2018年5月6日から5月13日(2018年第19週)にマドリード(スペイン)で開催されるマスターズ1000「ムチュア・マドリード・オープン(マドリード・オープン)」の準々決勝の結果、準々決勝後の暫定ランキング、放送予定を見ていきます。
昨年のマドリード・オープンの決勝で戦ったナダルとティエムが今年は準々決勝で対戦。
ティエムは今年のクレーコートシーズンでは不本意な成績が続いていますが、現在クレーコートで50セット連続取得中(21連勝中)のナダル相手に意地を見せることができるか注目です。
2018年 マドリード・オープン 準々決勝の結果
マドリード・オープンの準々決勝の結果です。
<日程(現地時間)>
・5月11日(金):準々決勝
※以下、スコアにある各選手の()内の世界ランキングは2018年5月7日付のランキングです。
準々決勝「ナダル vs ティエム」(トップハーフ)
過去の対戦成績は、ナダルの6勝、ティエムの2勝。
過去の8戦はすべてクレーコートでの対戦です。
直近の対戦は2018年のモンテカルロ・マスターズの準々決勝で、ナダルがセットカウント2-0(6-0、6-2)で勝利しています。
[1] ラファエル・ナダル (1位) | 0 | 5 | 3 | |
[5] ドミニク・ティエム (7位) | 2 | 7 | 6 | |
試合時間:1時間56分 |
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第5シードのドミニク・ティエム(24歳・オーストリア)が第1シードのラファエル・ナダル(31歳・スペイン)を7-5、6-3のストレートで破り、マドリード・オープン2年連続2回目の準決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット、立ち上がりからお互いにクオリティの高いショットの応酬となりますが、第7ゲームでナダルのファーストサーブの入りが悪くなり、らしくないミスも出るなど、ナダルのプレーが少し落ちたところをティエムが見逃さずに攻撃を仕掛けてブレークに成功。
第10ゲーム、ティエムのサービングフォーザセット。
ティエムにスーパーショットが飛び出すなど40-30とセットポイントが来ますが、ここからティエムにミス、ダブルフォルト、ミスが出てしまい、ナダルが土壇場でブレークバックに成功。
ここでナダルに流れが行くかと思われましたが、直後の第11ゲームで信じられないようなナダルの自滅でティエムがブレークに成功。
第12ゲーム、ティエムのサービングフォーザセット。
今度はティエムがしっかりとキープして第1セットを先取。
そして、ナダルの同一サーフェスでのセット連取記録が50でストップとなりました。
第2セット、第3ゲームでナダルのダブルフォルト2本やストロークミスが目立つ中、ティエムがこのゲーム5本目のブレークポイントをモノにしてブレークに成功。
第6ゲームでティエムのダブルフォルトやミスが絡んでナダルがブレークバックをしますが、第7ゲームで今度はナダルのミスが絡んでティエムがブレークに成功。
第9ゲーム、40-0とナダルがゲームポイントを握ったところからナダルのミスが続いてデュースヘ行くと、ティエムが2本目のマッチポイントでフォアハンドのウィナーを決めて勝利。
この試合のティエムは立ち上がりからストロークの精度が抜群で今シーズン一番と言っていいくらいのすばらしいプレーを見せる一方で、ナダルの方がティエムのプレッシャーを受けてミスが増えていくという試合展開となりました。
ナダルは4月からほとんど休みがなくデビスカップ、モンテカルロ、バルセロナ、このマドリードと試合が続いていたこともあり、さすがに疲れからプレーが落ちていたのかなというプレー内容でした。
準々決勝「ラヨビッチ vs アンダーソン」(トップハーフ)
過去の対戦成績は、ラヨビッチの0勝、アンダーソンの1勝。
クレーコートでは初対戦となります。
過去1回の対戦は2017年のマイアミ・オープン(ハード)の1回戦で、アンダーソンがセットカウント2-0(6-2、7-5)で勝利しています。
ドゥシャン・ラヨビッチ (95位) | 1 | 63 | 6 | 3 |
[6] ケビン・アンダーソン (8位) | 2 | 77 | 3 | 6 |
試合時間:2時間11分 |
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第6シードのケビン・アンダーソン(31歳・南アフリカ)がドゥシャン・ラヨビッチ(27歳・セルビア)を7-6(3)、3-6、6-3のフルセットの末に破り、マスターズ初の準決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット、第6ゲームでアンダーソンが先にブレークをしますが、第7ゲームでラヨビッチがすぐにブレークバックに成功。
その後はお互いにチャンスはなくタイブレーク勝負となりましたが、ラヨビッチが集中力を欠いてミスを連発してしまい、アンダーソンが第1セットを先取。
第2セット、第6ゲームでラヨビッチがブレークに成功。
第9ゲームのラヨビッチのサービングフォーザセットでアンダーソンがブレークポイントを握る場面がありましたが、ラヨビッチがピンチを凌いで第2セットを奪取。
ファイナルセット、第4ゲームでアンダーソンがラブゲームでブレークに成功。
直後の第5ゲームでラヨビッチがブレークポイントを握る場面がありましたが、アンダーソンがこのピンチを凌ぐと、その後はしっかりとキープを続け、アンダーソンの勝利。
準々決勝「エドマンド vs シャポバロフ」(ボトムハーフ)
過去の対戦成績は、エドマンドの2勝、シャポバロフの2勝。
クレーコートでは初対戦となります。
直近の対戦は2018年のブリスベン国際(ハード)の1回戦で、エドマンドがセットカウント2-1(6-7(5)、7-6(4)、6-4)で勝利しています。
カイル・エドマンド (22位) | 1 | 5 | 78 | 4 |
デニス・シャポバロフ (43位) | 2 | 7 | 66 | 6 |
試合時間:2時間27分 |
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デニス・シャポバロフ(19歳・カナダ)がカイル・エドマンド(23歳・イギリス)を7-5、6-7(6)、6-4のフルセットの末に破り、マドリード・オープン初(マスターズ2回目)の準決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット、第1ゲームでエドマンドがいきなりブレークをしますが、第4ゲームでシャポバロフがブレークバックに成功。
第12ゲームでエドマンドがミスを連発し、シャポバロフがブレークに成功して第1セットを先取。
第2セット、お互いキープを続けて、タイブレークに突入。
2本ずつミニブレークを取り合い、6-6からシャポバロフのサービス2本目でシャポバロフにミスが出てしまい、エドマンドが第2セットを奪取。
ファイナルセット、第3ゲームでシャポバロフが先にブレークに成功すると、その後、シャポバロフはブレークポイントを与えずにしっかりとキープを続け、シャポバロフの勝利。
準々決勝「イズナー vs A.ズベレフ」(ボトムハーフ)
過去の対戦成績は、イズナーの1勝、A.ズベレフの3勝。
クレーコートではA.ズベレフの1戦1勝。
直近の対戦は2018年のマイアミ・オープン(ハード)の決勝で、イズナーがセットカウント2-1(6-7(4)、6-4、6-4)で勝利しています。
[7] ジョン・イズナー (9位) | 0 | 4 | 5 | |
[2] アレクサンダー・ズベレフ (3位) | 2 | 6 | 7 | |
試合時間:1時間18分 |
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第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(21歳・ドイツ)が第7シードのジョン・イズナー(33歳・アメリカ)を6-4、7-5のストレートで破り、マドリード・オープン初の準決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット、第7ゲームでA.ズベレフがブレークに成功して第1セットを先取。
第2セット、お互いキープを続けて行きますが、第11ゲームでA.ズベレフがブレークに成功して勝利。
この試合、A.ズベレフはサービスゲームで失ったポイントがわずか6本のみ(与えたブレークポイント0本)と完璧なサービスゲームを展開しての完勝でした。
ハイライト動画
マドリード・オープン準々決勝の4試合のハイライト動画です。
ドロー表(ベスト32・結果)
準々決勝後の暫定ランキング(トップ30)
マドリード・オープンの準々決勝終了時点での暫定ランキングです。
フェデラーの1位復帰が確定。
シャポバロフの初のトップ30入りが確定。
暫定 順位 |
選手名 | 基礎 point |
round | result | 獲得 point |
QF後 point |
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1 | フェデラー | 8,670 | 欠場 | – | – | 8,670 |
2 | ナダル | 7,770 | 準々決勝 | × | 180 | 7,950 |
3 | A.ズベレフ | 5,015 | 準々決勝 | ○ | 360 | 5,375 |
4 | ディミトロフ | 4,860 | 2回戦 | × | 10 | 4,870 |
5 | チリッチ | 4,770 | 欠場 | – | – | 4,770 |
6 | デルポトロ | 4,450 | 3回戦 | × | 90 | 4,540 |
7 | アンダーソン | 3,300 | 準々決勝 | ○ | 360 | 3,660 |
8 | イズナー | 3,125 | 準々決勝 | × | 180 | 3,305 |
9 | ティエム | 2,945 | 準々決勝 | ○ | 360 | 3,305 |
10 | ゴファン | 2,840 | 3回戦 | × | 90 | 2,930 |
11 | C ブスタ | 2,270 | 1回戦 | × | 10 | 2,280 |
12 | クエリー | 2,220 | 欠場 | – | – | 2,220 |
13 | B アグート | 2,165 | 2回戦 | × | 45 | 2,210 |
14 | ソック | 2,145 | 1回戦 | × | 10 | 2,155 |
15 | シュワルツマン | 2,040 | 3回戦 | × | 90 | 2,130 |
16 | プイユ | 1,985 | 1回戦 | × | 10 | 1,995 |
17 | ベルディヒ | 1,970 | 1回戦 | × | 10 | 1,980 |
18 | ジョコビッチ | 1,860 | 2回戦 | × | 45 | 1,905 |
19 | エドマンド | 1,725 | 準々決勝 | × | 180 | 1,905 |
20 | チョン | 1,797 | 1回戦 | × | 10 | 1,807 |
21 | フォニーニ | 1,795 | 1回戦 | × | 10 | 1,805 |
22 | ラオニッチ | 1,615 | 3回戦 | × | 90 | 1,705 |
23 | ワウリンカ | 1,685 | 欠場 | – | – | 1,685 |
24 | 錦織 圭 | 1,655 | 1回戦 | × | 10 | 1,665 |
25 | キリオス | 1,630 | 欠場 | – | – | 1,630 |
26 | クライノビッチ | 1,601 | 欠場 | – | – | 1,601 |
27 | マナリノ | 1,550 | 1回戦 | × | 10 | 1,560 |
28 | コールシュライバー | 1,440 | 3回戦 | × | 90 | 1,530 |
29 | シャポバロフ | 1,128 | 準々決勝 | ○ | 360 | 1,488 |
30 | ガスケ | 1,430 | 2回戦 | × | 45 | 1,475 |
基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2018年5月・マドリード後)』をご覧ください。
1回戦を免除された第1シードから第8シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 1,000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
準々決勝の放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
5月11日(金) | 準々決勝 1 | 20:00~23:30 |
準々決勝 2~4 | 23:58~8:30 |
NHK・BS1
NHKでは、BS1またはサブチャンネルのBS102chで錦織が出場する試合を中心に1回戦から決勝まで9試合を生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
5月12日(土) | 準々決勝 | [ch102] 2:00~2:30 [BS1] 2:30~(4:00) |
・5月12日(土):「エドマンド vs シャポバロフ」
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWでは、WOWOWメンバーズオンデマンドで1回戦から決勝までを配信予定。
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