【2018年】マイアミ・オープンの結果(準々決勝)


2018年3月21日から4月1日(2018年第12、13週)にマイアミ(アメリカ)で開催されるマスターズ1000「マイアミ・オープン(マイアミ・マスターズ)」の準々決勝の結果、準々決勝後の暫定ランキング、放送予定を見ていきます。

サンシャイン・ダブルを狙う第5シードのデルポトロが順調な勝ち上がりを見せる中、第4シードのA.ズベレフ、第19シードのチョン、第29シードのチョリッチの若手3人にも十分に優勝のチャンスがあり、この準々決勝でどういうプレーを見せてくれるのか注目です。

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2018年 マイアミ・オープン 準々決勝の結果

マイアミ・オープンの準々決勝の結果です。

<日程(現地時間)>
・3月28日(水):準々決勝 ボトムハーフ
・3月29日(木):準々決勝 トップハーフ

※以下、スコアにある各選手の()内の世界ランキングは2018年3月19日付のランキングです。

準々決勝「カレーニョ ブスタ vs アンダーソン」(トップハーフ)

過去の対戦成績は、カレーニョ ブスタの0勝、アンダーソンの4勝。

直近の対戦は2018年のBNPパリバ・オープンの4回戦で、アンダーソンがセットカウント2-1(4-6、6-3、7-6(6))で勝利しています。

[16] パブロ・カレーニョ ブスタ (19位) 2 6 5 78
[6] ケビン・アンダーソン (8位) 1 4 7 66
試合時間:2時間41分

第16シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(26歳・スペイン)が第6シードのケビン・アンダーソン(31歳・南アフリカ)を6-4、5-7、7-6(6)のフルセットの末に破り、マイアミ大会では初の準決勝進出を決めました。

簡単に試合を振り返ります。

第1セット

第3ゲーム、0-40とカレーニョブスタにブレークチャンスがありましたが、アンダーソンがピンチを凌いでキープ。

第7ゲーム、アンダーソンのダブルフォルトやストロークミスなどで0-40となり、今度はカレーニョブスタがチャンスをモノにして、ブレークに成功。

カレーニョブスタはブレークポインを与えずキープを続け、第1セットを先取。

第2セット

第1ゲーム、15-40とカレーニョブスタにブレークチャンスがありましたが、アンダーソンがキープ。

第2ゲーム、15-40とアンダーソンにブレークチャンスが来ると、カレーニョブスタにダブルフォルトが出て、アンダーソンがブレークに成功。

第3ゲーム、アンダーソンの3本のミスなどがあり、カレーニョブスタがブレークバックに成功。

第5ゲーム、アンダーソンのストロークミス、ボレーミス、ダブルフォルトなどがあり、カレーニョブスタがブレークに成功。

第10ゲーム、カレーニョブスタのサービングフォーザマッチ。
40-15とカレーニョブスタにマッチポイントが来ますが、カレーニョブスタが慎重になりすぎて置きに行ったボレーからアンダーソンにパッシングショットを決められると流れが変わり、アンダーソンが土壇場でブレークバックに成功。

第12ゲーム、15-30からカレーニョブスタにダブルフォルトが出て、15-40とアンダーソンにセットポイント(ブレークポイント)が来ます。

カレーニョブスタが1本凌ぎますが、またもダブルフォルトが出てしまい、アンダーソンが第2セットを取ります。

ファイナルセット

第9ゲームでカレーニョブスタにブレークポイントが1本ありましたが、それ以外はお互いブレークポイントを与えず、キープを続けてタイブレークに突入。

アンダーソンが先にミニブレークをし、カレーニョブスタがすぐに追いつくという展開で、お互い2本ずつミニブレークをします。

5-5となって、カレーニョブスタのサービス2本目。
カレーニョブスタのバックハンドがアウトとなり、アンダーソンにマッチポイントが来ます。

アンダーソンのサービス1本目。
甘く返って来たリターンをアンダーソンがフォアハンドに回り込んで勝負を決めに行きますが、力みすぎてアウトとなり、カレーニョブスタが土壇場で追い付きます。

2本目、アンダーソンがファーストサーブを入れて攻撃の形を作りますが、アンダーソンのボレーがアウトとなり、7-6と今度はカレーニョブスタにマッチポイントが来ます。

カレーニョブスタのサービス1本目。
アンダーソンのリターンが大きくアウトとなり、カレーニョブスタが勝利。

お互いにマッチポイントで後1本を決めきれず、勝ちを目前にしたときの難しさが出た試合となりました。

準々決勝「A.ズベレフ vs チョリッチ」(トップハーフ)

過去の対戦成績は、A.ズベレフの0勝、チョリッチの2勝。

直近の対戦は2017年の全米オープンの2回戦で、チョリッチがセットカウント3-1(3-6、7-5、7-6(1)、7-6(4))で勝利しています。

[4] アレクサンダー・ズベレフ (5位) 2 6 6
[29] ボルナ・チョリッチ (36位) 0 4 4
試合時間:1時間24分

第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(20歳・ドイツ)が第29シードのボルナ・チョリッチ(21歳・クロアチア)を6-4、6-4のストレートで破り、マイアミ大会では初の準決勝進出を決めました。

簡単に試合を振り返ります。

※当初、現地時間の午後7時に試合開始予定でしたが、照明の故障で1時間ほど遅れて試合開始となりました。

第1セット

第2ゲーム、A.ズベレフのミス2本などがあり、15-40とチョリッチにブレークチャンスがありましたが、A.ズベレフがピンチを凌いでキープ。

第5ゲーム、A.ズベレフがしっかりとリターンを返してプレッシャーをかけ、15-40とA.ズベレフにブレークチャンスが来ます。

チョリッチが1本凌ぎますが、A.ズベレフが先に攻撃を仕掛けてスマッシュを決め、A.ズベレフがブレークに成功。

第10ゲーム、A.ズベレフのサービングフォーザセット。
A.ズベレフがラブゲームキープして、第1セットを先取。

第2セット

第3ゲーム、チョリッチにミスが目立ち、デュース後にA.ズベレフにブレークポイントが2本ありましたが、チョリッチが何とか踏ん張ってキープ。

第7ゲーム、チョリッチのミスが絡んで15-40とA.ズベレフにブレークチャンスがありましたが、チョリッチがピンチを凌いでキープ。

第9ゲーム、チョリッチのバックハンドの連続ミスなどがあり、15-40とA.ズベレフにブレークチャンスが来ます。

チョリッチが1本凌ぎますが、チョリッチにまたもバックハンドのミスが出て、A.ズベレフがブレークに成功。

第10ゲーム、A.ズベレフのサービングフォーザマッチ。
40-15とA.ズベレフにマッチポイントが来ると、チョリッチのリターンがネットにかかり、A.ズベレフが勝利。

第2セットに入ってからチョリッチは疲れが出たのかストロークでのミスが目立ち、さらにA.ズベレフの攻撃に耐える我慢の時間が続くなど、チョリッチにとっては厳しい試合となってしまいました。

準々決勝「デルポトロ vs ラオニッチ」(ボトムハーフ)

過去の対戦成績は、デルポトロの2勝、ラオニッチの2勝。

直近の対戦は2018年のBNPパリバ・オープンの準決勝で、デルポトロがセットカウント2-0(6-2、6-3)で勝利しています。

[5] フアン マルティン・デルポトロ (6位) 2 5 77 77
[20] ミロシュ・ラオニッチ (25位) 1 7 61 63
試合時間:2時間52分

第5シードのフアン マルティン・デルポトロ(29歳・アルゼンチン)が第20シードのミロシュ・ラオニッチ(27歳・カナダ)を5-7、7-6(1)、7-6(3)のフルセットの末に破り、マイアミ大会では2009年以来となる2回目の準決勝進出を決めました。

簡単に試合を振り返ります。

第1セット

お互いブレークポイントを与えずキープを続けます。

第12ゲーム、デルポトロのファーストサーブの入りが悪くなり、30-40とラオニッチにセットポイント(ブレークポイント)が来ると、デルポトロにダブルフォルトが出て、ラオニッチが第1セットを先取。

第2セット

ラオニッチにブレークポイントが1本ありましたが、お互いキープを続けてタイブレークに突入。

ファーストポイントでラオニッチにダブルフォルトが出て、デルポトロがミニブレーク。

その後、ラオニッチの次のサービス2本でもデルポトロが主導権を握って連続でミニブレークをするなど、タイブレークでデルポトロがラオニッチを圧倒するプレーを見せ、第2セットを取ります。

ファイナルセット

これまでの流れからは予想もつかないブレーク合戦の展開となります。

第1ゲームでラオニッチがいきなりブレークに成功しますが、第2ゲームでデルポトロにスーパーショットが飛び出すなど、デルポトロがこの試合初めてブレークポイントを握りブレークバックに成功。

第3ゲームでデルポトロのミスが絡んでラオニッチがブレークに成功しますが、第4ゲームでラオニッチのダブルフォルトなどがありデルポトロがブレークバックに成功。

第5ゲーム、40-0とデルポトロがゲームポイントを握ったところからラオニッチのすばらしいリターンや攻撃があり4連続でポイントを取るなど、このゲームでラオニッチに2本のブレークポイントがありましたが、デルポトロが何とかピンチを凌いでキープ。

第6ゲームからはようやくゲームが落ち着き、キープの展開が続いてタイブレークに突入。

第2セットと同様、ラオニッチは最初のサービスでダブルフォルトが出てしまい、デルポトロがミニブレーク。

その後、お互い1本ずつミニブレークをし、6-3とデルポトロにマッチポイントが来て、ラオニッチのサービス1本目。

ストローク勝負となり、最後はデルポトロのフォアハンドのクロスへのウィナーが決まり、デルポトロが勝利。

ファイナルセットは流れが行ったり来たりする展開となり、ラオニッチにも勝つチャンスがありましたが、ここ一番で集中力の高いプレーを見せたデルポトロが勝利をもぎ取ったという試合でした。

デルポトロは連戦で疲れが溜まっている中での3時間近い試合となりましたが、ウィナーが28本、アンフォーストエラーがわずか19本というすばらしいプレー内容でした。

準々決勝「チョン vs イズナー」(ボトムハーフ)

過去の対戦成績は、チョンの1勝、イズナーの2勝。

直近の対戦は2018年のASBクラシックの2回戦で、チョンがセットカウント2-1(7-6(3)、5-7、6-2)で勝利しています。

[19] チョン・ヒョン (23位) 0 1 4
[14] ジョン・イズナー (17位) 2 6 6
試合時間:1時間7分

第14シードのジョン・イズナー(32歳・アメリカ)が第19シードのチョン・ヒョン(21歳・韓国)を6-1、6-4のストレートで破り、マイアミ大会では2015年以来となる2回目の準決勝進出を決めました。

簡単に試合を振り返ります。

第1セット

第4ゲーム、40-15とチョンがゲームポイントを握りますが、ここからチョンのミスが続きます。
デュース後、イズナーにこのゲーム2本目のブレークポイントが来ると、チョンにミスが出て、イズナーがブレークに成功。

第6ゲームでもチョンのミスが絡んでイズナーがブレークに成功すると、直後のサービングフォーザセットをしっかりとキープして、イズナーが第1セットを先取。

第2セット

第4ゲーム、イズナーのファーストサーブの入りが悪くなりミスも出るなど、30-40とチョンにブレークチャンスが来ますが、イズナーが3連続でポイントを取ってキープ。

第5ゲーム、チョンはストロークミスや3本のダブルフォルトが出るなどプレーが安定せず、デュース4回目でイズナーにこのゲーム4本目のブレークポイントが来ると、チョンにミスが出て、イズナーがブレークに成功。

その後、イズナーがしっかりとキープを続けて勝利。

イズナーはサーブが好調でストロークも強打で積極的に攻撃を仕掛けていき、チョンは得意のストローク戦でリズムを作っていくという展開に持ち込めずにミスが増えるなど、最後までイズナーのペースで試合が進みました。

ハイライト動画

トップハーフの2試合「カレーニョ ブスタ vs アンダーソン」と「A.ズベレフ vs チョリッチ」のハイライト動画。

ボトムハーフの2試合「チョン vs イズナー」と「デルポトロ vs ラオニッチ」のハイライト動画。

ドロー表(ベスト32・結果)

準々決勝後の暫定ランキング(トップ30+α)

マイアミ・オープンの準々決勝終了時点での暫定ランキングです。

暫定
順位
選手名 基礎
point
round result 獲得
point
QF後
point
1 ナダル 8,770 欠場 0 8,770
2 フェデラー 8,660 2回戦 × 10 8,670
3 チリッチ 4,895 4回戦 × 90 4,985
4 A.ズベレフ 4,325 準々決勝 360 4,685
5 ディミトロフ 4,590 3回戦 × 45 4,635
6 デルポトロ 4,110 準々決勝 360 4,470
7 ティエム 3,665 欠場 0 3,665
8 アンダーソン 3,210 準々決勝 × 180 3,390
9 ゴファン 3,100 2回戦 × 10 3,110
10 イズナー 2,125 準々決勝 360 2,485
11 プイユ 2,410 欠場 0 2,410
12 C ブスタ 2,035 準々決勝 360 2,395
13 ジョコビッチ 2,300 2回戦 × 10 2,310
14 クエリー 2,220 3回戦 × 45 2,265
15 シュワルツマン 2,175 3回戦 × 45 2,220
16 ソック 2,155 3回戦 × 45 2,200
17 B アグート 2,165 2回戦 × 10 2,175
18 ベルディヒ 2,095 3回戦 × 45 2,140
19 チョン 1,717 準々決勝 × 180 1,897
20 フォニーニ 1,795 3回戦 × 45 1,840
21 ワウリンカ 1,785 欠場 0 1,785
22 ラオニッチ 1,585 準々決勝 × 180 1,765
23 R ビノラス 1,745 欠場 0 1,745
24 キリオス 1,585 4回戦 × 90 1,675
25 マナリノ 1,645 2回戦 × 10 1,655
26 エドマンド 1,617 2回戦 × 10 1,627
27 クライノビッチ 1,526 4回戦 × 90 1,616
28 チョリッチ 1,321 準々決勝 × 180 1,501
29 ミュラー 1,455 2回戦 × 10 1,465
30 マレー 1,450 欠場 0 1,450
31 F.ロペス 1,410 2回戦 × 10 1,420
32 ズムル 1,405 2回戦 × 10 1,415
省略
39 錦織 圭 1,235 3回戦 × 45 1,280

基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2018年3月・マイアミ後)』をご覧ください。

1回戦を免除された第1シードから第32シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。

マイアミ・オープン 獲得ポイント
ラウンド 獲得ポイント
優勝 1,000
準優勝 600
準決勝 360
準々決勝 180
4回戦 90
3回戦 45
2回戦 25
1回戦 10

準々決勝の放送予定

GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。

GAORA

GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定(一部は録画)。

日程 ラウンド 放送時間
3月29日(木) 準々決勝 1 4:00~7:00
準々決勝 2 20:00~23:00 (録画)
3月30日(金) 準々決勝 3 4:00~7:00
準々決勝 4 23:00~25:58 (録画)

3月29日(木)と3月30日(金)の放送予定について、午前8時過ぎから選抜高校野球(甲子園)の中継が予定に入っているため、ナイトセッションに組まれる準々決勝は同日夜に録画で放送予定となっています。

NHK・BS1

NHKでは、BS1またはサブチャンネルのBS102chで錦織が出場する試合を中心に1回戦から決勝まで12試合を生中継で放送予定。

日程 ラウンド 放送時間
3月29日(木) 準々決勝 [BS1]  10:00~11:50
[ch102] 11:50~(12:00)
3月30日(金) 準々決勝 [BS1]  8:00~9:50
[ch102] 9:50~(10:00)

・3月29日(木):「デルポトロ vs ラオニッチ」
・3月30日(金):「A.ズベレフ vs チョリッチ」

WOWOWメンバーズオンデマンド

WOWOWでは、WOWOWメンバーズオンデマンド限定でライブ配信を予定。

2018年 マイアミ・オープン その他の結果

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