2018年11月11日から11月18日(2018年第46週)にロンドン(イギリス)で開催されるATPワールドツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」の準決勝の結果、準決勝後の暫定ランキング、放送予定を見ていきます。
ラウンドロビンの結果、グループ グーガ・クエルテンの1位ジョコビッチと2位ズベレフ、グループ レイトン・ヒューイットの1位フェデラーと2位アンダーソンが準決勝に進出。
準決勝「ジョコビッチ vs アンダーソン」
ジョコビッチが勝てばATPファイナルズ2年ぶり7回目の決勝、アンダーソンが勝てばATPファイナルズ初の決勝進出となります。
準決勝「フェデラー vs ズベレフ」
フェデラーが勝てばATPファイナルズ3年ぶり11回目の決勝、ズベレフが勝てばATPファイナルズ初の決勝進出となります。
2018年 Nitto ATPファイナルズ 準決勝の結果
Nitto ATPファイナルズの準決勝の結果です。
<日程>
11月17日(土):準決勝
<開始時間(日本時間)>
・Afternoon Session
第1試合 ダブルス :12時(21時)
第2試合 シングルス:14時(23時)
・Evening Session
第3試合 ダブルス :18時(翌3時)
第4試合 シングルス:20時(翌5時)
日本とロンドンの時差:-9時間(日本の方が9時間進んでいます)
※スコアにある各選手の()内の数字は2018年11月12日付のランキングです。
[1] ノバク・ジョコビッチ (1) | 2 | 6 | 6 | |
[4] ケビン・アンダーソン (6) | 0 | 2 | 2 | |
[2] ロジャー・フェデラー (3) | 0 | 5 | 65 | |
[3] アレクサンダー・ズベレフ (5) | 2 | 7 | 77 |
以下、各試合の簡単な試合の振り返り、スタッツ、ハイライト動画です。(試合後に追記します。)
準決勝「ジョコビッチ vs アンダーソン」
過去の対戦成績は、ジョコビッチの7勝、アンダーソンの1勝。(ジョコビッチの7連勝中)
ハードコートでは、ジョコビッチの3勝、アンダーソンの1勝。
直近の対戦は2018年の上海マスターズ(ハード)の準々決勝で、ジョコビッチがセットカウント2-0(7-6、6-3)で勝利しています。
[1] ノバク・ジョコビッチ (1) | 2 | 6 | 6 | |
[4] ケビン・アンダーソン (6) | 0 | 2 | 2 | |
試合時間:1時間15分 |
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第1シードのノバク・ジョコビッチ(31歳・セルビア)が第4シードのケビン・アンダーソン(32歳・南アフリカ)を6-2、6-2のストレートで破り、ATPファイナルズ2年ぶり7回目の決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
アンダーソンのサービスで試合開始。
第1ゲーム、30-15からジョコビッチのフォアハンドのダウンザラインへのショットでのポイントとアンダーソンのフォアハンドのミスがあり、30-40とジョコビッチにブレークポイントが来ますが、アンダーソンが凌いでデュースへ。
デュース2回目、ジョコビッチがリターンでポイントを取り、ジョコビッチに再びブレークポイントが来ると、ラリー戦でアンダーソンにフォアハンドのミスが出て、ジョコビッチがブレークに成功。
第3ゲーム、ジョコビッチにブレークポイントが2本ありましたが、デュース2回目でアンダーソンがキープ。
第7ゲーム、30-0からアンダーソンのダブルフォルトとフォアハンドのミス、ラリー戦でのジョコビッチのポイントがあり、30-40とジョコビッチにブレークポイントが来ます。
アンダーソンにフォアハンドのミスが出て、ジョコビッチがブレークに成功。
第8ゲーム、ジョコビッチのサービングフォーザセット。
40-30とジョコビッチにセットポイントが来ると、ジョコビッチがバックハンドの深いショットでポイントを取り、ジョコビッチが第1セットを先取。
第2セット
アンダーソンのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、ラリー戦でのアンダーソンのフォアハンドのミス、ジョコビッチの外から入れてくる見事なフォアハンドのダウンザラインへのウィナー、アンダーソンのダブルフォルトがあり、0-40とジョコビッチにブレークポイントが来ます。
アンダーソンが1本凌ぎますが、アンダーソンにバックハンドのミスが出て、ジョコビッチがブレークに成功。
第5ゲーム、40-15からジョコビッチのバックハンドのダウンザラインへのウィナーとアンダーソンのフォアハンドのミスでデュースとなり、デュース1回目でジョコビッチにブレークポイントが来ますが、このピンチはアンダーソンが凌ぎます。
デュース2回目、ジョコビッチのフォアハンドの逆クロスへのウィナーが決まり、再びジョコビッチにブレークポイントが来ます。
ロングラリーでジョコビッチの見事なフォアハンドのクロスへのウィナーが決まり、ジョコビッチがブレークに成功。
第8ゲーム、ジョコビッチのサービングフォーザマッチ。
40-0とジョコビッチにマッチポイントが来ると、ジョコビッチのボレーのウィナーが決まり、ジョコビッチが勝利。
スタッツ
この試合もジョコビッチはサービスゲームでまったく隙がなく、リターンゲームではアンダーソンの強力なサーブをことごとく返すなど、ジョコビッチが好調アンダーソンを終始圧倒。
アンダーソンのストロークは調子が良さそうに見えましたが、ラリー戦になるとジョコビッチからポイントを取るイメージがわかないくらいジョコビッチのストロークの安定感と精度、攻撃力があり、アンダーソンの方が厳しいコースを狙おうと力んでミスが増えるという状態でした。
ジョコビッチ | Match | アンダーソン |
6 | サービスエース | 4 |
1 | ダブルフォルト | 3 |
69% (27/39) | ファーストサーブ確率 | 55% (33/60) |
85% (23/27) | 1st Serve Points Won | 70% (23/33) |
75% (9/12) | 2nd Serve Points Won | 26% (7/27) |
44% (4/9) | ブレーク / チャンス | 0% (0/0) |
2/3 | ネットポイント | 4/6 |
50% (30/60) | Return Points Won | 18% (7/39) |
63% (62/99) | Total Points Won | 37% (37/99) |
1,068m | Total Distance Run | 1,044m |
18 | Winner 合計 | 12 |
9 | フォアハンド | 6 |
2 | バックハンド | 1 |
7 | サーブ | 5 |
14 | Unforced error 合計 | 27 |
6 | フォアハンド | 12 |
7 | バックハンド | 12 |
1 | サーブ | 3 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時に取得したポイント。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時に取得したポイント。
・Return Points Won:リターンゲームで取得したポイント。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
ハイライト動画
準決勝「ジョコビッチ vs アンダーソン」のハイライト動画。
準決勝「フェデラー vs ズベレフ」
過去の対戦成績は、フェデラーの3勝、ズベレフの2勝。
ハードコートでは、フェデラーの1勝、ズベレフの1勝。
直近の対戦は2017年のATPファイナルズ(室内ハード)のラウンドロビンで、フェデラーがセットカウント2-1(7-6、5-7、6-1)で勝利しています。
[2] ロジャー・フェデラー (3) | 0 | 5 | 65 | |
[3] アレクサンダー・ズベレフ (5) | 2 | 7 | 77 | |
試合時間:1時間35分 |
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第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(21歳・ドイツ)が第2シードのロジャー・フェデラー(37歳・スイス)を7-5、7-6のストレートで破り、ATPファイナルズ初の決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
ズベレフのサービスで試合開始。
第1ゲームから第11ゲームまで、お互いにブレークポイントを与えずにキープを続けます。(デュースまで行くゲームもなし)
第12ゲーム、ズベレフのリターンでのポイント、ズベレフの見事なフォアハンドのダウンザラインへのパッシングショットのウィナー、ズベレフのフォアハンドの深いショットでのポイントがあり、0-40とズベレフにブレークポイントが来ます。
フェデラーにフォアハンドのミスが出て、ズベレフがブレークをして第1セットを先取。
第2セット
ズベレフのサービスで第2セット開始。
第1ゲームと第2ゲームはお互いラブゲームでキープ。
第3ゲーム、ラリー戦でのフェデラーのポイント、ズベレフのフォアハンドのミス、フェデラーのフォアハンドに回り込んでの見事なダウンザラインへのウィナーがあり、0-40とフェデラーにブレークポイントが来ます。
ズベレフが2本凌ぎますが、フェデラーがバックハンドのダウンザラインへのショットでポイントを取り、フェデラーがブレークに成功。
第4ゲーム、フェデラーのバックハンドの連続ミス、ラリー戦でのフェデラーのポイント、ズベレフのフォアハンドのダウンザラインへのウィナーがあり、15-40とズベレフにブレークポイントが来ます。
ロングラリーでズベレフが打ち勝ち、ズベレフがブレークバックに成功。
その後、第12ゲームまでお互いにブレークポイントを与えずにキープを続け、タイブレークに突入。
お互いキープが続く中、8ポイント目のズベレフのサービス1本目でプレー中にフェデラーの後ろにいたボールキッズがボールを落としてしまい、ズベレフがプレーを止めてポイントのやり直しになる珍しいシーンがありました。(やり直しでズベレフがサービスエースを決めましたが、フェデラーにとってはアンラッキーなポイントでした。)
10ポイント目のフェデラーのサービス1本目、フェデラーにもったいないボレーのミスが出て、ズベレフがミニブレークをして6-4とズベレフにマッチポイントが来ます。
6-5とズベレフがマッチポイントを握ってのサービス1本目。
ズベレフが先に攻撃を仕掛けてバックハンドのクロスへのドライブボレーでウィナーを決め、ズベレフが勝利。
試合後、ズベレフのインタビュー中に観客がブーイングを続け、ズベレフが声を詰まらせて謝罪する状況に…(良い試合だっただけに残念なシーンでした。)
スタッツ
第1セットの立ち上がりからハイレベルなプレーが続き、最後までどちらに転ぶか分からない試合展開となりましたが、勝負所でズベレフのプレーが上回る結果となりました。
フェデラーは緩急をつけたストロークやドロップショット、巧みなネットプレーなどで揺さぶりをかけて行きましたが、最後までズベレフは崩れることなく高い集中力を見せ、好調なサーブと力強いストロークで逆にフェデラーにプレッシャーを掛けていました。
フェデラー | Match | ズベレフ |
3 | サービスエース | 7 |
0 | ダブルフォルト | 1 |
57% (37/65) | ファーストサーブ確率 | 66% (43/65) |
78% (29/37) | 1st Serve Points Won | 88% (38/43) |
61% (17/28) | 2nd Serve Points Won | 64% (14/22) |
33% (1/3) | ブレーク / チャンス | 100% (2/2) |
17/22 | ネットポイント | 16/24 |
20% (13/65) | Return Points Won | 29% (19/65) |
45% (59/130) | Total Points Won | 55% (71/130) |
934m | Total Distance Run | 933m |
13 | Winner 合計 | 23 |
6 | フォアハンド | 7 |
2 | バックハンド | 9 |
5 | サーブ | 7 |
20 | Unforced error 合計 | 20 |
8 | フォアハンド | 12 |
12 | バックハンド | 7 |
0 | サーブ | 1 |
ハイライト動画
準決勝「フェデラー vs ズベレフ」のハイライト動画。
トーナメント表
準決勝後の暫定ランキング
Nitto ATPファイナルズの準決勝終了時点での暫定ランキングです。(トップ10+α)
順位 | 選手名 | 11/12 point |
round | result | 獲得 point |
SF後 point |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ジョコビッチ | 8,045 | 準決勝 | ○ | 1,000 | 9,045 |
2 | ナダル | 7,480 | – | – | – | 7,480 |
3 | フェデラー | 6,020 | 準決勝 | × | 400 | 6,420 |
4 | A.ズベレフ | 5,085 | 準決勝 | ○ | 800 | 5,885 |
5 | デルポトロ | 5,300 | – | – | – | 5,300 |
6 | アンダーソン | 4,310 | 準決勝 | × | 400 | 4,710 |
7 | チリッチ | 4,050 | RR | × | 200 | 4,250 |
8 | ティエム | 3,895 | RR | × | 200 | 4,095 |
9 | 錦織 圭 | 3,390 | RR | × | 200 | 3,590 |
10 | イズナー | 3,155 | RR | × | 0 | 3,155 |
11 | ハチャノフ | 2,835 | – | – | – | 2,835 |
12 | チョリッチ | 2,480 | – | – | – | 2,480 |
[表の補足]
・11/12ポイント:11月12日付のATPランキングのポイント
・RR:ラウンドロビン
・SF後ポイント=11/12ポイント+獲得ポイント
ステージ | 獲得ポイント |
---|---|
決勝で勝利 | 500 |
準決勝で勝利 | 400 |
ラウンドロビン1勝につき | 200 |
放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンド、Paraviでの放送・配信が予定されています。
※各媒体の放送内容:GAORA、WOWOWメンバーズオンデマンド、Paraviはシングルスとダブルスの全試合、NHK・BS1はシングルスの全試合
<準決勝の開始時間>
・Afternoon Session
ダブルス :21時
シングルス:23時
・Evening Session
ダブルス :27時(翌日午前3時)
シングルス:29時(翌日午前5時)
GAORA
GAORAでは、全試合を生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
11月17日(土) | 準決勝 1 (D) | 21:00~22:57 |
準決勝 1 (S) | 22:57~26:30 | |
準決勝 2 (D) | 27:00~28:57 | |
準決勝 2 (S) | 28:57~8:00 |
※S:シングルス、D:ダブルス
NHK・BS1
NHKでは、BS1でラウンドロビンから決勝までのシングルスの全試合を生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
11月17日(土) | 準決勝 1 | [BS1] 23:00~(24:50) |
11月18日(日) | 準決勝 2 | [BS1] 5:00~(6:50) |
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWメンバーズオンデマンドでは、全試合をLive配信予定。(大会1日目は無料配信)
WOWOWメンバーズオンデマンドは、WOWOWに加入中の方(有料放送契約を締結し、月額視聴料を支払いしている方)が利用できます。
また、オンデマンドで視聴するには、WEB会員登録(無料)後に配信サイトまたは専用アプリにてログインする必要があります。
Paravi
Paraviでは、全試合をLive配信予定。
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