2018年3月21日から4月1日(2018年第12、13週)にマイアミ(アメリカ)で開催されるマスターズ1000「マイアミ・オープン(マイアミ・マスターズ)」の決勝のプレイヤー情報、結果、スタッツ、決勝後のランキング、放送予定を見ていきます。
・決勝「A.ズベレフ vs イズナー」
A.ズベレフが勝てばマイアミ大会では初優勝(マスターズ3回目の優勝)、イズナーが勝てばマスターズ初優勝となります。
男子シングルスの決勝は、日本時間の4月2日(月) 午前2時に開始予定。
決勝のプレイヤー情報
アレクサンダー・ズベレフとジョン・イズナーの「Head 2 Head」、「1回戦から準決勝までの結果」を紹介します。
Head 2 Head
過去の対戦成績は、A.ズベレフの3勝、イズナーの0勝。
直近の対戦は2017年のBNLイタリア国際(クレー)の準決勝で、A.ズベレフがセットカウント2-1(6-4、6-7(5)、6-1)で勝利しています。
ハードコートではA.ズベレフの2戦2勝。
※2018年3月31日時点(決勝前)のデータ
A.ズベレフ | イズナー | |
3 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
5位 (3位) | 最新ランキング (最高) | 17位 (9位) |
ドイツ (GER) | 国籍 | アメリカ (USA) |
20歳 | 年齢 | 32歳 |
1997年4月20日 | 生年月日 | 1985年4月26日 |
198cm / 86kg | 身長 / 体重 | 208cm / 108kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2013年 | プロ転向 | 2007年 |
13勝4敗 | 2018年成績 | 7勝6敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
130勝74敗 | 通算成績 | 366勝226敗 |
6回 | 通算優勝回数 | 12回 |
1回戦から準決勝までの結果
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | bye | – |
2回戦 | メドベデフ (52位) | 6-4, 1-6, 7-6(5) |
3回戦 | [28] フェレール (35位) | 2-6, 6-2, 6-4 |
4回戦 | [17] キリオス (20位) | 6-4, 6-4 |
準々決勝 | [29] チョリッチ (36位) | 6-4, 6-4 |
準決勝 | [16] カレーニョ ブスタ (19位) | 7-6(4), 6-2 |
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | bye | – |
2回戦 | ベセリー (64位) | 7-6(3), 1-6, 6-3 |
3回戦 | ユージニー (102位) | 6-4, 6-3 |
4回戦 | [2] チリッチ (3位) | 7-6(0), 6-3 |
準々決勝 | [19] チョン (23位) | 6-1, 6-4 |
準決勝 | [5] デルポトロ (6位) | 6-1, 7-6(2) |
※()内の世界ランキングは、2018年3月19日付のランキングです。
2018年 マイアミ・オープン 決勝の結果
マイアミ・オープンの決勝の結果です。
<日程(現地時間)>
・4月1日(日):決勝
決勝「A.ズベレフ vs イズナー」
[4] アレクサンダー・ズベレフ (5位) | 1 | 77 | 4 | 4 |
[14] ジョン・イズナー (17位) | 2 | 64 | 6 | 6 |
試合時間:2時間29分 |
---|
第14シードのジョン・イズナー(32歳・アメリカ)が第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(20歳・ドイツ)を6-7(4)、6-4、6-4のフルセットの末に破り、マスターズ初優勝を飾りました。
<イズナーのマスターズ決勝の結果>
イズナーはこれまでビッグ4の高い壁の前にマスターズの優勝に手が届きませんでしたが、今大会で悲願のマスターズ初優勝となりました。
・2012年のインディアンウェルズ大会:フェデラーにストレートで敗れ、準優勝。
・2013年のシンシナティ大会:ナダルにストレートで敗れ、準優勝。
・2016年のパリ大会:マレーにフルセットの末に敗れ、準優勝。
・2018年のマイアミ大会:A.ズベレフをフルセットの末に破り、優勝。
前の週のインディアンウェルズ大会でのデルポトロのマスターズ初優勝もそうですが、これまでビッグ4に優勝を阻まれてきた選手たちが苦労の末にマスターズ初優勝を成し遂げ、喜んでいる姿を見ることができてよかったです。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
イズナーのサービスで試合開始。
第2ゲーム、A.ズベレフのバックハンドのミス2本とダブルフォルトがあり、15-40とイズナーにブレークチャンスが来ますが、A.ズベレフが凌いでデュースへ。
デュース後にもイズナーにブレークポイントが1本ありましたが、イズナーがもったいないボレーミスをしてモノにできず、A.ズベレフがキープ。
第5ゲーム、イズナーのダブルフォルトやミスなどがあり、デュースへ。
デュース後にA.ズベレフにブレークポイントが1本ありましたが、イズナーがサービスエースでピンチを凌いでキープ。
第6ゲーム、イズナーのフォアハンドの逆クロスへのウィナー、リターンエース、パッシングショットがあり、15-40とイズナーにブレークチャンスが来ますが、A.ズベレフがしっかりとファーストサーブを入れてピンチを凌いで、デュースへ。
デュース2回目の後、A.ズベレフがキープ。
第7ゲーム、0-30とA.ズベレフがポイントを先行しますが、イズナーがすばらしいバックハンドのクロスへのウィナーを決めるなど4連続でポイントを取ってキープ。
第8ゲームからはお互いにサービスゲームが安定し、ブレークポイントを与えずキープを続けて、タイブレークに突入。
タイブレーク(A.ズベレフ – イズナー)
イズナーがサービス1本をキープ。(0-1)
A.ズベレフがサービス2本をキープ。(2-1)
イズナーのサービス2本。
1本目はイズナーがキープしますが、2本目でイズナーにボレーミスが出てA.ズベレフがミニブレーク。(3-2)
A.ズベレフのサービス2本。
1本目と2本目ともにA.ズベレフにバックハンドのミスが出て、イズナーが連続でミニブレーク。(3-4)
イズナーのサービス2本。
1本目でイズナーにフォアハンドのミス、2本目でイズナーにダブルフォルトが出て、A.ズベレフが連続でミニブレーク。(5-4)
A.ズベレフのサービス2本。
1本目、A.ズベレフがファーストサーブでポイントを取り、A.ズベレフにセットポイントが来ます。(6-4)
2本目、ストローク勝負でイズナーにバックハンドのミスが出て、A.ズベレフが第1セットを先取。
第2セット
A.ズベレフのサービスで第2セット開始。
第8ゲームまでお互いブレークポイントを与えずにキープを続けていきます。
第9ゲーム、40-30とA.ズベレフがゲームポイントを握りますが、A.ズベレフにダブルフォルトが出て、デュースへ。
直後、A.ズベレフのフォアハンドが大きくアウトとなり、イズナーにブレークチャンスが来ます。
イズナーが積極的に攻撃を仕掛けて最後はフォアハンドの逆クロスへのウィナーを決めて、イズナーがブレークに成功。
第10ゲーム、イズナーのサービングフォーザセット。
30-30でイズナーのボレーが甘くなったところをA.ズベレフに決められ、A.ズベレフにブレークチャンスが来ますが、イズナーが凌いでデュースへ。
直後、イズナーにミスが出てA.ズベレフにブレークチャンスが来ますが、イズナーがすばらしいショットを見せてピンチを凌ぎます。
デュース3回目でイズナーが何とかキープをして第2セットを取ります。
第10ゲームのデュースに入ってからお互いにすばらしいプレーとショットの連続で、見応えのあるゲームでした。
ファイナルセット
A.ズベレフのサービスでファイナルセット開始。
第3ゲーム、40-30とA.ズベレフがゲームポイントを握りますが、イズナーの強烈なフォアハンドのウィナーが決まって、デュースへ。
デュース2回目、A.ズベレフにダブルフォルトが出て、イズナーにブレークチャンスが来ますが、A.ズベレフがピンチを凌いでキープ。
第5ゲーム、A.ズベレフのスマッシュミス、イズナーの連続攻撃からのフォアハンドのウィナー、深いリターンでのポイントがあり、0-40とイズナーにブレークチャンスが来ますが、A.ズベレフがここ一番ですばらしい集中力を見せ、ピンチを凌いでデュースへ。
デュース後にイズナーにブレークポイントが1本ありましたが、A.ズベレフがあと一本を許さずキープ。
第6ゲーム、0-30とA.ズベレフがポイントを先行しますが、イズナーが4連続でポイントを取ってキープ。
第9ゲーム、A.ズベレフのダブルフォルトとバックハンドのミス、イズナーのフォアハンドのウィナーがあり、15-40とイズナーにブレークチャンスが来ます。
ストローク勝負でA.ズベレフが攻撃を仕掛けてイズナーが凌ぐ展開となりますが、最後はA.ズベレフのフォアハンドのショットがネットにかかり、イズナーがブレークに成功。
直後、怒りが爆発したA.ズベレフがラケットを叩きつけて破壊。
第10ゲーム、イズナーのサービングフォーザチャンピオンシップ。
イズナーがサービスエース2本を決めるなど一気にたたみ掛け、40-0とイズナーにチャンピオンシップポイントが来ます。
イズナーのセンターへのサービスエースが決まり、イズナーがラブゲームでキープして勝利。
スタッツ
第2セットと第3セットでは、長いストローク戦になるとA.ズベレフの高い守備力の前にイズナーがポイントを取れないなど苦しい時間帯もありましたが、イズナーは最後まで集中力を切らさず自分のプレーを貫き、見事な逆転勝利となりました。
A.ズベレフ | Match | イズナー |
10 | サービスエース | 18 |
6 | ダブルフォルト | 2 |
67%(72/108) | ファーストサーブ確率 | 69%(66/96) |
72%(52/72) | 1st Serve Points Won | 82%(54/66) |
61%(22/36) | 2nd Serve Points Won | 60%(18/30) |
0%(0/3) | ブレイク / チャンス | 17%(2/12) |
5/9 | ネットポイント | 17/31 |
48%(98/204) | Total Points Won | 52%(106/204) |
1,536m | Total Distance Run | 1,491m |
22 | Winner 合計 | 44 |
10 | フォアハンド | 16 |
1 | バックハンド | 7 |
11 | サーブ | 21 |
24 | Unforced error 合計 | 37 |
7 | フォアハンド | 26 |
11 | バックハンド | 9 |
6 | サーブ | 2 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
・Total Distance Run:総走行距離。
ハイライト動画
決勝「A.ズベレフ vs イズナー」のハイライト動画です。
ドロー表(結果)
決勝後のランキング(トップ30+α)
マイアミ・オープンの決勝後のランキングです。
優勝を果たしたイズナーは、2012年4月16日付のランキングで記録した自己最高に並ぶ9位に上がり、2014年5月以来となるトップ10復帰となります。
順位 | 選手名 | 基礎 point |
round | 獲得 point |
決勝後 point |
---|---|---|---|---|---|
1 | ナダル | 8,770 | 欠場 | 0 | 8,770 |
2 | フェデラー | 8,660 | 2回戦 | 10 | 8,670 |
3 | チリッチ | 4,895 | 4回戦 | 90 | 4,985 |
4 | A.ズベレフ | 4,325 | 準優勝 | 600 | 4,925 |
5 | ディミトロフ | 4,590 | 3回戦 | 45 | 4,635 |
6 | デルポトロ | 4,110 | 準決勝 | 360 | 4,470 |
7 | ティエム | 3,665 | 欠場 | 0 | 3,665 |
8 | アンダーソン | 3,210 | 準々決勝 | 180 | 3,390 |
9 | イズナー | 2,125 | 優勝 | 1,000 | 3,125 |
10 | ゴファン | 3,100 | 2回戦 | 10 | 3,110 |
11 | プイユ | 2,410 | 欠場 | 0 | 2,410 |
12 | C ブスタ | 2,035 | 準決勝 | 360 | 2,395 |
13 | ジョコビッチ | 2,300 | 2回戦 | 10 | 2,310 |
14 | クエリー | 2,220 | 3回戦 | 45 | 2,265 |
15 | シュワルツマン | 2,175 | 3回戦 | 45 | 2,220 |
16 | ソック | 2,155 | 3回戦 | 45 | 2,200 |
17 | B アグート | 2,165 | 2回戦 | 10 | 2,175 |
18 | ベルディヒ | 2,095 | 3回戦 | 45 | 2,140 |
19 | チョン | 1,717 | 準々決勝 | 180 | 1,897 |
20 | フォニーニ | 1,795 | 3回戦 | 45 | 1,840 |
21 | ワウリンカ | 1,785 | 欠場 | 0 | 1,785 |
22 | ラオニッチ | 1,585 | 準々決勝 | 180 | 1,765 |
23 | R ビノラス | 1,745 | 欠場 | 0 | 1,745 |
24 | キリオス | 1,585 | 4回戦 | 90 | 1,675 |
25 | マナリノ | 1,645 | 2回戦 | 10 | 1,655 |
26 | エドマンド | 1,617 | 2回戦 | 10 | 1,627 |
27 | クライノビッチ | 1,526 | 4回戦 | 90 | 1,616 |
28 | チョリッチ | 1,321 | 準々決勝 | 180 | 1,501 |
29 | ミュラー | 1,455 | 2回戦 | 10 | 1,465 |
30 | マレー | 1,450 | 欠場 | 0 | 1,450 |
31 | F.ロペス | 1,410 | 2回戦 | 10 | 1,420 |
32 | ズムル | 1,405 | 2回戦 | 10 | 1,415 |
省略 | |||||
39 | 錦織 圭 | 1,235 | 3回戦 | 45 | 1,280 |
基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2018年3月・マイアミ後)』をご覧ください。
1回戦を免除された第1シードから第32シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 1,000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
4回戦 | 90 |
3回戦 | 45 |
2回戦 | 25 |
1回戦 | 10 |
決勝の放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定(一部は録画)。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
4月1日(日) | ダブルス決勝 | 4:00~7:00 |
4月2日(月) | 決勝 | 1:50~5:30 |
決勝 (録画) | 23:00~26:00 |
NHK・BS1
NHKでは、BS1またはサブチャンネルのBS102chで錦織が出場する試合を中心に1回戦から決勝まで12試合を生中継で放送予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
4月2日(月) | 決勝 | [ch102] 2:00~3:30 [BS1] 3:30~(4:00) |
4月3日(火) | 決勝 (録画) | [総合] 1:45~(3:35) |
[BS1] 20:00~(21:50) |
・決勝「A.ズベレフ vs イズナー」
決勝はNHK総合でも録画での放送が予定されています。
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWでは、WOWOWメンバーズオンデマンド限定でライブ配信を予定。
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