前回、2月6日付の世界ランキング(ポイント)を元に、2月の失効ポイントを除いたランキング試算を行いました。
※前回のランキング試算:ATPランキング試算(2017年2月)
今回は2月の途中経過として、2月前半が終わった段階のランキング試算です。
2月前半でのトップ20+2の出場大会と結果、暫定ランキング、2月後半の出場予定の大会を紹介します。
トップ20+2の2月前半の結果
2月6日付の世界ランキングでトップ20だった選手にアレクサンダー・ズベレフ選手とリシャール・ガスケ選手を加えた22名について、2月の失効後の暫定ランキング(ポイント)と各選手の2月第2週と第3週の出場大会と結果をまとめました。
暫定 順位 |
選手名 | 2月 失効後 |
第2週 | 第3週 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
大会 | 結果 | 大会 | 結果 | |||
1 | マレー | 11,540 | – | – | – | – |
2 | ジョコビッチ | 9,735 | – | – | – | – |
3 | ワウリンカ | 5,195 | – | – | – | – |
4 | ラオニッチ | 4,930 | – | – | – | – |
5 | 錦織 圭 | 4,580 | – | – | ブエノスアイレス | 準優勝 |
6 | ナダル | 4,115 | – | – | – | – |
7 | チリッチ | 3,320 | モンペリエ | 2回戦* | ロッテルダム | ベスト8 |
8 | フェデラー | 3,260 | – | – | – | – |
9 | モンフィス | 3,145 | – | – | – | – |
10 | ティエム | 2,965 | ソフィア | 2回戦* | ロッテルダム | ベスト8 |
11 | ゴフィン | 2,930 | ソフィア | 準優勝 | ロッテルダム | 準優勝 |
12 | ディミトロフ | 2,720 | ソフィア | 優勝 | ロッテルダム | ベスト8 |
13 | ツォンガ | 2,640 | モンペリエ | ベスト4 | ロッテルダム | 優勝 |
14 | ベルディヒ | 2,610 | – | – | ロッテルダム | ベスト4 |
15 | B アグート | 2,145 | ソフィア | ベスト4 | – | – |
16 | プイユ | 2,129 | – | – | ロッテルダム | 1回戦 |
17 | キリオス | 1,985 | – | – | – | – |
18 | カロビッチ | 1,875 | キト | 2回戦* | メンフィス | 2回戦* |
19 | ソック | 1,855 | – | – | – | – |
– | A.ズベレフ | 1,735 | モンペリエ | 優勝 | ロッテルダム | 1回戦 |
– | ガスケ | 1,680 | モンペリエ | 準優勝 | ロッテルダム | 2回戦 |
– | クエバス | 1,085 | – | – | ブエノスアイレス | 2回戦* |
<表の補足>
- 大会名
- 結果の「*」について
・モンペリエ:ATP250「南フランス・オープン」
・ソフィア:ATP250「ソフィア・オープン」
・キト:ATP250「エクアドル・オープン」
・ブエノスアイレス:ATP250「アルゼンチン・オープン」
・メンフィス:ATP250「メンフィス・オープン」
・ロッテルダム:ATP500「ABNアムロ世界テニス・トーナメント」
1回戦が免除され2回戦から出場したシード選手が初戦で敗退。
獲得ポイントは2回戦ではなく、1回戦のポイントになります。
トップ20+2のランキング試算
先ほどの各選手の結果から、2月前半終了時点でのポイントをまとめました。
暫定 順位 |
選手名 | 2月 失効後 |
第2週 point |
第3週 point |
min | 2nd min |
2月前半 終了時 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | マレー | 11,540 | – | – | – | – | 11,540 |
2 | ジョコビッチ | 9,735 | – | – | – | – | 9,735 |
3 | ワウリンカ | 5,195 | – | – | – | – | 5,195 |
4 | ラオニッチ | 4,930 | – | – | – | – | 4,930 |
5 | 錦織 圭 | 4,580 | – | 150 | 0 | – | 4,730 |
6 | ナダル | 4,115 | – | – | – | – | 4,115 |
7 | チリッチ | 3,320 | 0 | 90 | 0 | 0 | 3,410 |
8 | フェデラー | 3,260 | – | – | – | – | 3,260 |
9 | モンフィス | 3,145 | – | – | – | – | 3,145 |
10 | ティエム | 2,965 | 0 | 90 | 90 | – | 2,965 |
11 | ゴフィン | 2,930 | 150 | 300 | 45 | 90 | 3,245 |
12 | ディミトロフ | 2,720 | 250 | 90 | 45 | 90 | 2,925 |
13 | ツォンガ | 2,640 | 90 | 500 | 0 | 0 | 3,230 |
14 | ベルディヒ | 2,610 | – | 180 | 0 | – | 2,790 |
15 | B アグート | 2,145 | 90 | – | 45 | – | 2,190 |
16 | プイユ | 2,129 | – | 0 | 18 | – | 2,129 |
17 | キリオス | 1,985 | – | – | – | – | 1,985 |
18 | カロビッチ | 1,875 | 0 | 0 | 45 | – | 1,875 |
19 | ソック | 1,855 | – | – | – | – | 1,855 |
– | A.ズベレフ | 1,735 | 250 | 0 | 90 | 90 | 1,895 |
– | ガスケ | 1,680 | 150 | 45 | 0 | 0 | 1,875 |
– | クエバス | 1,085 | – | 0 | 45 | – | 1,085 |
<表の補足>
- min
- 2nd min
- ティエム選手
- ゴフィン選手
- ディミトロフ選手
- A.ズベレフ選手
ポイント対象となっている大会のうち一番低いポイント
ポイント対象となっている大会のうち2番目に低いポイント
ロッテルダムで90ポイントを獲得しましたが、「min」を超えることができず、ポイントの合計は変わらず。
2週連続準優勝で450ポイント獲得。
各ポイントは、バーゼル45ポイント(min)とモンテカルロ90ポイント(2nd min)との入れ替えになるため、結果として315ポイントの加算。
2週で340ポイント獲得。
各ポイントは、モンテカルロ45ポイント(min)と成都90ポイント(2nd min)との入れ替えになるため、結果として205ポイントの加算。
優勝で250ポイント獲得となりましたが、ミュンヘン90ポイント(min)との入れ替えになるため、結果として160ポイントの加算。
暫定ランキングと2月後半のスケジュール
2月前半終了時点での暫定ランキングと、2月後半の各選手の出場予定の大会をまとめました。
暫定 順位 |
選手名 | 2月前半 終了時 |
第4週 | 第5週 | min |
---|---|---|---|---|---|
1 | マレー | 11,540 | – | ドバイ | 0 |
2 | ジョコビッチ | 9,735 | – | アカプルコ(WC) | 0 |
3 | ワウリンカ | 5,195 | – | ドバイ | 90 |
4 | ラオニッチ | 4,930 | デルレイビーチ | アカプルコ | 0 |
5 | 錦織 圭 | 4,730 | リオデジャネイロ | – | 45 |
6 | ナダル | 4,115 | – | アカプルコ | 0 |
7 | チリッチ | 3,410 | – | アカプルコ | 0 |
8 | フェデラー | 3,260 | – | ドバイ | 0 |
9 | ゴフィン | 3,245 | – | アカプルコ | 90 |
10 | ツォンガ | 3,230 | マルセイユ | – | 0 |
11 | モンフィス | 3,145 | マルセイユ | ドバイ | 0 |
12 | ティエム | 2,965 | リオデジャネイロ | アカプルコ | 90 |
13 | ディミトロフ | 2,925 | – | – | 90 |
14 | ベルディヒ | 2,790 | – | ドバイ | 0 |
15 | B アグート | 2,190 | – | ドバイ(WC) | 90 |
16 | プイユ | 2,129 | マルセイユ | ドバイ | 18 |
17 | キリオス | 1,985 | マルセイユ | アカプルコ | 0 |
18 | A.ズベレフ | 1,895 | マルセイユ | アカプルコ | 90 |
19 | ガスケ | 1,875 | マルセイユ | – | 45 |
20 | カロビッチ | 1,875 | デルレイビーチ | アカプルコ | 45 |
21 | ソック | 1,855 | デルレイビーチ | アカプルコ | 45 |
– | クエバス | 1,085 | リオデジャネイロ | サンパウロ | 45 |
※取り消し線:欠場、WC:ワイルドカードで参戦
錦織選手と4位ラオニッチ選手との差は200ポイント。2大会に出場予定のラオニッチ選手を超えるには、錦織選手はリオ・オープン優勝以外では厳しい状況です。
次にトップ10争いを見ていきます。
2月前半で2週連続準優勝の活躍で、2月20日付の世界ランキングで初のトップ10入りを果たしたゴフィン選手。
3月のマスターズ2連戦で720の失効ポイントあるため、さらにポイントを加算しておきたいところです。
ツォンガ選手は、久しぶりに爆発力を発揮してロッテルダムで優勝するなど、2月前半だけで590ポイントも加算。
さらに上を狙える位置に付けており、これからの活躍に注目です。
モンフィス選手は、2月前半は出場がなかったため、暫定ランキングでトップ10から落ちてしまいましたが、2月後半に結果を残せばすぐにトップ10に戻ってくるでしょう。
トップ10争いで一番厳しい状況に置かれたのはティエム選手。
2月前半に2大会に出場もポイント加算できず。強行スケジュールで後半も2大会出場予定となっていますが、min90ポイント以上稼がないとポイントは上積みできません。
2大会のうちどちらかで優勝するくらいの結果を残さないと、2月終了時にはトップ10陥落となりそうです。
ディミトロフ選手は、ソフィア・オープンで優勝するなど好調を維持。
3月のマスターズ2連戦に備えて、2月後半の大会には出場せず休みを取りました。
3月のマスターズでどのような活躍を見せてくれるか注目です。
最後にクエバス選手。すでにリオ・オープンで1回戦敗退しており、残りのブラジル・オープンで結果を出さないと、さらにランキングは急降下してしまいます。
次回は2月最終週の大会後に、2月のランキング試算の結果をまとめる予定です。
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