2020年9月14日から9月21日(2020年第37週)にローマ(イタリア)で開催されるATPツアー・マスターズ1000「BNLイタリア国際」の決勝の結果、決勝後のランキング(男子シングルス)、放送予定を見ていきます。(※女子のカテゴリはWTAプレミア5)
決勝「ジョコビッチ vs シュワルツマン」
ジョコビッチが勝てばBNLイタリア国際5年ぶり5度目の優勝、シュワルツマンが勝てばマスターズ1000初優勝となります。
男子シングルスの決勝は、日本時間9月22日(火)0時以降に開始予定。
2020年 BNLイタリア国際 決勝の結果
BNLイタリア国際の決勝の結果です。
<日程>
・9月21日(月):決勝
日本とローマの時差:-7時間(日本の方が7時間進んでいます)
スコアにある各選手の()内の数字は2020年9月14日付の世界ランキング、開始予定の日時は日本時間です。
[1] ノバク・ジョコビッチ (1) | 2 | 7 | 6 | |
[8] ディエゴ・シュワルツマン (15) | 0 | 5 | 3 |
[1] シモナ・ハレプ (2) | 6 | 2 | ||
[2] カロリーナ・プリスコバ (4) | 棄権 | 0 | 1 |
J.シャルディ / F.マルタン | 1 | 4 | 7 | 8 |
[4] M.グラノリェルス / H.セバジョス | 2 | 6 | 5 | 10 |
[1] S.シェイ / B.ストリコバ | 2 | 6 | 6 | |
A.フリードサム / R.オラル | 0 | 2 | 2 |
以下、男子シングルス決勝のプレイヤー情報、簡単な試合の振り返り、スタッツ、ハイライト動画です。(試合後に追記します)
決勝のプレイヤー情報
ノバク・ジョコビッチとディエゴ・シュワルツマンの「Head 2 Head」、「1回戦から準決勝までの結果」を紹介します。
Head 2 Head
過去の対戦成績は、ジョコビッチの4勝、シュワルツマンの0勝。
クレーコートでは、ジョコビッチの2勝、シュワルツマンの0勝。
直近の対戦は2020年の全豪オープン(ハードコート)の4回戦で、ジョコビッチがセットカウント3-0(6-3、6-4、6-4)で勝利しています。
ジョコビッチ | シュワルツマン | |
4 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
1位 (1位) | 最新ランク (最高) | 15位 (11位) |
セルビア | 国籍 | アルゼンチン |
33歳 | 年齢 | 28歳 |
1987年5月22日 | 生年月日 | 1992年8月16日 |
188cm / 77kg | 身長 / 体重 | 170cm / 64kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2003年 | プロ転向 | 2010年 |
30勝 1敗 | 2020年成績 | 15勝 8敗 |
3回 | 2020年優勝回数 | 0回 |
923勝 188敗 | 通算成績 | 158勝 136敗 |
80回 | 通算優勝回数 | 3回 |
1回戦から準決勝までの結果
ラウンド | 対戦相手 | Rank | スコア |
---|---|---|---|
1回戦 | Bye | – | – |
2回戦 | S.カルーゾ | 87 | 6-3, 6-2 |
3回戦 | F.クライノビッチ | 29 | 7-6, 6-3 |
準々決勝 | D.コプファー | 97 | 6-3, 4-6, 6-3 |
準決勝 | C.ルード | 34 | 7-5, 6-3 |
ラウンド | 対戦相手 | Rank | スコア |
---|---|---|---|
1回戦 | Bye | – | – |
2回戦 | J.ミルマン | 43 | 6-4, 7-6 |
3回戦 | H.フルカチ | 31 | 3-6, 6-2, 6-4 |
準々決勝 | R.ナダル [2] | 2 | 6-2, 7-5 |
準決勝 | D.シャポバロフ [12] | 15 | 6-4, 5-7, 7-6 |
※[]内の数字はシード、Rankは2020年9月14日付の世界ランキング
決勝「ジョコビッチ vs シュワルツマン」の結果
[1] ノバク・ジョコビッチ (1) | 2 | 7 | 6 | |
[8] ディエゴ・シュワルツマン (15) | 0 | 5 | 3 | |
試合時間:1時間53分 |
---|
第1シードのノバク・ジョコビッチ(33歳・セルビア)が第8シードのディエゴ・シュワルツマン(28歳・アルゼンチン)をセットカウント2-0(7-5、6-3)で破り、BNLイタリア国際5年ぶり5度目(マスターズ1000で36度目)の優勝を飾りました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
ジョコビッチ | ● | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | 7 | |||||
シュワルツマン | ● | ○ | ● | ○ | ○ | 5 | |||||||
○:キープ、●:ブレーク |
---|
ジョコビッチのサービスで第1セット開始。
第1ゲーム、デュース1回目でジョコビッチにフォアハンドのミスが出て、シュワルツマンにブレークポイントが来ます。
ラリー戦でシュワルツマンが打ち勝ち、シュワルツマンがブレークに成功。
第2ゲーム、デュースまで行きますが、デュース2回目でシュワルツマンがキープ。(デュース2回目のシュワルツマンのアドバンテージで雨が降り出しますが、試合は続行)
第3ゲーム、30-15からジョコビッチのバックハンドの連続ミスがあり、30-40とシュワルツマンにブレークポイントが来ます。
ジョコビッチにバックハンドのミスが出て、シュワルツマンがブレークに成功。
第4ゲーム、30-15からジョコビッチのフォアハンドのリターンエース、シュワルツマンのバックハンドのミスがあり、30-40とジョコビッチにブレークポイントが来ます。
シュワルツマンにダブルフォルトが出て、ジョコビッチがブレークを1つ返します。
第5ゲーム、ジョコビッチがキープ。
第6ゲーム、デュース1回目でジョコビッチがバックハンドのダウンザラインへのショットでポイントを取り、ジョコビッチにブレークポイントが来ます。
セカンドサーブに対してジョコビッチがフォアハンドの威力のあるリターンでポイントを取り、ジョコビッチがブレークバックに成功。
第7ゲーム、ジョコビッチがキープ。
第8ゲーム、シュワルツマンのスーパーショットなどがあり、シュワルツマンがキープ。
第9ゲーム、シュワルツマンにブレークポイントが1本(30-40)ありましたが、デュース2回目でジョコビッチがキープ。
第10ゲーム、ジョコビッチにセットポイントが1本(30-40)ありましたが、デュース2回目でシュワルツマンがキープ。
第11ゲーム、ジョコビッチのドロップショットのミス2本とフォアハンドのミスなどがあり、デュースまで行きますが、デュース1回目でジョコビッチがキープ。
第12ゲーム、シュワルツマンのバックハンドのミス、ダブルフォルト、バックハンドのミスがあり、0-40とジョコビッチにセットポイント(ブレークポイント)が来ます。
シュワルツマンが2本凌いで30-40まで行きますが、ロングラリーでジョコビッチが打ち勝ち、ジョコビッチがブレークをして第1セットを先取。
第2セット
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
ジョコビッチ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | – | 6 | |||
シュワルツマン | ● | ○ | ○ | – | – | – | 3 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
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ジョコビッチのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、15-15からシュワルツマンのフォアハンドのウィナー、ジョコビッチのフォアハンドのミスがあり、15-40とシュワルツマンにブレークポイントが来ます。
シュワルツマンが深いリターンでポイントを取り、シュワルツマンがブレークに成功。
第2ゲーム、15-0からシュワルツマンのフォアハンドのミス、ジョコビッチのリターンでのポイント、ジョコビッチのバックハンドのクロスへのウィナーがあり、15-40とジョコビッチにブレークポイントが来ます。
シュワルツマンが1本凌ぎますが、シュワルツマンにフォアハンドのミスが出て、ジョコビッチがブレークバックに成功。
第3ゲーム、ジョコビッチがキープ。
第4ゲーム、シュワルツマンがキープ。
第5ゲーム、ジョコビッチのフォアハンドのミスとダブルフォルトなどがあり、シュワルツマンにブレークポイントが2本(15-40)ありましたが、デュース1回目でジョコビッチがキープ。
第6ゲーム、シュワルツマンがキープ。
第7ゲーム、ジョコビッチがラブゲームでキープ。
第8ゲーム、シュワルツマンのフォアハンドのミス、ジョコビッチの見事なフォアハンドのロブショットのウィナー、シュワルツマンのバックハンドのミスがあり、0-40とジョコビッチにブレークポイントが来ます。
ジョコビッチの見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナーが決まり、ジョコビッチがブレークに成功。
第9ゲーム、ジョコビッチのサービングフォーザチャンピオンシップ。
ロングラリーでのジョコビッチのポイント、ジョコビッチの連続攻撃からのボレーのウィナー、ジョコビッチのバックハンドのクロスへのウィナーがあり、40-0とジョコビッチにチャンピオンシップポイントが来ます。
シュワルツマンが粘りを見せて2本返しますが、攻撃を仕掛けたジョコビッチがドロップショットでポイントを取り、ジョコビッチが勝利。
スタッツ
ジョコビッチ | Match | シュワルツマン |
2 | サービスエース | 1 |
1 | ダブルフォルト | 3 |
69% (48/70) | ファーストサーブ確率 | 65% (43/66) |
69% (33/48) | 1st Serve Points Won | 58% (25/43) |
41% (9/22) | 2nd Serve Points Won | 35% (8/23) |
56% (5/9) | ブレーク / チャンス | 50% (3/6) |
11/18 | ネットポイント | 9/17 |
60% (42/70) | Service Points Won | 50% (33/66) |
50% (33/66) | Return Points Won | 40% (28/70) |
55% (75/136) | Total Points Won | 45% (61/136) |
2470m | Total Distance Run | 2490m |
29 | ウィナー合計 | 17 |
18 | フォアハンド | 8 |
8 | バックハンド | 8 |
3 | サーブ | 1 |
26 | アンフォーストエラー合計 | 19 |
7 | フォアハンド | 9 |
18 | バックハンド | 7 |
1 | サーブ | 3 |
ハイライト動画
BNLイタリア国際 決勝「ジョコビッチ vs シュワルツマン」のハイライト動画です。
ドロー(決勝・結果)
決勝後のランキング(男子シングルス・トップ30+α)
BNLイタリア国際の決勝後の男子シングルスのランキングです。
ベスト4だったシャポバロフの初のトップ10入りが決まりました。
順位 | 選手名 | 基礎 point |
result | 獲得point | 決勝後 point |
|
---|---|---|---|---|---|---|
2020 | 2019 | |||||
1 | ジョコビッチ | 10,860 | 優勝 | 1,000 | 600 | 11,260 |
2 | ナダル | 9,850 | 準々決勝 | 180 | 1,000 | 9,850 |
3 | ティーム | 9,125 | 欠場 | – | 10 | 9,125 |
4 | フェデラー | 6,630 | 欠場 | – | 180 | 6,630 |
5 | メドベージェフ | 5,890 | 欠場 | – | 10 | 5,890 |
6 | チチパス | 5,175 | 2回戦 | 10 | 360 | 5,175 |
7 | ズベレフ | 4,650 | 欠場 | – | 10 | 4,650 |
8 | ベレッティーニ | 2,940 | 準々決勝 | 180 | 90 | 3,030 |
9 | モンフィス | 2,860 | 2回戦 | 10 | 10 | 2,860 |
10 | シャポバロフ | 2,345 | 準決勝 | 360 | 45 | 2,660 |
11 | B アグート | 2,620 | 欠場 | – | 45 | 2,620 |
12 | ゴファン | 2,555 | 2回戦 | 10 | 45 | 2,555 |
13 | シュワルツマン | 2,265 | 準優勝 | 600 | 360 | 2,505 |
14 | ルブレフ | 2,414 | 2回戦 | 45 | 45 | 2,414 |
15 | フォニーニ | 2,400 | 2回戦 | 10 | 90 | 2,400 |
16 | ハチャノフ | 2,200 | 1回戦 | 10 | 90 | 2,200 |
17 | ワウリンカ | 2,185 | 1回戦 | 10 | 10 | 2,185 |
18 | C ブスタ | 2,130 | 2回戦 | 10 | 10 | 2,130 |
19 | ディミトロフ | 1,885 | 準々決勝 | 180 | 10 | 2,055 |
20 | ラオニッチ | 1,995 | 2回戦 | 45 | 0 | 2,040 |
21 | A アリアシム | 1,976 | 1回戦 | 10 | 10 | 1,976 |
22 | ガリン | 1,900 | 1回戦 | 10 | 0 | 1,910 |
23 | イズナー | 1,805 | 欠場 | – | 0 | 1,805 |
24 | ラヨビッチ | 1,695 | 3回戦 | 90 | 45 | 1,740 |
25 | ペール | 1,738 | 1回戦 | 10 | 35 | 1,738 |
26 | チョリッチ | 1,670 | 2回戦 | 45 | 90 | 1,670 |
27 | デミノー | 1,665 | 1回戦 | 10 | 10 | 1,665 |
28 | クライノビッチ | 1,583 | 3回戦 | 90 | 45 | 1,628 |
29 | フリッツ | 1,625 | 1回戦 | 10 | 45 | 1,625 |
30 | ルード | 1,359 | 準決勝 | 360 | 115 | 1,604 |
31 | フルカチ | 1,398 | 3回戦 | 90 | 20 | 1,468 |
32 | シュトルフ | 1,450 | 1回戦 | 10 | 90 | 1,450 |
33 | バシラシビリ | 1,395 | 1回戦 | 10 | 90 | 1,395 |
34 | エバンズ | 1,384 | 1回戦 | 10 | 35 | 1,384 |
35 | 錦織 圭 | 1,345 | 2回戦 | 45 | 180 | 1,345 |
新型コロナウイルスの影響による特例措置として、ATPファイナルズを除き、2020年3月以降に失効日を迎える2019年に獲得したポイントの期限が52週間延長されたため、今大会で獲得したポイントが2019年の同大会のポイントを上回ればポイントを入れ替えます。(ランキング対象の18大会に同じ大会を2つ含むことはできない)
・獲得ポイントが2020年>2019年だった場合
決勝後ポイント=基礎ポイント+(2020年-2019年)ポイント
・獲得ポイントが2019年≧2020年だった場合
決勝後ポイント=基礎ポイント
※表の2019年ポイントについて、2019年のBNLイタリア国際に出場していない選手は、ランキング対象の18大会のうち一番低いポイントです(グランドスラム、マスターズを除く)。
1回戦を免除された第1シードから第8シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。
ラウンド | ポイント |
---|---|
優勝 | 1,000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
決勝の放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。
女子の試合は、DAZNで配信が予定されています。
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝までを生中継で放送。
月日 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
9月21日(月) | ダブルス決勝 | [録] 20:30~23:00 |
9月21日(月) | 決勝 | 23:45~28:00 |
NHK・BS1
NHK・BS1では、BS1またはサブチャンネルで日本人選手が出場する試合を中心に決勝まで放送。
月日 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
9月22日(火) | 決勝 | 0:00~(2:00) |
<放送する対戦カード>
・9月22日(火) 決勝「N.ジョコビッチ vs D.シュワルツマン」
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWメンバーズオンデマンドでは、1回戦から決勝までをライブ配信。(大会1日目は無料)
WOWOWメンバーズオンデマンドは、WOWOWに加入中の方(有料放送契約を締結し、月額視聴料を支払いしている方)が利用できます。
また、オンデマンドで視聴するには、WEB会員登録(無料)後に配信サイトまたは専用アプリにてログインする必要があります。
DAZN
DAZNでは、女子の試合を1回戦から決勝までをライブ配信。(男子の試合の配信はありません。)
月日 | ラウンド | 配信時間 |
---|---|---|
9月21日(月) | 決勝 | 21:30~ |
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