2018年10月1日から10月7日(2018年第40週)に東京(日本)で開催されるATP500「楽天ジャパン・オープン・テニス(楽天オープン)」。
錦織圭の準々決勝の対戦相手は、世界ランキング15位のステファノス・チチパス(20歳・ギリシャ)。
錦織とチチパスのプレイヤー情報、準々決勝の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(準々決勝)
過去に対戦はなく、初対戦となります。
※2018年10月5日時点(試合前)
錦織 圭 | チチパス | |
0 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
12位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 15位 (15位) |
日本 | 国籍 | ギリシャ |
28歳 | 年齢 | 20歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1998年8月12日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 193cm / 85kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 片手 |
2007年 | プロ転向 | 2016年 |
32勝15敗 | 2018年成績 | 33勝23敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
363勝170敗 | 通算成績 | 37勝33敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 0回 |
準々決勝「錦織 vs チチパス」の結果
試合日:10月5日(金)
[3] 錦織 圭 (12位) | 2 | 6 | 6 | |||
[5] ステファノス・チチパス (15位) | 0 | 3 | 3 | |||
試合時間:1時間22分 |
---|
第3シードの錦織圭(28歳・日本)が第5シードのステファノス・チチパス(20歳・ギリシャ)を6-3、6-3のストレートで破り、準決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ● | ● | ○ | ● | – | – | – | 6 | |||
チチパス | ○ | ○ | ● | – | – | – | 3 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
チチパスのサービスで試合開始。
第1ゲーム、チチパスのフォアハンドのウィナーやサービスエースなどがあり、チチパスがキープ。
第2ゲーム、錦織がキープ。
第3ゲーム、30-0からチチパスのバックハンドのミスとドロップショットのミスがあり、30-30まで行きますが、チチパスがキープ。
第4ゲーム、錦織のバックハンドの逆クロスへのウィナー、錦織にとってラッキーなコードボールでのポイントなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第5ゲーム、チチパスのバックハンドのミスとフォアハンドのミス、錦織が先に攻撃を仕掛けてのバックハンドの逆クロスへのショットでのポイントがあり、0-40と錦織にブレークポイントが来ます。
チチパスのバックハンドのクロスへのウィナー、ストロークの打ち合いでの錦織のフォアハンドのミス、チチパスのファーストサーブでのポイントがあり、チチパスがピンチを凌いで、デュースへ。
デュース1回目、チチパスにダブルフォルトが出て、錦織に再びブレークポイントが来ます。
チチパスにダブルフォルトが出て、錦織がブレークに成功。
第6ゲーム、錦織のサービスエース、錦織のバックハンドのミスとフォアハンドの連続ミスがあり、15-40とチチパスにブレークポイントが来ます。
錦織にフォアハンドのミスが出て、チチパスがブレークバックに成功。
第7ゲーム、40-15から錦織のフォアハンドの角度のあるクロスへのウィナー、錦織のフォアハンドのダウンザラインへのショットでのポイントがあり、デュースへ。
デュース2回目、ストローク戦で錦織が打ち勝ち、錦織にブレークポイントが来ますが、チチパスがファーストサーブで凌ぎます。
デュース3回目、チチパスにバックハンドのミスが出て、錦織にブレークポイントが来ますが、チチパスがサーブアンドボレーで凌ぎます。
デュース4回目、チチパスにフォアハンドのミスが出て、錦織にこのゲーム3本目のブレークポイントが来ます。
チャンスボールでチチパスにフォアハンドのミスが出て、錦織がブレークに成功。
第8ゲーム、錦織のファーストサーブでの連続ポイントやボレーのウィナーなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第9ゲーム、チチパスのボレーのミス、錦織のフォアハンドのクロスへのショットでのポイント、錦織の見事なフォアハンドのダウンザラインへのパッシングショットがあり、0-40と錦織にセットポイント(ブレークポイント)が来ます。
チチパスがファーストサーブで1本凌ぎますが、錦織が先に攻撃を仕掛けて最後は錦織のロブショットに対するチチパスのハイバックボレーがアウトとなり、錦織がブレークをして第1セットを先取。
錦織 | 第1セット | チチパス |
2 | サービスエース | 1 |
0 | ダブルフォルト | 3 |
61% (11/18) | ファーストサーブ確率 | 61% (23/38) |
91% (10/11) | 1st Serve Points Won | 61% (14/23) |
43% (3/7) | 2nd Serve Points Won | 27% (4/15) |
33% (3/9) | ブレーク / チャンス | 100% (1/1) |
2/2 | ネットポイント | 2/4 |
53% (20/38) | Return Points Won | 28% (5/18) |
59% (33/56) | Total Points Won | 41% (23/56) |
7 | Winner 合計 | 5 |
4 | フォアハンド | 1 |
1 | バックハンド | 1 |
2 | サーブ | 3 |
10 | Unforced error 合計 | 15 |
8 | フォアハンド | 5 |
2 | バックハンド | 7 |
0 | サーブ | 3 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時に取得したポイント。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時に取得したポイント。
・Return Points Won:リターンゲームで取得したポイント。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | – | 6 | |||
チチパス | ○ | ○ | ○ | – | – | – | 3 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、錦織のファーストサーブでのポイント2本、コードボールに対して錦織が素早い反応を見せてのドロップショットでのポイントなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第2ゲーム、錦織がリターンからの先に攻撃を仕掛けてのチチパスのバックハンドのミス、チチパスのダブルフォルト、見応えのあるストローク戦でのチチパスのポイント、錦織がリターンから先に攻撃を仕掛けてのポイントがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
チチパスがサービスエースで1本凌ぎますが、錦織のバックハンドのストレートへのショットに押されたチチパスのフォアハンドがネットにかかり、錦織がブレークに成功。
第3ゲーム、錦織のサービスエース2本やボレーのウィナーなどがあり、錦織がキープ。
第4ゲーム、錦織の厳しいコースへのリターンからのドライブボレーでのポイント、錦織の見事なハイバックボレー&ドロップショットがあり、0-30と錦織がポイントを先行。
ここからチチパスが先に攻撃を仕掛けてのポイント、チチパスの見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナー、錦織のストロークの連続ミスがあり、チチパスが4連続でポイントを取ってキープ。
第5ゲーム、錦織のファーストサーブでのポイント、錦織にとってラッキーなコードボールでのポイント、錦織のすばらしいストロークの展開からのフォアハンドのクロスへのウィナー、錦織のファーストサーブでのポイントがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第6ゲーム、チチパスのバックハンドのダウンザラインへのウィナー、ボレーのウィナー、サービスエースなどがあり、チチパスがキープ。
第7ゲーム、錦織のフォアハンドのダウンザラインへのウィナー、スマッシュ、サービスエースなどがあり、40-15と錦織がゲームポイントを握りますが、錦織が良い攻めを見せながらのフォアハンドのミス、チチパスのスマッシュのウィナーがあり、デュースへ。
デュース1回目、錦織が先に攻撃を仕掛けてのポイントとサービスエースで、錦織がキープ。
第8ゲーム、チチパスのパッシングショットがアウト、チチパスのダブルフォルトがあり、0-30と錦織がポイントを先行しますが、チチパスのバックハンドのクロスへのショットでのポイント3本とサービスエースがあり、チチパスが4連続でポイントを取ってキープ。
第9ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
錦織のバックハンドのクロスへのショットでのポイント、錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットでのポイント、錦織のフォアハンドのミス(ネットに当たってアウト)、チチパスの深いリターンでのポイント、錦織のファーストサーブでのポイントがあり、40-30と錦織にマッチポイントが来ます。
錦織が先に攻撃を仕掛けますが、足元に来たボールに対して錦織のボレーがアウトとなり、デュースへ。
デュース1回目、錦織がファーストサーブでポイントを取り、錦織にマッチポイントが来ますが、錦織にバックハンドのミスが出ます。
デュース2回目、錦織のフォアハンドのダウンザラインへのウィナーが決まり、錦織に3本目のマッチポイントが来ます。
錦織のフォアハンドのクロスへのウィナーが決まり、錦織が勝利。
錦織 | 第2セット | チチパス |
4 | サービスエース | 3 |
0 | ダブルフォルト | 2 |
71% (22/31) | ファーストサーブ確率 | 52% (12/23) |
82% (18/22) | 1st Serve Points Won | 67% (8/12) |
56% (5/9) | 2nd Serve Points Won | 55% (6/11) |
50% (1/2) | ブレーク / チャンス | 0% (0/0) |
5/6 | ネットポイント | 3/4 |
39% (9/23) | Return Points Won | 26% (8/31) |
59% (32/54) | Total Points Won | 41% (22/54) |
12 | Winner 合計 | 8 |
7 | フォアハンド | 2 |
1 | バックハンド | 3 |
4 | サーブ | 3 |
8 | Unforced error 合計 | 7 |
4 | フォアハンド | 1 |
4 | バックハンド | 4 |
0 | サーブ | 2 |
ホットショット(錦織)
第2セット、第4ゲームの0-15で見せた錦織のすばらしいストロークの展開&ハイバックボレー&ドロップショットのシーンです。
試合振り返り・スタッツ
第1セット、第5ゲームでチチパスの自滅(ストロークのミス2本、ダブルフォルト2本)で錦織が先にブレークをしますが、第6ゲームで今度は錦織がストロークのミスを連発して、チチパスがブレークバックに成功。
第7ゲームでも錦織にストロークのミスが続くなど第6ゲームから錦織のプレーが落ちて嫌な流れになりかけましたが、40-15とチチパスがゲームポイントを握ったところから錦織が積極性を取り戻し、デュース4回目で錦織がブレーク。
その後は錦織のギアが上がり、第9ゲームも錦織がブレークをして第1セットを先取。
第2セット、錦織のサーブとストロークの調子がさらに上がり、リターンも良く、すばらしいネットプレーも見せるなど完璧と言っていいほどのプレーを見せ、錦織が第2ゲームでブレークをしてそのまま勝利。
第1セットの第6ゲーム辺りで錦織のミスが続いた時はどうしてしまったのかという感じでしたが、錦織は最後まで積極的に攻撃を仕掛けてチチパスに自分のテニスをさせずに押し切って勝つ、急成長中の20歳のチチパスに対して錦織が強さを見せつける形での見事なストレート勝利でした。
この調子で準決勝でもまたすばらしいプレーを見せて欲しいです。
錦織 | Match | チチパス |
6 | サービスエース | 4 |
0 | ダブルフォルト | 5 |
67% (33/49) | ファーストサーブ確率 | 57% (35/61) |
85% (28/33) | 1st Serve Points Won | 63% (22/35) |
50% (8/16) | 2nd Serve Points Won | 38% (10/26) |
36% (4/11) | ブレーク / チャンス | 100% (1/1) |
7/8 | ネットポイント | 5/8 |
48% (29/61) | Return Points Won | 27% (13/49) |
59% (65/110) | Total Points Won | 41% (45/110) |
19 | Winner 合計 | 13 |
11 | フォアハンド | 3 |
2 | バックハンド | 4 |
6 | サーブ | 6 |
18 | Unforced error 合計 | 22 |
12 | フォアハンド | 6 |
6 | バックハンド | 11 |
0 | サーブ | 5 |
錦織の準決勝の対戦相手は!?
錦織圭の楽天オープンの準決勝の対戦相手は、世界ランキング25位のリシャール・ガスケ(32歳・フランス)。
過去の対戦成績は、錦織の2勝、ガスケの7勝。
ハードコートでは錦織の0勝、ガスケの5勝。
直近の対戦は2016年の全仏オープン(クレー)の4回戦で、ガスケがセットカウント3-1(6-4、6-2、4-6、6-2)で勝利しています。
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