2018年3月21日から4月1日(2018年第12、13週)にマイアミ(アメリカ)で開催されるマスターズ1000「マイアミ・オープン(マイアミ・マスターズ)」。
錦織圭の2回戦の対戦相手は、世界ランキング96位のジョン・ミルマン。
錦織とミルマンのプレイヤー情報、2回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(2回戦)
過去に対戦成績は、錦織の1勝、ミルマンの0勝。
過去1回の対戦は2016年のリオデジャネイロ五輪(ハード)の2回戦で、錦織が7-6(4)、6-4のストレートで勝利しています。
※2018年3月23日時点(試合前)
錦織 圭 | ミルマン | |
1 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
33位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 96位 (60位) |
日本 | 国籍 | オーストラリア |
28歳 | 年齢 | 28歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1989年6月14日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 183cm / 79kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2006年 |
3勝2敗 | 2018年成績 | 4勝4敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
334勝157敗 | 通算成績 | 33勝47敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 0回 |
2回戦「錦織 vs ミルマン」の結果
試合日:現地時間 3月23日(金)
[26] 錦織 圭 (33位) | 2 | 77 | 4 | 6 |
ジョン・ミルマン (96位) | 1 | 64 | 6 | 3 |
試合時間:2時間49分 |
---|
第26シードの錦織圭(28歳・日本)がジョン・ミルマン(28歳・オーストラリア)を7-6(4)、4-6、6-3のフルセットの末に破り、3回戦進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | T | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | 7 | 7 | ||||||
ミルマン | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | 4 | 6 | ||||||
○:サービスキープ、●:ブレーク、T:タイブレーク |
ミルマンのサービスで試合開始。
第1ゲーム、ミルマンがキープ。
第2ゲーム、錦織がキープ。
第3ゲーム、ミルマンのダブルフォルトがありましたが、ミルマンがキープ。
第4ゲーム、錦織のダブルフォルトやミスがあり、30-40とミルマンにブレークチャンスが来ますが、錦織が凌いでデュースへ。
デュース後、錦織にダブルフォルトが出たりミスが出たりとなかなか連続でポイントが取れず、ミルマンにブレークポイントを握られるピンチもありましたが、錦織が何とかキープ。
第5ゲーム、ミルマンがラブゲームでキープ。
第6ゲーム、ミルマンのリターンエース、深いリターン(錦織がチャレンジしていればアウトでした)、錦織のバックハンドのミスがあり、15-40とミルマンにブレークチャンスが来ます。
錦織にバックハンドのミスが出て、ミルマンがブレークに成功。
第7ゲーム、ミルマンがキープ。
第8ゲーム、錦織の2本のミスなどがあり、15-40とミルマンにセットポイント(ブレークポイント)が来ますが、錦織がサーブ2本で凌いでデュースへ。
デュース後、錦織がすばらしい攻撃を見せてキープ。
第9ゲーム、ミルマンのサービングフォーザセット。
お互いにミスをし合う中、40-30とミルマンにセットポイントが来ますが、ミルマンにバックハンドのミスが出て、デュースへ。
デュース直後、錦織にブレークチャンスが来ますが、ミルマンがファーストサーブでポイントを取って凌ぎます。
デュース2回目、ミルマンにダブルフォルトが出て、再び錦織にブレークチャンスが来ると、錦織がパッシングショットを決めて土壇場でブレークバックに成功。
第10ゲーム、錦織がキープ。
第11ゲーム、15-30と錦織がポイントを先行しますが、ミルマンがキープ。
第12ゲーム、30-0から錦織のダブルフォルトとフォアハンドのミス、ミルマンの厳しいコースへのショットが決まり、30-40とミルマンにセットポイント(ブレークポイント)が来ます。
錦織がフォアハンドでの連続攻撃からのウィナーを決め(錦織吠える)、デュースへ。
デュース後、錦織がゲームポイントを握ったところでダブルフォルトが出てしまうなど、再びミルマンにセットポイントが来ます。
ロングラリーでミルマンに主導権を握られ苦しい展開となりますが、ミルマンのウィナーを取りに行ったショットがわずかにサイドアウトとなり、錦織が何とかピンチを凌いでキープ。
タイブレーク(錦織 – ミルマン)
ミルマンのサービス
1:ミルマンにバックハンドのミスが出て、錦織がミニブレーク(1-0)
錦織のサービス
2:錦織のファーストサーブでのポイント(2-0)
3:ロングラリーとなり、錦織のラインギリギリの深いショットをミルマンが返せず大きくアウト(3-0)
※最後の錦織の深いショットは、ミルマンがチャレンジしていればアウトでした。
ミルマンのサービス
4:ミルマンがサーブから攻めの形を作ってキープ(3-1)
5:錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナーが決まり、錦織がミニブレーク(4-1)
錦織のサービス
6:ミルマンのカウンターショットが決まって、ミルマンがミニブレーク(4-2)
7:ロングラリーで錦織が打ち勝ってキープ(5-2)
ミルマンのサービス
8:ミルマンにバックハンドのミスが出て、錦織がミニブレーク。錦織にセットポイントが来ます(6-2)
9:錦織のリターンがアウト(6-3)
錦織のサービス
10:錦織にフォアハンドのミスが出て、ミルマンがミニブレーク(6-4)
11:ロングラリーでミルマンが先にミスをして、錦織が第1セットを先取(7-4)
錦織 | 第1セット | ミルマン |
2 | サービスエース | 4 |
4 | ダブルフォルト | 2 |
48%(27/56) | ファーストサーブ確率 | 67%(28/42) |
67%(18/27) | 1st Serve Points Won | 71%(20/28) |
52%(15/29) | 2nd Serve Points Won | 43%(6/14) |
50%(1/2) | ブレイク / チャンス | 14%(1/7) |
4/4 | ネットポイント | 2/5 |
50%(49/98) | Total Points Won | 50%(49/98) |
10 | Winner 合計 | 7 |
6 | フォアハンド | 2 |
2 | バックハンド | 1 |
2 | サーブ | 4 |
24 | Unforced error 合計 | 24 |
10 | フォアハンド | 8 |
10 | バックハンド | 14 |
4 | サーブ | 2 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | 4 | ||||||
ミルマン | ● | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | – | – | 6 | ||||
○:サービスキープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、錦織のダブルフォルト、バックハンドのミス、フォアハンドのミスがあり、0-40とミルマンにブレークチャンスが来ます。
錦織が2本凌ぎますが、錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットがアウトとなり、ミルマンがブレークに成功。
第2ゲーム、ミルマンのミス、錦織の深いリターンやパッシングショットなどがあり、30-40と錦織にブレークチャンスが来ますが、ミルマンがフォアハンドのウィナーを決めてデュースへ。
デュース2回目でも錦織にブレークチャンスが来ますが、もったいないミスが出てしまい、ミルマンが何とかキープ。
第3ゲーム、錦織のミス2本とダブルフォルトがありデュースまで行きますが、錦織がキープ。
第4ゲーム、デュース後、錦織のバックハンドのダウンザラインへのウィナーが決まり、錦織にブレークチャンスが来ます。
ミルマンにフォアハンドのミスが出て、錦織がブレークバックに成功。
第5ゲーム、錦織がドロップショットを決めるなどいい攻撃を見せ40-15とゲームポイントを握ったところから、ミルマンの難しい体勢からの見事なパッシングショット、錦織にボレーミスが出て、デュースへ。
デュース2回目、錦織にダブルフォルトが出てミルマンにブレークチャンスが来ると、錦織にフォアハンドのミスが出て、ミルマンがブレークに成功。
第6ゲーム、ミルマンがラブゲームでキープ。
第7ゲーム、錦織のバックハンドのミス2本で0-30とミルマンにポイントを先行されますが、錦織が4連続でポイントを取ってキープ。
第8ゲーム、ミルマンが危なげなくキープ。
第9ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第10ゲーム、ミルマンのサービングフォーザセット。
錦織の見事なバックハンドのウィナーもあり15-30と錦織がポイントを先行しますが、ミルマンがキープして第2セットを取ります。
錦織 | 第2セット | ミルマン |
1 | サービスエース | 1 |
3 | ダブルフォルト | 0 |
71%(24/34) | ファーストサーブ確率 | 57%(20/35) |
58%(14/24) | 1st Serve Points Won | 60%(12/20) |
50%(5/10) | 2nd Serve Points Won | 67%(10/15) |
33%(1/3) | ブレイク / チャンス | 50%(2/4) |
2/3 | ネットポイント | 1/3 |
46%(32/69) | Total Points Won | 54%(37/69) |
8 | Winner 合計 | 6 |
3 | フォアハンド | 3 |
4 | バックハンド | 2 |
1 | サーブ | 1 |
22 | Unforced error 合計 | 11 |
13 | フォアハンド | 5 |
6 | バックハンド | 6 |
3 | サーブ | 0 |
ファイナルセット
ファイナルセット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | – | 6 | |||
ミルマン | ○ | ○ | ○ | – | – | – | 3 | ||||||
○:サービスキープ、●:ブレーク |
錦織のサービスでファイナルセット開始。
第1ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第2ゲーム、30-30からミルマンにダブルフォルトが出て、錦織にブレークチャンスが来ますが、ロングラリーで錦織のバックハンドがアウトとなり、デュースへ。
ミルマンが連続でポイントを取ってキープ。
第3ゲーム、錦織が危なげなくキープ。
第4ゲーム、デュース直後にミルマンにダブルフォルトが出て錦織にブレークチャンスが来ますが、ミルマンがファーストサーブでピンチを凌ぎます。
デュース4回目でもミルマンにダブルフォルトが出て、錦織に再びブレークチャンスが来ますが、錦織にミスが出てしまい、ミルマンがピンチを凌いで何とかキープ。
第5ゲーム、錦織のダブルフォルトスタートとなり、さらに錦織のミスが絡んで30-40とミルマンにブレークチャンスが来ますが、ここから錦織がしっかりと攻めきってバックハンドのウィナーを決めるなど3連続でポイントを取ってキープ。
第6ゲーム、お互いにミスをし合って30-30となり、錦織がネットポイントを取って、錦織にブレークチャンスが来ます。
フォアハンドのクロスラリーから錦織がフォアハンドのダウンザラインへのウィナーを決め、錦織がブレークに成功。
第7ゲーム、錦織にミスが1本ありましたが、錦織が先に攻撃を仕掛けてポイントを取って行ってキープ。
第8ゲーム、デュースとなり錦織の深いリターンが決まって、錦織にマッチポイント(ブレークポイント)が来ますが、ミルマンがサービスエースで凌ぎます。
デュース2回目、ミルマンにミスが出て再び錦織にマッチポイントが来ますが、ここでもミルマンがファーストサーブでピンチを凌いで何とかキープ。
第9ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
お互いにミスが出て40-15と錦織にマッチポイントが来ると、ミルマンのバックハンドが大きくアウトとなり、錦織が勝利。
錦織 | ファイナルセット | ミルマン |
0 | サービスエース | 4 |
1 | ダブルフォルト | 3 |
44%(12/27) | ファーストサーブ確率 | 60%(25/42) |
75%(9/12) | 1st Serve Points Won | 64%(16/25) |
80%(12/15) | 2nd Serve Points Won | 41%(7/17) |
17%(1/6) | ブレイク / チャンス | 0%(0/1) |
2/3 | ネットポイント | 1/2 |
58%(40/69) | Total Points Won | 42%(29/69) |
8 | Winner 合計 | 6 |
5 | フォアハンド | 1 |
1 | バックハンド | 0 |
2 | サーブ | 5 |
17 | Unforced error 合計 | 21 |
9 | フォアハンド | 5 |
7 | バックハンド | 13 |
1 | サーブ | 3 |
試合の振り返りとスタッツ
この試合の錦織はアンフォーストエラーが多く、いいショットが決まっても次のポイントでミスが出たり、ここで決まっていればという場面でミスが出たりと、なかなか波に乗れない難しい試合となりました。
一方、ミルマンは第1セットの途中から右の腰あたりを気にするしぐさがよく見られ、何かしらフィジカルに問題を抱えていた感じでしたが、錦織に負けないくらいアンフォーストエラーが多く、錦織としてはミルマンのミスに助けられた部分もあったかなと思います。
ファイナルセットではミルマンのプレーが落ちたこともありますが、錦織は試合の中で悪いなりにも修正し、ミスも多かったものの自分から攻撃を仕掛けてポイントを取っていく形が作れていた点は次につながるかなと思います。
錦織 | Match | ミルマン |
3 | サービスエース | 9 |
8 | ダブルフォルト | 5 |
54%(63/117) | ファーストサーブ確率 | 61%(73/119) |
65%(41/63) | 1st Serve Points Won | 66%(48/73) |
59%(32/54) | 2nd Serve Points Won | 50%(23/46) |
27%(3/11) | ブレイク / チャンス | 25%(3/12) |
8/10 | ネットポイント | 4/10 |
51%(121/236) | Total Points Won | 49%(115/236) |
2,896m | Total Distance Run | 2,678m |
26 | Winner 合計 | 19 |
14 | フォアハンド | 6 |
7 | バックハンド | 3 |
5 | サーブ | 10 |
63 | Unforced error 合計 | 56 |
32 | フォアハンド | 18 |
23 | バックハンド | 33 |
8 | サーブ | 5 |
錦織の3回戦の対戦相手は!?
錦織圭のマイアミ・オープン3回戦の対戦相手は、世界ランキング6位のフアン マルティン・デルポトロ(29歳・アルゼンチン)。
過去の対戦成績は、錦織の2勝、デルポトロの5勝。
直近の対戦は2017年のシティ・オープン(ハード)の3回戦で、錦織が6-4、7-5のストレートで勝利しています。
現在、デルポトロはメキシコ・オープンとBNPパリバ・オープンで連続優勝を飾るなど調子もよく、錦織にとってはかなり厳しい試合となるかと予想されます。
ただ、デルポトロは連戦で疲労もかなり溜まってきていて付け入る隙はあると思うので、錦織は今日のようなもったいないミスで自滅する展開だけは避けたいところです。
錦織の3回戦の試合は、日本時間の3月26日(月) の予定。
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