2018年2月12日から18日(2018年第7週)にニューヨーク(アメリカ)で開催されるATP250「ニューヨーク・オープン」。
錦織圭の2回戦の対戦相手は、世界ランキング72位のエフゲニー・ドンスコイ。
錦織とドンスコイのプレイヤー情報、2回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(2回戦)
過去の対戦成績は、錦織の1勝、ドンスコイの0勝。
過去1回の対戦は2013年の全豪オープンの3回戦で、錦織がセットカウント3-0(7-6(3)、6-2、6-3)で勝利しています。
※2018年2月14日時点(試合前)
錦織 圭 | ドンスコイ | |
1 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
27位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 72位 (65位) |
日本 | 国籍 | ロシア |
28歳 | 年齢 | 27歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1990年5月9日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 185cm / 74kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2007年 |
1勝0敗 | 2018年成績 | 2勝4敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
332勝155敗 | 通算成績 | 38勝83敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 0回 |
2回戦「錦織 vs ドンスコイ」の結果
試合日:現地時間2月14日(水)
[5] 錦織 圭 (27位) | 2 | 6 | 6 | |
エフゲニー・ドンスコイ (72位) | 0 | 2 | 4 | |
試合時間:1時間5分 |
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第5シードの錦織圭(28歳・日本)がエフゲニー・ドンスコイ(27歳・ロシア)を6-2、6-4のストレートで破り、準々決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
ドンスコイ | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレーク |
ドンスコイのサービスで試合開始。
第1ゲーム、錦織がストロークで主導権を握ってウィナーを決めるなど、すばらしい立ち上がりを見せ、錦織がいきなりブレークに成功。
第2ゲーム、錦織のサービスエースが決まるなど、錦織がラブゲームでキープ。
第3ゲーム、デュースまで行きますが、ドンスコイがキープ。
第4ゲーム、デュースまで行きますが、最後は錦織のサービスエースが決まり、錦織がキープ。
第5ゲーム、錦織がリターンから積極的に攻めてデュースまで行きますが、ドンスコイがキープ。
錦織は第3ゲームと第5ゲームのリターンゲームではあと一歩というところまで行きますが、ドンスコイも錦織に主導権を握られないように強打も使い、積極的に攻撃を仕掛けて踏ん張りを見せます。
第6ゲーム、30-30から錦織がストローク勝負で打ち勝ち、次のゲームポイントでは錦織がバックハンドのダウンザライン、バックハンドのクロスで相手を左右に振って、最後はフォアハンドの鋭いクロスへのウィナーを決めるすばらしい攻めを見せ、錦織がキープ。
第7ゲーム、第6ゲームのいい感じの流れそのままに錦織がドンスコイを攻め立て、ドロップショット、バックハンドのダウンザラインへのウィナーを決めるなど、錦織がラブゲームでブレークに成功。
第8ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
錦織が危なげなくキープし、第1セットを先取。
第1セット終盤は錦織がドンスコイを圧倒するプレーの連続で、すばらしい内容でした。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | – | – | 6 | ||||
ドンスコイ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | 4 | ||||||
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレーク |
ドンスコイのサービスで第2セット開始。
第2セットはゲームが落ち着き、お互いキープの展開で序盤はたんたんとゲームが進んでいきます。
第1ゲーム、錦織のリターンエースもありましたが、ドンスコイがキープ。
第2ゲーム、錦織のサービスエースが決まるなど、錦織がラブゲームでキープ。
第3ゲーム、ドンスコイがキープ。
第4ゲーム、錦織がキープ。
第5ゲーム、錦織のロングラリーを制してのポイント、リターンエース、ドンスコイのミスなどがあり、30-40と錦織にブレークチャンスが来ます。
先にドンスコイが攻める展開となりますが、錦織がしっかりと対応し、最後はリスクを負って攻めたドンスコイのショットがネットにかかり、錦織がブレークに成功。
第6ゲーム、錦織のサーブからの組み立て、サービスエース2本、バックハンドのダウンザラインへのウィナーで、錦織がラブゲームでキープ。
ゲームが動いた直後の錦織の大事なサービスゲームでしたが、完璧な内容でのキープでした。
第7ゲーム、30-30まで行きますが、ドンスコイがキープ。
第8ゲーム、錦織がサーブからしっかりと主導権を握り、ラブゲームでキープ。
第9ゲーム、ドンスコイがラブゲームでキープ。
第10ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
錦織のサービスエースもあり、40-0と錦織にマッチポイントが来ます。
最後もしっかりとファーストサーブを入れ、ドンスコイが返すことができず、錦織がラブゲームでキープして勝利。
スタッツ
この試合の錦織はストロークの調子も良く、特にサーブが好調でサービスゲームが非常に安定していました。
第1セットと第2セットともに錦織のファーストサーブの確率は50%台で高くはありませんでしたが、サーブからの攻めの展開も良く、ファーストサーブが入った時のポイント取得率が第1セットは69%(9/13)、第2セットは100%(11/11)。
錦織はブレークポイントを一度も与えることなく、第2セットではサービスゲームで失ったポイントがわずか1ポイントだけとすばらしい内容でした。
また、リターンゲームではドンスコイのファーストサーブの確率は高かったですが(第2セットは93%)、錦織はリターンの反応も良く、常にプレッシャーをかけて簡単にキープをさせず、ブレークチャンスをしっかりとモノにする理想的な試合運びでした。
錦織 | Match | ドンスコイ |
7 | Aces | 2 |
0 | Double Faults | 0 |
55%(24/44) | 1st Serve | 80%(43/54) |
83%(20/24) | 1st Serve Points Won | 65%(28/43) |
85%(17/20) | 2nd Serve Points Won | 18%(2/11) |
75%(3/4) | Break Points Converted | 0%(0/0) |
62%(61/98) | Total Points Won | 38%(37/98) |
[スタッツ用語の補足]
・Aces:サービスエースの数
・Double Faults:ダブルフォルトの数
・1st Serve:ファーストサーブの確率
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Break Points Converted:リターン時にブレークチャンスでポイントを取得した確率。
・Total Points Won:自分が取得した全ポイント。
試合を振り返って
2回戦は対戦相手のレベルも上がるので、1回戦より難しい試合になるかなと思って見ていましたが、試合時間わずか1時間5分の錦織の完勝でした。
錦織は改良したサーブも非常に安定していて、ストロークもバックハンドでの左右への打ち分けやフォアハンドのショットも良く、途中でプレーが落ちることもありませんでした。
この調子で準々決勝でも怪我なく、いい内容のプレーを見せて欲しいです。
錦織の準々決勝の対戦相手は!?
錦織圭のニューヨーク・オープン準々決勝の対戦相手は、世界ランキング91位のラドゥ・アルボット(28歳・モルドバ)。
過去に対戦はなく、初対戦となります。
準々決勝ではビッグサーバーの第3シードのイズナーとの対戦になるかなと予想していましたが、2回戦でアルボットがイズナーを7-6、3-6、6-3のフルセットの末に破って、準々決勝に進出となりました。
アルボットはストロークを得意とするタイプですが、錦織は1回戦と2回戦同様にストローク勝負で主導権を握って相手を崩していく展開にしていきたいところです。
錦織選手の準々決勝の試合は、日本時間の2月17日(土) 午前9時30分以降に開始予定。
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