2018年4月15日から4月22日(2018年第16週)にモンテカルロ(モナコ)で開催されるマスターズ1000「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モンテカルロ・マスターズ)」。
錦織圭の2回戦の対戦相手は、世界ランキング49位のダニール・メドベデフ(22歳・ロシア)。
錦織とメドベデフのプレイヤー情報、2回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(2回戦)
過去に対戦はなく、初対戦となります。
※2018年4月17日時点(試合前)
錦織 圭 | メドベデフ | |
0 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
36位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 49位 (48位) |
日本 | 国籍 | ロシア |
28歳 | 年齢 | 22歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1996年2月11日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 198cm / 81kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2014年 |
5勝3敗 | 2018年成績 | 13勝5敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 1回 |
336勝158敗 | 通算成績 | 42勝36敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 1回 |
2回戦「錦織 vs メドベデフ」の結果
試合日:現地時間 4月18日(水)
錦織 圭 (36位) | 2 | 7 | 6 | |
ダニール・メドベデフ (49位) | 0 | 5 | 2 | |
試合時間:1時間40分 |
---|
錦織圭(28歳・日本)がダニール・メドベデフ(22歳・ロシア)を7-5、6-2のストレートで破り、3回戦に進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | 7 | |||||
メドベデフ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | 5 | |||||||
○:キープ、●:ブレーク |
メドベデフのサービスで試合開始。
第1ゲーム、30-30まで行きますが、メドベデフがキープ。
第2ゲーム、錦織のミス2本などがあり、15-40とメドベデフにブレークチャンスが来ますが、ロングラリーから錦織の見事なフォアハンドのウィナーとドロップショットが決まりデュースへ。
錦織がしっかりと攻撃の形を作り、連続でポイントを取ってキープ。
第3ゲーム、メドベデフのダブルフォルト、錦織のバックハンドのダウンザラインへのウィナーとリターンエースがあり、デュースまで行きますが、メドベデフがキープ。
第4ゲーム、錦織のすばらしいパッシングショットや見事なコートカバーリングからのボレーが決まるなど、錦織が30-15とポイントを先行します。
ここから錦織のダブルフォルト、メドベデフの連続攻撃からのバックハンドのクロスへのウィナーが決まり、30-40とメドベデフにブレークチャンスが来ますが、錦織がバックハンドのダウンザラインへのウィナーを決めてデュースへ。
デュース2回目で錦織にダブルフォルトが出て、メドベデフに再びブレークチャンスが来ると、錦織のバックハンドのクロスへのショットがサイドアウトとなり、メドベデフがブレークに成功。
第5ゲーム、メドベデフのミス、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナー級のショットからのボレー、錦織の連続ミス、メドベデフのミスがあり、30-40と錦織にブレークチャンスが来ます。
メドベデフのセカンドサーブに対して錦織のフォアハンドに回り込んでの逆クロスへの強烈なリターンをメドベデフが返せず、錦織がブレークバックに成功。
第6ゲーム、30-30からメドベデフのリターンエースが決まり、30-40とメドベデフにブレークチャンスが来ますが、錦織がしっかりと攻め切ってポイントを取り、デュースへ。
錦織がしっかりと攻撃の形を作り、連続でポイントを取ってキープ。
第7ゲーム、メドベデフがラブゲームでキープ。
第8ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第9ゲーム、デュースまで行きますが、メドベデフがキープ。
第10ゲーム、錦織がキープ。
第11ゲーム、30-30から錦織がフォアハンドの逆クロスへの強打2本でポイントを取り、30-40と錦織にブレークチャンスが来ます。
錦織のラインギリギリに乗る深いリターンをメドベデフが返せず、錦織がブレークに成功。
第12ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
メドベデフのストロークミス、錦織のバックハンドのウィナー、メドベデフのリターンミスがあり、40-0と錦織にセットポイントが来ます。
メドベデフのパッシングショットがネットにかかり、錦織が第1セットを先取。
錦織 | 第1セット | メドベデフ |
0 | サービスエース | 1 |
2 | ダブルフォルト | 1 |
44%(17/39) | ファーストサーブ確率 | 60%(24/40) |
76%(13/17) | 1st Serve Points Won | 67%(16/24) |
59%(13/22) | 2nd Serve Points Won | 44%(7/16) |
100%(2/2) | ブレイク / チャンス | 20%(1/5) |
6/6 | ネットポイント | 2/4 |
54%(43/79) | Total Points Won | 46%(36/79) |
12 | Winner 合計 | 5 |
7 | フォアハンド | 2 |
5 | バックハンド | 2 |
0 | サーブ | 1 |
17 | Unforced error 合計 | 15 |
9 | フォアハンド | 9 |
6 | バックハンド | 5 |
2 | サーブ | 1 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
メドベデフ | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
メドベデフのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、メドベデフのダブルフォルト2本などがあり、15-40と錦織にブレークチャンスが来ます。
メドベデフが1本凌ぎますが、メドベデフのドロップボレーに対して錦織が見事なコートカバーリングからのパッシングショットを決め、錦織がブレークに成功。
第2ゲーム、メドベデフが流れを変えようと積極的に攻めて行きますが、ことごとく錦織にはね返され、錦織がラブゲームでキープ。
第3ゲーム、メドベデフのストロークミス、ドロップミス、ボレーミスなどがあり、30-40と錦織にブレークチャンスが来ますが、メドベデフがファーストサーブで凌いでデュースへ。
デュース後にもメドベデフのミスや錦織のウィナーなどがあり、錦織にブレークポイントが3本ありましたが、メドベデフがすばらしい粘りであと1本を許さずピンチを凌いでキープ。
第4ゲーム、錦織のダブルフォルトがありましたが、錦織がしっかりとキープ。
第5ゲーム、40-30とメドベデフがゲームポイントを握りますが、メドベデフにダブルフォルトが出て、デュースへ。
デュース後に錦織にブレークポイントが1本ありましたが、デュース4回目でメドベデフが何とかキープ。
第6ゲーム、錦織のバックハンドのウィナーなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第7ゲーム、15-30から錦織がラリーでメドベデフを押し込んでからの見事なドロップショットを決め、15-40と錦織にブレークチャンスが来ます。
メドベデフにダブルフォルトが出て、錦織がブレークに成功。
第8ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
30-15から錦織のサービスエースが決まり、40-15と錦織にマッチポイントが来ますが、メドベデフのボレーと錦織のミスでデュースへ。
メドベデフが積極的に攻撃を仕掛けてポイントを取り、メドベデフにブレークチャンスが来ますが、錦織がネットプレーでポイントを取って凌ぎます。
メドベデフのリターンミスで錦織に再びマッチポイントが来ると、錦織のフォアハンドのウィナーが決まり、錦織が勝利。
錦織 | 第2セット | メドベデフ |
1 | サービスエース | 0 |
1 | ダブルフォルト | 4 |
48%(11/23) | ファーストサーブ確率 | 46%(19/41) |
100%(11/11) | 1st Serve Points Won | 68%(13/19) |
58%(7/12) | 2nd Serve Points Won | 32%(7/22) |
25%(2/8) | ブレイク / チャンス | 0%(0/1) |
8/8 | ネットポイント | 4/8 |
61%(39/64) | Total Points Won | 39%(25/64) |
12 | Winner 合計 | 5 |
6 | フォアハンド | 3 |
4 | バックハンド | 1 |
2 | サーブ | 0 |
7 | Unforced error 合計 | 19 |
4 | フォアハンド | 9 |
2 | バックハンド | 6 |
1 | サーブ | 4 |
試合振り返り・スタッツ
第1セットの立ち上がり、錦織は1回戦の時と比べフォアハンドもしっかりとラケットが振れていて悪くないプレー内容でしたが、ミスも出るなどまだプレーに波があったため、先にメドベデフにブレークを許してしまいました。
ただ、錦織はすぐにブレークバックに成功すると徐々にプレーが安定して来て、すばらしいコートカバーリング力、緩急をつけたストローク、ドロップショット、ネットプレー(成功率100%)など様々な攻撃のバリエーションを見せ、第1セット終盤以降はメドベデフを寄せ付けないすばらしいプレー内容でした。
1回戦では不調だったフォアハンドも良くなっていて、フォアハンドからもしっかりと攻撃の形が作れていました。
サービングフォーザマッチで錦織のファーストサーブがまったく入らなくなり、危ない場面こそありましたが、強い錦織が見ることができて良かったです。
一方、メドベデフは立ち上がりからしっかりとストロークを繋いで丁寧なプレーを見せていましたが、錦織のプレーレベルが上がってくると無理をせざる負えない状況となってミスも増え、サービスゲームでは錦織のリターンが良く、常にストローク戦に持ち込まれるなど、厳しい試合展開となってしまいました。
錦織 | Match | メドベデフ |
1 | サービスエース | 1 |
3 | ダブルフォルト | 5 |
45%(28/62) | ファーストサーブ確率 | 53%(43/81) |
86%(24/28) | 1st Serve Points Won | 67%(29/43) |
59%(20/34) | 2nd Serve Points Won | 37%(14/38) |
40%(4/10) | ブレイク / チャンス | 17%(1/6) |
14/14 | ネットポイント | 6/12 |
57%(82/143) | Total Points Won | 43%(61/143) |
1,941m | Total Distance Run | 2,008m |
24 | Winner 合計 | 10 |
13 | フォアハンド | 5 |
9 | バックハンド | 3 |
2 | サーブ | 1 |
24 | Unforced error 合計 | 34 |
13 | フォアハンド | 18 |
8 | バックハンド | 11 |
3 | サーブ | 5 |
錦織の3回戦の対戦相手は!?
錦織圭のモンテカルロ・マスターズ3回戦の対戦相手は、世界ランキング62位のアンドレアス・セッピ(34歳・イタリア)。
過去の対戦成績は、錦織の2勝、セッピの2勝。
直近の対戦は2015年のゲリー・ウェバー・オープン(芝)の準決勝で、錦織が第1セット途中に怪我で棄権となり、セッピが勝利しています。
クレーコートでの対戦はありません。
錦織が2回戦で見せたようなプレーができれば大丈夫だと思いますが、プレーに波がなく3回戦でも質の高いプレーを継続できるかどうかを見ていきたいです。
連戦となり錦織の右手首の状態が気になりますが…。
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