【2018年】ロジャーズ・カップの結果(準決勝)


2018年8月6日から8月12日(2018年第32週)にトロント(カナダ)で開催されるマスターズ1000「ロジャーズ・カップ(カナダ・マスターズ)」の準決勝の結果とスタッツ、準決勝後の暫定ランキング、放送予定を見ていきます。

・準決勝「ナダル vs ハチャノフ」
ナダルが勝てばロジャーズ・カップ5年ぶり4回目の決勝、ハチャノフが勝てばマスターズ初の決勝進出となります。

・準決勝「アンダーソン vs チチパス」
アンダーソン、チチパスのどちらが勝ってもマスターズ初の決勝進出となります。

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2018年 ロジャーズ・カップ 準決勝の結果

ロジャーズ・カップの準決勝の結果です。

<日程(現地時間)>
・8月11日(土):準決勝

日本とトロントの時差:-13時間(日本の方が13時間進んでいます)

※スコアにある各選手の()内の世界ランキングは2018年8月6日付のランキングです。

トップハーフ
[1] ラファエル・ナダル (1) 2 77 6
カレン・ハチャノフ (38) 0 63 4
 
ボトムハーフ
[4] ケビン・アンダーソン (6) 1 77 4 67
ステファノス・チチパス (27) 2 64 6 79

以下、各試合のハイライト動画と簡単な試合の振り返りとスタッツです。(※試合後に追記します。)

準決勝「ナダル vs ハチャノフ」(トップハーフ)

過去の対戦成績は、ナダルの3勝、ハチャノフの0勝。

直近の対戦は2018年のモンテカルロ・マスターズ(クレー)の3回戦で、ナダルがセットカウント2-0(6-3、6-2)で勝利しています。

[1] ラファエル・ナダル (1) 2 77 6
カレン・ハチャノフ (38) 0 63 4
試合時間:1時間49分

第1シードのラファエル・ナダル(32歳・スペイン)がカレン・ハチャノフ(22歳・ロシア)を7-6、6-4のストレートで破り、ロジャーズ・カップ5年ぶり4回目の決勝進出を決めました。

簡単に試合を振り返ります。

第1セット

ナダルのサービスで試合開始。

第2ゲーム、ハチャノフの3本のミス、ナダルのフォアハンドの逆クロスへのウィナーなどがあり、ナダルがブレークに成功。

第3ゲーム、ハチャノフのバックハンドのウィナーとリターンエースとドロップショットからのボレー、ナダルのフォアハンドのミスがあり、ハチャノフがラブゲームでブレークバックに成功。

その後、第8ゲームでナダルにブレークポイントが1本ありましたが、お互いにキープを続け、タイブレークに突入。

1ポイント目でハチャノフ、2ポイント目でナダルがミニブレーク。

6ポイント目と7ポイント目のハチャノフのサービス2本で、ハチャノフが連続でフォアハンドのミスをして、ナダルが連続ミニブレーク。(ナダルの5-2)

6-2のナダルのマッチポイント(ナダルのサービス2本目)でナダルにダブルフォルトが出て、ハチャノフがミニブレークを1本返します。

続くハチャノフのサービス1本目でナダルが先に攻撃を仕掛けてミニブレークをし、ナダルが第1セットを先取。

第2セット

ハチャノフのサービスで第2セット開始。

第3ゲーム、ナダルの上手いロブショットからのスマッシュ、ハチャノフのダブルフォルト、ナダルのパッシングショットなどがあり、15-40とナダルにブレークポイントが来ます。

ハチャノフが1本凌ぎますが、ハチャノフにフォアハンドのミスが出て、ナダルがブレークに成功。

その後、第5ゲームでナダルにブレークポイントが1本ありましたが、お互いキープの展開となります。

第10ゲーム、ナダルのサービングフォーザマッチ。
40-0とナダルにマッチポイントが来ると、最後はナダルのジャンピングスマッシュが決まり、ナダルが勝利。

ハイライト動画

スタッツ

ハチャノフは強力なフォアハンドでナダルを押し込んだり、丁寧なストロークで我慢強くラリーを続けたりと、最後まで集中力の高いプレーを見せていました。

そんな中、ナダルはスピンボールやスライスを混ぜるなどチェンジオブペースで揺さぶりをかけ、要所でハチャノフが強打したくなるような軌道のボールを打って上手くミスを誘うなど、ナダルの試合運びの上手さが光りました。

ナダル Match ハチャノフ
2 サービスエース 6
1 ダブルフォルト 3
65%(45/69) ファーストサーブ確率 68%(50/74)
71%(32/45) 1st Serve Points Won 66%(33/50)
58%(14/24) 2nd Serve Points Won 50%(12/24)
29%(2/7) ブレイク / チャンス 100%(1/1)
10/10 ネットポイント 7/11
52%(75/143) Total Points Won 48%(68/143)
1,819m Total Distance Run 2,153m
22 Winner 合計 24
17 フォアハンド 9
2 バックハンド 9
3 サーブ 6
22 Unforced error 合計 37
16 フォアハンド 23
5 バックハンド 11
1 サーブ 3

[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
・Total Distance Run:総走行距離。

準決勝「アンダーソン vs チチパス」(ボトムハーフ)

過去の対戦成績は、アンダーソンの0勝、チチパスの1勝。

過去1回の対戦は2018年のエストリル・オープン(クレー)の2回戦で、チチパスがセットカウント2-1(6-7、6-3、6-3)で勝利しています。

[4] ケビン・アンダーソン (6) 1 77 4 67
ステファノス・チチパス (27) 2 64 6 79
試合時間:2時間48分

ステファノス・チチパス(19歳・ギリシャ)が第4シードのケビン・アンダーソン(32歳・南アフリカ)を6-7、6-4、7-6のフルセットの末に破り、マスターズ初の決勝進出を決めました。

簡単に試合を振り返ります。

第1セット

チチパスのサービスで試合開始。

お互いブレークポイントを与えずにキープを続け、タイブレークに突入。

2ポイント目でチチパスにとってラッキーなコードボールがあり、チチパスがミニブレーク。

その後はお互いキープをして、チチパスが4-3とリードしてサービス2本を迎えますが、1本目でチチパスのフォアハンドのミス、2本目でロングラリーでのアンダーソンのポイントがあり、アンダーソンが連続でミニブレーク。

5-4とリードしたアンダーソンがサービス2本をしっかりとキープして第1セットを先取。(1-4からのアンダーソンの6ポイント連取でした。)

第2セット

アンダーソンのサービスで第2セット開始。

第3ゲーム、30-40のチチパスのブレークポイントの場面はアンダーソンが凌ぎましたが、デュース1回目で再びチチパスにブレークポイントが来ると、アンダーソンにフォアハンドのミスが出て、チチパスがブレークに成功。

第8ゲーム、デュース後にアンダーソンにブレークポイントが2本ありましたが、デュース4回目でチチパスがキープ。

第10ゲーム、チチパスのサービングフォーザセット。
チチパスがラブゲームでキープして第2セットを取ります。

ファイナルセット

アンダーソンのサービスでファイナルセット開始。

第6ゲームでアンダーソンにブレークポイントが2本、第9ゲームでチチパスにブレークポイントが1本ありましたが、お互いキープを続けてタイブレークに突入。

アンダーソンのダブルフォルトから始まり、4ポイント目までお互いが2本ずつミニブレークをし合う展開となります。

9ポイント目(アンダーソンのサービス2本目)でアンダーソンにフォアハンドのミスが出て、チチパスがミニブレーク。

6-4とチチパスがマッチポイント(チチパスのサービス2本目)を握りますが、チチパスは勝ちを意識して硬くなったのか痛恨のダブルフォルトでアンダーソンが追い付きます。

8-7とチチパスがマッチポイントを握ってのアンダーソンのサービス1本目、ストロークの打ち合いでアンダーソンにバックハンドのミスが出て、チチパスがミニブレークをして勝利。

ハイライト動画

スタッツ

互角の内容でどちらが勝ってもおかしくない試合展開でしたが、チチパスの勝負強さが上回る結果となりました。

19歳のチチパスは2回戦で世界ランキング8位のティエム、3回戦で10位のジョコビッチ、準々決勝で3位のA.ズベレフ、準決勝で6位のアンダーソンのトップ10選手4人を破ってマスターズの決勝に進出。

さらに3回戦以降はすべてフルセットで勝利する勝負強さも見せており、決勝でもこの快進撃が続くのか注目です。

決勝が行われる8月12日はチチパスの誕生日で20歳となります。

アンダーソン Match チチパス
10 サービスエース 7
3 ダブルフォルト 2
58%(59/102) ファーストサーブ確率 59%(73/123)
83%(49/59) 1st Serve Points Won 74%(54/73)
65%(28/43) 2nd Serve Points Won 64%(32/50)
0%(0/4) ブレイク / チャンス 33%(1/3)
20/27 ネットポイント 12/19
51%(114/225) Total Points Won 49%(111/225)
2,854m Total Distance Run 2,662m
48 Winner 合計 41
29 フォアハンド 19
6 バックハンド 10
11 サーブ 12
40 Unforced error 合計 35
21 フォアハンド 15
16 バックハンド 18
3 サーブ 2

ドロー表(ベスト32・結果)

準決勝後の暫定ランキング(トップ30)

ロジャーズ・カップの準決勝終了時点での暫定ランキングです。

暫定
順位
選手名 基礎
point
round result 獲得
point
SF後
point
1 ナダル 9,220 準決勝 600 9,820
2 フェデラー 6,480 欠場 6,480
3 デルポトロ 5,410 棄権 0 5,410
4 A.ズベレフ 4,665 準々決勝 × 180 4,845
5 ディミトロフ 4,520 準々決勝 × 180 4,700
6 アンダーソン 4,175 準決勝 × 360 4,535
7 チリッチ 3,905 準々決勝 × 180 4,085
8 ティエム 3,655 2回戦 × 10 3,665
9 イズナー 3,480 3回戦 × 90 3,570
10 ジョコビッチ 3,355 3回戦 × 90 3,445
11 ゴファン 3,075 1回戦 × 10 3,085
12 シュワルツマン 2,290 3回戦 × 90 2,380
13 C ブスタ 2,245 2回戦 × 45 2,290
14 フォニーニ 2,100 2回戦 × 45 2,145
15 チチパス 1,489 準決勝 600 2,089
16 エドマンド 1,940 1回戦 × 10 1,950
17 プイユ 1,860 1回戦 × 10 1,870
18 キリオス 1,845 1回戦 × 10 1,855
19 B アグート 1,820 棄権 0 1,820
20 ソック 1,805 1回戦 × 10 1,815
21 チョリッチ 1,700 2回戦 × 45 1,745
22 チェッキナート 1,720 1回戦 × 10 1,730
23 錦織 圭 1,700 1回戦 × 10 1,710
24 ズムル 1,620 1回戦 × 10 1,630
25 チョン 1,595 棄権 0 1,595
26 ガスケ 1,570 欠場 1,570
27 ハチャノフ 1,165 準決勝 × 360 1,525
28 マナリノ 1,400 1回戦 × 10 1,410
29 ラオニッチ 1,350 2回戦 × 45 1,395
30 ベルダスコ 1,285 2回戦 × 45 1,330

基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2018年8月・トロント後)』をご覧ください。

1回戦を免除された第1シードから第8シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。

ロジャーズ・カップ 獲得ポイント
ラウンド 獲得ポイント
優勝 1,000
準優勝 600
準決勝 360
準々決勝 180
3回戦 90
2回戦 45
1回戦 10

準決勝の放送予定

GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。

GAORA

GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。

日付 ラウンド 放送時間
8月12日() 準決勝 1 3:58~7:00
準決勝 2 8:58~12:00

NHK・BS1

NHKでは、BS1またはサブチャンネルのBS102chで錦織が出場する試合、準決勝と決勝を生中継で放送予定。

日付 ラウンド 放送時間
8月12日() 準決勝 1 [BS1] 4:00~(5:50)
準決勝 2 [BS1] 9:00~9:50
[102] 9:50~(11:00)

<放送予定の対戦カード>
・8月12日(日): 1「アンダーソン vs チチパス」、2「ナダル vs ハチャノフ」

WOWOWメンバーズオンデマンド

WOWOWでは、WOWOWメンバーズオンデマンドで1回戦から決勝までを配信予定。(大会1日目は無料配信)

2018年 ロジャーズ・カップ その他の結果

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