2018年6月18日から6月24日(2018年第25週)にハレ(ロシア)で開催されるATP500「ゲリー・ウェバー・オープン」。
錦織圭の2回戦の対戦相手は、世界ランキング36位のカレン・ハチャノフ(22歳・ロシア)。
錦織とハチャノフのプレイヤー情報、2回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(2回戦)
過去の対戦成績は、錦織の1勝、ハチャノフの1勝。
直近の対戦は2017年のゲリー・ウェバー・オープン(芝)の2回戦で、錦織が第1セット途中で左臀部(でんぶ)を痛めて棄権をし、ハチャノフが勝利しています。
※2018年6月20日時点(試合前)
錦織 圭 | ハチャノフ | |
1 勝 | 対戦成績 | 1 勝 |
27位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 36位 (29位) |
日本 | 国籍 | ロシア |
28歳 | 年齢 | 22歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1996年5月21日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 198cm / 88kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2013年 |
16勝8敗 | 2018年成績 | 19勝12敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 1回 |
347勝163敗 | 通算成績 | 62勝58敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 2回 |
2回戦「錦織 vs ハチャノフ」の結果
試合日:現地時間 6月20日(水)
[7] 錦織 圭 (27位) | 0 | 2 | 2 | |
カレン・ハチャノフ (36位) | 2 | 6 | 6 | |
試合時間:1時間16分 |
---|
第7シードの錦織圭(28歳・日本)はカレン・ハチャノフ(22歳・ロシア)を2-6、2-6のストレートで敗れ、2回戦で敗退となりました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
ハチャノフ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで試合開始。
第1ゲーム、40-15から錦織にバックハンドのミスとフォアハンドのミスが出て、デュースへ。
デュース1回目、ハチャノフが厳しいコースへのリターンでポイントを取り、ハチャノフにブレークポイントが来ますが、錦織がファーストサーブを入れてからのフォアハンドのウィナーを決めて凌ぎます。
デュース3回目、錦織にフォアハンドのミスが出て、ハチャノフにブレークポイントが来ますが、錦織がファーストサーブを入れてからのフォアハンドでの連続攻撃でピンチを凌ぎます。
デュース4回目、ハチャノフのドロップショットが決まり、ハチャノフにブレークポイントが来ると、錦織のセカンドサーブに対してハチャノフが威力のあるリターンでポイントを取り、ハチャノフがブレークに成功。
第2ゲーム、15-30と錦織がポイントを先行しますが、ハチャノフが3連続でポイントを取ってキープ。
第3ゲーム、30-0から錦織のフォアハンドのミス、ハチャノフの深いリターンでのポイント、錦織のバックハンドのミスがあり、30-40とハチャノフにブレークポイントが来ますが、錦織がドロップショットを決めて、デュースへ。
デュース1回目、錦織にバックハンドのミスが出て、ハチャノフにブレークポイントが来ますが、錦織がファーストサーブを入れてからのバックハンドのウィナーを決めて凌ぎます。
デュース3回目で錦織がキープ。
第4ゲーム、ファーストポイントで錦織のリターンエースがありましたが、ハチャノフがキープ。
第5ゲーム、錦織のサーブアンドボレーなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第6ゲーム、40-15から錦織の上手いボレー、錦織のベースラインギリギリへのショットに対してハチャノフがセルフジャッジでプレーを止めて(ホークアイでもイン)、デュースへ。
デュース1回目でハチャノフがキープ。
第7ゲーム、40-30からハチャノフのすばらしい粘りに対して錦織がフォアハンドでミスをして、デュースへ。
デュース1回目、錦織にバックハンドのミスが出て、ハチャノフにブレークポイントが来ます。
錦織にフォアハンドのミスが出て(バウンドがイレギュラーした感じでした)、ハチャノフがブレークに成功。
第8ゲーム、ハチャノフのサービングフォーザセット。
40-30からハチャノフのサービスエースが決まり、ハチャノフが第1セットを先取。
錦織 | 第1セット | ハチャノフ |
0 | サービスエース | 3 |
0 | ダブルフォルト | 0 |
63%(24/38) | ファーストサーブ確率 | 62%(16/26) |
54%(13/24) | 1st Serve Points Won | 75%(12/16) |
50%(7/14) | 2nd Serve Points Won | 50%(5/10) |
0%(0/0) | ブレイク / チャンス | 33%(2/6) |
45%(29/64) | Total Points Won | 55%(35/64) |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
ハチャノフ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、錦織のバックハンドのミス、バックハンドのスライスのミス、ボレーミスなどがあり、30-40とハチャノフにブレークポイントが来ますが、錦織が凌いでデュースへ。
デュース1回目、ハチャノフのバックハンドのクロスへのウィナーが決まり、再びハチャノフにブレークポイントが来ます。
錦織がドロップショットを打ってネットに出ますが、ハチャノフが強いショットを返して錦織のラケットを弾き、ハチャノフがブレークに成功。
第2ゲーム、ハチャノフの2本のサービスエースなどがあり、ハチャノフがキープ。
第3ゲーム、30-30からハチャノフのリターンエース(サイドラインギリギリ)が決まり、30-40とハチャノフにブレークポイントが来ますが、錦織が凌いでデュースへ。
デュース1回目で錦織がキープ。
第4ゲーム、ハチャノフが危なげなくキープ。
第5ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第6ゲーム、30-0から錦織の深いリターンでのポイント、ハチャノフのフォアハンドのミスとバックハンドのミスがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ますが、ハチャノフがセカンドサーブ(ダブルファースト)で凌ぎ、デュースへ。
デュース1回目でハチャノフがキープ。
第7ゲーム、15-0からハチャノフの厳しいコースへのリターンからのスマッシュ、ハチャノフの厳しい攻めでのポイント、錦織のフォアハンドのミスがあり、15-40とハチャノフにブレークポイントが来ます。
錦織が1本凌ぎますが、錦織にダブルフォルトが出て、ハチャノフがブレークに成功。
第8ゲーム、ハチャノフのサービングフォーザマッチ。
ハチャノフのドロップショット、錦織のバックハンドのドライブボレーのミス、錦織のフォアハンドのウィナー、錦織のフォアハンドのミスがあり、40-15とハチャノフにマッチポイントが来ます。
錦織がドロップ返しを見せましたが、ハチャノフが上手く対処して、ハチャノフが勝利。
錦織 | 第2セット | ハチャノフ |
1 | サービスエース | 4 |
1 | ダブルフォルト | 0 |
38%(10/26) | ファーストサーブ確率 | 67%(16/24) |
70%(7/10) | 1st Serve Points Won | 69%(11/16) |
44%(7/16) | 2nd Serve Points Won | 75%(6/8) |
0%(0/1) | ブレイク / チャンス | 40%(2/5) |
42%(21/50) | Total Points Won | 58%(29/50) |
試合振り返り・スタッツ
第1セット、第2セットともにまったく同じような展開で、第1ゲームで錦織のミスが絡んでハチャノフが先にブレーク。
その後、ハチャノフがしっかりとキープを続ける中、第7ゲームでハチャノフがブレークして勝負を決めるという試合展開でした。
ハチャノフが最後まで良いプレーを続けていたのに対し、錦織は良いプレーができている時間帯もありはしましたが、自ら流れを手放すようなストロークミスが多く、厳しいプレー内容でした。
大事なセットの立ち上がりのサービスゲームでの自滅、リターンゲームではリターンミスやストロークミスでハチャノフを助けてしまうなど、良いところなく最後までたんたんと試合が進んで行った感じでした。
2回戦で負けてしまったのは残念ではありますが、3年連続で怪我をしていたこの大会で怪我なく終えることができたし、1シーズン試合を続けていけばこんな試合もあると思って、次に気持ちを切り替えたいです。
錦織 | Match | ハチャノフ |
1 | サービスエース | 7 |
1 | ダブルフォルト | 0 |
53%(34/64) | ファーストサーブ確率 | 64%(32/50) |
59%(20/34) | 1st Serve Points Won | 72%(23/32) |
47%(14/30) | 2nd Serve Points Won | 61%(11/18) |
0%(0/1) | ブレイク / チャンス | 36%(4/11) |
3/8 | ネットポイント | 8/9 |
44%(50/114) | Total Points Won | 56%(64/114) |
14 | Winner 合計 | 23 |
8 | フォアハンド | 6 |
3 | バックハンド | 7 |
3 | サーブ | 10 |
32 | Unforced error 合計 | 25 |
20 | フォアハンド | 12 |
11 | バックハンド | 13 |
1 | サーブ | 0 |
錦織が次に出場する大会は!?
錦織圭が次に出場する大会は、7月2日からロンドン(イギリス)で開催されるグランドスラム「ウィンブルドン」。
他のグランドスラムの大会と比べて錦織の期待値は低いと思いますが、プレーを楽しんで怪我なく戦い抜いて欲しいです。
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