前々回、前回と2月6日付の世界ランキング(ポイント)を元に、2月の失効ポイントを除いたランキング試算と2月前半終了時のランキング試算を行いました。
今回は2月の結果のまとめとして、トップ20+2の2月後半の結果、2月でのポイント(ランキング)増減を見ていきます。
トップ20+2の2月後半の結果
2月6日付の世界ランキングでトップ20だった選手にアレクサンダー・ズベレフ選手とリシャール・ガスケ選手を加えた22名について、2月後半(第4週と第5週)の出場大会と結果をまとめました。
暫定 順位 |
選手名 | 2月前半 終了時 |
第4週 | 第5週 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
大会 | 結果 | 大会 | 結果 | |||
1 | マレー | 11,540 | – | – | ドバイ | 優勝 |
2 | ジョコビッチ | 9,735 | – | – | アカプルコ | ベスト8 |
3 | ワウリンカ | 5,195 | – | – | ドバイ | 1回戦 |
4 | ラオニッチ | 4,930 | デルレイビーチ | 準優勝 | アカプルコ | 欠場 |
5 | 錦織 圭 | 4,730 | リオデジャネイロ | 1回戦 | – | – |
6 | ナダル | 4,115 | – | – | アカプルコ | 準優勝 |
7 | チリッチ | 3,410 | – | – | アカプルコ | ベスト4 |
8 | フェデラー | 3,260 | – | – | ドバイ | 2回戦 |
9 | ゴフィン | 3,245 | – | – | アカプルコ | 2回戦 |
10 | ツォンガ | 3,230 | マルセイユ | 優勝 | – | – |
11 | モンフィス | 3,145 | マルセイユ | ベスト8 | ドバイ | ベスト8 |
12 | ティエム | 2,965 | リオデジャネイロ | 優勝 | アカプルコ | ベスト8 |
13 | ディミトロフ | 2,925 | – | – | – | – |
14 | ベルディヒ | 2,790 | – | – | ドバイ | 2回戦 |
15 | B アグート | 2,190 | – | – | ドバイ | 2回戦 |
16 | プイユ | 2,129 | マルセイユ | 準優勝 | ドバイ | ベスト4 |
17 | キリオス | 1,985 | マルセイユ | ベスト4 | アカプルコ | ベスト4 |
18 | A.ズベレフ | 1,895 | マルセイユ | 1回戦 | アカプルコ | 欠場 |
19 | ガスケ | 1,875 | マルセイユ | ベスト4 | – | – |
20 | カロビッチ | 1,875 | デルレイビーチ | 1回戦 | アカプルコ | 欠場 |
21 | ソック | 1,855 | デルレイビーチ | 優勝 | アカプルコ | 1回戦 |
– | クエバス | 1,085 | リオデジャネイロ | 1回戦 | サンパウロ | 優勝 |
<表の補足(大会名)>
・デルレイビーチ:ATP250「デルレイビーチ・オープン」
・マルセイユ:ATP250「オープン13」
・リオデジャネイロ:ATP500「リオ・オープン」
・サンパウロ:ATP250「ブラジル・オープン」
・ドバイ:ATP500「ドバイデューティーフリー・テニス選手権」
・アカプルコ:ATP500「メキシコ・オープン」
※2月前半の結果とポイント計算は『 ATPランキング試算(2017年2月中間結果)』をご覧ください。
トップ20+2のポイント計算
先ほどの各選手の結果から、2月終了時点(3月5日終了時)でのポイントをまとめました。
結果は、3月6日付のATPランキングと同じになります。
暫定 順位 |
選手名 | 2月前半 終了時 |
第4週 point |
第5週 point |
min | 2nd min |
2月 終了時 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | マレー | 11,540 | – | 500 | 0 | – | 12,040 |
2 | ジョコビッチ | 9,735 | – | 90 | 0 | – | 9,825 |
3 | ワウリンカ | 5,195 | – | 0 | 0 | – | 5,195 |
4 | ラオニッチ | 4,930 | 150 | – | 0 | – | 5,080 |
5 | 錦織 圭 | 4,730 | 0 | – | 45 | – | 4,730 |
6 | ナダル | 4,115 | – | 300 | 0 | – | 4,415 |
7 | チリッチ | 3,410 | – | 180 | 0 | – | 3,590 |
8 | フェデラー | 3,260 | – | 45 | 0 | – | 3,305 |
9 | ゴフィン | 3,245 | – | 45 | 90 | – | 3,245 |
10 | ツォンガ | 3,230 | 250 | – | 0 | – | 3,480 |
11 | モンフィス | 3,145 | 45 | 90 | 0 | 0 | 3,280 |
12 | ティエム | 2,965 | 500 | 90 | 90 | 150 | 3,375 |
13 | ディミトロフ | 2,925 | – | – | – | – | 2,925 |
14 | ベルディヒ | 2,790 | – | 45 | 0 | – | 2,835 |
15 | B アグート | 2,190 | – | 45 | 90 | – | 2,190 |
16 | プイユ | 2,129 | 150 | 180 | 18 | 20 | 2,421 |
17 | キリオス | 1,985 | 90 | 180 | 0 | 0 | 2,255 |
18 | A.ズベレフ | 1,895 | 0 | – | 90 | – | 1,895 |
19 | ガスケ | 1,875 | 90 | – | 45 | – | 1,920 |
20 | カロビッチ | 1,875 | 0 | – | 45 | – | 1,875 |
21 | ソック | 1,855 | 250 | 0 | 45 | 45 | 2,060 |
– | クエバス | 1,085 | 0 | 250 | 45 | – | 1,290 |
<表の補足>
- min
- 2nd min
- マレー選手
- ゴフィン選手
- ティエム選手
- ソック選手
ポイント対象となっている大会のうち一番低いポイント
ポイント対象となっている大会のうち2番目に低いポイント
ドバイ・テニス選手権を優勝し、500ポイント獲得。
minは0ポイントのため、500ポイントがそのまま加算。
メキシコ・オープンは2回戦敗退で45ポイント。
90ポイント(min)を超えることができなかったため、ポイント加算なし。
リオ・オープン優勝で500ポイント獲得。
90ポイント(min)と入れ替えになるため、結果として410ポイントの加算。
翌週のメキシコ・オープンで90ポイントを獲得しましたが、150ポイント(2nd min)を超えることができず、こちらは加算なし。
デルレイビーチ・オープン優勝で250ポイント獲得。
45ポイント(min)と入れ替えになるため、結果として205ポイントの加算。
2月終了時点でのランキング
2月終了時点(3月5日終了時)でのランキング、2月でのポイントとランキングの増減をまとめました。
※これまで2月6日付の世界ランキングを元にランキング試算を行なっていましたが、2月6日の時点ですでにポイントの失効が発生していたため、2月分のまとめとして1月30日付けのランキングと比較しています。
順位 | 選手名 | 2月 終了時 |
2月変動 ポイント |
2月変動 順位 |
1月30日 時点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | マレー | 12,040 | +500 | – | 11,540 |
2 | ジョコビッチ | 9,825 | 0 | – | 9,825 |
3 | ワウリンカ | 5,195 | -500 | – | 5,695 |
4 | ラオニッチ | 5,080 | +150 | – | 4,930 |
5 | 錦織 圭 | 4,730 | -100 | – | 4,830 |
6 | ナダル | 4,415 | +30 | – | 4,385 |
7 | チリッチ | 3,590 | +30 | – | 3,560 |
8 | ツォンガ | 3,480 | +795 | ↑ 6 | 2,685 |
9 | ティエム | 3,375 | -130 | ↓ 1 | 3,505 |
10 | フェデラー | 3,305 | +45 | – | 3,260 |
11 | モンフィス | 3,280 | -165 | ↓ 2 | 3,445 |
12 | ゴフィン | 3,245 | +315 | ↓ 1 | 2,930 |
13 | ディミトロフ | 2,925 | +160 | – | 2,765 |
14 | ベルディヒ | 2,835 | +45 | ↓ 2 | 2,790 |
15 | プイユ | 2,421 | +290 | ↑ 2 | 2,131 |
16 | キリオス | 2,255 | -160 | ↓ 1 | 2,415 |
17 | B アグート | 2,190 | -160 | ↓ 1 | 2,350 |
18 | ソック | 2,060 | +205 | ↑ 2 | 1,855 |
19 | ガスケ | 1,920 | -55 | ↓ 1 | 1,975 |
20 | A.ズベレフ | 1,895 | +160 | ↑ 2 | 1,735 |
21 | カロビッチ | 1,875 | 0 | ↓ 2 | 1,875 |
30 | クエバス | 1,290 | -455 | ↓9 | 1,745 |
1位争い
マレー選手がジョコビッチ選手との差をさらに500ポイント広げ、2,215ポイント差。
3月のマスターズ2連戦の失効ポイントを見ると、マレー選手90ポイント、ジョコビッチ選手2,000ポイントと、3月終了時にはさらにポイント差が広がりそうです。
4位争い
ワウリンカ選手は、2016年のドバイ優勝500ポイントを補うことができず、マイナス500ポイント。
ラオニッチ選手は、デルレイビーチで決勝まで進みましたが、怪我により決勝を棄権。
アカプルコも欠場と、150ポイント加算しただけで終わりました。
錦織選手は、リオデジャネイロでの1回戦敗退が響き、マイナス100ポイント。
ナダル選手は、アカプルコで準優勝となりましたが、2月前後でポイントはほぼ変わらず。
2月は、4位争いの全員が足踏みをした結果となりました。
トップ10争い
トップ10争いで、大爆発したのがツォンガ選手。
ロッテルダムとマルセイユで優勝するなど、2月だけで795ポイント加算。
ランキングも14位から8位まで上昇し、3月のBNPパリバ・オープンでの第8シードを獲得。
トップ10陥落が心配されたティエム選手は、リオデジャネイロで優勝。
得意のクレーコートでしっかりと結果を残し、トップ10を維持。
2月でトップ10落ちしたのはモンフィス選手。
2月前半は大会に出場せず、後半でポイントを加算する予定でしたが、結果を残せませんでした。
それでも10位フェデラー選手とは25ポイント差と、まだまだ混戦です。
1週だけトップ10入りを果たしたゴフィン選手。
2月前半で結果を残し、初のトップ10入りとなりましたが、2月後半のアカプルコで2回戦敗退となり、12位まで後退。
7位チリッチ選手から12位ゴフィン選手までのポイント差が345ポイントと、第8シード争いを含めたトップ10争いは、まだまだ続きそうです。
ベルディヒ選手に元気なく、トップ10争いから引き離されて行っていますが、3月のマスターズ2連戦での奮起に期待しています。
最後にクエバス選手。
ブラジル・オープンで優勝しましたが、2月の失効ポイントをディフェンスできず、21位から30位へ後退。
次回は、マスターズ「BNPパリバ・オープン」前に、3月のランキング試算(失効ポイントの計算)をする予定です。
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