2018年5月6日から5月13日(2018年第19週)にマドリード(スペイン)で開催されるマスターズ1000「ムチュア・マドリード・オープン(マドリード・オープン)」の大会概要、歴代優勝者、大会日程、エントリー選手、ドロー表、放送予定を見ていきます。
また、本大会に出場予定の錦織圭の過去の成績も紹介します。
ムチュア・マドリード・オープン(マスターズ1000)
ムチュア・マドリード・オープン(以下、マドリード・オープン)は、マドリード(スペイン)にあるラ・カハ・マヒカで開催されるATPワールドツアー・マスターズ1000の大会です。
2002年から2008年までは室内ハードコートで行われていましたが、2009年からクレーコートに変わり、男女共催の大会に拡大されました。
大会概要
大会名 | ムチュア・マドリード・オープン (Mutua Madrid Open) |
別名 | マドリード・オープン |
カテゴリ | マスターズ1000 |
開催期間 | 2018年 5月6日 ~ 5月13日 |
開催地 | スペイン/マドリード |
会場 | ラ・カハ・マヒカ(La Caja Mágica) |
サーフェス | クレーコート |
ドロー | 56(シングルス) |
賞金総額 | €6,200,860(約8億2,090万円) |
日本との時差 | -7時間(サマータイム中) |
マドリード・オープンでの獲得ポイントと賞金を紹介します。
ラウンド | 獲得ポイント | 賞金 |
---|---|---|
優勝 | 1,000 | €1,190,490 (約1億5,760万円) |
準優勝 | 600 | €583,725 (約7,730万円) |
準決勝 | 360 | €293,780 (約3,890万円) |
準々決勝 | 180 | €149,390 (約1,980万円) |
3回戦 | 90 | €77,575 (約1,030万円) |
2回戦 | 45 | €40,900 (約540万円) |
1回戦 | 10 | €22,080 (約290万円) |
※賞金(日本円)について、2018年4月27日時点での1ユーロ132.39円で換算。
歴代優勝者
マドリード・オープンの過去10年の優勝者を紹介します。
大会のシングルス最多優勝記録は、ラファエル・ナダルの5回。
・ナダル:2005、2010、2013、2014、2017
2017年は、決勝で第4シードのラファエル・ナダルが第8シードのドミニク・ティエムを7-6(8)、6-4のストレートで破り、マドリード・オープン5回目の優勝を飾りました。(2017年の結果はこちら)
年 | 優勝者 |
---|---|
2017 | ラファエル・ナダル |
2016 | ノバク・ジョコビッチ |
2015 | アンディ・マレー |
2014 | ラファエル・ナダル |
2013 | ラファエル・ナダル |
2012 | ロジャー・フェデラー |
2011 | ノバク・ジョコビッチ |
2010 | ラファエル・ナダル |
2009 | ロジャー・フェデラー |
2008 | アンディ・マレー |
※2008年までは室内ハード、2009年以降はクレーコート。
大会日程
5月5日(土)と5月6日(日)に予選が行われます。
男子の本戦は5月6日(日)からの8日間開催で、5月13日(日)に決勝が行われます。
日付 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
5月4日(金) | – | 予選 |
5月5日(土) | 予選 | 予選・1回戦 |
5月6日(日) | 予選・1回戦 | 1回戦 |
5月7日(月) | 1回戦 | 2回戦 |
5月8日(火) | 1回戦・2回戦 | 2回戦 |
5月9日(水) | 2回戦 | 3回戦 |
5月10日(木) | 3回戦 | 準々決勝 |
5月11日(金) | 準々決勝 | 準決勝 |
5月12日(土) | 準決勝 | 決勝 |
5月13日(日) | 決勝 | – |
女子の決勝は5月12日(土)に行われます。
エントリー選手
マドリード・オープンに出場予定の選手(DAの45名)、各選手の2017年の同大会での結果を紹介します。
日本勢からは錦織圭と杉田祐一が出場予定。
ランキング上位16名にシードが与えられ、第1シードから第8シード選手は1回戦が免除され2回戦からの出場となります。
<シングルスの出場枠56>
・本戦ストレートイン (DA):45名
・ワイルドカード (WC):4名
・予選通過者 (Q):7名
<欠場者の情報>
フェデラー、チリッチ、クエリー、キリオス、ワウリンカ、クライノビッチ、ミュラー、ルブレフ、フェレール、ツォンガ、マレーは欠場となりました。
※世界ランキング「Rank」は2018年4月30日付のランキングです。
シード | 選手名 | Rank | 2017年 |
---|---|---|---|
1 | ラファエル・ナダル | 1位 | 優勝 |
– | ロジャー・フェデラー | 2位 | – |
2 | アレクサンダー・ズベレフ | 3位 | ベスト8 |
– | マリン・チリッチ | 4位 | 2回戦 |
3 | グリゴール・ディミトロフ | 5位 | 3回戦 |
4 | フアン マルティン・デルポトロ | 6位 | – |
5 | ドミニク・ティエム | 7位 | 準優勝 |
6 | ケビン・アンダーソン | 8位 | – |
7 | ジョン・イズナー | 9位 | – |
8 | ダビド・ゴファン | 10位 | ベスト8 |
9 | パブロ・カレーニョ ブスタ | 11位 | 1回戦 |
10 | ノバク・ジョコビッチ | 12位 | ベスト4 |
– | サム・クエリー | 13位 | – |
11 | ロベルト・バウティスタ アグート | 14位 | 1回戦 |
12 | ジャック・ソック | 15位 | 1回戦 |
13 | ディエゴ・シュワルツマン | 16位 | 2回戦 |
14 | トマーシュ・ベルディヒ | 17位 | 3回戦 |
15 | リュカ・プイユ | 18位 | 1回戦 |
16 | ファビオ・フォニーニ | 19位 | 2回戦 |
ミロシュ・ラオニッチ | 20位 | 3回戦 | |
錦織 圭 | 21位 | ベスト8 | |
チョン・ヒョン | 22位 | – | |
カイル・エドマンド | 23位 | – | |
ニック・キリオス | 24位 | 3回戦 | |
スタン・ワウリンカ | 25位 | 2回戦 | |
フィリップ・クライノビッチ | 26位 | – | |
アドリアン・マナリノ | 27位 | 1回戦 | |
ジレ・ミュラー | 28位 | 2回戦 | |
リシャール・ガスケ | 29位 | – | |
フェリシアーノ・ロペス | 30位 | 3回戦 | |
アンドレイ・ルブレフ | 31位 | – | |
ダミール・ズムル | 32位 | – | |
ダビド・フェレール | 33位 | 3回戦 | |
フィリップ・コールシュライバー | 34位 | 1回戦 | |
ボルナ・チョリッチ | 35位 | ベスト8 | |
ジョーウィルフリード・ツォンガ | 36位 | 2回戦 | |
フェルナンド・ベルダスコ | 37位 | 1回戦 | |
カレン・ハチャノフ | 38位 | 1回戦 | |
アンディ・マレー | 39位 | 3回戦 | |
ガエル・モンフィス | 40位 | 1回戦 | |
アルベルト・ラモス ビノラス | 41位 | 1回戦 | |
ロビン・ハーセ | 43位 | 2回戦 | |
レオナルド・メイヤー | 45位 | – | |
杉田 祐一 | 46位 | – | |
パブロ・クエバス | 47位 | ベスト4 | |
以下、欠場選手に替わるエントリー (Alternates) | |||
デニス・シャポバロフ | 42位 | – | |
ブノワ・ペール | 49位 | 3回戦 | |
ジャレッド・ドナルドソン | 53位 | 2回戦 | |
ペーター・ゴヨブチック | 52位 | – | |
ダニール・メドベデフ | 50位 | – | |
ライアン・ハリソン | 57位 | 2回戦 | |
ミーシャ・ズベレフ | 54位 | 1回戦 | |
ヤン レナード・ストルフ | 62位 | – | |
パオロ・ロレンツィ | 76位 | – | |
テニーズ・サンドグレン | 51位 | – | |
ジュリアン・ベネトー | 58位 | – |
※世界ランキング2位のロジャー・フェデラーは、2017年に続いて2018年もクレーコートシーズンのすべて大会を欠場となっています。
ドロー表
ドローセレモニー:日本時間の5月5日(土) 午前1時30分。
ドロー表(PDF版)は、『 2018年ムチュア・マドリード・オープンのドロー表 』をご覧ください。
第1シードから第8シードまでのドローは下記のようになりました。
<トップハーフ>
[1] ナダル vs ティエム [5]
[4] デルポトロ vs アンダーソン [6]
<ボトムハーフ>
[3] ディミトロフ vs ゴファン [8]
[2] A.ズベレフ vs イズナー [7]
錦織圭はボトムハーフのディミトロフ山に入り、1回戦の対戦相手が世界ランキング12位の第10シードのノバク・ジョコビッチ(30歳・セルビア)に決まりました。
杉田祐一はトップハーフのデルポトロ山に入り、1回戦の対戦相手が世界ランキング34位のフィリップ・コールシュライバー(34歳・ドイツ)に決まりました。
ムチュア・マドリード・オープンの結果
2018年ムチュア・マドリード・オープンの1回戦から決勝までの結果です。
結果の記事では、各ラウンド終了時の暫定ランキングも紹介しています。
・マドリード・オープン「2回戦」の結果
・マドリード・オープン「3回戦」の結果
・マドリード・オープン「準々決勝」の結果
・マドリード・オープン「準決勝」の結果
・マドリード・オープン「決勝」の結果
放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンド、テニスデイリーでの放送・配信が予定されています。
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
5月7日(月) | 1回戦 (録画) | 16:00~18:30 |
1回戦 | 19:00~8:30 | |
5月8日(火) | 1回戦・2回戦 | 19:00~8:30 |
5月9日(水) | 2回戦 | 19:00~8:30 |
5月10日(木) | 3回戦 | 19:00~8:30 |
5月11日(金) | 準々決勝 1 | 20:00~23:30 |
準々決勝 2~4 | 23:58~8:30 | |
5月12日(土) | 準決勝 1 | 22:58~2:00 |
5月13日(日) | 準決勝 2 | 3:58~7:30 |
ダブルス決勝 | 22:30~1:20 | |
5月14日(月) | 決勝 | 1:20~5:00 |
大会初日の5月6日(日)の試合は生中継ではなく、5月7日(月)の夕方に録画での放送予定となっています。
NHK・BS1
NHKでは、BS1またはサブチャンネルのBS102chで錦織が出場する試合を中心に1回戦から決勝まで9試合を生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
5月6日(日) | 1回戦 | 19:30~(21:30) |
5月7日(月) | 1回戦 | 23:00~(1:00) |
5月8日(火) | 1回戦 | 20:30~(22:30) |
5月9日(水) | 2回戦 | 23:00~(1:00) |
5月10日(木) | 3回戦 | 23:30~(1:30) |
5月12日(土) | 準々決勝 | 2:00~(4:00) |
準決勝 1 | 23:00~(1:00) | |
5月13日(日) | 準決勝 2 | 4:00~(6:00) |
5月14日(月) | 決勝 | 1:30~(3:30) |
・5月6日(日):「シャポバロフ vs サンドグレン」
・5月7日(月):「錦織 vs ジョコビッチ」
・5月8日(火):「杉田 vs コールシュライバー」
・5月9日(水):「ナダル vs モンフィス」
・5月10日(木):「イズナー vs クエバス」
・5月12日(土):「エドマンド vs シャポバロフ」
・5月12日(土):準決勝1「ティエム vs アンダーソン」
・5月13日(日):準決勝2「シャポバロフ vs A.ズベレフ」
・5月14日(月):「ティエム vs A.ズベレフ」
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWでは、WOWOWメンバーズオンデマンドで1回戦から決勝までを配信予定。
THE TENNIS DAILY
テニスデイリー では、錦織圭出場試合およびATP注目試合を配信予定。
※配信期間:5月6日~5月9日(無料)
錦織の過去の成績
最後に錦織のマドリード・オープンでの過去の成績を紹介します。
錦織は2014年に準優勝、2015年と2016年にベスト4など、2013年以降はすべてベスト8以上の好成績を残しています。
2014年の決勝ではナダルを圧倒するプレーを見せ、マスターズ初優勝が見えるくらい試合を優勢に進めていましたが、怪我での途中棄権となってしまいました。
そして、2015年と2016年は準決勝で戦った相手がマレーとジョコビッチで、両選手とも錦織を破ってそのまま優勝。
年 | 結果 | 対戦相手 |
---|---|---|
2017 | 準々決勝 | ノバク・ジョコビッチ(試合前に棄権) |
2016 | 準決勝 | ノバク・ジョコビッチ |
2015 | 準決勝 | アンディ・マレー |
2014 | 準優勝 | ラファエル・ナダル |
2013 | 準々決勝 | パブロ・アンドゥハル |
2012 | – | – |
2011 | 1回戦 | ペレ・リバ |
2017年はバルセロナ・オープンを右手首の怪我で欠場し、マドリード・オープンの直前までプレーができるのか分からない状態でした。
そして、大会が始まると錦織はいい内容のプレーを見せて2回戦と3回戦を突破しましたが、3回戦後に再び右手首に痛みが出たということで、大事をとって準々決勝を棄権しました。
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | bye | – |
2回戦 | ディエゴ・シュワルツマン (40位) | 1-6, 6-0, 6-4 |
3回戦 | ダビド・フェレール (30位) | 6-4, 6-3 |
準々決勝 | ノバク・ジョコビッチ (2位) | 棄権 |
今シーズンは右手首の怪我からの復活に向けて1戦1戦見守っていく感じで見ていましたが、錦織はクレーコートシーズンの初戦となったモンテカルロ・マスターズで見ている側の想像をはるかに超えるすばらしいプレーを見せて準優勝。
直後のバルセロナ・オープンでは錦織は連戦による疲労もあり、初戦で途中棄権となりましたが、マドリード・オープンにはいい感触を持って挑むことができそうです。
マドリード・オープンでもクレー王者のナダルが優勝候補ではありますが、錦織は欠場者が増えなければノーシードでの出場となりそうなので、とにかく厳しいドロー(ナダルの近く)を引かないことを祈るだけです。
そして、モンテカルロ・マスターズで見せたような錦織らしいプレーをまた見せてくれればなと思います。
コメント
バルセロナオープンで二回戦て棄権したが連戦の疲れからなんて言い訳だ。ナダルを見習え。負けそうになると怪我や疲れで棄権にする。ナダルは連戦し尚且つ優勝して錦織より試合数は多い。ナダルはスタミナも試合態度も一流であり錦織は全く情けない。準優勝したぐらいで褒めてどうする。闘争心も足りない。
全くその通り