もなく第1シードから第6シードまでの選手がしっかりと勝ち上がり、さらに錦織とガスケが準々決勝に駒を進めることとなり、準々決勝は4試合とも好カードの対戦となりました。

錦織の準々決勝の試合は、Court Rainier III(センターコート)の第3試合で日本時間の4月20日(金) 午後10時頃に開始予定。

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2018年 モンテカルロ・マスターズ 準々決勝の結果

モンテカルロ・マスターズの準々決勝の結果です。

<日程(現地時間)>
・4月20日(金):準々決勝

※以下、スコアにある各選手の()内の世界ランキングは2018年4月16日付のランキングです。

準々決勝「ナダル vs ティエム」(トップハーフ)

過去の対戦成績は、ナダルの5勝、ティエムの2勝。

過去の7戦すべてクレーコートでの対戦です。

直近の対戦は2017年の全仏オープンの準決勝で、ナダルがセットカウント3-0(6-3、6-4、6-0)で勝利しています。

[1] ラファエル・ナダル (1位) 2 6 6
[5] ドミニク・ティエム (7位) 0 0 2
試合時間:1時間8分

第1シードのラファエル・ナダル(31歳・スペイン)が第5シードのドミニク・ティエム(24歳・オーストリア)を6-0、6-2のストレートで破り、モンテカルロ・マスターズ13回目の準決勝進出を決めました。

簡単に試合を振り返ります。

第1セット、立ち上がりのティエムのプレーは悪くありませんでしたが、ナダルのプレッシャーが厳しく、ナダルが第2ゲームでいきなりブレークに成功。

ティエムはファーストサーブの入りが悪く、常にストローク戦に持ち込まれる苦しい展開となり、ナダルが第4ゲームと第6ゲームもブレークして第1セットを先取。

第2セット、何とか流れを変えたいティエムでしたが、第2ゲームでミスを連発してナダルが先にブレークに成功。

その後、ティエムは第4ゲームと第6ゲームを何とかキープをしますが、第8ゲームでナダルがブレークに成功して勝利。

この試合でもナダルの強さが際立っていましたが、ティエムはファーストサーブの確率41%と低かったこともあり、サーブからのショートポイントが少なく、ストロークで無理をして攻めないとポイントが取れない苦しい試合展開となってしまいました。

準々決勝「ディミトロフ vs ゴファン」(トップハーフ)

過去の対戦成績は、ディミトロフの6勝、ゴファンの1勝。

クレーコートでは初対戦となります。

直近の対戦は2018年のABNアムロ世界テニス・トーナメント(室内ハード)の準決勝で、第2セット途中でゴファンが左目を負傷して棄権となり、ディミトロフが勝利しています。

[4] グリゴール・ディミトロフ (5位) 2 6 77
[6] ダビド・ゴファン (10位) 0 4 65
試合時間:1時間46分

第4シードのグリゴール・ディミトロフ(26歳・ブルガリア)が第6シードのダビド・ゴファン(27歳・ベルギー)を6-4、7-6(5)のストレートで破り、モンテカルロ・マスターズ初の準決勝進出を決めました。

簡単に試合を振り返ります。

第1セット、ディミトロフが第6ゲームをブレークし、第9ゲームでサービングフォーザセットを迎えますが、ゴファンが土壇場でブレークバックに成功。

流れが変わりそうな展開でしたが、ディミトロフが直後の第10ゲームでブレークに成功して、第1セットを先取。

第2セット、セットの立ち上がりでプレーが不安定だったディミトロフをゴファンが攻め立て、第1ゲームと第3ゲームをブレークするなど4ゲームを連取。

その後、第8ゲームでゴファンがサービングフォーザセットを迎えますが、ディミトロフがブレークに成功。

第10ゲームでゴファンが2度目のサービングフォーザセットを迎え、ゴファンに3本のセットポイントがありましたが決めきれず、デュース6回目の後、ディミトロフが土壇場でブレークバックに成功。

タイブレークでも接戦の展開となりましたが、ディミトロフがここでもすばらしい集中力を見せて勝利。

ゴファンは3回戦で2度のサービングフォーザマッチを落とすなどリードしながら締めが甘くなる面が出ていましたが、この試合でも第2セットで優位に試合を進めていながら2度のサービングフォーザセットを落としてしまう、もったいない試合となってしまいました。

準々決勝「ガスケ vs A.ズベレフ」(ボトムハーフ)

過去の対戦成績は、ガスケの0勝、A.ズベレフの3勝。

クレーコートでは初対戦となります。

直近の対戦は2017年のロジャーズ・カップ(ハード)の2回戦で、A.ズベレフがセットカウント2-1(6-3、4-6、7-6(3))で勝利しています。

リシャール・ガスケ (34位) 1 6 2 5
[3] アレクサンダー・ズベレフ (4位) 2 4 6 7
試合時間:2時間39分

第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(21歳・ドイツ)がリシャール・ガスケ(31歳・フランス)を4-6、6-2、7-5のフルセットの末に破り、モンテカルロ・マスターズ初の準決勝進出を決めました。

簡単に試合を振り返ります。

A.ズベレフは3回戦に続き、この試合でもサービスゲームをなかなかキープができない苦しい展開となります。

第1セット、ガスケがすばらしい立ち上がりを見せ、第1ゲームでいきなりブレークに成功。

その後キープが続いてゲームが落ち着いたかと思われましたが、第5ゲームからブレーク合戦の展開となります。

お互いブレークをし合い、第8ゲームでガスケがサービングフォーザセットを迎えますが、A.ズベレフがブレークに成功。

第10ゲームでガスケが2度目のサービングフォーザセットを迎え、デュースまでもつれる展開となりましたが、ガスケが何とかキープして第1セットを先取。

第2セット、第2ゲームでA.ズベレフが先にブレークをしますが、第3ゲームでガスケがすぐにブレークバックに成功。

第4ゲームでA.ズベレフがブレークして再びリードをすると、その後はしっかりとキープを続け、第8ゲームもブレークし、A.ズベレフが第2セットを取ります。

そして、ファイナルセットもブレーク合戦となり、最後までどちらが勝つか分からないもつれた展開となります。

第2ゲームでA.ズベレフが先にブレークをすれば第3ゲームでガスケがすぐにブレークバック、第4ゲームでA.ズベレフがブレークをして再びリードをしますが、第5ゲームでガスケがまたブレークバックに成功。

一進一退の攻防が続き、今度はガスケが第7ゲームでブレークをしてリードをしますが、第8ゲームでA.ズベレフがブレークバックに成功。

第12ゲーム、ガスケは体力に限界が来ていながらもすばらしいプレーを見せていましたが、球際の強さを見せたA.ズベレフがブレークに成功して勝利。

準々決勝「錦織 vs チリッチ」(ボトムハーフ)

過去の対戦成績は、錦織の7勝、チリッチの6勝。

クレーコートでは錦織の1勝、チリッチの0勝。

直近の対戦は2016年のATPファイナルズ(室内ハード)のラウンドロビンで、チリッチがセットカウント2-1(3-6、6-2、6-3)勝利しています。

錦織 圭 (36位) 2 6 61 6
[2] マリン・チリッチ (3位) 1 4 77 3
試合時間:2時間55分

錦織圭(28歳・日本)が第2シードのマリン・チリッチ(29歳・クロアチア)を6-4、6-7(1)、6-3のフルセットの大熱戦の末に破り、モンテカルロ・マスターズ初の準決勝進出を決めました。

簡単に試合を振り返ります。

第1セット、チリッチはウィナーを連発するなど立ち上がりからサーブとストロークが好調でしたが、第5ゲームで錦織が先にブレークに成功。

錦織はブレークポイントを1本も与えずキープを続け、錦織が第1セットを先取。

第2セット、第4ゲームでチリッチが先にブレークをしますが、右膝を痛めるアクシデントが発生。

第5ゲームのファーストポイントが終わった後、チリッチが急きょメディカルタイムアウトを取って右膝のテーピングを巻き直します。

試合再開後、チリッチがミスを連発して、錦織がブレークバックに成功。

錦織が第9ゲームをブレークして、第10ゲームでサービングフォーザマッチを迎えますが、錦織は3本あったマッチポイントを決めきれず、チリッチが土壇場でブレークバックに成功。

その後、ピンチを乗り越えたチリッチは何を打っても入る手が付けられない状態となり、タイブレークで錦織を圧倒し、チリッチが第2セットを取ります。

ファイナルセットに入ってもチリッチの勢いは止まらず、錦織はチリッチの猛攻にひたすら耐える苦しい展開となりますが、錦織もブレークポイントを与えずにキープを続けて行きます。

第8ゲームで錦織がスーパーショットを決めるなどワンチャンスをモノにしてブレークに成功すると、第9ゲームのサービングフォーザマッチをしっかりとキープして、錦織が勝利。

錦織は第2セットのマッチポイントを逃して以降は劣勢の展開となりましたが、最後まで崩れることなく我慢を続け、最高のプレーを見せていたチリッチから勝利をもぎ取る価値のある1勝となりました。

錦織の準々決勝の結果については、『 錦織 vs チリッチ 』の記事で詳しく紹介しています。

ハイライト動画

モンテカルロ・マスターズ準々決勝の4試合のハイライト動画です。

ドロー表(ベスト32・結果)

準々決勝後の暫定ランキング(トップ20+α)

モンテカルロ・マスターズの準々決勝終了時点での暫定ランキングです。

錦織のトップ30復帰が確定。

暫定
順位
選手名 基礎
point
round 結果 point QF後
point
獲得 min
1 フェデラー 8,670 不参加 8,670
2 ナダル 7,770 準々決勝 360 0 8,130
3 A.ズベレフ 4,925 準々決勝 360 90 5,195
4 チリッチ 4,850 準々決勝 × 180 45 4,985
5 ディミトロフ 4,635 準々決勝 360 45 4,950
6 デルポトロ 4,470 不参加 4,470
7 ティエム 3,620 準々決勝 × 180 45 3,755
8 アンダーソン 3,390 不参加 3,390
9 イズナー 3,125 不参加 3,125
10 ゴファン 2,795 準々決勝 × 180 45 2,930
11 C ブスタ 2,305 棄権 2,305
12 ジョコビッチ 2,130 3回戦 × 90 0 2,220
13 クエリー 2,220 不参加 2,220
14 プイユ 2,200 2回戦 × 10 150 2,200
15 B アグート 2,175 3回戦 × 90 90 2,175
16 ソック 2,155 不参加 2,155
17 シュワルツマン 2,130 2回戦 × 45 90 2,130
18 ベルディヒ 2,050 1回戦 × 10 0 2,060
19 チョン 1,897 不参加 1,897
20 フォニーニ 1,840 2回戦 × 45 45 1,840
21 ラオニッチ 1,765 3回戦 × 90 20 1,835
22 エドマンド 1,732 1回戦 × 10 20 1,732
省略
26 錦織 圭 1,280 準々決勝 360 45 1,595

モンテカルロ・マスターズでの獲得ポイントは強制加算ではなく、ATP500の大会と同じ扱いとなります。

<表の補足>
minポイント:ランキングの対象となっている18大会の中で一番ポイントの低い大会のポイント(グランドスラムとマスターズを除く)。

準々決勝後のポイントは下記の計算となります。

  • 「獲得ポイント ≧ minポイント」だった場合
  • QF後ポイント = 基礎ポイント + (獲得 – min)ポイント

  • 「獲得ポイント < minポイント」だった場合だった場合
  • QF後ポイント = 基礎ポイント

基礎ポイントについては、『ATPランキング試算(2018年4月・モンテカルロ後)』をご覧ください。

1回戦を免除された第1シードから第8シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。

モンテカルロ・マスターズ 獲得ポイント
ラウンド 獲得ポイント
優勝 1,000
準優勝 600
準決勝 360
準々決勝 180
3回戦 90
2回戦 45
1回戦 10

準々決勝の放送予定

GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。

GAORA

GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。

日付 ラウンド 放送時間
4月20日(金) 準々決勝 21:30~27:30
4月21日() 準々決勝 (録画) 6:00~11:00

4月20日(金)の放送予定について、17時30分から21時30分にプロ野球中継の予定が入っているため、この時間帯に行われる準々決勝の2試合は生中継ではなく、4月21日(土)の朝に録画での放送予定となっています。

NHK・BS1

NHKでは、BS1またはサブチャンネルのBS102chで錦織が出場する試合を中心に1回戦から決勝まで9試合を生中継で放送予定。

日付 ラウンド 放送時間
4月20日(金) 準々決勝 [BS1] 21:00~(22:50)

・4月20日(金):「錦織 vs チリッチ」

WOWOWメンバーズオンデマンド

WOWOWでは、WOWOWメンバーズオンデマンドで1回戦から決勝までを配信予定。

2018年 モンテカルロ・マスターズ その他の結果

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