2018年7月2日から7月15日(2018年第27、28週)にロンドン(イギリス)で開催されるグランドスラム「ウィンブルドン」の大会概要、歴代優勝者、大会日程、エントリー選手、ドロー表、放送予定を見ていきます。
また、錦織圭のウィンブルドンでの過去の成績も紹介します。
ウィンブルドン(グランドスラム)
ウィンブルドンは世界で最も古いテニストーナメントであり、1877年以来、毎年ロンドンのウィンブルドンにあるオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブで開催されています。
開催期間中の第1週と第2週の中間に位置する日曜日をミドル・サンデーと呼び、この日を休養日として設ける伝統があります。
また、ウィンブルドンの伝統として、試合や練習の際には白いウェアを着用することが義務付けられています。
大会概要
大会名 | ウィンブルドン (The Championships, Wimbledon) |
カテゴリ | グランドスラム |
開催期間 | 2018年 7月2日 ~ 7月15日 |
開催地 | イギリス/ロンドン |
会場 | オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ |
サーフェス | 芝 |
ドロー | シングルス:128, ダブルス:64 |
賞金総額 | £15,982,000(約23億3,210万円) |
日本との時差 | -8時間(サマータイム中) |
ウィンブルドンでの獲得ポイントと賞金を紹介します。
ラウンド | 獲得ポイント | 賞金 |
---|---|---|
優勝 | 2,000 | £2,250,000 (約3億2,830万円) |
準優勝 | 1,200 | £1,125,000 (約1億6,420万円) |
準決勝 | 720 | £562,000 (約8,200万円) |
準々決勝 | 360 | £281,000 (約4,100万円) |
4回戦 | 180 | £163,000 (約2,380万円) |
3回戦 | 90 | £100,000 (約1,460万円) |
2回戦 | 45 | £63,000 (約920万円) |
1回戦 | 10 | £39,000 (約570万円) |
※賞金(日本円)について、2018年6月22日時点での1ポンド145.92円で換算。
歴代優勝者
ウィンブルドンの過去10年の優勝者を紹介します。
シングルス最多優勝記録は、ロジャー・フェデラーの8回。
・フェデラー:2003~2007、2009、2012、2017
2017年は、決勝で第3シードのロジャー・フェデラーが第7シードのマリン・チリッチを6-3、6-1、6-4のストレートで破り、ウィンブルドン8回目の優勝を飾りました。(2017年の結果はこちら)
年 | 優勝者 |
---|---|
2017 | ロジャー・フェデラー |
2016 | アンディ・マレー |
2015 | ノバク・ジョコビッチ |
2014 | ノバク・ジョコビッチ |
2013 | アンディ・マレー |
2012 | ロジャー・フェデラー |
2011 | ノバク・ジョコビッチ |
2010 | ラファエル・ナダル |
2009 | ロジャー・フェデラー |
2008 | ラファエル・ナダル |
大会日程
6月25日(月)から6月28日(木)に予選が行われます。
本戦は7月2日(月) から始まり、7月14日(土)に女子シングルス、男子ダブルスと女子ダブルスの決勝、7月15日(日)に男子シングルスの決勝が行われます。
日付 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
7月2日(月) | 1回戦 | 1回戦 |
7月3日(火) | 1回戦 | 1回戦 |
7月4日(水) | 2回戦 | 2回戦 |
7月5日(木) | 2回戦 | 2回戦 |
7月6日(金) | 3回戦 | 3回戦 |
7月7日(土) | 3回戦 | 3回戦 |
7月8日(日) | – | – |
7月9日(月) | 4回戦 | 4回戦 |
7月10日(火) | 準々決勝 (D) | 準々決勝 (S) |
7月11日(水) | 準々決勝 (S) | 準々決勝 (D) |
7月12日(木) | 準決勝 (D) | 準決勝 (S) |
7月13日(金) | 準決勝 (S) | 準決勝 (D) |
7月14日(土) | 決勝 (D) | 決勝 (S・D) |
7月15日(日) | 決勝 (S) | – |
※S:シングルス、D:ダブルス
エントリー選手
ウィンブルドンに出場予定のランキング上位50+αの選手、各選手の2017年の同大会での結果を紹介します。
日本勢からは錦織圭、杉田祐一、ダニエル太郎、西岡良仁が出場予定。
(予選には伊藤竜馬、添田豪、守屋宏紀、内山靖崇、綿貫陽介が出場予定)
<シングルスの出場枠 128>
・本戦ストレートイン (DA):108名
・ワイルドカード (WC):4名
・予選通過者 (Q):16名
<欠場者の情報>
ベルディヒ、バウティスタ アグート、チョン、ルブレフ、ツォンガ、トロイツキ、キケル、ルー、アンドゥハル、ステベは欠場となりました。
※世界ランキング「Rank」は2018年6月25日付のランキングです。
シード | 選手名 | Rank | 2017年 |
---|---|---|---|
1 | ロジャー・フェデラー | 2位 | 優勝 |
2 | ラファエル・ナダル | 1位 | 4回戦 |
3 | マリン・チリッチ | 5位 | 準優勝 |
4 | アレクサンダー・ズベレフ | 3位 | 4回戦 |
5 | フアン マルティン・デルポトロ | 4位 | 2回戦 |
6 | グリゴール・ディミトロフ | 6位 | 4回戦 |
7 | ドミニク・ティエム | 7位 | 4回戦 |
8 | ケビン・アンダーソン | 8位 | 4回戦 |
9 | ジョン・イズナー | 10位 | 2回戦 |
10 | ダビド・ゴファン | 9位 | – |
11 | サム・クエリー | 13位 | ベスト4 |
– | トマーシュ・ベルディヒ | 23位 | ベスト4 |
12 | ノバク・ジョコビッチ | 17位 | ベスト8 |
13 | ミロシュ・ラオニッチ | 32位 | ベスト8 |
– | ロベルト・バウティスタ アグート | 14位 | 4回戦 |
14 | ディエゴ・シュワルツマン | 11位 | 1回戦 |
15 | ニック・キリオス | 19位 | 1回戦 |
16 | ボルナ・チョリッチ | 21位 | 1回戦 |
17 | リュカ・プイユ | 20位 | 2回戦 |
18 | ジャック・ソック | 15位 | 2回戦 |
19 | ファビオ・フォニーニ | 16位 | 3回戦 |
20 | パブロ・カレーニョ ブスタ | 12位 | – |
21 | カイル・エドマンド | 18位 | 2回戦 |
22 | アドリアン・マナリノ | 24位 | 4回戦 |
23 | リシャール・ガスケ | 29位 | 1回戦 |
24 | 錦織 圭 | 27位 | 3回戦 |
– | チョン・ヒョン | 22位 | – |
25 | フィリップ・コールシュライバー | 25位 | 1回戦 |
26 | デニス・シャポバロフ | 26位 | 1回戦 |
27 | ダミール・ズムル | 30位 | 2回戦 |
28 | フィリップ・クライノビッチ | 28位 | 予選1回戦 |
29 | マルコ・チェッキナート | 31位 | 1回戦 |
30 | フェルナンド・ベルダスコ | 33位 | 1回戦 |
– | アンドレイ・ルブレフ | 34位 | 2回戦 |
31 | ステファノス・チチパス | 35位 | 1回戦 |
32 | レオナルド・メイヤー | 36位 | – |
アルベルト・ラモス ビノラス | 37位 | 3回戦 | |
ダビド・フェレール | 38位 | 3回戦 | |
ペーター・ゴヨブチック | 39位 | 2回戦 | |
カレン・ハチャノフ | 40位 | 3回戦 | |
ガエル・モンフィス | 41位 | 3回戦 | |
スティーブ・ジョンソン | 42位 | 3回戦 | |
アンドレアス・セッピ | 43位 | 2回戦 | |
ロビン・ハーセ | 44位 | 1回戦 | |
杉田 祐一 | 45位 | 2回戦 | |
ジェレミー・シャルディ | 46位 | 1回戦 | |
ジョアン・ソウザ | 47位 | 1回戦 | |
ブノワ・ペール | 48位 | 4回戦 | |
マクシミリアン ・マーテラー | 49位 | 予選1回戦 | |
マートン・フチョビッチ | 50位 | 1回戦 | |
ダニエル 太郎 | 87位 | 1回戦 | |
アンディ・マレー | 156位 | ベスト8 | |
スタン・ワウリンカ | 225位 | 1回戦 | |
西岡 良仁(PR) | 259位 | – |
男子シングルスのシードについて
ウィンブルドンでは2018年6月25日付のランキング上位32名にシードが与えられ、下記3つのポイントの合計でシード順が決められます。
・2018年6月25日付のATPランキングのポイント
・2018年6月25日までの直近12ヶ月間に獲得した芝の大会でのすべてのポイント
・それ以前の12ヶ月間に芝の大会で獲得した最高ポイントの75%
ドロー表
ドローセレモニー:現地時間の6月29日(金)10時、日本時間の同日18時。
ドロー表(PDF版)は、『 2018年ウィンブルドンのドロー表 』をご覧ください。
第1シードから第8シードまでのドローは下記のようになりました。
<トップハーフ>
[1] フェデラー vs アンダーソン [8]
[3] チリッチ vs ディミトロフ [6]
<ボトムハーフ>
[4] A.ズベレフ vs ティエム [7]
[2] ナダル vs デルポトロ [5]
また、日本勢では錦織圭と杉田祐一はボトムハーフのA.ズベレフ山、ダニエル太郎はボトムハーフのナダル山、西岡良仁はトップハーフのチリッチ山に入りました。
1回戦の対戦相手について、錦織は予選勝者のクリスチャン・ハリソン(24歳・アメリカ・200位)、杉田は予選勝者のブラッドレイ・クラン(27歳・アメリカ・170位)、ダニエルは第19シードのファビオ・フォニーニ(31歳・イタリア・16位)、西岡は第3シードのマリン・チリッチ(29歳・クロアチア・5位)との対戦が決まりました。
<withdraw>
アンディ・マレーがwithdrawとなり、ラッキールーザーでジェイソン・ジャンが出場。
アレクサンドル・ドルゴポロフがwithdrawとなり、ラッキールーザーでシモーネ・ボレッリが出場。
ウィンブルドンの結果
2018年ウィンブルドンの1回戦から決勝までの結果です。
結果の記事では、各ラウンド終了時の暫定ランキングも紹介しています。
・ウィンブルドン「2回戦」の結果
・ウィンブルドン「3回戦」の結果
・ウィンブルドン「4回戦」の結果
・ウィンブルドン「準々決勝」の結果
・ウィンブルドン「準決勝」の結果
・ウィンブルドン「決勝」の結果
放送予定
WOWOWとNHKでの放送が予定されています。
WOWOW
WOWOWでは、1回戦から決勝までを生中継で放送予定。
※大会初日は無料放送。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
7月2日(月) | 1回戦 | 19:15~ |
7月3日(火) | 1回戦 | 19:25~ |
7月4日(水) | 2回戦 | 19:25~ |
7月5日(木) | 2回戦 | 19:25~ |
7月6日(金) | 3回戦 | 19:25~ |
7月7日(土) | 3回戦 | 19:25~ |
7月8日(日) | – | – |
7月9日(月) | 4回戦 | 19:25~ |
7月10日(火) | 準々決勝 (女子) | 20:55~ |
7月11日(水) | 準々決勝 (男子) | 20:55~ |
7月12日(木) | 準決勝 (女子) | 20:50~ |
7月13日(金) | 準決勝 (男子) | 20:50~ |
7月14日(土) | 決勝 (女子) | 21:45~ |
7月15日(日) | 決勝 (男子) | 21:45~ |
7月14日(土)に女子シングルス、男子ダブルスと女子ダブルスの決勝、7月15日(日)に男子シングルスの決勝が行われます。
NHK
NHKでは、NHK総合またはEテレで1回戦から準決勝までを録画、決勝を生中継で放送予定。
錦織の試合を生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
7月2日(月) | 1回戦 | [Eテレ] 24:25~(5:00) |
7月3日(火) | 1回戦 (錦織) | [総合サブ] 19:30~22:00 |
1回戦 | [総合] 23:55~26:45 [Eテレ] 26:45~(5:00) |
|
7月4日(水) | 2回戦 | [総合] 23:55~(4:20) |
7月5日(木) | 2回戦 | [総合] 23:55~(4:30) |
7月6日(金) | 3回戦 | [Eテレ] 25:30~(5:00) |
7月7日(土) | 3回戦 | [Eテレ] 24:00~(5:00) |
7月9日(月) | 4回戦 (錦織) | [総合サブ] 21:00~23:40 |
4回戦 | [総合] 23:55~(3:55) | |
7月10日(火) | 準々決勝 (女子) | [総合] 23:55~26:20 [Eテレ] 26:20~(5:00) |
7月11日(水) | 準々決勝 (錦織) | [総合/サブ] 21:00~23:55 |
準々決勝 (男子) | [総合] 23:55~(3:55) | |
7月12日(木) | 準決勝 (女子) | [総合] 23:55~(4:05) |
7月13日(金) | 準決勝 (男子) | [総合] 23:55~(4:05) |
7月14日(土) | 準決勝 (男子) | [総合サブ] 21:00~(22:00) |
決勝 (女子) | [総合] 22:00~(24:00) | |
7月15日(日) | 決勝 (男子) | [Eテレ] 22:00~(24:30) |
・7月2日(月):「西岡 vs M.チリッチ」他
・7月3日(火):「錦織 vs C.ハリソン」(生中継)
・7月3日(火):「大坂 vs M.ニクレスク」他
・7月4日(水):「E.マカロワ vs C.ウォズニアッキ」他
・7月5日(木):「錦織 vs B.トミック」(生中継)、「大坂 vs K.ボルター」
・7月6日(金):「K.ムラデノビッチ vs S.ウィリアムズ」他(総合からEテレに変更、放送時間も変更)
・7月7日(土):「大坂 vs A.ケルバー」(時差)、「錦織 vs N.キリオス」(生中継)
・7月9日(月):「錦織 vs E.グルビス」(生中継)
・7月9日(月):「R.フェデラー vs A.マナリノ」他
・7月10日(火):「D.カサトキナ vs A.ケルバー」他
・7月11日(水):「錦織 vs N.ジョコビッチ」(生中継)
・7月11日(水):「J.デルポトロ vs R.ナダル」
・7月12日(木):「J.オスタペンコ vs A.ケルバー」
・7月13日(金):「K.アンダーソン vs J.イズナー」(試合途中から生中継で放送開始)、「N.ジョコビッチ vs R.ナダル」(生中継、第3セット後にサスペンデッド)
・7月14日(土):「N.ジョコビッチ vs R.ナダル」(生中継)
・7月14日(土):「A.ケルバー vs S.ウィリアムズ」(生中継)
・7月15日(日):「K.アンダーソン vs N.ジョコビッチ」(生中継)
錦織の過去の成績
錦織のウィンブルドンでの過去の成績を紹介します。
錦織のウィンブルドンでの最高成績は4回戦で、2015年と2016年は前哨戦のゲリー・ウェバー・オープンで怪我をしてしまい、万全な状態でプレーできずに大会途中で棄権となっています。
年 | 結果 | 対戦相手 |
---|---|---|
2017 | 3回戦 | ロベルト・バウティスタ アグート |
2016 | 4回戦 | マリン・チリッチ(試合途中で棄権) |
2015 | 2回戦 | サンティアゴ・ヒラルド(試合前に棄権) |
2014 | 4回戦 | ミロシュ・ラオニッチ |
2013 | 3回戦 | アンドレアス・セッピ |
2012 | 3回戦 | フアン マルティン・デルポトロ |
2011 | 1回戦 | レイトン・ヒューイット |
2010 | 1回戦 | ラファエル・ナダル |
2009 | – | 出場なし |
2008 | 1回戦 | マルク・ジケル(試合途中で棄権) |
2017年もゲリー・ウェバー・オープンの2回戦で左臀部(でんぶ)を痛めて試合途中で棄権し、不安を抱えた状態でウィンブルドンを迎えることとなりました。
1回戦と2回戦は突破したものの、3回戦でバウティスタ アグートに敗れました。
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
3回戦 | ロベルト・バウティスタ アグート (19位) | 4-6, 6-7(3), 6-3, 3-6 |
2回戦 | セルジー・スタホフスキー (122位) | 6-4, 6-7(7), 6-1, 7-6(6) |
1回戦 | マルコ・チェッキナート (102位) | 6-2, 6-2, 6-0 |
今年は大会直前で怪我をすることなくウィンブルドンを迎えることができたので、このままウィンブルドンも怪我なく戦い抜いて欲しいなと思います。
最後に
ウィンブルドンの優勝候補の筆頭は今年もフェデラーですが、芝シーズンに入って2大会連続で決勝まで戦っており、ウィンブルドン前に1週間の休みがあるとはいえ、勝ち進んで行った時に疲れが出てこなければという感じです。
昨年の準優勝者で前哨戦のフィーバーツリー選手権で優勝を果たしたチリッチ、同大会で準優勝だったジョコビッチ、全仏オープン以来の出場でぶっつけ本番となるナダルとデルポトロ、グランドスラムでようやく結果を残し始めたA.ズベレフ、予測不能のキリオスなど、誰が優勝してもおかしくない混戦模様の大会となりそうで非常に楽しみです。
そして、前哨戦のゲリー・ウェバー・オープンの決勝でフェデラーを破って優勝を果たした21歳のチョリッチをはじめ、将来を期待されている若手がウィンブルドンでどんなプレーを見せてくれるのかにも注目して見ていきたいです。
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