2018年4月15日から4月22日(2018年第16週)にモンテカルロ(モナコ)で開催されるマスターズ1000「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モンテカルロ・マスターズ)」の3回戦の結果、3回戦後の暫定ランキング、放送予定を見ていきます。
3回戦からシード勢同士の対戦が始まりますが、「ティエム vs ジョコビッチ」の試合に大きな注目が集まりそうです。
錦織選手の3回戦の試合は、Court des Princesの第4試合で日本時間の4月19日(木) 24時頃に開始予定。
2018年 モンテカルロ・マスターズ 3回戦の結果
モンテカルロ・マスターズの3回戦の結果です。
<日程(現地時間)>
・4月19日(木):3回戦
※以下、スコアにある各選手の()内の世界ランキングは2018年4月16日付のランキングです。
3回戦(トップハーフ・ナダル山)
[1] ラファエル・ナダル (1位) | 2 | 6 | 6 | |
カレン・ハチャノフ (38位) | 0 | 3 | 2 | |
[9] ノバク・ジョコビッチ (13位) | 1 | 77 | 2 | 3 |
[5] ドミニク・ティエム (7位) | 2 | 62 | 6 | 6 |
第1シードのラファエル・ナダルがカレン・ハチャノフを6-3、6-2のストレートで破り、準々決勝に進出を決めました。
第5シードのドミニク・ティエムが第9シードのノバク・ジョコビッチを6-7(2)、6-2、6-3のフルセットの末に破り、準々決勝に進出を決めました。
第1セット、ティエムが立ち上がりからすばらしい集中力を見せ、第2ゲームでいきなりブレークに成功。
その後もティエムはミスが少なく安定したプレーでキープを続け、第9ゲームでサービングフォーザセットを迎えますが、ミスやダブルフォルトが出るなどティエムのプレーが急に雑になり、ジョコビッチが土壇場でブレークバックに成功。
タイブレークではリターンの良いジョコビッチがリードする展開となり、ジョコビッチが第1セットを先取。
第2セット、ティエムが第5ゲームと第7ゲームでブレークに成功して第2セットを取ります。
ファイナルセット、第7ゲームでジョコビッチのミスが続いたところをティエムが見逃さずブレークに成功すると、第9ゲームもブレークしてティエムが勝利。
ティエムは第1セットのサービングフォーザセットの場面以外は終始安定したプレーを見せ、今シーズンもクレーコートシーズンでの活躍を予感させるすばらしいプレー内容でした。
一方、ジョコビッチは良い時間帯もありましたが長続きせず、もったいないミスも多く出るなど、復帰したばかりでまだまだというプレー内容でしたが、今後試合数をこなして行って調子が戻ってくるかどうか注目していきたいです。
3回戦(トップハーフ・ディミトロフ山)
[4] グリゴール・ディミトロフ (5位) | 2 | 4 | 6 | 6 |
フィリップ・コールシュライバー (40位) | 1 | 6 | 3 | 4 |
[11] ロベルト・バウティスタ アグート (16位) | 0 | 4 | 5 | |
[6] ダビド・ゴファン (10位) | 2 | 6 | 7 | |
第4シードのグリゴール・ディミトロフがフィリップ・コールシュライバーを4-6、6-3、6-4のフルセットの末に破り、準々決勝に進出を決めました。
第6シードのダビド・ゴファンが第11シードのロベルト・バウティスタ アグートを6-4、7-5のストレートで破り、準々決勝に進出を決めました。
ゴファンが第1セットを先取し、第2セットも優勢に試合を進めて2ブレークアップとリードします。
そして、ゴファンが第8ゲームでサービングフォーザマッチを迎えますが、バウティスタアグートがブレークに成功し、第10ゲームのサービングフォーザマッチでもゴファンは決めきれず、バウティスタアグートが土壇場で追い付きます。
このままもつれる展開になるかと思われましたが、直後の第11ゲームでゴファンがブレークに成功すると、第12ゲームで3度目のサービングフォーザマッチを何とかキープしてゴファンが勝利。
3回戦(ボトムハーフ・A.ズベレフ山)
ミーシャ・ズベレフ (55位) | 0 | 2 | 5 | |
リシャール・ガスケ (34位) | 2 | 6 | 7 | |
ヤン レナード・ストルフ (61位) | 1 | 4 | 6 | 4 |
[3] アレクサンダー・ズベレフ (4位) | 2 | 6 | 4 | 6 |
第3シードのアレクサンダー・ズベレフがヤン レナード・ストルフを6-4、4-6、6-4のフルセットの末に破り、準々決勝に進出を決めました。
第1セットを先取したA.ズベレフが第2セットも第3ゲームをブレークしてこのまま一気に押し切るかと思われましたが、A.ズベレフはストロークが安定せずミスを連発するなど、第4ゲーム以降は一度もキープすることができずブレーク合戦の末に、ストルフが第2セットを取ります。
ファイナルセットに入ってもブレーク合戦の流れは変わらず、第1ゲームと第2ゲームをお互いがブレーク。
その後、A.ズベレフが第5ゲームと第7ゲームでブレークに成功して、第8ゲームでサービングフォーザマッチを迎えますが、ストルフがラブゲームでブレークに成功。
嫌な流れになりかけましたが、A.ズベレフが第10ゲームで2度目のサービングフォーザマッチを何とかキープして勝利。
そして、リシャール・ガスケがミーシャ・ズベレフを6-2、7-5のストレートで破り、準々決勝に進出を決めました。(ガスケはマッチ500勝を達成)
準々決勝でA.ズベレフとM.ズベレフの兄弟対決は実現しませんでした。
3回戦(ボトムハーフ・チリッチ山)
アンドレアス・セッピ (62位) | 1 | 0 | 6 | 3 |
錦織 圭 (36位) | 2 | 6 | 2 | 6 |
[14] ミロシュ・ラオニッチ (22位) | 棄権 | |||
[2] マリン・チリッチ (3位) | ||||
第14シードのミロシュ・ラオニッチが右膝の怪我で棄権となり、第2シードのマリン・チリッチが準々決勝に進出を決めました。
錦織圭がアンドレアス・セッピを6-0、2-6、6-3のフルセットの末に破り、準々決勝に進出を決めました。
錦織はセッピを圧倒する完璧なプレーを見せて第1セットを先取しますが、第2セット中盤から立場が逆転し、セッピが第2セットを取ります。
第2セットでは錦織はミスが増えるなどプレーが落ちてしまいましたが、ファイナルセットに入るとしっかりと立て直し、錦織が第6ゲームをブレークし、サービスゲームをしっかりとキープを続けて勝利。
錦織の3回戦の結果については、『 錦織 vs セッピ 』の記事で詳しく紹介しています。
ドロー表(ベスト32・結果)
3回戦後の暫定ランキング(トップ20+α)
モンテカルロ・マスターズの3回戦終了時点での暫定ランキングです。
暫定 順位 |
選手名 | 基礎 point |
round | 結果 | point | 3R後 point |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
獲得 | min | ||||||
1 | フェデラー | 8,670 | 不参加 | – | – | – | 8,670 |
2 | ナダル | 7,770 | 3回戦 | ○ | 180 | 0 | 7,950 |
3 | A.ズベレフ | 4,925 | 3回戦 | ○ | 180 | 90 | 5,015 |
4 | チリッチ | 4,850 | 3回戦 | ○ | 180 | 45 | 4,985 |
5 | ディミトロフ | 4,635 | 3回戦 | ○ | 180 | 45 | 4,770 |
6 | デルポトロ | 4,470 | 不参加 | – | – | – | 4,470 |
7 | ティエム | 3,620 | 3回戦 | ○ | 180 | 45 | 3,755 |
8 | アンダーソン | 3,390 | 不参加 | – | – | – | 3,390 |
9 | イズナー | 3,125 | 不参加 | – | – | – | 3,125 |
10 | ゴファン | 2,795 | 3回戦 | ○ | 180 | 45 | 2,930 |
11 | C ブスタ | 2,305 | 棄権 | – | – | – | 2,305 |
12 | ジョコビッチ | 2,130 | 3回戦 | × | 90 | 0 | 2,220 |
13 | クエリー | 2,220 | 不参加 | – | – | – | 2,220 |
14 | プイユ | 2,200 | 2回戦 | × | 10 | 150 | 2,200 |
15 | B アグート | 2,175 | 3回戦 | × | 90 | 90 | 2,175 |
16 | ソック | 2,155 | 不参加 | – | – | – | 2,155 |
17 | シュワルツマン | 2,130 | 2回戦 | × | 45 | 90 | 2,130 |
18 | ベルディヒ | 2,050 | 1回戦 | × | 10 | 0 | 2,060 |
19 | チョン | 1,897 | 不参加 | – | – | – | 1,897 |
20 | フォニーニ | 1,840 | 2回戦 | × | 45 | 45 | 1,840 |
21 | ラオニッチ | 1,765 | 3回戦 | × | 90 | 20 | 1,835 |
22 | エドマンド | 1,732 | 1回戦 | × | 10 | 20 | 1,732 |
省略 | |||||||
31 | 錦織 圭 | 1,280 | 3回戦 | ○ | 180 | 45 | 1,415 |
モンテカルロ・マスターズでの獲得ポイントは強制加算ではなく、ATP500の大会と同じ扱いとなります。
<表の補足>
minポイント:ランキングの対象となっている18大会の中で一番ポイントの低い大会のポイント(グランドスラムとマスターズを除く)。
3回戦後のポイントは下記の計算となります。
- 「獲得ポイント ≧ minポイント」だった場合
- 「獲得ポイント < minポイント」だった場合だった場合
3R後ポイント = 基礎ポイント + (獲得 – min)ポイント
3R後ポイント = 基礎ポイント
基礎ポイントについては、『ATPランキング試算(2018年4月・モンテカルロ後)』をご覧ください。
1回戦を免除された第1シードから第8シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 1,000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
3回戦の放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
4月19日(木) | 3回戦 | 18:00~27:30 |
NHK・BS1
NHKでは、BS1またはサブチャンネルのBS102chで錦織が出場する試合を中心に1回戦から決勝まで9試合を生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
4月19日(木) | 3回戦 | [BS1] 22:30~(24:50) |
・4月19日(木):「錦織 vs セッピ」
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWでは、WOWOWメンバーズオンデマンドで1回戦から決勝までを配信予定。
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