
2018年8月6日から8月12日(2018年第32週)にトロント(カナダ)で開催されるマスターズ1000「ロジャーズ・カップ(カナダ・マスターズ)」の決勝のプレイヤー情報、結果とスタッツ、決勝後のランキング、放送予定を見ていきます。
・決勝「ナダル vs チチパス」
ナダルが勝てばロジャーズ・カップ5年ぶり4回目の優勝、チチパスが勝てばツアー初(マスターズ初)優勝となります。
男子シングルスの決勝は、日本時間の8月13日(月) 午前5時に開始予定。
決勝のプレイヤー情報
ラファエル・ナダルとステファノス・チチパスの「Head 2 Head」、「1回戦から準決勝までの結果」を紹介します。
Head 2 Head
過去の対戦成績は、ナダルの1勝、チチパスの0勝。
過去1回の対戦は2018年のバルセロナ・オープン(クレー)の決勝で、ナダルがセットカウント2-0(6-2、6-1)で勝利しています。
※2018年8月12日時点(決勝前)のデータ
| ナダル | チチパス | |
| 1 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
| 1位 (1位) | 最新ランキング (最高) | 27位 (27位) |
| スペイン (ESP) | 国籍 | ギリシャ (GRE) |
| 32歳 | 年齢 | 20歳 |
| 1986年6月3日 | 生年月日 | 1998年8月12日 |
| 185cm / 85kg | 身長 / 体重 | 193cm / 85kg |
| 左 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 片手 |
| 2001年 | プロ転向 | 2016年 |
| 39勝3敗 | 2018年成績 | 30勝18敗 |
| 4回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
| 912勝188敗 | 通算成績 | 34勝28敗 |
| 79回 | 通算優勝回数 | 0回 |
1回戦から準決勝までの結果
※()内の数字は、2018年8月6日付の世界ランキングです。
| Round | 対戦相手 | スコア |
|---|---|---|
| 1回戦 | bye | – |
| 2回戦 | ペール (55) | 6-2, 6-3 |
| 3回戦 | ワウリンカ (195) | 7-5, 7-6(4) |
| 準々決勝 | [6] チリッチ (7) | 2-6, 6-4, 6-4 |
| 準決勝 | ハチャノフ (38) | 7-6(3), 6-4 |
| Round | 対戦相手 | スコア |
|---|---|---|
| 1回戦 | ズムル (24) | 6-3, 7-6(3) |
| 2回戦 | [7] ティエム (8) | 6-3, 7-6(6) |
| 3回戦 | [9] ジョコビッチ (10) | 6-3, 6-7(5), 6-3 |
| 準々決勝 | [2] A.ズベレフ (3) | 3-6, 7-6(11), 6-4 |
| 準決勝 | [4] アンダーソン (6) | 6-7(4), 6-4, 7-6(7) |
2018年 ロジャーズ・カップ 決勝の結果
ロジャーズ・カップの決勝の結果です。
<日程(現地時間)>
・8月12日(日):決勝
日本とトロントの時差:-13時間(日本の方が13時間進んでいます)
決勝「ナダル vs チチパス」
| [1] ラファエル・ナダル (1) | 2 | 6 | 77 | |
| ステファノス・チチパス (27) | 0 | 2 | 64 | |
| 試合時間:1時間41分 | ||||
|---|---|---|---|---|
第1シードのラファエル・ナダル(32歳・スペイン)がステファノス・チチパス(20歳・ギリシャ)を6-2、7-6のストレートで破り、ロジャーズ・カップ5年ぶり4回目の優勝を飾りました。
ナダルは今シーズン5回目、ツアー通算80回目(マスターズ33回目)の優勝となりました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
| 第1セット | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
| ナダル | ○ | ● | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
| チチパス | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
| ○:キープ、●:ブレーク | |||||||||||||
チチパスのサービスで試合開始。
第1ゲーム、チチパスがサーブから先に攻撃を仕掛ける展開を作ってポイントを取って行き、チチパスがラブゲームでキープ。
第2ゲーム、ナダルも安定したプレーを見せ、ナダルがラブゲームでキープ。
第3ゲーム、30-15からチチパスのフォアハンドのミス、ストロークの打ち合いでのナダルのポイントがあり、30-40とナダルにブレークポイントが来ますが、チチパスが深いセカンドサーブでピンチを凌ぎ、デュースへ。
デュース2回目、チチパスにフォアハンドのミスが出てナダルにブレークポイントが来ますが、チチパスがサーブアンドボレーで凌ぎます。
デュース3回目、チチパスにフォアハンドのミスが出てナダルに3回目のブレークポイントが来ると、ナダルのパッシングショットに対するチチパスのボレーがアウトとなり、ナダルがブレークに成功。
第4ゲーム、ナダルのフォアハンドのウィナー4本などがあり、ナダルがしっかりとキープ。
第5ゲーム、ナダルのフォアハンドのクロスへのウィナー、ナダルのパッシングショット、チチパスのセカンドサーブでのポイント、チチパスのドロップショットのミスがあり、15-40とナダルにブレークポイントが来ます。
チチパスが1本凌ぎますが、チチパスにフォアハンドのミスが出て、ナダルがブレークに成功。
第6ゲーム、ナダルのフォアハンドのウィナー2本やサービスエースなどがあり、ナダルがラブゲームでキープ。
第7ゲーム、チチパスがキープ。
第8ゲーム、ナダルのサービングフォーザセット。
ナダルのフォアハンドのダウンザラインへのウィナー、サービスエース、ファーストサーブでのポイントがあり、40-0とナダルにセットポイントが来ます。
チチパスのフォアハンドがネットにかかり、ナダルが第1セットを先取。
ナダルはサービスゲームで失ったポイントがわずか1ポイントのみで、リターンゲームではチチパスにプレッシャーをかけ続けて2回ブレークをするなど、完璧な内容の第1セットでした。
第2セット
| 第2セット | ||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | T | ||
| ナダル | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 7 | 7 | ||||||
| チチパス | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | 4 | 6 | ||||||
| ○:キープ、●:ブレーク、T:タイブレーク | ||||||||||||||
チチパスのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、15-0からチチパスのフォアハンドのミス、チチパスの攻めていながらのドロップショットのミス、ナダルのフォアハンドのダウンザラインへのウィナーがあり、15-40とナダルにブレークポイントが来ます。
チチパスにフォアハンドのミスが出て、ナダルがブレークに成功。
第2ゲーム、ナダルがラブゲームでキープ。
第3ゲーム、チチパスがキープ。
第4ゲーム、ナダルの見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナーなどがあり、ナダルがラブゲームでキープ。
第5ゲーム、チチパスがファーストサーブをしっかりと入れて簡単にポイントを取って行き、チチパスがキープ。
第6ゲーム、40-0でナダルにダブルフォルトがありましたが、ナダルがキープ。
第7ゲーム、チチパスがキープ。
第8ゲーム、ナダルのフォアハンドのウィナー2本やサービスエースなどがあり、ナダルがキープ。
第9ゲーム、チチパスがキープ。
第10ゲーム、ナダルのサービングフォーザチャンピオンシップ。
ナダルのバックハンドの連続ミスとファーストサーブでのポイントとダブルフォルトがあり、15-40とチチパスにブレークポイントが来ます。
ナダルが1本凌ぎますが、ロングラリーでナダルのバックハンドがネットにかかり、チチパスが土壇場でブレークバックに成功。
第11ゲーム、チチパスのフォアハンドのウィナー3本などがあり、チチパスがキープ。
第12ゲーム、40-30でチチパスがすばらしい攻撃を見せてポイントを取り、デュースへ。
デュース1回目、ナダルのフォアハンドに回り込んでのショットがアウトとなり、チチパスにセットポイント(ブレークポイント)が来ますが、ナダルが先に攻撃を仕掛けて凌ぎます。
デュース2回目でナダルがキープ。
タイブレーク(ナダル – チチパス)
チチパスのサービス
1:チチパスが先に攻めてのポイント(0-1)
ナダルのサービス
2:ナダルのスマッシュ(1-1)
3:チチパスが深いショットなどで攻め続けてポイントを取り、チチパスがミニブレーク(1-2)
チチパスのサービス
4:チチパスにフォアハンドのミスが出て、ナダルがミニブレーク(2-2)
5:ナダルのリターンミス(2-3)
ナダルのサービス
6:ナダルのバックハンドのクロスへの鋭いショットからのドロップショット(3-3)
7:ナダルのファーストサーブでのポイント(4-3)
チチパスのサービス
8:チチパスにフォアハンドのミスが出て、ナダルがミニブレーク(5-3)
9:チチパスのフォアハンドのダウンザラインへのウィナー(5-4)
ナダルのサービス
10:ロングラリーでのチチパスのフォアハンドのミス(6-4:ナダルのチャンピオンシップポイント)
11:ナダルのフォアハンドの逆クロスへのウィナーが決まり、ナダルが勝利(7-4)
スタッツ
ナダルはサービングフォーザチャンピオンシップを迎えるまでは完璧な内容でこのまますんなりと勝つかと思われましたが、ファーストサーブの入りが悪くてミスも重なるなど最後に隙を見せてしまいました。
土壇場でブレークバックを許してチチパスに流れが傾きかける中、しっかりと勝ち切るナダルの強さはさすがでした。
チチパスの方は最初のゲームをキープして以降、ナダルの強烈なトップスピンに苦しんでミスも増えるなど劣勢の展開が続いていましたが、第2セット途中からナダルのショットに上手く対応して逆に攻勢に出るなどすばらしいプレーも見せてくれました。
そして、この日20歳の誕生日を迎えたチチパスは、今大会でトップ10選手を4人も破ってマスターズの決勝まで勝ち上がる快進撃を見せてくれましたが、今後さらなる成長を遂げることができるのか期待して見ていきたいです。
| ナダル | Match | チチパス |
| 4 | サービスエース | 3 |
| 2 | ダブルフォルト | 0 |
| 56%(32/57) | ファーストサーブ確率 | 56%(35/62) |
| 94%(30/32) | 1st Serve Points Won | 71%(25/35) |
| 60%(15/25) | 2nd Serve Points Won | 52%(14/27) |
| 50%(3/6) | ブレイク / チャンス | 33%(1/3) |
| 4/4 | ネットポイント | 7/10 |
| 57%(68/119) | Total Points Won | 43%(51/119) |
| 1,787m | Total Distance Run | 1,881m |
| 27 | Winner 合計 | 15 |
| 17 | フォアハンド | 11 |
| 6 | バックハンド | 1 |
| 4 | サーブ | 3 |
| 20 | Unforced error 合計 | 25 |
| 5 | フォアハンド | 16 |
| 13 | バックハンド | 9 |
| 2 | サーブ | 0 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
・Total Distance Run:総走行距離。
ハイライト動画
ロジャーズ・カップの決勝「ナダル vs チチパス」のハイライト動画です。
ドロー表(結果)

決勝後のランキング(トップ30)
ロジャーズ・カップの決勝後のランキングです。
優勝を果たした1位のナダルは、2位のフェデラーに4000ポイント近くの差を付ける独走状態となっています。
デルポトロは大会を棄権しましたが、自己最高となる3位に浮上。
準優勝のチチパスは自己最高の15位、ベスト4のハチャノフが自己最高の27位。
| 順位 | 選手名 | 基礎 point |
round | 獲得 point |
決勝後 point |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ナダル | 9,220 | 優勝 | 1,000 | 10,220 |
| 2 | フェデラー | 6,480 | 欠場 | – | 6,480 |
| 3 | デルポトロ | 5,410 | 棄権 | 0 | 5,410 |
| 4 | A.ズベレフ | 4,665 | 準々決勝 | 180 | 4,845 |
| 5 | ディミトロフ | 4,520 | 準々決勝 | 180 | 4,700 |
| 6 | アンダーソン | 4,175 | 準決勝 | 360 | 4,535 |
| 7 | チリッチ | 3,905 | 準々決勝 | 180 | 4,085 |
| 8 | ティエム | 3,655 | 2回戦 | 10 | 3,665 |
| 9 | イズナー | 3,480 | 3回戦 | 90 | 3,570 |
| 10 | ジョコビッチ | 3,355 | 3回戦 | 90 | 3,445 |
| 11 | ゴファン | 3,075 | 1回戦 | 10 | 3,085 |
| 12 | シュワルツマン | 2,290 | 3回戦 | 90 | 2,380 |
| 13 | C ブスタ | 2,245 | 2回戦 | 45 | 2,290 |
| 14 | フォニーニ | 2,100 | 2回戦 | 45 | 2,145 |
| 15 | チチパス | 1,489 | 準優勝 | 600 | 2,089 |
| 16 | エドマンド | 1,940 | 1回戦 | 10 | 1,950 |
| 17 | プイユ | 1,860 | 1回戦 | 10 | 1,870 |
| 18 | キリオス | 1,845 | 1回戦 | 10 | 1,855 |
| 19 | B アグート | 1,820 | 棄権 | 0 | 1,820 |
| 20 | ソック | 1,805 | 1回戦 | 10 | 1,815 |
| 21 | チョリッチ | 1,700 | 2回戦 | 45 | 1,745 |
| 22 | チェッキナート | 1,720 | 1回戦 | 10 | 1,730 |
| 23 | 錦織 圭 | 1,700 | 1回戦 | 10 | 1,710 |
| 24 | ズムル | 1,620 | 1回戦 | 10 | 1,630 |
| 25 | チョン | 1,595 | 棄権 | 0 | 1,595 |
| 26 | ガスケ | 1,570 | 欠場 | – | 1,570 |
| 27 | ハチャノフ | 1,165 | 準決勝 | 360 | 1,525 |
| 28 | マナリノ | 1,400 | 1回戦 | 10 | 1,410 |
| 29 | ラオニッチ | 1,350 | 2回戦 | 45 | 1,395 |
| 30 | ベルダスコ | 1,285 | 2回戦 | 45 | 1,330 |
基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2018年8月・トロント後)』をご覧ください。
1回戦を免除された第1シードから第8シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。
| ラウンド | 獲得ポイント |
|---|---|
| 優勝 | 1,000 |
| 準優勝 | 600 |
| 準決勝 | 360 |
| 準々決勝 | 180 |
| 3回戦 | 90 |
| 2回戦 | 45 |
| 1回戦 | 10 |
決勝の放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。
| 日付 | ラウンド | 放送時間 |
|---|---|---|
| 8月13日(月) | 決勝 (D) | 2:30~4:50 |
| 決勝 (S) | 4:50~8:30 |
※決勝はダブルスも放送(D:ダブルス、S:シングルス)
NHK・BS1
NHKでは、BS1またはサブチャンネルのBS102chで錦織が出場する試合、準決勝と決勝を生中継で放送予定。
| 日付 | ラウンド | 放送時間 |
|---|---|---|
| 8月13日(月) | 決勝 | [BS1] 5:00~(6:50) |
| 決勝 (録画) | [BS1] 20:00~21:50 | |
| 8月14日(火) | [NHK] 1:45~(3:35) |
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWでは、WOWOWメンバーズオンデマンドで1回戦から決勝までを配信予定。(大会1日目は無料配信)



コメント
錦織選手に頑張ってほしいですね~。
チチバスがナダルとの決勝戦で死ぬ気で 頑張る
とても、素敵なことばです。ギリシャの方です、
これから応援もしますが、圭さんも 死ぬ気で
優勝してほしいです。
私もいつも、死ぬ気でテニスの大会に望んでいます。