【ウィンブルドン】3回戦「錦織 vs キリオス」の結果(2018年)


2018年7月2日から7月15日(2018年第27、28週)にロンドン(イギリス)で開催されるグランドスラム「ウィンブルドン」。

錦織圭の3回戦の対戦相手は、世界ランキング18位のニック・キリオス(23歳・オーストラリア)。

錦織とキリオスのプレイヤー情報、3回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。

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プレイヤー情報(3回戦)

過去の対戦成績は、錦織の3勝、キリオスの0勝。

直近の対戦は2016年のマドリード・オープン(クレー)の準々決勝で、錦織が6-7(6)、7-6(1)、6-3のフルセットの末に勝利しています。

芝では初対戦となります。

※2018年7月7日時点(試合前)

錦織 圭 キリオス
3 勝 対戦成績 0 勝
28位 (4位) 最新ランキング (最高) 18位 (13位)
日本 国籍 オーストラリア
28歳 年齢 23歳
1989年12月29日 生年月日 1995年4月27日
178cm / 75kg 身長 / 体重 193cm / 85kg
右 / 両手 利き手 / バック 右 / 両手
2007年 プロ転向 2013年
18勝9敗 2018年成績 18勝6敗
0回 2018年優勝回数 1回
349勝164敗 通算成績 124勝68敗
11回 通算優勝回数 4回

3回戦「錦織 vs キリオス」の結果

試合日:現地時間 7月7日(土)

ウィンブルドン 3回戦(芝)
[24] 錦織 圭 (28位) 3 6 77 6
[15] ニック・キリオス (18位) 0 1 63 4
試合時間:1時間37分

第24シードの錦織が第15シードのキリオスを6-1、7-6、6-4のストレートで破り、ウィンブルドン2年ぶり3回目の4回戦進出を決めました。

簡単に試合を振り返ります。

第1セット

第1セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
錦織 6
キリオス 1
○:キープ、●:ブレーク

錦織のサービスで試合開始。

第1ゲーム、サービスエースも決めるなど、錦織がファーストサーブをすべて入れてキープ。

第2ゲーム、キリオスのロブショット、錦織のバックハンドのストレートへの切り返しのショットでのポイント、錦織の深いリターンでのポイント、キリオスのフォアハンドのミスがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。

キリオスが1本凌ぎますが、キリオスのファーストサーブを錦織がしっかりとリターンを返してキリオスのミスを誘い、錦織がブレークに成功

第3ゲーム、錦織の見事なフォアハンドのダウンザラインへのウィナーなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。(ここまでファーストサーブの確率100%:10/10)

第4ゲーム、キリオスがキープ。

第5ゲーム、40-0からキリオスのリターンエースと錦織のダブルフォルトで40-30まで行きますが、錦織がしっかりとキープ。

第6ゲーム、キリオスのバックハンドのミス、錦織のパッシングショット、キリオスのファーストサーブでのポイント、キリオスのダブルフォルトがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。

キリオスにダブルフォルトが出て、錦織がブレークに成功

第7ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
サービスエースなど、錦織がファーストサーブだけで3連続でポイントを取り、40-0と錦織にセットポイントが来ます。

錦織のバックハンドのクロスへのウィナーが決まり、錦織が第1セットを先取

第1セットがわずか16分で終わりましたが、立ち上がりから完璧なプレーを見せた錦織に対して、キリオスの方はいきなりブレークを許してしまったことで集中力が切れた感じでプレーが雑になっていました。

錦織 第1セット キリオス
2 サービスエース 1
1 ダブルフォルト 2
85%(17/20) ファーストサーブ確率 63%(10/16)
82%(14/17) 1st Serve Points Won 50%(5/10)
67%(2/3) 2nd Serve Points Won 33%(2/6)
67%(2/3) ブレイク / チャンス 0%(0/0)
0/3 Net Points 1/2
4 Winners 6
1 Unforced Errors 12
69%(25/36) Total Points Won 31%(11/36)

[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。

第2セット

第2セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 T
錦織 7 7
キリオス 3 6
○:キープ、●:ブレーク、T:タイブレーク

キリオスのサービスで第2セット開始。

第1ゲーム、30-0からキリオスの甘くなったドロップショットを錦織がしっかりと返してのポイント、錦織の深いリターンでのポイント、キリオスのバックハンドのミスがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ます。

キリオスがセカンドサーブでサービスダッシュを見せますが、錦織が落ち着いてキリオスの横を抜くリターンエースを決め、錦織がブレークに成功

第2ゲーム、30-30まで行きますが、錦織がキープ。

第3ゲーム、キリオスのダブルフォルトや錦織の深いリターンでのポイントなどがあり、30-30まで行きますが、キリオスがキープ。

第4ゲーム、錦織のバックハンドのミス、キリオスのパッシングショットが決まり、0-30とキリオスがポイントを先行。

その後、錦織がストロークで丁寧にコースを付いての連続ポイント、錦織のファーストサーブでのポイントで40-30と錦織がゲームポイントを握りますが、錦織にバックハンドのミスが出て、デュースへ。

デュース1回目、キリオスが深いリターンでポイントを取り、キリオスにブレークポイントが来ます。

キリオスの厳しいコースへのリターンに対して錦織のバックハンドがアウトとなり、キリオスがブレークバックに成功

第5ゲーム、キリオスがキープ。

第6ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。

第7ゲーム、キリオスがキープ。

第8ゲーム、ファーストポイントで錦織のもったいないフォアハンドのミスがありましたが、錦織のバックハンドとフォアハンドのウィナーが決まるなど、錦織が4連続でポイントを取ってキープ。

第9ゲーム、40-30から錦織のバックハンドのクロスへのウィナーが決まり、デュースまで行きますが、デュース1回目でキリオスがキープ。

第10ゲーム、錦織がキープ。

第11ゲーム、キリオスがラブゲームでキープ。

第12ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。

タイブレーク(錦織 – キリオス)

キリオスのサービス
1:キリオスのセカンドサーブでのポイント(0-1)

錦織のサービス
2:キリオスのドロップショットのミス(1-1)
3:錦織のセカンドサーブでのポイント(2-1)

キリオスのサービス
4:キリオスの見事なロブショット(2-2)
5:キリオスのセカンドサーブでのポイント(2-3)

錦織のサービス
6:21本のロングラリーで錦織が打ち勝ってのポイント(3-3)
7:錦織のファーストサーブでのポイント(4-3)

キリオスのサービス
8:キリオスにダブルフォルトが出て、錦織がミニブレーク(5-3)
9:錦織がネットダッシュを見せると、キリオスのバックハンドがサイドアウトとなり、錦織がミニブレーク(6-3:錦織のセットポイント)

直後、キリオスがボールを観客席に思いっきり打ち込み、観客からの大ブーイングと警告を受けます。

錦織のサービス
10:キリオスがやけくそ気味に強打した強烈なリターンが返ってきますが、錦織のフォアハンドでの返球がコーナーギリギリに入るスーパーショットが決まり、錦織が第2セットを取ります(7-3)

錦織 第2セット キリオス
1 サービスエース 7
0 ダブルフォルト 2
73%(27/37) ファーストサーブ確率 59%(23/39)
74%(20/27) 1st Serve Points Won 78%(18/23)
80%(8/10) 2nd Serve Points Won 50%(8/16)
100%(1/1) ブレイク / チャンス 100%(1/1)
6/9 Net Points 3/6
13 Winners 13
7 Unforced Errors 10
54%(41/76) Total Points Won 46%(35/76)

第3セット

第3セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
錦織 6
キリオス 4
○:キープ、●:ブレーク

錦織のサービスで第3セット開始。

第1ゲーム、錦織のフォアハンドのウィナーやサービスエースが決まるなど、錦織がラブゲームでキープ。

第2ゲーム、キリオスがキープ。

第3ゲーム、錦織のファーストサーブが入らず15-30とキリオスがポイントを先行しますが、錦織が3連続でポイントを取ってキープ。(40-30で錦織のサービスエースもあり)

第4ゲーム、キリオスがキープ。

第5ゲーム、40-30からキリオスの深いリターンでのポイントがあり、デュースまで行きますが、デュース2回目で錦織が連続でサービスエースを決めてキープ。

第6ゲーム、キリオスの3本のサービスエースもあり、キリオスがラブゲームでキープ。

第7ゲーム、錦織がキープ。

第8ゲーム、キリオスがラブゲームでキープ。

第9ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。

第10ゲーム、キリオスのバックハンドのスライスのミス、錦織の見事なロブショット、キリオスのフォアハンドのミスがあり、0-40と錦織にマッチポイント(ブレークポイント)が来ますが、キリオスがすばらしい集中力を見せてピンチを凌ぎ、デュースへ。

デュース1回目、キリオスにフォアハンドのミスが出て、再び錦織にマッチポイントが来ます。

キリオスのフォアハンドのスライスショットがネットにかかり、錦織がブレークをして勝利

錦織 第3セット キリオス
4 サービスエース 5
0 ダブルフォルト 0
55%(16/29) ファーストサーブ確率 73%(19/26)
88%(14/16) 1st Serve Points Won 79%(15/19)
62%(8/13) 2nd Serve Points Won 57%(4/7)
25%(1/4) ブレイク / チャンス 0%(0/0)
2/3 Net Points 6/8
10 Winners 12
3 Unforced Errors 6
53%(29/55) Total Points Won 47%(26/55)

試合振り返り・スタッツ

前の2試合が長引いたことで試合開始が遅れ、日没まであと1時間50分くらいという状況の中で試合が始まりました。

試合が始まると錦織のプレーの良さが際立ち、いきなりキリオスのサービスゲームをブレークする最高の立ち上がりを見せて第1セットを先取。

あまりにも第1セットの錦織の調子が良かったので、過去の傾向から第2セットでプレーが落ちる心配もありましたが、最後まで錦織はすばらしい集中力を見せ、完璧と言っていい程のプレー内容で日没直前に試合を終わらせる見事な勝利でした。

試合前はキリオスのサーブにかなり苦戦すると思っていましたが、錦織のリターンがとにかくすばらしく、キリオスに気持ちよくプレーをさせない試合展開に持ち込めていました。

また、キリオスは錦織のセカンドサーブに対してベースラインの内側に入って攻めようとしていましたが、錦織はキックサーブやプレースメントでキリオスのタイミングを上手く外してリターンミスを誘うなどセカンドサーブでもしっかりとポイントが取れ(セカンドサーブでのポイント取得率69%)、ピンチが少なく良いリズムでキープできていたこともリターンゲームにつながっていたかなと思います。

芝では分が悪いと思われていたキリオスにも完勝するほど錦織のプレーが試合を重ねるごとに良くなっており、4回戦でもまた錦織らしいプレーを見せて欲しいなと思います。

錦織 Match キリオス
7 サービスエース 13
1 ダブルフォルト 4
70%(60/86) ファーストサーブ確率 64%(52/81)
80%(48/60) 1st Serve Points Won 73%(38/52)
69%(18/26) 2nd Serve Points Won 48%(14/29)
50%(4/8) ブレイク / チャンス 100%(1/1)
8/15 Net Points 10/16
27 Winners 31
11 Unforced Errors 28
57%(95/167) Total Points Won 43%(72/167)

ハイライト動画

ウィンブルドン3回戦「錦織 vs キリオス」のハイライト動画です。

マッチポイント後の錦織の喜びのシーンです。(ボッティーニコーチも満面の笑み)

錦織の4回戦の対戦相手は!?

錦織圭のウィンブルドンの4回戦の対戦相手は、世界ランキング138位のエルネスツ・グルビス(29歳・ラトビア)。

過去の対戦成績は、錦織の1勝、グルビスの0勝。

過去1回の対戦は2014年のバルセロナ・オープン(クレー)の準決勝で、錦織が6-2、6-4のストレートで勝利しています。

4回戦「錦織 vs グルビス」の結果

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