2018年10月1日から10月7日(2018年第40週)に東京(日本)で開催されるATP500「楽天ジャパン・オープン・テニス(楽天オープン)」。
錦織圭の準決勝の対戦相手は、世界ランキング25位のリシャール・ガスケ(32歳・フランス)。
錦織とガスケのプレイヤー情報、準決勝の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(準決勝)
過去の対戦成績は、錦織の2勝、ガスケの7勝。
ハードコートでは錦織の0勝、ガスケの5勝。
直近の対戦は2016年の全仏オープン(クレー)の4回戦で、ガスケがセットカウント3-1(6-4、6-2、4-6、6-2)で勝利しています。
※2018年10月6日時点(試合前)
錦織 圭 | ガスケ | |
2 勝 | 対戦成績 | 7 勝 |
12位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 25位 (7位) |
日本 | 国籍 | フランス |
28歳 | 年齢 | 32歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1986年6月18日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 185cm / 75kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 片手 |
2007年 | プロ転向 | 2002年 |
33勝15敗 | 2018年成績 | 31勝19敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 1回 |
364勝170敗 | 通算成績 | 517勝299敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 15回 |
準決勝「錦織 vs ガスケ」の結果
試合日:10月6日(土)
[3] 錦織 圭 (12位) | 2 | 77 | 6 | |||
[8] リシャール・ガスケ (25位) | 0 | 62 | 1 | |||
試合時間:1時間30分 |
---|
第3シードの錦織圭(28歳・日本)が第8シードのリシャール・ガスケ(32歳・フランス)を7-6、6-1のストレートで破り、楽天ジャパン・オープン4年ぶり3回目の決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | T | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 7 | 7 | ||||||
ガスケ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 2 | 6 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク、T:タイブレーク |
錦織のサービスで試合開始。
第1ゲーム、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナー、フォアハンドに回り込んでのダウンザラインへのウィナー、フォアハンドのクロスへのウィナー、ファーストサーブでのポイントがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第2ゲーム、ガスケがキープ。
第3ゲーム、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナーなどがあり、錦織がキープ。
第4ゲーム、ガスケがキープ。
第5ゲーム、錦織のフォアハンドに回り込んでのダウンザラインへのウィナーやサービスエースなどがあり、錦織がキープ。
第6ゲーム、30-0から錦織のバックハンドのクロスへのウィナー、ガスケのバックハンドのミス、錦織のバックハンドのクロスへのウィナーがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ますが、ガスケがバックハンドのダウンザラインへのウィナーを決めて、デュースへ。
デュース2回目でガスケがキープ。
第7ゲーム、錦織のサービスエース、錦織が先に攻撃を仕掛けてのボレーのウィナーなどがあり、錦織がキープ。
第8ゲーム、ガスケのファーストサーブでのポイント、錦織のバックハンドのダウンザラインへのパッシングショット、錦織がすばらしいディフェンスを見せてのガスケのフォアハンドのミス、錦織の深いリターンでのポイントがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
ガスケのサービスエース、錦織のもったいないフォアハンドのミス(フォアハンドに回り込んでの逆クロスへのショットがネット)があり、デュースへ。
デュース1回目でガスケがキープ。
第9ゲーム、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナー、ストロークの打ち合いからの錦織の見事なバックハンドの逆クロスへのウィナーなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第10ゲーム、40-15からガスケのフォアハンドのミスとバックハンドのミスがあり、デュースまで行きますが、デュース1回目でガスケがキープ。
第11ゲーム、錦織のサービスエース、錦織のバックハンドの逆クロスへのウィナー、ストロークの打ち合いからのガスケのバックハンドの逆クロスへのウィナー、錦織のサービスエース、錦織のバックハンドの連続ミスがあり、デュースへ。
デュース1回目で錦織がキープ。
第12ゲーム、ガスケのフォアハンドのクロスへのウィナー、ファーストサーブでの連続ポイントなどがあり、ガスケがラブゲームでキープ。
タイブレーク(錦織 – ガスケ)
錦織のサービス
1:錦織のバックハンドの逆クロスへのウィナー(1-0)
ガスケのサービス
2:錦織が深いリターンを返して先に攻撃を仕掛けてスマッシュを決め、錦織がミニブレーク(2-0)
3:錦織のボレーのウィナーが決まり、錦織がミニブレーク(3-0)
錦織のサービス
4:ガスケの見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナーが決まり、ガスケがミニブレーク(3-1)
5:錦織のサービスエース(4-1)
ガスケのサービス
6:ガスケのボレーのウィナー(4-2)
7:錦織がスーパープレー(すばらしいディフェンス&見事なロブショット&スマッシュのウィナー)を見せ、錦織がミニブレーク(5-2)
錦織のサービス
8:錦織のサービスエース(6-2:錦織のセットポイント)
9:錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットに対するガスケのフォアハンドが大きくアウトとなり、錦織が第1セットを先取(7-2)
錦織 | 第1セット | ガスケ |
6 | サービスエース | 2 |
0 | ダブルフォルト | 0 |
69% (25/36) | ファーストサーブ確率 | 57% (25/44) |
84% (21/25) | 1st Serve Points Won | 76% (19/25) |
73% (8/11) | 2nd Serve Points Won | 53% (10/19) |
0% (0/3) | ブレーク / チャンス | 0% (0/0) |
6/8 | ネットポイント | 6/7 |
34% (15/44) | Return Points Won | 19% (7/36) |
55% (44/80) | Total Points Won | 45% (36/80) |
23 | Winner 合計 | 13 |
10 | フォアハンド | 7 |
7 | バックハンド | 4 |
6 | サーブ | 2 |
13 | Unforced error 合計 | 12 |
6 | フォアハンド | 5 |
7 | バックハンド | 7 |
0 | サーブ | 0 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時に取得したポイント。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時に取得したポイント。
・Return Points Won:リターンゲームで取得したポイント。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ● | ○ | ● | ○ | ○ | ● | – | – | – | – | – | 6 | |
ガスケ | ○ | – | – | – | – | – | 1 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
ガスケのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、40-30で錦織がリターンでポイントを取り、デュースへ。
デュース2回目、ガスケにフォアハンドのミスが出て、錦織にブレークポイントが来ます。
錦織のリターンに対するガスケのフォアハンドがネットにかかり、錦織がブレークに成功。
第2ゲーム、錦織のフォアハンドのダウンザラインへのウィナーやサービスエースなどがあり、錦織がキープ。
第3ゲーム、ガスケのフォアハンドのミス、錦織のバックハンドのダウンザラインへのリターンエース、ガスケのバックハンドのミスがあり、0-40と錦織にブレークポイントが来ます。
ガスケが2本凌ぎますが、錦織のバックハンドのダウンザラインへのパッシングショットが決まり、錦織がブレークに成功。
第4ゲーム、錦織のサービスエースなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第5ゲーム、30-15でガスケにダブルフォルトが出て30-30まで行きますが、錦織のもったいないボレーミスとガスケのサービスエースがあり、ガスケがキープ。
第6ゲーム、錦織のファーストサーブでのポイントやサービスエース2本などがあり、錦織がキープ。
第7ゲーム、ガスケのダブルフォルト、錦織のフォアハンドのクロス&バックハンドのクロスへの連続攻撃でのポイント、ガスケのサービスエース、錦織のフォアハンドのクロスへのウィナーがあり、15-40と錦織にマッチポイント(ブレークポイント)が来ます。
錦織の深いリターンからのフォアハンドのクロスへのウィナーが決まり、錦織がブレークをして勝利。
錦織 | 第2セット | ガスケ |
4 | サービスエース | 5 |
0 | ダブルフォルト | 2 |
81% (13/16) | ファーストサーブ確率 | 56% (15/27) |
85% (11/13) | 1st Serve Points Won | 60% (9/15) |
33% (1/3) | 2nd Serve Points Won | 17% (2/12) |
60% (3/5) | ブレーク / チャンス | 0% (0/0) |
3/4 | ネットポイント | 1/2 |
59% (16/27) | Return Points Won | 25% (4/16) |
65% (28/43) | Total Points Won | 35% (15/43) |
10 | Winner 合計 | 6 |
3 | フォアハンド | 0 |
3 | バックハンド | 1 |
4 | サーブ | 5 |
7 | Unforced error 合計 | 9 |
4 | フォアハンド | 4 |
3 | バックハンド | 3 |
0 | サーブ | 2 |
ホットショット(錦織)
第1セット、タイブレークの4-2で見せた錦織のスーパープレーのシーンです。
試合振り返り・スタッツ
第1セット、立ち上がりから両選手とも凡ミスがまったくなく、引き締まった試合展開となります。
そんな中、錦織はサーブが絶好調でブレークポイントを与えずに簡単にキープを続け、さらにストロークでは積極的に攻撃を仕掛けてウィナーを量産するなど手が付けられない状態でした。
お互いキープを続けてタイブレーク勝負となりましたが、錦織のスーパープレーなどがあり、錦織が第1セットを先取。
ガスケも最高のプレーを見せていましたが、相手が悪かったと言うしかない第1セットでした。
第2セット、精神的なダメージが残るガスケに対し、錦織がペースを落とすことなく一気にたたみ掛け、第1ゲームと第3ゲームと第7ゲームをブレークして、錦織がストレートで勝利。
とにかく錦織が強かったです。
準々決勝のチチパス戦でも錦織は強い勝ち方をしましたが、この試合はそれ以上にすごかったです。
錦織はサービスゲームではファーストサーブをしっかりと入れ(プレースメントも良い)、サービスエースだったり、ファーストサーブで簡単にポイントを取ったり、サーブの後の次のショットの精度が良かったりと、サービスゲームの安定感が抜群でした。
最高の状態で決勝に勝ち進み、この調子で決勝でも錦織らしいプレーを見せて欲しいです。
錦織 | Match | ガスケ |
10 | サービスエース | 7 |
0 | ダブルフォルト | 2 |
73% (38/52) | ファーストサーブ確率 | 56% (40/71) |
84% (32/38) | 1st Serve Points Won | 70% (28/40) |
64% (9/14) | 2nd Serve Points Won | 39% (12/31) |
38% (3/8) | ブレーク / チャンス | 0% (0/0) |
9/12 | ネットポイント | 7/9 |
44% (31/71) | Return Points Won | 21% (11/52) |
59% (72/123) | Total Points Won | 41% (51/123) |
33 | Winner 合計 | 19 |
13 | フォアハンド | 7 |
10 | バックハンド | 5 |
10 | サーブ | 7 |
20 | Unforced error 合計 | 21 |
10 | フォアハンド | 9 |
10 | バックハンド | 10 |
0 | サーブ | 2 |
錦織の決勝の対戦相手は!?
錦織圭の楽天オープンの決勝の対戦相手は、世界ランキング32位のダニール・メドベデフ(22歳・ロシア)。
※メドベージェフの表記も多いですが、ここではメドベデフで表記しています。
過去の対戦成績は、錦織の1勝、メドベデフの0勝。
ハードコートでは初対戦となります。
過去1回の対戦は2018年のモンテカルロ・マスターズ(クレー)の2回戦で、錦織がセットカウント2-0(7-5、6-2)で勝利しています。
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