2018年5月6日から5月13日(2018年第19週)にマドリード(スペイン)で開催されたマスターズ1000「ムチュア・マドリード・オープン(マドリード・オープン)」の決勝のプレイヤー情報、結果、スタッツ、決勝後のランキング、放送予定を見ていきます。
決勝「ティエム vs A.ズベレフ」
ティエムが勝てばマスターズ初優勝、A.ズベレフが勝てばマドリード・オープン初優勝(マスターズ3回目の優勝)となります。
決勝は、日本時間の5月14日(月) 1時30分に開始予定。
決勝のプレイヤー情報
ドミニク・ティエムとアレクサンダー・ズベレフの「Head 2 Head」、「1回戦から準決勝までの結果」を紹介します。
Head 2 Head
過去の対戦成績は、ティエムの4勝、A.ズベレフの1勝。
クレーコートではティエムの3戦3勝。
直近の対戦は2017年のABNアムロ世界テニス・トーナメント(室内ハード)の1回戦で、ティエムがセットカウント2-1(3-6、6-3、6-4)で勝利しています。
※2018年5月13日時点(決勝前)のデータ
ティエム | A.ズベレフ | |
4 勝 | 対戦成績 | 1 勝 |
7位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 3位 (3位) |
オーストリア (AUT) | 国籍 | ドイツ (GER) |
24歳 | 年齢 | 21歳 |
1993年9月3日 | 生年月日 | 1997年4月20日 |
185cm / 82kg | 身長 / 体重 | 198cm / 86kg |
右 / 片手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2011年 | プロ転向 | 2013年 |
26勝6敗 | 2018年成績 | 26勝7敗 |
1回 | 2018年優勝回数 | 1回 |
197勝115敗 | 通算成績 | 143勝77敗 |
9回 | 通算優勝回数 | 7回 |
1回戦から準決勝までの結果
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | bye | – |
2回戦 | デルボニス (78位) | 4-6, 6-3, 7-5 |
3回戦 | チョリッチ (35位) | 2-6, 7-6(5), 6-4 |
準々決勝 | [1] ナダル (1位) | 7-5, 6-3 |
準決勝 | [6] アンダーソン (8位) | 6-4, 6-2 |
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | bye | – |
2回戦 | ドンスコイ (90位) | 6-2, 7-5 |
3回戦 | メイヤー (45位) | 6-4, 6-2 |
準々決勝 | [7] イズナー (9位) | 6-4, 7-5 |
準決勝 | シャポバロフ (43位) | 6-4, 6-1 |
※()内の世界ランキングは、2018年5月7日付のランキングです。
2018年 マドリード・オープン 決勝の結果
マドリード・オープンの決勝の結果です。
<日程(現地時間)>
・5月13日(日):決勝
決勝「ティエム vs A.ズベレフ」
[5] ドミニク・ティエム (7位) | 0 | 4 | 4 | |
[2] アレクサンダー・ズベレフ (3位) | 2 | 6 | 6 | |
試合時間:1時間18分 |
---|
第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(21歳・ドイツ)が第5シードのドミニク・ティエム(24歳・オーストリア)を6-4、6-4のストレートで破り、マドリード・オープン初優勝を飾りました。
A.ズベレフはマスターズ3回目の優勝(ツアー通算8回目の優勝)。
一方、惜しくも敗れたティエムはマドリード・オープン2年連続で準優勝となり、マスターズ初優勝とはなりませんでした。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
ティエムのサービスで試合開始。
第1ゲーム、A.ズベレフのリターンエース、ティエムの連続ミスなどがあり、15-40とA.ズベレフにブレークポイントが来ます。
ティエムにダブルフォルトが出て、A.ズベレフがブレークに成功。
第2ゲーム以降はお互いにブレークポイントを与えずにキープを続けて行きます。
第5ゲーム、ティエムのストロークが安定せず、このゲームでもティエムにミス2本が出るなどデュースまで行きますが、ティエムがキープ。
第10ゲーム、A.ズベレフのサービングフォーザセット。
0-30とティエムがポイントを先行しますが、A.ズベレフがサーブだけで3連続でポイントを取り、40-30とA.ズベレフにセットポイントが来ます。
A.ズベレフにミスが出てデュースとなりますが、ここからA.ズベレフがサーブだけで連続でポイントを取ってキープし、A.ズベレフが第1セットを先取。
第2セット
ティエムのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、30-30からティエムのウィナーを狙ったショットがわずかにアウトとなり、30-40とA.ズベレフにブレークポイントが来ます。
A.ズベレフのストレートに切り返す強烈なフォアハンドのショットをティエムが返せず、A.ズベレフがブレークに成功。
第2ゲーム、30-30まで行きますが、A.ズベレフがキープ。
第3ゲーム、ティエムのダブルフォルトとバックハンドのミス、A.ズベレフの深いリターンでのポイントなどがあり、15-40とA.ズベレフにブレークポイントが来ますが、ティエムがしっかりと攻め切ってピンチを凌ぎ、ティエムがキープ。
第6ゲーム、40-0とA.ズベレフがゲームポイントを握ったところからティエムがストロークでとにかく攻め続け、ティエムの3連続ポイントでデュースまで行きますが、A.ズベレフがキープ。
第8ゲーム、A.ズベレフがラブゲームでキープ。
第9ゲーム、0-30とA.ズベレフがポイントを先行しますが、ここからティエムのバックハンドのウィナー、連続サービスエース、フォアハンドのウィナーが決まり、ティエムがすばらしい集中力を見せてキープ。
第10ゲーム、A.ズベレフのサービングフォーザチャンピオンシップ。
A.ズベレフのファーストサーブでのポイント、ティエムのいい攻めを見せていながらのミス、A.ズベレフのミス、A.ズベレフのすばらしいタッチのハーフボレーが決まり、40-15とA.ズベレフにチャンピオンシップポイントが来ます。
ティエムのリターンがアウトとなり、A.ズベレフが勝利。
スタッツ
A.ズベレフは決勝でもサーブ、ストロークが好調で、サービスゲームでブレークポイントを1本も与えないなど、完璧な内容でした。
ティエムの方は立ち上がりから準々決勝のナダル戦や準決勝のアンダーソン戦では入っていたようなショットがことごとくアウトとなるなどストロークがなかなか安定せず、ここ2試合と比べるとプレーの質が落ちていた感じでした。
そして、2セットともミスが絡んで第1ゲームでいきなりブレークを許してしまい、A.ズベレフのサービスゲームを攻略するのが難しいだけに痛すぎるセットの入り方となってしまいました。
個人的にはナダルを倒したティエムにマスターズ初優勝をして欲しかったですが、A.ズベレフが強かったです。
ティエム | Match | A.ズベレフ |
2 | サービスエース | 1 |
2 | ダブルフォルト | 0 |
64%(36/56) | ファーストサーブ確率 | 65%(35/54) |
72%(26/36) | 1st Serve Points Won | 83%(29/35) |
55%(11/20) | 2nd Serve Points Won | 68%(13/19) |
0%(0/0) | ブレイク / チャンス | 50%(2/4) |
5/7 | ネットポイント | 11/14 |
45%(49/110) | Total Points Won | 55%(61/110) |
1,462m | Total Distance Run | 1,398m |
15 | Winner 合計 | 15 |
8 | フォアハンド | 9 |
5 | バックハンド | 5 |
2 | サーブ | 1 |
21 | Unforced error 合計 | 12 |
15 | フォアハンド | 8 |
4 | バックハンド | 4 |
2 | サーブ | 0 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
・Total Distance Run:総走行距離。
ハイライト動画
マドリード・オープン決勝「ティエム vs A.ズベレフ」のハイライト動画です。
ドロー表(結果)
決勝後のランキング(トップ30)
マドリード・オープンの決勝後のランキングです。
順位 | 選手名 | 基礎 point |
round | 獲得 point |
決勝後 point |
---|---|---|---|---|---|
1 | フェデラー | 8,670 | 欠場 | – | 8,670 |
2 | ナダル | 7,770 | 準々決勝 | 180 | 7,950 |
3 | A.ズベレフ | 5,015 | 優勝 | 1,000 | 6,015 |
4 | ディミトロフ | 4,860 | 2回戦 | 10 | 4,870 |
5 | チリッチ | 4,770 | 欠場 | – | 4,770 |
6 | デルポトロ | 4,450 | 3回戦 | 90 | 4,540 |
7 | アンダーソン | 3,300 | 準決勝 | 360 | 3,660 |
8 | ティエム | 2,945 | 準優勝 | 600 | 3,545 |
9 | イズナー | 3,125 | 準々決勝 | 180 | 3,305 |
10 | ゴファン | 2,840 | 3回戦 | 90 | 2,930 |
11 | C ブスタ | 2,270 | 1回戦 | 10 | 2,280 |
12 | クエリー | 2,220 | 欠場 | – | 2,220 |
13 | B アグート | 2,165 | 2回戦 | 45 | 2,210 |
14 | ソック | 2,145 | 1回戦 | 10 | 2,155 |
15 | シュワルツマン | 2,040 | 3回戦 | 90 | 2,130 |
16 | プイユ | 1,985 | 1回戦 | 10 | 1,995 |
17 | ベルディヒ | 1,970 | 1回戦 | 10 | 1,980 |
18 | ジョコビッチ | 1,860 | 2回戦 | 45 | 1,905 |
19 | エドマンド | 1,725 | 準々決勝 | 180 | 1,905 |
20 | チョン | 1,797 | 1回戦 | 10 | 1,807 |
21 | フォニーニ | 1,795 | 1回戦 | 10 | 1,805 |
22 | ラオニッチ | 1,615 | 3回戦 | 90 | 1,705 |
23 | ワウリンカ | 1,685 | 欠場 | – | 1,685 |
24 | 錦織 圭 | 1,655 | 1回戦 | 10 | 1,665 |
25 | キリオス | 1,630 | 欠場 | – | 1,630 |
26 | クライノビッチ | 1,601 | 欠場 | – | 1,601 |
27 | マナリノ | 1,550 | 1回戦 | 10 | 1,560 |
28 | コールシュライバー | 1,440 | 3回戦 | 90 | 1,530 |
29 | シャポバロフ | 1,128 | 準決勝 | 360 | 1,488 |
30 | ガスケ | 1,430 | 2回戦 | 45 | 1,475 |
基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2018年5月・マドリード後)』をご覧ください。
1回戦を免除された第1シードから第8シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 1,000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
決勝の放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
5月13日(日) | ダブルス決勝 | 22:30~1:20 |
5月14日(月) | 決勝 | 1:20~5:00 |
NHK・BS1
NHKでは、BS1またはサブチャンネルのBS102chで錦織が出場する試合を中心に1回戦から決勝まで9試合を生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
5月14日(月) | 決勝 | [BS1] 1:30~(3:30) |
決勝 (録画) | [BS1] 9:00~(10:50) | |
5月15日(火) | 決勝 (録画) | [NHK] 1:45~(3:35) |
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWでは、WOWOWメンバーズオンデマンドで1回戦から決勝までを配信予定。
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