2019年8月11日から8月18日(2019年第33週)にシンシナティ(アメリカ)で開催されるATPツアー・マスターズ1000「ウエスタン&サザン・オープン(シンシナティ・マスターズ)」の準決勝の結果(男子シングルス)、準決勝後の暫定ランキング、放送予定を見ていきます。
準決勝「ジョコビッチ vs メドベージェフ」
ジョコビッチが勝てばウエスタン&サザン・オープン2年連続7回目(マスターズ50回目)の決勝、メドベージェフが勝てばウエスタン&サザン・オープン初(マスターズ2回目)の決勝進出となります。
準決勝「ガスケ vs ゴファン」
ガスケが勝てばウエスタン&サザン・オープン初(マスターズ4回目)の決勝、ゴファンが勝てばマスターズ初の決勝進出となります。
2019年 ウエスタン&サザン・オープン 準決勝の結果
ウエスタン&サザン・オープンの準決勝の結果です。
<日程>
・8月17日(土):準決勝
日本とシンシナティの時差:-13時間(日本の方が13時間進んでいます)
※スコアにある各選手の()内の数字は2019年8月12日付の世界ランキング
トップハーフ | ||||
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[1] ノバク・ジョコビッチ (1) | 1 | 6 | 3 | 3 |
[9] ダニール・メドベージェフ (8) | 2 | 3 | 6 | 6 |
ボトムハーフ | ||||
リシャール・ガスケ (56) | 0 | 3 | 4 | |
[16] ダビド・ゴファン (19) | 2 | 6 | 6 | |
以下、各試合の簡単な試合の振り返り、スタッツです。(試合後に追記していきます)
準決勝「ジョコビッチ vs メドベージェフ」
過去の対戦成績は、ジョコビッチの3勝、メドベージェフの1勝。
ハードコートでは、ジョコビッチの2勝、メドベージェフの0勝。
直近の対戦は2019年のモンテカルロ・マスターズ(クレーコート)の準々決勝で、メドベージェフがセットカウント2-1(6-3、4-6、6-2)で勝利しています。
[1] ノバク・ジョコビッチ (1) | 1 | 6 | 3 | 3 |
[9] ダニール・メドベージェフ (8) | 2 | 3 | 6 | 6 |
試合時間:1時間42分 |
---|
第9シードのダニール・メドベージェフ(23歳・ロシア)が第1シードのノバク・ジョコビッチ(32歳・セルビア)をセットカウント2-1(3-6、6-3、6-3)で破り、ウエスタン&サザン・オープン初(マスターズ2回目)の決勝進出を決めました。
メドベージェフはシティ・オープン、ロジャーズ・カップに続き、3週連続での決勝進出となります。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
ジョコビッチのサービスで第1セット開始。
第5ゲームまでキープが続きます。
第6ゲーム、メドベージェフのファーストサーブでのポイント、バックハンドのミス、ジョコビッチの連続攻撃からのバックハンドのダウンザラインへのウィナー(15-30)、メドベージェフのボレーのウィナー、ファーストサーブでのポイント(40-30)、ジョコビッチの連続攻撃からのスマッシュのウィナーがあり、デュースへ。
デュース1回目、メドベージェフのドロップショットのウィナー、バックハンドのミス。
デュース2回目、ジョコビッチのバックハンドのパッシングショットのウィナーが決まり、ジョコビッチにブレークポイントが来ます。
ジョコビッチがフォアハンドのクロスへのカウンターショットからのフォアハンドのダウンザラインへのショットでポイントを取り、ジョコビッチがブレークに成功。
第7ゲーム、ジョコビッチがラブゲームでキープ。
第9ゲーム、ジョコビッチのサービングフォーザセット。
40-15とジョコビッチにセットポイントが来ると、メドベージェフにフォアハンドのミスが出て、ジョコビッチがキープをして第1セットを先取。
第2セット
メドベージェフのサービスで第2セット開始。
第5ゲーム、30-40とジョコビッチにブレークポイントが来ますが、メドベージェフがサービスエースでピンチを凌ぎ、デュース1回目でメドベージェフがキープ。
第5ゲーム後にメドベージェフがトレーナーを呼んで右の二の腕のマッサージを受けます。
第7ゲーム、0-30とジョコビッチがポイントを先行しますが、メドベージェフがキープ。
第8ゲーム、ジョコビッチのボレーミス、ロングラリーでジョコビッチのフォアハンドのミス(0-30)、ジョコビッチのファーストサーブでのポイント、ラリー戦でのジョコビッチのポイント(30-30)、ジョコビッチのドロップショットのミスがあり、30-40とメドベージェフにブレークポイントが来ます。
メドベージェフのバックハンドのダウンザラインへのリターンエースが決まり、メドベージェフがブレークに成功。
第9ゲーム、メドベージェフのサービングフォーザセット。
メドベージェフのファーストサーブでのポイント、連続サービスエースがあり、40-0とメドベージェフにセットポイントが来ます。
メドベージェフのフォアハンドのダウンザラインへのウィナーが決まり、メドベージェフがラブゲームでキープをして第2セットを取ります。
メドベージェフがトレーナーを呼んで右の二の腕のマッサージを受けます。
ファイナルセット
ジョコビッチのサービスでファイナルセット開始。
第3ゲーム、ラリー戦でのメドベージェフのポイント、ジョコビッチのボレーのウィナー(15-15)、ジョコビッチのバックハンドのミス、メドベージェフのバックハンドのパッシングショットのウィナーがあり、15-40とメドベージェフにブレークポイントが来ます。
ジョコビッチにバックハンドのミスが出て、メドベージェフがブレークに成功。
第6ゲーム、デュースまで行きますが、メドベージェフがキープ。
第9ゲーム、ジョコビッチのフォアハンドのミス、ファーストサーブでのポイント(15-15)、ジョコビッチのバックハンドのミス、メドベージェフのフォアハンドのダウンザラインへのパッシングショットでのポイントがあり、15-40とメドベージェフにマッチポイント(ブレークポイント)が来ます。
サービスダッシュに出たジョコビッチの横を抜くメドベージェフのフォアハンドのクロスへのリターンエースが決まり、メドベージェフがブレークをして勝利。
スタッツ
第2セットの第7ゲーム辺りまではジョコビッチのペースでゲームが進んでいましたが、メドベージェフにサーブとストロークで積極性が出てくると流れが変わり、メドベージェフがブレークチャンスを確実にモノにして逆転勝利。
ジョコビッチ | Match | メドベージェフ |
6 | サービスエース | 16 |
1 | ダブルフォルト | 4 |
72% (50/69) | ファーストサーブ確率 | 68% (55/81) |
72% (36/50) | 1st Serve Points Won | 78% (43/55) |
63% (12/19) | 2nd Serve Points Won | 42% (11/26) |
50% (1/2) | ブレーク / チャンス | 100% (3/3) |
17/24 | ネットポイント | 10/16 |
70% (48/69) | Service Points Won | 67% (54/81) |
33% (27/81) | Return Points Won | 30% (21/69) |
50% (75/150) | Total Points Won | 50% (75/150) |
1915.0m | Total Distance Run | 1908.9m |
12 | Winner 合計 | 37 |
8 | フォアハンド | 15 |
6 | バックハンド | 6 |
サーブ | 16 | |
16 | Unforced error 合計 | 21 |
7 | フォアハンド | 9 |
8 | バックハンド | 8 |
1 | サーブ | 4 |
準決勝「ガスケ vs ゴファン」
過去の対戦成績は、ガスケの1勝、ゴファンの1勝。(2戦すべてハードコート)
直近の対戦は2018年の南フランス・オープン(室内ハードコート)の準決勝で、ガスケがセットカウント2-1(6-4、0-6、6-3)で勝利しています。
リシャール・ガスケ (56) | 0 | 3 | 4 | |
[16] ダビド・ゴファン (19) | 2 | 6 | 6 | |
試合時間:1時間15分 |
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第16シードのダビド・ゴファン(28歳・ベルギー)がリシャール・ガスケ(33歳・フランス)をセットカウント2-0(6-3、6-4)で破り、マスターズ初の決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
ゴファンのサービスで第1セット開始。
第1ゲームと第3ゲームをゴファンがラブゲームでキープ。
第4ゲーム、ラリー戦でのゴファンの連続ポイント、ガスケのバックハンドのミスがあり、0-40とゴファンにブレークポイントが来ます。
ガスケが1本凌ぎますが、ゴファンのバックハンドのダウンザラインへのウィナーが決まり、ゴファンがブレークに成功。
第5ゲーム、30-40とガスケにブレークポイントが来ますが、ゴファンがファーストサーブでピンチを凌ぎ、デュース1回目でゴファンがキープ。
第9ゲーム、ゴファンのサービングフォーザセット。
ゴファンのサーブアンドボレーのウィナー、ロングラリーでゴファンのフォアハンドのミス、ガスケのバックハンドのミス、ゴファンの見事なフォアハンドのダウンザラインへのウィナーがあり、40-15とゴファンにセットポイントが来ます。
ガスケにバックハンドのミスが出て、ゴファンがキープをして第1セットを先取。
第1セットのゴファンはウィナー13本、アンフォーストエラーわずか4本と、完璧と言っていいほどのプレー内容でした。
第2セット
ガスケのサービスで第2セット開始。
第2ゲーム、40-15からゴファンのバックハンドの連続ミスがあり、デュースへ。
デュース1回目、ガスケがリターンでポイントを取ってガスケにブレークポイントが来ると、ゴファンにフォアハンドのミスが出て、ガスケがブレークに成功。
第3ゲーム、ゴファンの連続攻撃でのポイント、ガスケのドロップショットのウィナー、ゴファンのボレーのウィナー、ラリー戦でガスケのフォアハンドのミスがあり、15-40とゴファンにブレークポイントが来ます。
ガスケが1本凌ぎますが、サーブアンドボレーに出たガスケにボレーミスが出て、ゴファンがブレークバックに成功。
第5ゲーム、ガスケのダブルフォルトやゴファンのリターンエースなどがあり、30-40とゴファンにブレークポイントが来ますが、ガスケがファーストサーブでピンチを凌ぎ、デュース1回目でガスケがキープ。
第7ゲーム、デュース1回目、ゴファンのフォアハンドのリターンエースが決まり、ゴファンにブレークポイントが来ますが、ラリー戦でのガスケのポイント。
デュース2回目、ゴファンのバックハンドのクロスへのウィナーが決まり、ゴファンにブレークポイントが来ます。
攻撃をしていたガスケにバックハンドのミスが出て、ゴファンがブレークに成功。
第8ゲーム、ゴファンのサービスエース2本などがあり、ゴファンがラブゲームでキープ。
第10ゲーム、ゴファンのサービングフォーザマッチ。
ゴファンのフォアハンドの深いショットでのポイント、サーブアンドボレーでのポイント、サービスエースがあり、40-0とゴファンにマッチポイントが来ます。
ガスケにバックハンドのミスが出て、ゴファンがキープをして勝利。
スタッツ
ガスケ | Match | ゴファン |
6 | サービスエース | 5 |
4 | ダブルフォルト | 1 |
68% (40/59) | ファーストサーブ確率 | 58% (30/52) |
73% (29/40) | 1st Serve Points Won | 77% (23/30) |
16% (3/19) | 2nd Serve Points Won | 77% (17/22) |
50% (1/2) | ブレーク / チャンス | 43% (3/7) |
5/12 | ネットポイント | 10/10 |
54% (32/59) | Service Points Won | 77% (40/52) |
23% (12/52) | Return Points Won | 46% (27/59) |
40% (44/111) | Total Points Won | 60% (67/111) |
1447.1m | Total Distance Run | 1364.8m |
15 | Winner 合計 | 27 |
4 | フォアハンド | 14 |
4 | バックハンド | 8 |
7 | サーブ | 5 |
23 | Unforced error 合計 | 14 |
10 | フォアハンド | 5 |
9 | バックハンド | 8 |
4 | サーブ | 1 |
ハイライト動画
準決勝2試合のハイライト動画です。
ドロー表(結果)
準決勝後の暫定ランキング(トップ30)
ウエスタン&サザン・オープンの準決勝終了時点での暫定ランキングです。
暫定 順位 |
選手名 | 基礎 point |
round | result | 獲得 point |
SF後 point |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ジョコビッチ | 11,325 | 準決勝 | × | 360 | 11,685 |
2 | ナダル | 7,945 | 棄権 | – | – | 7,945 |
3 | フェデラー | 6,860 | 3回戦 | × | 90 | 6,950 |
4 | ティーム | 4,925 | 棄権 | – | – | 4,925 |
5 | ズベレフ | 3,995 | 2回戦 | × | 10 | 4,005 |
6 | 錦織 圭 | 3,995 | 2回戦 | × | 10 | 4,005 |
7 | メドベージェフ | 3,195 | 準決勝 | ○ | 600 | 3,795 |
8 | チチパス | 3,445 | 2回戦 | × | 10 | 3,455 |
9 | ハチャノフ | 2,800 | 3回戦 | × | 90 | 2,890 |
10 | B アグート | 2,395 | 準々決勝 | × | 180 | 2,575 |
11 | フォニーニ | 2,510 | 棄権 | – | – | 2,510 |
12 | チョリッチ | 2,150 | 1回戦 | × | 10 | 2,160 |
13 | モンフィス | 2,130 | 1回戦 | × | 10 | 2,140 |
14 | イズナー | 2,030 | 2回戦 | × | 45 | 2,075 |
15 | ゴファン | 1,455 | 準決勝 | ○ | 600 | 2,055 |
16 | デルポトロ | 2,050 | 欠場 | – | – | 2,050 |
17 | アンダーソン | 2,050 | 欠場 | – | – | 2,050 |
18 | バシラシビリ | 1,975 | 1回戦 | × | 10 | 1,985 |
19 | A アリアシム | 1,740 | 1回戦 | × | 10 | 1,750 |
20 | ペラ | 1,690 | 2回戦 | × | 45 | 1,735 |
21 | シュワルツマン | 1,635 | 3回戦 | × | 90 | 1,725 |
22 | ラオニッチ | 1,630 | 欠場 | – | – | 1,630 |
23 | チリッチ | 1,580 | 1回戦 | × | 10 | 1,590 |
24 | ワウリンカ | 1,490 | 2回戦 | × | 45 | 1,535 |
25 | ベレッティーニ | 1,525 | 1回戦 | × | 10 | 1,535 |
26 | プイユ | 1,295 | 準々決勝 | × | 180 | 1,475 |
27 | フリッツ | 1,455 | 1回戦 | × | 10 | 1,465 |
28 | ラヨビッチ | 1,431 | 1回戦 | × | 10 | 1,441 |
29 | キリオス | 1,385 | 2回戦 | × | 45 | 1,430 |
30 | ペール | 1,358 | 2回戦 | × | 45 | 1,403 |
基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2019年8月・シンシナティ後)』をご覧ください。
1回戦を免除された第1シードから第8シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 1,000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
準決勝の放送予定
GAORA、WOWOWメンバーズオンデマンド、Paraviでの放送・配信が予定されています。
女子の試合は、DAZNで配信が予定されています。
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
8月18日(日) | 準決勝 1 | [生] 1:57~5:00 |
8月18日(日) | 準決勝 2 | [生] 6:57~10:00 |
8月18日(日) | 準決勝 | [録] 19:30~23:30 |
[生]:生中継、[録]:録画
NHK・BS1
NHKでは、BS1またはサブch102で錦織が出場する試合を中心に2回戦から決勝まで7試合を生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
8月18日(日) | 準決勝 1 | [102] 2:00~2:30 [BS1] 2:30~(4:00) |
8月18日(日) | 準決勝 2 | [BS1] 7:00~8:50 |
<放送する対戦カード>
・準決勝1「R.ガスケ vs D.ゴファン」
・準決勝2「N.ジョコビッチ vs D.メドベージェフ」
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWメンバーズオンデマンドでは、1回戦から決勝までをライブ配信の予定。(大会1日目は無料配信)
WOWOWメンバーズオンデマンドは、WOWOWに加入中の方(有料放送契約を締結し、月額視聴料を支払いしている方)が利用できます。
また、オンデマンドで視聴するには、WEB会員登録(無料)後に配信サイトまたは専用アプリにてログインする必要があります。
Paravi
Paraviでは、ライブ&アーカイブ配信の予定。
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