2018年9月17日から9月23日(2018年第38週)にメス(フランス)で開催されるATP250「モゼール・オープン」。
錦織圭の準々決勝の対戦相手は、世界ランキング31位のニコロズ・バシラシビリ(26歳・ジョージア)。
錦織とバシラシビリのプレイヤー情報、準々決勝の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(準々決勝)
過去に対戦はなく、初対戦となります。
※2018年9月21日時点(試合前)
錦織 圭 | バシラシビリ | |
0 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
12位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 31位 (31位) |
日本 | 国籍 | ジョージア |
28歳 | 年齢 | 26歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1992年2月23日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 185cm / 79kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2008年 |
29勝14敗 | 2018年成績 | 22勝23敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 1回 |
360勝169敗 | 通算成績 | 59勝69敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 1回 |
準々決勝「錦織 vs バシラシビリ」の結果
試合日:現地時間 9月21日(金)
[1] 錦織 圭 (12位) | 2 | 6 | 4 | 6 | ||
[5] ニコロズ・バシラシビリ (31位) | 1 | 3 | 6 | 4 | ||
試合時間:2時間7分 |
---|
第1シードの錦織圭(28歳・日本)が第5シードのニコロズ・バシラシビリ(26歳・ジョージア)を6-3、4-6、6-4のフルセットの末に破り、準決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | – | – | – | 6 | |||
バシラシビリ | ○ | ○ | ○ | – | – | – | 3 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
バシラシビリのサービスで試合開始。
第1ゲーム、40-0から錦織が先に攻撃を仕掛けてのポイント、バシラシビリのバックハンドの連続ミスがあり、デュースへ。
デュース3回目、錦織がリターンから先に攻撃を仕掛けてポイントを取り、錦織にブレークポイントが来ますが、ロングラリーでバシラシビリが先に攻撃を仕掛けてポイントを取ります。
デュース5回目でバシラシビリがキープ。
第2ゲーム、錦織のファーストサーブでのポイント2本などがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第3ゲーム、ストローク戦でのバシラシビリのフォアハンドのミスとバックハンドのミス、バシラシビリのファーストサーブでのポイント、錦織のバックハンドの深いショットでのポイントがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
バシラシビリがファーストサーブ2本でピンチを凌ぎ、デュースへ。
デュース1回目、バシラシビリにバックハンドのスライスのミスが出て、錦織にブレークポイントが来ますが、バシラシビリがファーストサーブで凌ぎます。
デュース2回目、バシラシビリにバックハンドのミスが出て、錦織にこのゲーム4本目のブレークポイントが来ると、バックハンドのクロスラリーから錦織の見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナーが決まり、錦織がブレークに成功。
第4ゲーム、錦織のサービスエース2本などがあり、錦織がキープ。
第5ゲーム、ファーストポイントで錦織のリターンエースがありましたが、バシラシビリが4連続でポイントを取ってキープ。
第6ゲーム、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナーなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第7ゲーム、40-15からバシラシビリのダブルフォルトとバックハンドのミスがあり、デュースまで行きますが、デュース1回目でバシラシビリがキープ。
第8ゲーム、錦織のバックハンドのウィナー、サービスエース、ファーストサーブでのポイント、サービスエースがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第9ゲーム、30-15から錦織にとってラッキーなコードボールでのポイント、バシラシビリのダブルフォルトがあり、30-40と錦織にセットポイント(ブレークポイント)が来ますが、錦織にバックハンドのミスが出て、デュースへ。
デュース2回目、錦織のバックハンドのクロスへのウィナーが決まり、錦織にセットポイントが来ますが、バシラシビリがフォアハンドのウィナーを決めます。
デュース4回目、錦織が深いリターンでポイントを取り、錦織に3本目のセットポイントが来ると、バシラシビリのバックハンドのクロスへのパッシングショットがサイドアウトとなり、錦織がブレークをして第1セットを先取。
錦織 | 第1セット | バシラシビリ |
4 | サービスエース | 6 |
0 | ダブルフォルト | 2 |
61% (11/18) | ファーストサーブ確率 | 58% (31/53) |
100% (11/11) | 1st Serve Points Won | 55% (17/31) |
71% (5/7) | 2nd Serve Points Won | 50% (11/22) |
25% (2/8) | ブレーク / チャンス | 0% (0/0) |
47% (25/53) | Return Points Won | 11% (2/18) |
58% (41/71) | Total Points Won | 42% (30/71) |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時に取得したポイント。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時に取得したポイント。
・Return Points Won:リターンゲームで取得したポイント。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | 4 | ||||||
バシラシビリ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | 6 | ||||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、錦織のファーストサーブでのポイント、バシラシビリのリターンエース、錦織のサービスエース、バシラシビリが先に攻撃を仕掛けてのフォアハンドのクロスへのウィナーがあり、30-30まで行きますが、錦織がフォアハンドで攻めて連続でポイントを取ってキープ。
第2ゲーム、30-40でバシラシビリにフォアハンドのミスが出て、デュースへ。
デュース1回目、バシラシビリにフォアハンドのミスが出て、錦織にブレークポイントが来ますが、錦織にバックハンドのミスが出ます。
デュース2回目、バシラシビリにドロップショットのミスが出て、再び錦織にブレークポイントが来ると、錦織の見事なバックハンドのダウンザラインへのリターンエースが決まり、錦織がブレークに成功。
第3ゲーム、バシラシビリのフォアハンドのクロスへのウィナー、バシラシビリのボレーのウィナー(錦織のドロップショットが甘かった…)、錦織のファーストサーブでのポイント、バシラシビリのフォアハンドの威力のあるショットでのポイントがあり、15-40とバシラシビリにブレークポイントが来ます。
錦織がファーストサーブで1本凌ぎますが、バシラシビリの深いリターンに押された錦織のフォアハンドがアウトとなり、バシラシビリがブレークバックに成功。
(0-15の場面で錦織のチャンスボールでのドロップショットが甘くなって、バシラシビリに逆にチャンスを与えたのが痛かったです。)
第4ゲーム、バシラシビリがキープ。
第5ゲーム、錦織のサービスエース2本などがあり、錦織がキープ。
第6ゲーム、バシラシビリのバックハンドのクロスへのウィナー、サービスエース、フォアハンドの逆クロスへのウィナーなどがあり、バシラシビリがラブゲームでキープ。
第7ゲーム、バシラシビリのリターンエース、ロングラリーでバシラシビリのバックハンドのミス、錦織のファーストサーブでのポイント、バシラシビリのバックハンドのクロスへのウィナー(30-30)、錦織のサービスエース、バシラシビリのバックハンドのミスがあり、錦織がキープ。
第8ゲーム、バシラシビリのバックハンドのクロスへのウィナーなどがあり、バシラシビリがキープ。
第9ゲーム、バシラシビリのバックハンドの角度のあるショットからのフォアハンドのストレートへのウィナー、錦織のサービスエース、バシラシビリの深いリターンでのポイント、錦織のファーストサーブでのポイント、バシラシビリの連続攻撃でのポイントがあり、30-40とバシラシビリにブレークポイントが来ます。
錦織のファーストサーブで崩してからのフォアハンドの逆クロスへのウィナーが決まり、デュースへ。
デュース1回目、錦織にフォアハンドのミスが出て、バシラシビリに再びブレークポイントが来ると、錦織にダブルフォルトが出て、バシラシビリがブレークに成功。
第10ゲーム、バシラシビリのサービングフォーザセット。
40-15とバシラシビリにセットポイントが来ると、バシラシビリのサービスエースが決まり、バシラシビリが第2セットを取ります。
錦織 | 第2セット | バシラシビリ |
5 | サービスエース | 2 |
1 | ダブルフォルト | 0 |
56% (18/32) | ファーストサーブ確率 | 72% (21/29) |
72% (13/18) | 1st Serve Points Won | 71% (15/21) |
29% (4/14) | 2nd Serve Points Won | 63% (5/8) |
50% (1/2) | ブレーク / チャンス | 50% (2/4) |
31% (9/29) | Return Points Won | 47% (15/32) |
43% (26/61) | Total Points Won | 57% (35/61) |
ファイナルセット
ファイナルセット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ● | – | – | 6 | ||||
バシラシビリ | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | 4 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスでファイナルセット開始。
第1ゲーム、錦織のファーストサーブでのポイント2本やサーブアンドボレーなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第2ゲーム、30-0でバシラシビリのダブルフォルトがありましたが、バシラシビリがファーストサーブで連続でポイントを取ってキープ。
第3ゲーム、バシラシビリの深いリターンでのポイント、錦織のバックハンドの連続ミスがあり、0-40とバシラシビリにブレークポイントが来ます。
バシラシビリのフォアハンドのミス(最初はウィナーでイン判定でしたがチャレンジでアウト)、錦織のスマッシュ、バシラシビリのリターンミスがあり、デュースへ。
デュース1回目、バシラシビリが深いショットでポイントを取り、バシラシビリにこのゲーム4本目のブレークポイントが来ます。
セカンドサーブに対してバシラシビリがフォアハンドで強烈なリターンを返してポイントを取り、バシラシビリがブレークに成功。
第4ゲーム、バシラシビリのフォアハンドに回り込んでのダウンザラインへのウィナー、フォアハンドのクロスへのウィナー、サービスエースなどがあり、バシラシビリがキープ。
第5ゲーム、錦織がキープ。
第6ゲーム、バシラシビリのファーストサーブでのポイント、バシラシビリのバックハンドのミス、錦織のフォアハンドの深いショットでのポイント(15-30)、錦織のリターンミス、バシラシビリの威力のあるフォアハンドでのポイント、バシラシビリのフォアハンドのミスがあり、デュースへ。
デュース1回目、バシラシビリのゲームポイントでバシラシビリにダブルフォルトが出ます。
デュース2回目、バシラシビリにフォアハンドのミスが出て、錦織にブレークポイントが来ると、錦織がリターンから積極的に攻めてスマッシュを決め、錦織がブレークバックに成功。
第7ゲーム、15-0から錦織のフォアハンドのミスとバシラシビリのドロップショットからのパッシングショットで15-30とバシラシビリがポイントを先行しますが、錦織のバックハンドのウィナー、錦織のファーストサーブでの連続ポイントがあり、錦織がキープ。
第8ゲーム、40-0からバシラシビリのダブルフォルトとバックハンドのミス、錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットでのポイントがあり、デュースまで行きますが、デュース2回目でバシラシビリがキープ。
第9ゲーム、錦織のサービスエースやフォアハンドのウィナーなどがあり、錦織がキープ。
第10ゲーム、バシラシビリのバックハンドのダウンザラインへのショットでのポイント、バシラシビリのフォアハンドのミス、錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットでのポイント、バシラシビリのセカンドサーブでのポイント、バシラシビリのバックハンドのミスがあり、30-40と錦織にマッチポイント(ブレークポイント)が来ます。
錦織のフォアハンドのショットがコードボールとなり、ネット際に落ちたボールにバシラシビリが追いつくことができず、錦織がブレークをして勝利。
錦織 | ファイナルセット | バシラシビリ |
1 | サービスエース | 2 |
0 | ダブルフォルト | 3 |
64% (18/28) | ファーストサーブ確率 | 70% (26/37) |
83% (15/18) | 1st Serve Points Won | 58% (15/26) |
40% (4/10) | 2nd Serve Points Won | 45% (5/11) |
100% (2/2) | ブレーク / チャンス | 25% (1/4) |
46% (17/37) | Return Points Won | 32% (9/28) |
55% (36/65) | Total Points Won | 45% (29/65) |
試合振り返り・スタッツ
第1セット、錦織は立ち上がりからストロークの調子が良く(ストロークのミスがまったくない)、サービスゲームでは2ポイントしか失わないなど完璧なプレーを見せ、錦織が第1セットを先取。
バシラシビリは錦織の堅いディフェンスの前に打つ手がないという感じでしたが、第2セットに入るとフォアハンドでより積極的に攻撃を仕掛けて流れを変えます。
第2セット、第2ゲームで錦織が先にブレークをしますが、第3ゲームでバシラシビリがブレークバックに成功。
この後、バシラシビリのプレーレベルが上がると、受け身になってしまった錦織の防戦一方という厳しい展開となります。
錦織は何とか我慢をしてキープを続けていましたが、第9ゲームでバシラシビリがブレークをしてそのまま第2セットを取ります。
ファイナルセット、バシラシビリの勢いは止まらず、第3ゲームで錦織のミスも絡んでバシラシビリが先にブレークをします。
積極的に攻撃を続けていたバシラシビリに対して錦織はストロークが浅くなるなどストロークで押される厳しい展開が続いていましたが、第6ゲームでバシラシビリが見せた一瞬の隙を錦織が見逃さずにブレークバックに成功。
ここからどちら先にチャンスをつかむかという流れになる中、第10ゲームで錦織にマッチポイント(ブレークポイント)が来ると、コードボールという思わぬ形で試合が終わり、錦織が勝利。
ファイナルセットの劣勢の状況から逆転して競り勝つ、錦織の勝負強さはさすがでした。
初戦と比べて錦織のプレー内容がかなり良くなっていたので、この調子で準決勝もしっかりと勝ち切って欲しいです。
錦織 | Match | バシラシビリ |
10 | サービスエース | 10 |
1 | ダブルフォルト | 5 |
60% (47/78) | ファーストサーブ確率 | 66% (78/119) |
83% (39/47) | 1st Serve Points Won | 60% (47/78) |
42% (13/31) | 2nd Serve Points Won | 51% (21/41) |
42% (5/12) | ブレーク / チャンス | 38% (3/8) |
43% (51/119) | Return Points Won | 33% (26/78) |
52% (103/197) | Total Points Won | 48% (94/197) |
錦織の準決勝の対戦相手は!?
錦織圭のモゼール・オープンの準決勝の対戦相手は、世界ランキング166位のマティアス・バッヒンガー(31歳・ドイツ)。
ツアー本戦での過去の対戦成績は、錦織の1勝、バッヒンガーの0勝。(チャレンジャー大会も含めると錦織の2戦2勝)
直近の対戦は2018年のゲリー・ウェバー・オープン(芝)の1回戦で、錦織がセットカウント2-0(6-3、7-6)で勝利しています。
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