3月のマスターズ2連戦「BNPパリバ・オープン(インディアンウェルズ)」と「マイアミ・オープン(マイアミ)」を前に、トップ20のランキング試算を行います。
トップ20について、2016年の各大会の結果、インディアンウェルズ後のランキング試算、3月失効後(マイアミ後)の暫定ランキングを見ていきます。
トップ20の2016年の結果
まずは、各選手の2016年の各大会の結果を振り返ります。
2016年シーズン前半で圧倒的強さを見せていたジョコビッチ選手が、マスターズ2連戦でどちらも優勝。
対照的にマレー選手はどちらも3回戦で敗退しており、今年はポイントを大きく加算するチャンスがあります。
2大会連続で好成績を残したのは、錦織選手、ラオニッチ選手、ゴフィン選手、モンフィス選手。
フェデラー選手は2大会とも怪我で欠場でした。
順位 | 選手名 | 3月6日 point |
インディアン ウェルズ |
マイアミ |
---|---|---|---|---|
1 | マレー | 12,040 | 3回戦 | 3回戦 |
2 | ジョコビッチ | 9,825 | 優勝 | 優勝 |
3 | ワウリンカ | 5,195 | 4回戦 | 2回戦 |
4 | ラオニッチ | 5,080 | 準優勝 | ベスト8 |
5 | 錦織 圭 | 4,730 | ベスト8 | 準優勝 |
6 | ナダル | 4,415 | ベスト4 | 2回戦 |
7 | チリッチ | 3,590 | ベスト8 | 3回戦 |
8 | ツォンガ | 3,480 | ベスト8 | 3回戦 |
9 | ティエム | 3,375 | 4回戦 | 4回戦 |
10 | フェデラー | 3,305 | 欠場 | 欠場 |
11 | モンフィス | 3,280 | ベスト8 | ベスト8 |
12 | ゴフィン | 3,245 | ベスト4 | ベスト4 |
13 | ディミトロフ | 2,925 | 2回戦 | 4回戦 |
14 | ベルディヒ | 2,835 | 4回戦 | ベスト8 |
15 | プイユ | 2,421 | 1回戦 | 4回戦 |
16 | キリオス | 2,255 | 2回戦 | ベスト4 |
17 | B アグート | 2,190 | 3回戦 | 4回戦 |
18 | ソック | 2,060 | 3回戦 | 3回戦 |
19 | ガスケ | 1,920 | 4回戦 | 4回戦 |
20 | A.ズベレフ | 1,895 | 4回戦 | 2回戦 |
ランキング試算(インディアンウェルズ後)
インディアンウェルズ(BNPパリバ・オープン)後のランキング試算です。
表の「基礎point」は、2017年3月6日付のポイントから、2016年のインディアンウェルズの失効ポイントを差し引いたポイントになります。
この「基礎point」に2017年のインディアンウェルズのポイントを加算すれば、次回発表される3月20日付のATPランキングと同じになります。
マレー選手の1位と、ジョコビッチ選手の2位は確定。
ラオニッチ選手は欠場のため、5位か6位が確定。
・ナダル選手がベスト4以下の場合は5位
・ナダル選手が決勝進出の場合は6位
順位 | 選手名 | 3月6日 point |
失効 point |
基礎 point |
---|---|---|---|---|
1 | マレー | 12,040 | 45 | 11,995 |
2 | ジョコビッチ | 9,825 | 1,000 | 8,825 |
3 | ワウリンカ | 5,195 | 90 | 5,105 |
4 | ラオニッチ | 5,080 | 600 | 4,480 |
5 | 錦織 圭 | 4,730 | 180 | 4,550 |
6 | ナダル | 4,415 | 360 | 4,055 |
7 | チリッチ | 3,590 | 180 | 3,410 |
8 | ツォンガ | 3,480 | 180 | 3,300 |
9 | ティエム | 3,375 | 90 | 3,285 |
10 | フェデラー | 3,305 | 0 | 3,305 |
11 | モンフィス | 3,280 | 180 | 3,100 |
12 | ゴフィン | 3,245 | 360 | 2,885 |
13 | ディミトロフ | 2,925 | 10 | 2,915 |
14 | ベルディヒ | 2,835 | 90 | 2,745 |
15 | プイユ | 2,421 | 10 | 2,411 |
16 | キリオス | 2,255 | 10 | 2,245 |
17 | B アグート | 2,190 | 45 | 2,145 |
18 | ソック | 2,060 | 45 | 2,015 |
19 | ガスケ | 1,920 | 90 | 1,830 |
20 | A.ズベレフ | 1,895 | 90 | 1,805 |
錦織選手のランキング
錦織選手は3位~5位の可能性があります。
1.下記条件で錦織選手の3位が確定。
・錦織選手:優勝、ワウリンカ選手:ベスト4以下
・錦織選手:準優勝、ワウリンカ選手:2回戦敗退
2.下記の条件で、錦織選手の5位が確定。
・ナダル選手:優勝、錦織選手:ベスト4以下
・ナダル選手:準優勝、錦織選手:4回戦以下
上記1と2の条件以外で4位が確定。
トップ10争い
7位のチリッチ選手から10位のフェデラー選手までは僅差のため、結果を残した選手がトップ10争いから抜け出す形になりそうです。
11位のモンフィス選手がトップ10に復帰するには、最低でも準決勝進出が必要。
12位のゴフィン選手は、最低でも決勝進出が必要なため、トップ10復帰はかなり厳しい状況です。
3月失効後の暫定ランキング
最後に、マスターズ2戦の失効ポイントを差し引いた場合の暫定ランキングを見てみます。
表の「3月失効point」は、インディアンウェルズとマイアミの失効ポイントの合計。
3月の失効ポイントが多いのは、ジョコビッチ選手2,000ポイント、ラオニッチ選手780ポイント、錦織選手780ポイント、ゴフィン選手720ポイント。
順位 | 選手名 | 3月6日 point |
3月失効 point |
3月 失効後 |
---|---|---|---|---|
1 | マレー | 12,040 | 90 | 11,950 |
2 | ジョコビッチ | 9,825 | 2,000 | 7,825 |
3 | ワウリンカ | 5,195 | 100 | 5,095 |
4 | ラオニッチ | 5,080 | 780 | 4,300 |
5 | 錦織 圭 | 4,730 | 780 | 3,950 |
6 | ナダル | 4,415 | 370 | 4,045 |
7 | チリッチ | 3,590 | 225 | 3,365 |
8 | ツォンガ | 3,480 | 225 | 3,255 |
9 | ティエム | 3,375 | 180 | 3,195 |
10 | フェデラー | 3,305 | 0 | 3,305 |
11 | モンフィス | 3,280 | 360 | 2,920 |
12 | ゴフィン | 3,245 | 720 | 2,525 |
13 | ディミトロフ | 2,925 | 100 | 2,825 |
14 | ベルディヒ | 2,835 | 270 | 2,565 |
15 | プイユ | 2,421 | 100 | 2,321 |
16 | キリオス | 2,255 | 370 | 1,885 |
17 | バウティスタ アグート | 2,190 | 135 | 2,055 |
18 | ソック | 2,060 | 90 | 1,970 |
19 | ガスケ | 1,920 | 180 | 1,740 |
20 | A.ズベレフ | 1,895 | 115 | 1,780 |
3月失効後のポイント順に並び替えます。
暫定 順位 |
選手名 | 3月 失効後 |
3月 失効前 |
---|---|---|---|
1 | マレー | 11,950 | 12,040 |
2 | ジョコビッチ | 7,825 | 9,825 |
3 | ワウリンカ | 5,095 | 5,195 |
4 | ラオニッチ | 4,300 | 5,080 |
5 | ナダル | 4,045 | 4,415 |
6 | 錦織 圭 | 3,950 | 4,730 |
7 | チリッチ | 3,365 | 3,590 |
8 | フェデラー | 3,305 | 3,305 |
9 | ツォンガ | 3,255 | 3,480 |
10 | ティエム | 3,195 | 3,375 |
11 | モンフィス | 2,920 | 3,280 |
12 | ディミトロフ | 2,825 | 2,925 |
13 | ベルディヒ | 2,565 | 2,835 |
14 | ゴフィン | 2,525 | 3,245 |
15 | プイユ | 2,321 | 2,421 |
16 | バウティスタ アグート | 2,055 | 2,190 |
17 | ソック | 1,970 | 2,060 |
18 | キリオス | 1,885 | 2,255 |
19 | A.ズベレフ | 1,780 | 1,895 |
20 | ガスケ | 1,740 | 1,920 |
1位争い
3月失効後は、1位マレー選手と2位ジョコビッチ選手のポイント差は、4,125ポイントと差が一気に拡大!?
ジョコビッチ選手は、全仏オープンまでの失効ポイントが多いため、マレー選手以上の結果を残していかないと、1位返り咲きは当分先になってしまいます。
4位争い
ラオニッチ選手は、怪我の回復が間に合わなければマイアミ・オープンも欠場となり、大事なマスターズ2連戦で0ポイントとなってしまいます。
錦織選手は7位以下とのポイント差も気になるところですが、この2連戦でしっかりと結果を残して欲しいところです。
10位争い
失効前に比べると10位と11位以下のポイント差が広がりましたが、暫定12位につけているディミトロフ選手が好調を維持していれば、一気にトップ10に復帰してくるかもしれません。
暫定14位のゴフィン選手は、10位とのポイント差が670ポイント。
暫定13位のベルディヒ選手も同じですが、ここで引き離されないようにしたいところです。
3月マスターズ2連戦後に、ランキングがどう変わっているのか注目です。
※ランキング試算について、計算間違いのないようにしているつもりですが、勘違いやミスもあるかもしれないので、ご了承ください。
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