2018年11月11日から11月18日(2018年第46週)にロンドン(イギリス)で開催されるATPワールドツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」の大会概要、試合方式、歴代優勝者、大会日程、出場選手、ドロー、放送予定を見ていきます。
最後に錦織のATPファイナルズでの過去の成績も紹介します。
Nitto ATPファイナルズ
Nitto ATPファイナルズはATPワールドツアーのシーズン最終戦で、レースランキング上位8名(ダブルスは上位8組)に出場権が与えられ、優勝を争います。
日東電工株式会社(Nitto)がタイトルスポンサーを務め、契約期間は2017年から2020年の4年間。
大会概要
大会名 | Nitto ATPファイナルズ (Nitto ATP Finals) |
カテゴリ | ATPファイナルズ |
開催期間 | 2018年 11月11日 ~ 11月18日 |
開催地 | イギリス/ロンドン |
会場 | O2アリーナ |
サーフェス | 室内ハードコート |
ドロー | シングルス:8、ダブルス:8 |
賞金総額 | $8,500,000 (約9億6,250万円) |
日本との時差 | -9時間 |
Nitto ATPファイナルズでの獲得ポイントと賞金の内訳を紹介します。
ステージ | ポイント | 賞金 |
---|---|---|
決勝で勝利 | 500 | $1,280,000 (約1億4,490万円) |
準決勝で勝利 | 400 | $620,000 (約7,020万円) |
ラウンドロビン1勝につき | 200 | $203,000 (約2,300万円) |
大会出場 | – | $203,000 (約2,300万円) |
補欠選手 | – | $110,000 (約1,250万円) |
ステージ | ポイント | 賞金 |
---|---|---|
決勝で勝利 | 500 | $200,000 (約2,260万円) |
準決勝で勝利 | 400 | $103,000 (約1,170万円) |
ラウンドロビン1勝につき | 200 | $38,000 (約430万円) |
大会出場 | – | $100,000 (約1,130万円) |
補欠選手 | – | $38,000 (約430万円) |
全勝で優勝した場合の獲得ポイントは、ラウンドロビン3勝、準決勝勝利、決勝勝利の合計1,500ポイント。
シングルスで全勝優勝した場合の獲得賞金は、大会出場、ラウンドロビン3勝、準決勝勝利、決勝勝利の合計2,712,000ドル(約3億710万円)。
※賞金(日本円)について、2018年11月5日時点での1ドル113.23円で換算。
出場資格
レースランキング(年間ポイント)の上位8名が出場。
ただし、9位から20位の選手の中にグランドスラム優勝者がいた場合、8位の選手にかわって出場。(該当者が2人以上いた場合はランキング上位の選手1名のみ出場)
また、大会期間中に出場選手が怪我などにより棄権した場合のため、9位から20位の上位2名(辞退者を除く)が補欠に選出されます。
大会方式
8名の選手が4人ずつの2つのグループ(グループAとグループB)に分かれて「ラウンドロビン」と呼ばれる総当り戦を行い、各グループの成績上位2名が準決勝に進出。
グループAの1位とグループBの2位、グループBの1位とグループAの2位による準決勝を行い、勝者が決勝に進出。
各試合は3セットマッチで行われます。
歴代優勝者
ATPファイナルズの過去10年の優勝者を紹介します。
大会のシングルス最多優勝記録は、ロジャー・フェデラーの6回。
・フェデラー:2003、2004、2006、2007、2010、2011
2017年は、決勝でグリゴール・ディミトロフがダビド・ゴファンを7-5、4-6、6-3のフルセットの末に破り、ATPファイナルズ初優勝を飾りました。(2017年の結果はこちら)
年 | 優勝者 |
---|---|
2017 | グリゴール・ディミトロフ |
2016 | アンディ・マレー |
2015 | ノバク・ジョコビッチ |
2014 | ノバク・ジョコビッチ |
2013 | ノバク・ジョコビッチ |
2012 | ノバク・ジョコビッチ |
2011 | ロジャー・フェデラー |
2010 | ロジャー・フェデラー |
2009 | ニコライ・ダビデンコ |
2008 | ノバク・ジョコビッチ |
大会日程
11月11日(日)から11月16日(金)にかけてラウンドロビンが行われます。
11月17日(土)に準決勝、11月18日(日)に決勝が行われます。
日付 | ラウンド |
---|---|
11月11日(日) | ラウンドロビンB |
11月12日(月) | ラウンドロビンA |
11月13日(火) | ラウンドロビンB |
11月14日(水) | ラウンドロビンA |
11月15日(木) | ラウンドロビンB |
11月16日(金) | ラウンドロビンA |
11月17日(土) | 準決勝 |
11月18日(日) | 決勝 |
A:グループ グーガ・クエルテン(第1シード側)
B:グループ レイトン・ヒューイット(第2シード側)
<ラウンドロビンと準決勝の開始時間(日本時間)>
・Afternoon Session
ダブルス :21時
シングルス:23時
・Evening Session
ダブルス :27時(翌日午前3時)
シングルス:29時(翌日午前5時)
<決勝の開始時間(日本時間)>
ダブルス :24時30分
シングルス:27時(翌日午前3時)
出場選手
レースランキング上位のジョコビッチ、フェデラー、ズベレフ、アンダーソン、チリッチ、ティエム、錦織、イズナーの8名が出場。
- ノバク・ジョコビッチ(31歳・セルビア)
- ロジャー・フェデラー(37歳・スイス)
- アレクサンダー・ズベレフ(21歳・ドイツ)
- ケビン・アンダーソン(32歳・南アフリカ)
- マリン・チリッチ(30歳・クロアチア)
- ドミニク・ティエム(25歳・オーストリア)
- 錦織 圭(28歳・日本)
- ジョン・イズナー(33歳・アメリカ)
2年ぶり11回目の出場
最高成績は優勝(5回)
2年連続16回目の出場
最高成績は優勝(6回)
2年連続2回目の出場
最高成績はラウンドロビン
初出場
3年連続4回目の出場
最高成績はラウンドロビン
3年連続3回目の出場
最高成績はラウンドロビン
2年ぶり4回目の出場
最高成績はベスト4(2回)
初出場
シード | 選手名 | Rank | ポイント |
---|---|---|---|
1 | ノバク・ジョコビッチ | 1位 | 8,045 |
– | ラファエル・ナダル | 2位 | 7,480 |
2 | ロジャー・フェデラー | 3位 | 6,020 |
– | フアン マルティン・デルポトロ | 4位 | 5,300 |
3 | アレクサンダー・ズベレフ | 5位 | 5,085 |
4 | ケビン・アンダーソン | 6位 | 4,310 |
5 | マリン・チリッチ | 7位 | 4,050 |
6 | ドミニク・ティエム | 8位 | 3,895 |
7 | 錦織 圭 | 9位 | 3,390 |
8 | ジョン・イズナー | 10位 | 3,155 |
Alternates (2名) | |||
カレン・ハチャノフ | 11位 | 2,835 | |
ボルナ・チョリッチ | 12位 | 2,480 |
※「Rank」は、2018年11月5日付のランキングです。
<withdraw>
・デルポトロは右膝の怪我のため棄権。(繰り上がりで9位の錦織が出場)
・ナダルは腹筋の怪我および右足首の手術のため棄権。(繰り上がりで10位のイズナーが出場)
ドロー(組み合わせ)
ドローセレモニー:現地時間11月5日(月)19時、日本時間11月6日(火)4時
各グループの名前はグーガ・クエルテンとレイトン・ヒューイットの名が付けられ、ラウンドロビンの各グループの組み合わせは下記のようになりました。
<グループ グーガ・クエルテン>
[1] ノバク・ジョコビッチ (セルビア)
[3] アレクサンダー・ズベレフ (ドイツ)
[5] マリン・チリッチ (クロアチア)
[8] ジョン・イズナー (アメリカ)
<グループ レイトン・ヒューイット>
[2] ロジャー・フェデラー (スイス)
[4] ケビン・アンダーソン (南アフリカ)
[6] ドミニク・ティエム (オーストリア)
[7] 錦織 圭 (日本)
ヒューイットのグループは11月11日(日)、クエルテンのグループは11月12日(月)から試合が行われます。
日付 | 対戦カード | 開始時間 (NB) | |
---|---|---|---|
現地 | 日本 | ||
11月11日(日) | アンダーソン vs ティエム | 14:00 | 23:00 |
フェデラー vs 錦織 | 20:00 | 翌5:00 | |
11月12日(月) | ズベレフ vs チリッチ | 14:00 | 23:00 |
ジョコビッチ vs イズナー | 20:00 | 翌5:00 | |
11月13日(火) | アンダーソン vs 錦織 | 14:00 | 23:00 |
フェデラー vs ティエム | 20:00 | 翌5:00 | |
11月14日(水) | ジョコビッチ vs ズベレフ | 14:00 | 23:00 |
チリッチ vs イズナー | 20:00 | 翌5:00 | |
11月15日(木) | ティエム vs 錦織 | 14:00 | 23:00 |
フェデラー vs アンダーソン | 20:00 | 翌5:00 | |
11月16日(金) | ズベレフ vs イズナー | 14:00 | 23:00 |
ジョコビッチ vs チリッチ | 20:00 | 翌5:00 |
※NB(Not Before):前の試合が早く終わってもその時間までは試合が始まらない。
2018年Nitto ATPファイナルズの結果
2018年Nitto ATPファイナルズのラウンドロビンから決勝までの結果です。
放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンド、Paraviでの放送・配信が予定されています。
※各媒体の放送内容:GAORA、WOWOWメンバーズオンデマンド、Paraviはシングルスとダブルスの全試合、NHK・BS1はシングルスの全試合
<ラウンドロビンと準決勝の開始時間>
・Afternoon Session
ダブルス :21時
シングルス:23時
・Evening Session
ダブルス :27時(翌日午前3時)
シングルス:29時(翌日午前5時)
<決勝の開始時間>
ダブルス :24時30分
シングルス:27時(翌日午前3時)
GAORA
GAORAでは、全試合を生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
11月11日(日) | 開幕直前SP | 20:30~21:00 |
ラウンドロビン | 21:00~26:30 27:00~8:30 |
|
11月12日(月) | ラウンドロビン | 21:00~26:30 27:00~8:30 |
11月13日(火) | ラウンドロビン | 21:00~26:30 27:00~8:30 |
11月14日(水) | ラウンドロビン | 21:00~26:30 27:00~8:00 |
11月15日(木) | ラウンドロビン | 21:00~26:30 27:00~8:00 |
11月16日(金) | ラウンドロビン | 21:00~26:30 26:45~8:30 |
11月17日(土) | 準決勝 1 (D) | 21:00~22:57 |
準決勝 1 (S) | 22:57~26:30 | |
準決勝 2 (D) | 27:00~28:57 | |
準決勝 2 (S) | 28:57~8:00 | |
11月18日(日) | 決勝 (D) | 24:30~26:50 |
決勝 (S) | 26:50~7:00 |
※S:シングルス、D:ダブルス
NHK・BS1
NHKでは、BS1でラウンドロビンから決勝までのシングルスの全試合を生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
11月11日(日) | ラウンドロビン | [BS1] 23:00~(24:50) |
11月12日(月) | [BS1] 5:00~(6:50) | |
ラウンドロビン | [BS1] 23:00~(24:50) | |
11月13日(火) | [BS1] 5:00~6:49 [102] 6:49~(7:00) |
|
ラウンドロビン | [BS1] 23:00~(24:50) | |
11月14日(水) | [BS1] 5:00~6:49 [102] 6:49~(7:00) |
|
ラウンドロビン | [BS1] 23:00~(24:50) | |
11月15日(木) | [BS1] 5:00~6:49 [102] 6:49~(7:00) |
|
ラウンドロビン | [BS1] 23:00~(24:50) | |
11月16日(金) | [BS1] 5:00~(6:50) | |
ラウンドロビン | [BS1] 23:00~(24:50) | |
11月17日(土) | [BS1] 5:00~(6:50) | |
準決勝 1 | [BS1] 23:00~(24:50) | |
11月18日(日) | 準決勝 2 | [BS1] 5:00~(6:50) |
11月19日(月) | 決勝 | [BS1] 3:00~(5:00) |
決勝 (録画) | [BS1] 19:00~(20:50) | |
11月20日(火) | 決勝 (録画) | [NHK] 1:45~(3:35) |
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWメンバーズオンデマンドでは、全試合をLive配信予定。(大会1日目は無料配信)
WOWOWメンバーズオンデマンドは、WOWOWに加入中の方(有料放送契約を締結し、月額視聴料を支払いしている方)が利用できます。
また、オンデマンドで視聴するには、WEB会員登録(無料)後に配信サイトまたは専用アプリにてログインする必要があります。
Paravi
Paraviでは、全試合をLive配信予定。
錦織の過去の成績
最後に錦織のATPファイナルズでの過去の成績を紹介します。
錦織はATPファイナルズに3回出場(2014年~2016年)し、最高成績は2014年と2016年のベスト4。
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
RR | アンディ・マレー (6) | 6-4, 6-4 |
RR | ロジャー・フェデラー (2) | 3-6, 2-6 |
RR | ダビド・フェレール (10) | 4-6, 6-4, 6-1 |
準決勝 | ノバク・ジョコビッチ (1) | 1-6, 6-3, 0-6 |
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
RR | ノバク・ジョコビッチ (1) | 1-6, 1-6 |
RR | トマーシュ・ベルディヒ (6) | 7-5, 3-6, 6-3 |
RR | ロジャー・フェデラー (3) | 5-7, 6-4, 4-6 |
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
RR | スタン・ワウリンカ (3) | 6-2, 6-3 |
RR | アンディ・マレー (1) | 7-6(9), 4-6, 4-6 |
RR | マリン・チリッチ (7) | 6-3, 2-6, 3-6 |
準決勝 | ノバク・ジョコビッチ (2) | 1-6, 1-6 |
※Roundの色付きは勝利、RRはラウンドロビンの略、()の数字は当時の世界ランキング。
怪我から復帰した今シーズンはじめの段階では錦織のファイナルズ出場は想像もできませんでしたが、錦織は先が見えない中でも1つ1つ階段を昇って自信を取り戻して行き、全米オープンとその後の大会では応援する側がびっくりするぐらいのすばらしい活躍でした。
ファイナルズでも錦織らしいテニスをして、この大舞台を楽しんで欲しいです。
そして、ファイナルズ出場を怪我で断念したデルポトロは、度重なる手首の故障を乗り越えて今シーズンはすばらしい結果を残してきただけに非常に残念な結果となってしまいましたが、しっかりと治して来シーズンにまた元気な姿で戻ってきて欲しいです。
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